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映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の概要:『名探偵コナン』シリーズの、劇場版第7作。作中屈指の大人気キャラクターである、服部平次が登場。東京、大阪、京都を舞台に連続殺人が勃発!平次と和葉の、不器用な恋の行方にも注目。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の作品情報

名探偵コナン 迷宮の十字路

製作年:2003年
上映時間:107分
ジャンル:アニメ、サスペンス
監督:こだま兼嗣
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、堀川りょう etc

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の登場人物(キャスト)

江戸川コナン(高山みなみ)
本当の姿は、高校生探偵である工藤新一。黒の組織に飲まされた謎の薬によって、身体が小学生へと戻ってしまった。頭脳はそのままで、小五郎の家に居候しながら黒の組織を追っている。
毛利蘭(山崎和佳奈)
小五郎の娘で、新一の幼馴染。突然姿を晦ましてしまった新一のことを、長年思い続けている。空手の有段者であり、怒らせると怖い人物。
毛利小五郎(神谷明)
毛利探偵事務所を営む探偵。その実力はからっきしだが、コナンが小五郎の代わりに事件を解決するため、眠りの小五郎として一躍有名になった。
服部平次(堀川りょう)
東の工藤、西の服部と評されるほど有名な、高校生探偵。コナンの正体を知る数少ない人物。幼馴染の和葉とは微妙な関係性。
遠山和葉(宮村優子)
平次の幼馴染。平次のことを長年想っているが、中々気持ちが伝わらずにいる。合気道の実力者で、ピンチの平次を救う。
西条大河(鈴置洋孝)
盗賊団『源氏蛍』のメンバー。その中でも第二位の実力者で、武蔵野弁慶の名を持つ。自分が一番の源義経となるべく、他のメンバーを殺害していく。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のあらすじ【起】

東京、大阪、京都の日本においても主要都市と言える三箇所で、翁の仮面を被った謎の人物に、立て続けに5人もの人物が殺害されるという恐ろしい事件が起きた。そして、その犯人は、彼らの所持していた『義経記』を持ち去っていったのだった。

被害者にはとある共通点があった。彼らは全員、古美術を専門とする窃盗団、『源氏蛍』のメンバーだったのだ。この事件に注目したのが、工藤新一と同じく高校生探偵と名高い服部平次だった。平次はこの事件を解決するため京都へと向かう。

京都は、平次にとって縁深い場所でもあった。まだ彼が幼い頃、平次は京都にある、とある寺で見かけた女の子に初恋をしたのだ。平次はその時彼女が落とした小さい水晶玉を、今でも大事に保管していた。初恋に想いを寄せる平次を、幼馴染である遠山和葉は複雑な気持ちで見守っていた。彼女は長い間、平次に恋心を抱いていたのである。一方、コナンが居候する毛利探偵事務所にも、とある依頼が持ち寄られていた。

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映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のあらすじ【承】

その依頼人は京都にある山王寺の住職で、小五郎は娘の蘭、居候のコナン、そして、蘭の友人である園子を連れて京都へと向かうことになる。そして、京都に到着した小五郎達に、住職は早速依頼内容を話し始めるのだった。山王寺では12年に一度、代々伝わる秘仏を開帳するしきたりがあるのだが、その秘仏は8年前に盗まれていた。しかし、今になって、盗まれたその秘仏のありかを指し示す暗号が送られてきたのだ。

コナンはかつてその秘仏を盗んだ犯人が源氏蛍であることを知ると、弁慶にゆかりのある地を順に巡っていくのだった。すると、同じく源氏蛍に関する事件を追っていた平次と偶然出会い、彼らは行動を共にすることになる。

しかし、彼らが鞍馬山を訪れた時だった。なんと、平次が何者かに矢で狙われたのである。すんでのところでそれを回避し、彼らは急いで犯人を追うものの、あと一歩のところで取り逃がしてしまう。そして、その日新たな殺人が起こる。殺されたのは、またもや源氏蛍のメンバーだった。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のあらすじ【転】

