映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「チャイルド44 森に消えた子供たち」のネタバレあらすじ結末

チャイルド44 森に消えた子供たちの概要:子供の不審死が続くソ連。しかし、当局はソ連に犯罪は存在しないという建前のもと、子供たちの死を事故として処理をする。部下の息子の不審死をきっかけに当局の対応に疑問を持ったレオは独自の捜査を始めるが……。

チャイルド44 森に消えた子供たちの作品概要

チャイルド44 森に消えた子供たち

公開日:2014年
上映時間:137分
ジャンル:サスペンス
監督:ダニエル・エスピノーサ
キャスト:トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン etc

チャイルド44 森に消えた子供たちの登場人物(キャスト)

レオ・デミドフ(トム・ハーディ)
第二次大戦で武勲を挙げた祖国の英雄。情に厚く、子供の不審死が揉み消される状況に、政府への不信感を募らせる。
ライーサ(ノオミ・ラパス)
レオの妻。教師を務めている。表面上はレオのことを愛しているが、実際はレオの肩書きを恐れて彼の求婚を断れず妻になった。
ワシーリ(ジョエル・キナマン)
レオの部下。第二次大戦時に敵前で尻ごみをしてしまったことが仲間に広まり、馬鹿にされている。そのせいで、レオに辱められたという一方的な対抗心を持つ。
ブロツキー(ジェイソン・クラーク)
獣医。反体制派と内通している嫌疑をかけられている。政府からの追求を恐れ、田舎に逃げ込んだ。
アレクセイ(ファレス・ファレス)
レオの部下。息子を何者かに殺される。体制に従順で、息子の死を揉み消されても抗えず、真相は明らかにならないだろうと諦観している。
ヴラド・マレヴィッチ(パディ・コンシダイン)
トラクター製造工場の従業員。孤児として育ち、飢餓から人を食べた過去があり、その記憶に苦しめられている。

チャイルド44 森に消えた子供たちのネタバレあらすじ

映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

チャイルド44 森に消えた子供たちのあらすじ【起】

1933年、スターリン政権がウクライナに招いた飢饉で、日に2万5000人が餓死した。この、飢えによる虐殺、ホロドモールは多くの孤児を生んだ。

雪の積もる森の中に建つ一軒の屋敷。そこには沢山の孤児がいた。廊下で弱者を虐める子供たちの目を盗み、一人の少年が屋敷を抜け出した。そこはソ連のウクライナ。少年は、森林の中でキャンプを張っていたソ連兵に助けられ、食事を施されていた。父親が死んで一人きりになったとき、名前を棄てたと言う少年に、兵士の一人がレオという名を与えた。その後、成長したレオは一人前の兵士になった。

1945年のベルリン。国会議事堂で銃弾が飛び交った。籠城するドイツ軍に対し、ソ連は手榴弾を放り、突撃した。ワシーリも続けと仲間に呼びかけられるが、彼は怖気づいて、物陰から出ることができなかった。戦闘はソ連が勝ちを収め、国会議事堂はソ連が占拠した。レオは上官から旗を持って屋上の塔に昇るように命じられた。国旗を掲げたレオは写真に収められ、その写真は新聞の一面を飾り、レオは祖国の英雄になった。

チャイルド44 森に消えた子供たちのあらすじ【承】

1953年のモスクワ。レオは仲間たちと共に、レストランを訪れた。偶然、同じ店に居合わせたワシーリはレオに挨拶をしようと近付くが、レオたちに無視されてしまったため、黙ってその場から立ち去った。

