映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』あらすじネタバレ結末と感想

チャイルド44 森に消えた子供たちの概要:「このミステリーがすごい!」海外版1位を獲得した人気ミステリー小説の映画化作品。殺人の存在を認めない国家の中、子供だけを狙った猟奇殺人事件に、MGBの出世コースから外された主人公が立ち向かう。

チャイルド44 森に消えた子供たち あらすじネタバレ

チャイルド44 森に消えた子供たち
映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

チャイルド44 森に消えた子供たち あらすじ【起・承】

孤児になり、名前を捨てた少年はレオという新たな名前を得た。
成長し、ソ連国家保安委員会(MGB)職員になったレオは学校の教師をしているライーサに一目ぼれ、そして結婚した。

スパイ容疑で獣医ブロツキーが捕まる。
彼を匿っていた夫婦を見せしめとして射殺したワシーリーは、上司であるレオの怒りを買う。
ブロツキーは他のスパイの名前を証言させられるが、その中に妻ライーサも含まれていた。

同時期に、戦友で同僚でもあるアレクセイの息子ユーラが遺体で見つかる。
殺人を認めない上層部によって列車事故死扱いされ、アレクセイと妻は絶望する。
やがて、もう一人の“列車事故”被害者少年が見つかる。

レオという名を与えた義理の両親との食事中、ライーサは妊娠していることを告白。
レオは愛する妻の無実を証言するが、モスクワを追われヴォリスクという田舎町へ左遷されてしまう。

レオが勤めることになった民警で、ユーラと同様の殺され方をした少年が見つかる。
第一発見者のアレクサンドルは同性愛者だったが、歪んだ同性愛の末に少年を殺した事にされそうになる。
同じ同性愛者の名前を売って犯人から外されるが、良心の呵責に耐え切れず自殺した。

その頃ライーサにスパイ容疑をかけてレオを失脚させたワシーリーからライーサに、自分のものになれば劣悪な環境から助けるという電話が。
それを断ったライーサは、レオに妊娠した事は嘘だと告げる。
さらには、結婚したのもMGBのレオが怖かったからだと言い放つ。

チャイルド44 森に消えた子供たち あらすじ【転・結】

事件に没頭していくレオは、ヴォリスク民警のトップ、ネステロフ将軍に協力を仰ぐ。
事件の被害者は44人もいた。

ヴォリスクから出ることを禁止されていたレオとライーサは、身分証を偽装してモスクワに向かい、ユーラを殺した犯人を目撃した女性に会うが証言は得られなかった。
しかも警備が厳重な駅に入れなくなり、ライーサの元同僚イワンに助けを求める。
しかし彼は、レオも顔を知らない隠れMGBだった。
間一髪で逃げ出し、2人はヴォリスクへ戻る。

その間、特殊な薬のせいで血を飲むようになったヒトラーの報復部隊の生き残りが犯人だ、という証言がネステロフ将軍の元に。
将軍は事件が最も多く起こっている、ロストフに目星を付けていた。
そんな時ワシーリーがレオとライーサをさらって、民間人に紛れ込ませて処刑しようとする。

間一髪のところで逃げ出したレオとライーサは、最初の事件が起こった場所でもあるロストフへ。
そしてとある工場で、ヴラド・マレヴィチという犯人にたどり着く。
だが、クズミン少佐の命を受けたワシーリーが、レオを執拗に追い続けていた。
孤児院出身で軍医だったヴラドは、殺人衝動が止められないとレオに告白したが、ワシーリーに命を奪われる。
そしてレオとワシーリーはもみ合いになり、ワシーリーは命を落とした。

少佐は逮捕され、ヴラドはドイツの収容所にいた影響で犯罪者になった事にされた。
ソ連という楽園では、殺人はありえないとされていたからだ。
レオは昇進と引き換えにモスクワ殺人課設立を希望し、ネステロフ将軍を仲間に迎えた。

ブロツキーを匿ったせいでワシーリーに殺された夫婦の2人の子供が見つかると、レオとライーサは養子として迎え入れた。

チャイルド44 森に消えた子供たち 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:137分
  • ジャンル:ミステリー、サスペンス
  • 監督:ダニエル・エスピノーサ
  • キャスト:トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ノオミ・ラパス、ジョエル・キナマン etc

チャイルド44 森に消えた子供たち 批評・レビュー

映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

事件の謎解きだけではないストーリー

人気ミステリー小説が原作なので、大元の基礎はしっかり作られている作品。

だが映画にした場合、あまり詳しく知られていない1950年代のソ連の時代背景と事件を同時進行で進めていくため、わかりにくさが残る。
前知識無しで見ると、あっという間にベルリンから追放されてしまうレオとライーサに、なかなか共感することができない。

本作では、子供だけを狙い胃を摘出後に溺死させているが、遺体の発見場は森の中が中心という謎だらけの事件を追う元MGBレオと妻ライーサ。
そして身に覚えのないスパイ容疑をかけられているライーサに、レオの命を執拗に追う元部下ワシーリーという、いくつもの謎が絡み合っている。

ワシーリーと共謀してレオの命を狙っていたクズミン少佐が、最終的に逮捕された理由は謎のまま。
ヴラドが殺人衝動を持つようになった理由も、ヒトラーの実験説などを残しつつハッキリとさせないので、ミステリーとしては物足りなさも残る。

ライーサの元同僚が、政府に対してよくない感情を抱いている危険分子をあぶりだす役目の隠れMBGだったり、ワシーリーに誘拐されたりと、誰を信用して何に用心すべきなのかつかめない部分はスパイ映画のようで面白い。

配役の豪華さと演技力の高さに驚き

マッドマックス 怒りのデス・ロード」でマックス役を演じたことでも話題になった、トム・ハーディーが主演というだけで注目の作品だが、演技力が伴っているので安心して見ることができる。
嫌いだという感情すら受け止めたレオに愛情を抱くようになるライーサの心の変化までうまく演じたのは、スウェーデン版の「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」でリスベット役で注目を浴びたノオミ・ラパス。
本心をレオにぶつけるシーンなどは、かなり迫力がある。

名優ゲイリー・オールドマンが、ライーサの説得を受けてレオに全面的に協力をするようになる、意外といい人のネステロフ将軍役を演じているのも味がある。

チャイルド44 森に消えた子供たち 感想まとめ

「このミステリーがすごい!」(略してこのミス!)の海外版で1位を獲得した人気小説の実写映画で、出演者の豪華さや、「デンジャラス・ラン」などのダニエル・エスピノーサ監督がメガホンを取ったという注目作。
詳細に作りこまれた時代背景には小難しさも感じるため、ある程度の前知識があったほうが楽しめる作品。

「楽園に殺人は存在しない」という言葉を掲げる社会との闘いだったり、夫婦間の絆を作る人間ドラマだったり、殺人鬼を追うミステリーという盛りだくさんの内容。

ヒトラーの実験で血を飲むようになった怪物という説も出てくる犯人の名前が、ドラキュラのモデルになったとされる人物の名前のヴラドと被っているという、面白い設定も隠されている。

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