和葉を連れて一度大阪へと帰ろうとする平次。しかし、そんな時だった。再び、鞍馬山で平次を襲った犯人が彼の前に姿を現したのだ。その犯人は平次に木刀を渡し、平次はそれに応える。平次は剣道部に所属しており、剣の腕前には自信があったのだ。しかし、相手はそんな平次をも上回っていた。合気道の達人である和葉の助けもあり、なんとか平次は助かったものの、その際平次は負傷してしまう。

このまま引き下がれなくなった負けず嫌いの平次は、再び京都へと戻り、コナンと事件解決のために動き始めるのだった。しかし、そんな時、平次の元に一本の電話が入る。それは犯人からのもので、なんと、犯人は和葉を人質に取ったという。平次は和葉奪還に向かおうとするが、件の怪我が悪化し倒れてしまうのだった。しかし、その夜更け、犯人と和葉の前に平次は現れた。そして、平次はそこで謎解きを始める。今回の一連の事件の犯人は、源氏蛍のNO.2、『武蔵野弁慶』こと西条大河だった。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の結末・ラスト(ネタバレ)

源氏蛍のリーダーであった『源義経』が、ある日自らの死期を悟り、隠した秘仏を見つけた者に次の源義経の座を譲るという遺言を残したのである。西条は、自らこそが義経となるべく、邪魔になる他のメンバーを次々と殺していたのである。そして、平次がかつて拾った水晶こそが、その秘仏の一部だったのだ。

西条は平次に切り掛かり、その勢いで平次が被っていた帽子が落ちた。すると、なんと帽子の下の顔は、平次ではなく工藤新一だったのだ。実は、倒れた平次に代わり、新一は灰原哀から一時的に元の体に戻る方法を聞き出し、こうして和葉を助けるべくやってきたのだ。

しかし、剣術の使えない新一はすぐに追い詰められてしまう。そんな時、西条の部下が突如として西条に牙を剥く。それは、平次が扮装した姿だったのだ。そして、再び小さくなったコナンのサポートを受け、なんと平次は勝利を収めるのだった。無事に事件は解決、秘仏も見つけ出し、山王寺に無事戻された。そして、平次はあの時見かけた初恋の相手が、実は和葉であったことを知るのだった。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の感想・評価・レビュー

新一と蘭、平次と和葉、どちらも進展しそうで現状維持なのがもどかしい気もするし、言葉に出しての明確な進展はなくても、お互いに好意を持って信頼している、今のままでいてほしい気もします。特に平次の「やっと会えた」のセリフが現状で良いような気持ちにさせます。
事件のほうは、長年仲間をまとめて来たリーダーが、弁慶(西条)の性格を見抜けなかったのか、見抜いた上で解散を目論んで遺言を遺したのかが謎です。(女性 40代)


個人的に近年の劇場版は内容がつまらないものが多いと思っているのですが、久しぶりにいくつか過去作を鑑賞したところ、以前の劇場版のレベルの高さを痛感しました。その中でもこの作品は、舞台が京都であること・事件の内容・登場人物などがとても好きで何度見ても楽しめます。今見るとCGのクオリティが少し残念ではありますが、京都の通り名の歌が使用されていたり、観光名所や神社仏閣などがたくさん映り京都がとても魅力的に描かれているところも好きな点です。

劇場版ごとにアレンジが変わるメインテーマも、今作は鼓の音が入るなど和風な演出になっていて素敵なので今までの作品と聞き比べてみるのも面白いと思います。(女性 20代)


桜の咲く季節、東京、大阪、京都の3箇所で5人の男が殺される。5人の共通点は仏像や美術品の窃盗を繰り返す盗賊団「源氏蛍」のメンバーだということ。警視庁の目暮警部と大阪府警、京都府警の合同捜査が始まる。
この作品の舞台は京都。作中で描かれる京都の街並みが本当に綺麗です。そして、コナンと言えば、倉木麻衣の曲。作品の世界観と見事にマッチしていてなんともいえない儚くて、美しい雰囲気を醸し出しています。
この作品を観て京都の路の覚え方の歌を知りました。少し謎を感じる京都という場所へ行きたくなりますね。(女性 30代)


