映画『ゾンビーノ』あらすじとネタバレ感想

ゾンビーノの概要:2007年に公開されたゾンビコメディ映画。ゾンビを召使として飼う事がステータスとなった1950年代のパラレルワールドで、いじめられっ子の少年とゾンビの友情を描いた。

ゾンビーノ あらすじ

ゾンビーノ
映画『ゾンビーノ』のあらすじを紹介します。

かつて人間とゾンビが戦うという、ゾンビ戦争が起こった。
ゾムコン社から開発された、ゾンビを言いなりにする首輪によって、戦争は人間の勝利で終わった。
そして、ゾンビを飼うのがステータスになった時代がやってきた。

ゾンビを飼っていないティミーは周囲から浮いていたが、ゾムコン社の主任警備員が近所に越してきたことで、ついにゾンビを買うことになった。
いじめっ子のロイとスタンから助けてくれたゾンビを気に入ったティミーは、ゾンビにファイドと名前を付ける。
しかしファイドは偶然、近所に住む陰湿な老婆ヘンダーソン夫人を食べてしまった。

人間を食べてしまったゾンビの飼い主は、危険な地区に追放されると知ったティミーは大慌て。
ゾンビになったヘンダーソン夫人を見つけたティミーは、彼女を公園に埋めた。
しかし、ヘンダーソン夫人に噛まれた人から感染し、野生ゾンビが町にあふれ出してゾムコン社は処理に追われるようになる。

ティミーをいじめていたロイとスタンは、ヘンダーソン夫人の事件をティミーの責任にして英雄になろうとするが失敗。
首輪を失ったファイドに噛まれ、ゾンビになる。
しかしティミーの言うことは守るファイドによって、間一髪のところでティミーは助けられた。

やがてヘンダーソン夫人を埋めたのがティミーだと発覚し、ファイドはゾムコン社に送り返されてしまった。
落ち込むティミーだったが、元ゾムコン社員のシアポリスに協力してもらい、ゾムコン社へ侵入してファイドを助け出す決意をする。

ゾンビーノ 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:ホラー、コメディ
  • 監督:アンドリュー・カリー
  • キャスト:キャリー=アン・モス、ビリー・コノリー、ディラン・ベイカー、クサン・レイ etc

ゾンビーノ ネタバレ批評

映画『ゾンビーノ』について、感想批評です。※ネタバレあり

お約束を破らないストーリー

凝ったストーリーや捻った設定の映画が多いなか、ゾンビに首輪をつけて奴隷扱いしているという設定以外は、全く捻りの無いストレートな作品。
八つ当たりでファイドの首輪を壊してヘンダーソン夫人、いじめっ子のロイとスタン、ゾムコンの主任警備員でティミーのクラスメイトの父親でもあるジョンなど、嫌なキャラクターたちは死亡フラグがわかりやすく立っている。
こういったキャラクターを生き残らせたり、意外な展開に利用するストーリーは多いが、この作品では“お約束”の通りに死亡してゾンビ化していく。

またハートフルコメディ作品でもあり、ティミーとゾンビのファイドの友情、ティミーの母ヘレンとファイドの愛情に似た友情などが、首輪が取れても彼らを襲わないという点で描かれている。
「うちだけゾンビがいないのはみっともない」と近所の目を気にして、ゾンビ購入に踏み切るヘレンの姿はどこにでもいる母親像だが、ファイドとの交流の中で母親像に変化が出てくる様子が丁寧に描かれている。

しっかり描かれた濃いキャラクターたち

ストーリーに捻りが無い分、濃いキャラクターたちの奇妙な行動が目を引く。
ティミーの父ビルが、ゾンビ戦争で自分の父親を殺めてしまったことからゾンビ恐怖症になった背景や、家族が死後にゾンビにならない手続きまでしているのは面白い。
それが自分の死によって、どんな葬儀なのか描かれているのは上手い。

また、ゾンビを愛するあまりゾムコンをクビになって、ゾンビを恋人として扱う変人テオポリスの活躍は見もの。

ラストシーンで、タバコを吸いながらウロウロ歩くファイドは、どこか人間臭くて笑ってしまう。
ゾンビになったジョンが娘に買い取られ、「パパ」と呼ばれながらも首輪を引っ張られるという、ブラックジョークも込められている。

しかし、ゾンビが人間を襲った時の残酷描写などがほとんど描かれておらず、襲ってくるゾンビの数も他の作品と比べると圧倒的に少ないので、ゾンビ映画好きには物足りない部分もあるだろう。

ゾンビーノ 感想まとめ

DVDのチャプターのタイトルが凝っていて、「サプライズ・オブ・ザ・デッド」「パパの毒毒トラウマ」「ババアのしたたり」など、有名ホラー映画のタイトルをもじったものばかりで笑ってしまう。
「イジメっ子をたべちゃいましたとさ」、「ぜったいこいつは餌食になるな、と予感させるお約束の嫌われキャラ」など、ほかにも笑えるものばかり。

因みにタイトルの原題「FIDO」は、英語圏で犬を中心としたペットに付ける最もポピュラーな名前であり、ここにもブラックジョークが含まれている。

ゾンビ映画に多い、人間を食べるような残酷描写や多くのゾンビから逃げ惑うといったシーンがないので、ホラー映画やゾンビ映画が苦手でも、比較的見やすい内容になっている。

Amazon 映画『ゾンビーノ』の商品を見てみる