明くる日、レオは反逆者の取り締まりを指揮していた。嫌疑をかけていたのは、獣医のブロツキーだった。兵士がブロツキー宅に押し入ると、既にブロツキーの姿はなかった。レオは近隣住民に尋問をした。しかし、有力な情報は得られなかった。レオは諦めず、部下を連れてブロツキーの友人宅を周る。すると、小屋に匿われていたブロツキーを発見した。殺せと叫びながら襲いかかって来るブロツキーを、どうにか生け捕りにしようとレオは格闘で応戦する。しかし、ブロツキーはレオからナイフを奪うと、そのナイフを自分の腹に突き刺した。だが、その傷は命には及ばず、レオは仲間の手を借りて、ブロツキーを逮捕した。レオがブロツキーの友人宅に引き返すと、ワシーリがブロツキーの友人一家を処刑していた。父と母を殺し、その娘までも射殺しようとするワシーリをレオは殴り倒し、子供は無関係だと娘たちを庇った。

チャイルド44 森に消えた子供たちのあらすじ【転】

線路にスプーンを置いて、列車に轢かせて遊んでいた少年がいた。そこを通りがかった男が、コインでやった方がもっと面白いと声をかけた。そして、その男は少年を線路脇からどこかへと連れ出した。

モスクワに戻ったレオは、取調室に向かった。そこにいたのは、拷問を受けて満身創痍のブロツキーだった。誰に頼まれてやったのか。そう問うレオに、ブロツキーは自分は獣医でありスパイじゃないと言う。逃げたわけも、捕まれば問答無用で有罪になるからだと答えた。口を割らないブロツキーに対し、レオは自白剤の投与し、英国大使館の情報を伝えた者全員の名前をブロツキーから聞き出すようワシーリに命じた。

眠っていたレオは、真夜中に上官から呼び出される。彼の部下のアレクセイの子供が列車に轢かれて死んでいるのが見つかったと言う。上官はレオに部下を守ってやれと言った。どういう意味かとレオが尋ねると、死んだ子の親が悲しみのあまり息子の死を殺人だと主張しているという。スターリンいわく、殺人は資本主義の病。社会主義下では決して起こらない。殺人を主張し続ければ、アレクセイが反逆罪に問われかねないから、レオの口から部下を説得しろと上官は言った。

レオは遺族の家で、事故報告書を読み上げた。そして、アレクセイに反逆罪に問われるぞと警告した。アレクセイは当局が息子の遺体に会わせてくれないと嘆いた後、どうしたらいいかと尋ねた。妻に何を話せばいいか。レオは、これ以上家族を失わないために説得をしろと言うしかなかった。自分たちの悲哀から目を逸らすレオに対し、アレクセイは息子を連れ去った男が目撃されていたことを伝えた。

チャイルド44 森に消えた子供たちのあらすじ【結】

ブロスキーから七人の名前を聞き出した軍は、レオにその内の一人の調査を命じた。渡された写真を見て、レオは愕然とする。写真に写っていたのは、レオの妻のライーサだったのだ。

町を出歩くライーサの尾行をしたその晩、レオはライーサから子を身籠ったことを打ち明けられた。レオは複雑な心境だった。

線路の脇で雪遊びをする子供。鞄を携えた男がその子供に声をかけ、どこかへ連れ去っていった。

レオは妻に彼女がスパイだと疑われていることを告げた。どうなるか解っているなとレオは妻に問う。創意って、レオは自分たちが処罰されることを妻に覚悟させた。

アレクセイの息子の検死を担当した軍医から、もう一つ、同様の事故死が確認されたと聞かされたレオは、軍に不信感を抱く。その足で、上官の事務室に向かったレオは、ライーサは無実だと報告した。その晩、アレクセイが部下を連れて、レオとライーサを連行した。

処刑場に連れてこられたレオとライーサは死を覚悟する。そこに現れたのは、ワシーリだった。冗談だとワシーリは言った。レオとライーサの処罰は地方の田舎町に左遷されるだけで済んだ。ライーサは本当に反逆者として疑われていたわけではなく、レオに課せられていたのは、彼が軍に絶対服従を貫くかどうかのテストだった。