コナンの劇場版の中でも一番好きな作品です。京都が舞台ということで、実際にある京都の神社仏閣、鴨川などが描かれ京都に住んでいる者としては、とても嬉しくワクワクしました。犯行の鍵となる「義経記」ということで全体的に和風の雰囲気で作り込まれていて、とても面白かったです。コナン君と平治のコンビも凸凹で可愛くて、ほっこりしました。今回は平治と和葉ちゃんメインで進んで行き、2人の仲が少しだけ進展するのが良かったです。蘭姉ちゃん、和葉ちゃん、園子の女性陣が揃っていて3人で京都探索してガールズトークするところも楽しかったです。(女性 30代)


京都という舞台を存分に生かしたストーリーは非常に凝っており、終始日本らしさ漂う世界観は他のコナン映画の中でも独特の雰囲気があって印象的だ。
個人的には平次が大好きなので、コナンとの息の合ったコンビぶりや、かっこいいアクションシーンなど、主役ばりの活躍が見られて大満足だった。初恋の彼女が結局和葉だったというのがなんとも彼らしくて好き。
倉木麻衣が歌う主題歌も作品の雰囲気にぴったりとあっており素晴らしい。(女性 30代)

関連作品

次作 名探偵コナン 銀翼の奇術師
前作 名探偵コナン ベイカー街の亡霊

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    今作はなんといっても服部平次と遠山和葉がメインの映画で、2人のファンにはたまらない作品になりました。平次がバイクを乗りこなし、剣術で犯人と戦う姿はアクション映画さながらですし、和葉が平次のそばで手まり唄を歌うシーンは心に響きます。原作者の青山剛昌も”いい”とお気に入りの名シーンです。それでなくても予告の時点で今作のキーワードとして挙げられていた手まり唄。私も初めて聞きましたが、その可愛らしい曲調と中身の濃さに驚き自然と覚えてしまいました。今でも京都の街並みを見るとこの唄を思い出してしまいます。この映画には実際にある観光名所がたくさん出てくるので、この作品を基に京都めぐりをするファンも多いそうです。

    残念なことに、この第7作品目でこだま兼嗣監督はシリーズを降板してしまいました。好みはもちろん様々ですが、こだま監督が作り上げた7作品の人気は衰えることなく現代にも伝わっていくと思います。そして今作は初めて映画の中でコナンが新一に戻ったり、冒頭の作品解説がデジタルアニメ化するなど、様々な意味で記念すべき作品です。

  2. 匿名 より:

    ①どうやって平次の声を出していた?

    新一の姿に戻ったあと、平次に変装して犯人の元へ向かったコナン。口調はお世辞にも流暢な関西弁とは言えず、ところどころ不自然でしたが、その声は平次のものでした。しかし帽子を飛ばされて正体がバレた途端、新一の声に戻っています。手品のようなこのカラクリは、新一が手首に蝶ネクタイ型変声機を仕込ませていたのです。なので終始帽子のつばを持ちながら犯人を追い詰めるという、少し不自然な体勢になっています。顔が見えてバレないようにしているのもあるでしょう。

    ②平次の初恋相手

    エンディング直前、「やっと会えたっちゅうわけか…」と青山剛昌の原画で描かれる名シーンがあります。平次の初恋は千賀鈴ではなく、和葉でした。

    ③ラストの円海への怒り

    千賀鈴が手を合わせたことで、彼女の父親が円海であると判明し怒りを露わにする小五郎たち。この怒りは、最初からそれを教えてくれればトンチンカンな推理をしなくて済んだこと、こんな可愛い娘がいたという嫉妬、あたりが原因かと思われます。

    ④名前に数字が…

    桜正造こと伊勢三郎が殺されたことで、小五郎は自分の名前に五が入っているから次に狙われるのでは…と推理します。ふざけているのではなく、これは劇場版第2作目「14番目の標的」と同じ発想なのです。ファンには嬉しい演出となっています。