映画『ゴースト・ドッグ』あらすじネタバレ結末と感想

ゴースト・ドッグの概要:「バード」のフォレスト・ウィテカー主演の犯罪アクション。日本の武士道の本「葉隠」を愛好する殺し屋ゴースト・ドッグの純粋さと死。ジム・ジャームッシュ監督の1999年米・日本・仏・独映画。

ゴースト・ドッグ あらすじネタバレ

ゴースト・ドッグ
映画『ゴースト・ドッグ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ゴースト・ドッグ あらすじ【起・承】

ニューヨーク。殺し屋ゴースト・ドッグ(フォレスト・ウィテカー)は、日本の武士道の本「葉隠」を読み、鳩を友人として生きてきた。

彼は、自分の命を助けてくれたイタリア系マフィアの幹部ルーイ(ジョン・トーメイ)を主人だと思い、仕えてきたのだ。連絡は、古風だが伝書鳩を使用。

ある日、ゴースト・ドッグは、マフィアのヴァーゴ・ファミリーから殺人の依頼を受けた。

ヴァーゴが愛する娘ルイーズ・バァーゴ(トリシア・ベッセイ)に知られないよう、”ハンサム・フランク”(リチャード・ポートナウ)を殺さなくてはならない。

ゴースト・ドッグは、黒のフードジャケットを被り、”ハンサム・フランク”を殺した。しかし、その瞬間をルイーズに見られてしまう。

ルイーズはびっくりした様子で、”パパに言われたの?”と聞く。そしてなぜか「羅生門」を手渡すのだった。

翌朝、イタリア系マフィアの幹部ルーイは呼び出され、”ハンサム・フランク”を殺した男を探し、始末しろと命令されます。しかし、ゴースト・ドッグがどこに住んでいるのかも知らないのだ。

手掛かりは、鳩を屋上で飼っていること。そして黒人だという情報。彼らは必死にゴースト・ドッグを探すが、見つけられない。

なぜなら、マフィアといっても老人ばかりで体力がないのだ。

ゴースト・ドッグ あらすじ【転・結】

ある日、ゴースト・ドッグが自宅に戻ると、飼育していた鳩が1匹残らず死んでいた。この1件で、ゴースト・ドッグは復讐を決意した。

そこでイタリア系マフィアの幹部ルーイとあえて接触し、誰に狙われているのか見定めようとするのだった。幹部ルーイの身も危ない。

ルーイを狙うソニー(クリフ・ゴーマン)の仲間も現れた。ソニーの仲間を殺し、ルーイの肩をわざと撃つのだった。

当分はソニーから身を守ることを考えよう。また襲われることを想定して準備を始めた。そんな危険と隣り合わせの毎日だったが、ゴースト・ドッグが心を許せる相手がいた。

1人めは、フランス語しかしゃべれないアイスクリーム屋のレイモン(イザーク・ド・バンコレ)。2人めは、公園で出会った少女パーリーン(カミール・ウィンブッシュ)。

ゴースト・ドッグは、ついにヴァーゴ・ファミリーの拠点を見つけた。ビジネスマンのふりをして、奇襲をかけヴァーゴらを壊滅させた。

同時にソニーも殺し、復讐は終わった。このあと、ゴースト・ドッグは、レイモンを訪ね、大切なものが入ったスーツケースを託した。少女バーリーンには、愛読書「葉隠」を渡す。

ゴースト・ドッグを狙い、ルーイがやってきた。静かに彼に撃たれる、ゴースト・ドッグ。それが彼なりの武士道だった。

ゴースト・ドッグ 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1999年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:コメディ、アクション
  • 監督:ジム・ジャームッシュ
  • キャスト:フォレスト・ウィテカー、ジョン・トーメイ、クリフ・ゴーマン、ヘンリー・シルヴァ etc

ゴースト・ドッグ 批評・レビュー

映画『ゴースト・ドッグ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ゆとり世代のサムライ!「葉隠」に学ぶ死生観

軽快なラップのリズムに乗って、ゴースト・ドッグは殺しに向かう。鳩のような視野で世界を見て、ただ主人に尽くすことが全てだと考える孤高の存在。

この映画を観るまでは、アメリカ人のサムライなんてかっこ悪いと思っていたのに、なぜか凛としているのだ。通信手段が伝書鳩なのも不思議だし、老人ばかりのマフィアに追われるというのも痛快だ。

ゆとり世代の、と書いたが心に余裕があるという意味でイメージして欲しい。「葉隠」の美学に通じるか分からないが、最近、ミニマリストな人が増えているという。

それは、自分に必要なものだけを持つ生き方らしい。「葉隠」もまた、自分の精神を究極まで高めようとする知恵なのだと思う。

ただ死を生の目標にするのではない、どう生きるか。私達も、「葉隠」から学べるだろう。

ジム・ジャームッシュのリズム&笑い

ジム・ジャームッシュは、昔から徹底的に音楽にこだわってきた。この映画では、RZA(リッザ)というニューヨークに住むラッパーを起用し、都会の空気感を演出しています。

作品が変わるたび、新鮮な風を音楽で送るのが上手い。ジム・ジャームッシュが選んだ曲だけを集めたサントラが出たらいいなぁと映画を観る度に思う。

音楽もさることながら、老人ばかりのマフィアたちが息を切らせながら階段を上るシーンなど随所に笑いが散りばめられています。

また銃で殺そうとしたら、銃に鳥が止まって撃てなくなるシーンなどゴースト・ドッグの優しさも表現されています。

ぜひ、ラップに身を委ねながら笑おう。ソニーのラップのようにずれた音だって問題ナイ!

ゴースト・ドッグ 感想まとめ

日本の文化が、ハリウッド映画で用いられる時はいつも違和感があった。サムライ?芸者?特にタランティーノの作品なんて酷いのだ。

ところが、「ゴースト・ドッグ」では古風だなぁと感じながらも、受け入れることができた。やっぱり、ジム・ジャームッシュはすごい!

RZAの軽快なラップもニューヨークの街にぴったりで、耳から離れない。映画の冒頭で、鳩の視点から世界を映し出すシーンに圧倒されてしまった。

「葉隠」(はがくれ)という滅びの美学と「羅生門」という2冊の本が出てくるが、読んだことはあるだろうか?

正しく日本を伝えてくれる作品にやっと出会えたのだと思う。

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コメント

  1. 霧島 より:

    この監督いいですよね。