レオとライーサは、ヴォリスクという炭鉱村に降り立った。そこで、レオの民警としての人生が始まった。赴任して直ぐのこと。近所の森で、拷問を受けて殺された子供の遺体が発見された。死因や死体に残された傷は、モスクワで殺された二人の子供と酷似していた。

レオが捜査に出て行ったその最中、ライーサの下に一本の電話がかかってきた。電話の相手はワシーリだった。レオを見捨てて自分のところに来れば、モスクワに戻してやると言うワシーリに対し、ライーサはその話を一度は断ったが、彼の部下に脅されてヴォリスクを発とうとした。妻の帰りが遅いことに気付いたレオは駅に向かい、彼女を連れ戻す。

民警は容疑者を脅して無理矢理言わせた証言で容疑者を捕まえて、碌な捜査をしない。業を煮やしたレオは、独自に捜査を始めた。この国で真相を探ろうとするのは命取りになるとライーサはレオに警告した。しかし、レオの意思は揺るがず、モスクワにいるという目撃者の証言を得るため、上官に異動願いを提出した。このままでは新しい被害者が上官の子供になるかも知れないと脅された上官は、レオの言いなりになるしかなかった。

ライーサと共にモスクワに戻ったレオは、アレクセイの家を訪ね、彼の息子の死を捜査していることを打ち明けた。そして、目迎者の居場所を聞き出した。しかし、後少しのところで人相について解るというところで、邪魔が入ってしまった。

軍や警察は頼りにならない。そこで、レオとライーサは、ライーサの元同僚の教師を頼った。彼は犠牲者を増やしたくないというレオたちの話を聞き入れ、協力を請け負い、モスクワからの脱出も手伝うと言った。ライーサの同僚が準備を進める最中、レオは彼の部屋で政府側のスパイである証拠を見つける。ライーサの同僚は発禁本を配り回って、被疑者を逮捕する口実を作る、政府側の工作員だったのだ。レオはライーサの同僚を絞殺し、自力でモスクワを脱出した。

モスクワは空振りに終わったが、レオの上官が犯人に関する新しい手がかりを手に入れていた。明朝、被疑者宅の捜査に向かうと決め、レオが自宅に帰ると家にはワシーリがいた。ワシーリはレオを逮捕し、薬物で昏睡させるとモスクワに連れ去った。

軍が連行した収容者と共に列車で運ばれるレオは、警護兵を倒し、妻と共に走行中の列車から飛び降りた。兵士たちは騒動に気付くことなく、二人は姿を晦ませることに成功した。

レオが脱走したことで、ワシーリは責任を問われていた。彼の消息を辿るため、ワシーリはアレクセイを尋問し、ロストフに向かうだろうという証言を得ると、彼を射殺した。

ロストフに着いたレオは上官から聞いた情報を頼りに、トラクターの製造工場に潜入した。工場長を事務所に監禁したレオは、連続殺人の被害者の死体が見つかった地域のリストを見せ、これを出張簿と照らし合わせ、一致する者を教えろと命じる。すると、ヴラドという一人の男が特定された。レオは工場の外で待っていた妻と共に、退社したヴラドを追った。一方、ワシーリのもとにトラクター工場の従業員が襲われたという報せが届く。レオたちに間違いないと考えたワシーリは現場に向かった。

ヴラドを森に追い詰めたレオ。ヴラドはレオのことを知っていると語る。彼もヴラドと同じ孤児院にいた子供で、飢えを凌ぐため、弱い子供を食いつないで生きてきたという過去を持っていた。怪物と化したのは、そのときの記憶が彼の精神を蝕んでいたから。衝動だとヴラドは言った。兵士として子の親を殺し、進んで子供たちを不幸にしてきたレオと違い、自分は記憶に苦しみ、衝動を抑えられないんだと言う。レオが唖然としていると、ヴラドは突然銃弾に倒れた。振り返ると、そこには銃を抱えてライーサを人質にとったワシーリがいた。ワシーリはレオを跪かせて処刑しようとする。しかし、一瞬の隙を突かれ、レオと揉み合いになる。レオに馬乗りになって彼の腹をナイフで突き刺したワシーリは勝利を確信した。しかし、ライーサの援護により、状況は逆転した。二人がワシーリを殺すと、彼の部下が集まってきた。レオはワシーリの部下にヴラドが連続殺人犯であることを告げ、ワシーリはヴラドと闘って死んだ英雄だと続けた。現場を目撃していなかった部下たちは、二つの死体を見て、レオの言うことを信じた。

新体制に移行し、レオを左遷した上官は失脚した。そして、祖国の英雄レオは再びモスクワに呼び戻され、昇進を告げられた。レオは昇進の代わりに、モスクワに殺人課を設置し、その責任者を務めたいと申し出た。楽園であるソ連で殺人は起こらない。しかし、ソ連の破壊を企てる外部の者たちが殺人を持ち込むことは十分あり得る。レオは上官をそう説得した。

レオとライーサは今までの生活を取り戻した。そして、レオはかつてワシーリによって両親を殺された子供たちをモスクワに呼んだ。子供たちを養子として招き入れた二人は、少女たちを幸せにすると固く誓った。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でマックス役を演じたことでも話題になった、トム・ハーディーが主演というだけで注目の作品だが、演技力が伴っているので安心して見ることができる。
    嫌いだという感情すら受け止めたレオに愛情を抱くようになるライーサの心の変化までうまく演じたのは、スウェーデン版の「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」でリスベット役で注目を浴びたノオミ・ラパス。
    本心をレオにぶつけるシーンなどは、かなり迫力がある。

    名優ゲイリー・オールドマンが、ライーサの説得を受けてレオに全面的に協力をするようになる、意外といい人のネステロフ将軍役を演じているのも味がある。

  2. 匿名 より:

    「このミステリーがすごい!」(略してこのミス!)の海外版で1位を獲得した人気小説の実写映画で、出演者の豪華さや、「デンジャラス・ラン」などのダニエル・エスピノーサ監督がメガホンを取ったという注目作。
    詳細に作りこまれた時代背景には小難しさも感じるため、ある程度の前知識があったほうが楽しめる作品。

    「楽園に殺人は存在しない」という言葉を掲げる社会との闘いだったり、夫婦間の絆を作る人間ドラマだったり、殺人鬼を追うミステリーという盛りだくさんの内容。

    ヒトラーの実験で血を飲むようになった怪物という説も出てくる犯人の名前が、ドラキュラのモデルになったとされる人物の名前のヴラドと被っているという、面白い設定も隠されている。

  3. 匿名 より:

    人気ミステリー小説が原作なので、大元の基礎はしっかり作られている作品。

    だが映画にした場合、あまり詳しく知られていない1950年代のソ連の時代背景と事件を同時進行で進めていくため、わかりにくさが残る。
    前知識無しで見ると、あっという間にベルリンから追放されてしまうレオとライーサに、なかなか共感することができない。

    本作では、子供だけを狙い胃を摘出後に溺死させているが、遺体の発見場は森の中が中心という謎だらけの事件を追う元MGBレオと妻ライーサ。
    そして身に覚えのないスパイ容疑をかけられているライーサに、レオの命を執拗に追う元部下ワシーリーという、いくつもの謎が絡み合っている。

    ワシーリーと共謀してレオの命を狙っていたクズミン少佐が、最終的に逮捕された理由は謎のまま。
    ヴラドが殺人衝動を持つようになった理由も、ヒトラーの実験説などを残しつつハッキリとさせないので、ミステリーとしては物足りなさも残る。

    ライーサの元同僚が、政府に対してよくない感情を抱いている危険分子をあぶりだす役目の隠れMBGだったり、ワシーリーに誘拐されたりと、誰を信用して何に用心すべきなのかつかめない部分はスパイ映画のようで面白い。