『エージェント・マロリー』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

エージェント・マロリーの概要:「エージェント・マロリー」(原題: HAYWIRE)は、2011年のアメリカ映画。監督は「トラフィック」、「オーシャンズ」シリーズ、「チェ 28歳の革命」などのオスカー監督、スティーヴン・ソダーバーグ。主演は全米女子総合格闘技のスター、ジーナ・カラーノ。共演には「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」のユアン・マクレガー。「ウォール街」のマイケル・ダグラス。「レジェンド・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス。「SHAME -シェイム-」のマイケル・ファスベンダーなど。

エージェント・マロリー あらすじ

エージェント・マロリー
映画『エージェント・マロリー』のあらすじを紹介します。

スペインのバルセロナで民間軍事企業を経営するケネス(ユアン・マクレガー)は、アメリカ合衆国政府の実力者コブレンツ(マイケル・ダグラス)と、スペイン政府関係者のロドリゴ(アントニオ・バンデラス)から、凄腕の女性スパイであるマロリーを名指しで人質救出作戦の依頼を受ける。ケネスからの連絡でバルセロナに乗り込んだマロリーは、アーロン(チャニング・テイタム)を含む3人の工作員と合流する。彼女らは監禁されていたジャーナリストのジャンを無事に救出し、その身柄をロドリゴに引き渡す。サンディエゴの自宅に戻ったマロリーの前に再びケネスが現れ、英国諜報機関MI6から要請のあった新しい任務を指示する。ダブリンでの新たな任務は、同業者のポール(マイケル・ファスベンダー)と新婚夫婦になりすまし、スチューダー(マチュー・カソヴィッツ)というフランス人男性に接触するという指令だった。しかし、その任務に不信を抱いたマロリーが周辺を捜査する中、バルセロナで救出したジャンの死体を発見するが、その手にはマロリーが身に着けていたブローチが握られていた。そしてホテルに戻った彼女をポールが突然襲撃してくるが、どうにかポールを倒したマロリーが彼の携帯を確認すると、そこにはケネスからの着信履歴があった。ダブリンからニューヨークに渡った彼女は、ケネスから事情を聞き出そうとして訪れた店でアーロンと格闘になり、居合わせたスコットの車で逃走する。途中で武装集団の襲撃を振り切ったマロリーは、自分が話したことを警察に伝えるようスコットに告げ姿をくらました。焦ったケネスはマロリーが現れる場所を予想し、ニューメキシコに暮らす彼女の父親ジョン(ビル・パクストン)の自宅を訪れる。一方、マロリーもケネスとの一騎打ちを決意していた。なぜ彼は自分を陥れたのか?その疑問を解き明かすためにも、マロリーは元恋人であるケネスとの避けられない戦いに足を踏み入れる。

エージェント・マロリー 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
  • キャスト:ジーナ・カラーノ、マイケル・ファスベンダー、ユアン・マクレガー、ビル・パクストン etc

エージェント・マロリー 批評 ※ネタバレ

映画『エージェント・マロリー』について、感想批評です。※ネタバレあり

ソダーバーグ監督作品にしては

ジーナ・カラーノを主役に抜擢したという主眼目が不明瞭である。このような女スパイの活躍する作品を撮りたかったから選んだのか、ジーナ・カラーノありきで撮ったのかと考えれば多分後者だろう。主人公が俳優ではなく本物の格闘技の達人というところでミスキャストの感が否めない。オーシャンズシリーズなどでは、シナリオに適した俳優を選んだというところの個性に面白さが描かれていたのだが、彼女は格闘技の世界では確かにスターであるものの、映画俳優としてのカリスマ性には欠けている感がある。サポートする豪華な脇役も取って付けたような感じであり、新人俳優とのバランスが悪いのだ。シナリオが特別変わっているのならまだしも、よくあるスパイ同士の裏切りみたいな話なので、格闘シーン以外のドキドキ感がない。ジーナ・カラーノをわざわざありがちな物語の枠にはめ込まなくても、格闘家のドキュメント映画の方がまだ面白かったのではないだろうか。女性版の007を狙ったとしたらとんでもない見当違いだ。

女性ヒーローを扱うシナリオではない

日本でも最近出て来た頭で瓦をぶち割るような女性タレントがいるが、彼女の魅力とは一体何だろうと思う。格闘技という枠の中では強さを競う女性がいても、スポーツとして何の不思議もないのだが、それを映画に持ち込んで「ヒーロー」に仕立てるのはどうなのだろう?そんな事を考えるのなら映画としてもっと面白いストーリー展開を考えればいいのにと思ってしまったのである。「ハリウッド」という一大組織の商業主義の中で生まれた”アイデア勝負”という一発狙いがもろくも崩れ去った感じである。同じキャスティングなら、監督をクエンティン・タランティーノとか、ロバート・ロドリゲスにすればよかったんじゃないのでしょうか。

エージェント・マロリー 感想まとめ

エンターテインメント作品としてはユーモア性に欠ける。格闘系のアクションとしては敵が弱すぎる。音楽もダメ。一体何を見せたかったのかが理解出来ない。格闘家は格闘のリングでいるときこそ一番輝くのである。プロレスラーをプロレスを物語にした映画に出演させたところで、リング以上の戦いが出来るかと言えばそうではないだろう。女性ヒーローを映画として見せたいのなら、例えばアンジェリーナ・ジョリーのような俳優を起用し、スタントを使ってもいいから面白く見せるというのが映画の手法であり、観る側はスタントや特殊効果と理解しながらもそれで満足するのだ。格闘家が好きな人は映画館ではなくリングのあるスタジアムへ行くのである。ブルース・リーやジャッキー・チェンも格闘家から映画俳優になったのではなく、アクションスターに憧れて格闘技を習得したのである。ジーナ・カラーノを見る限り、格闘家としては美貌の持ち主であっても、本来映画俳優ではない違和感をカメラは正直に捉えてしまっているのである。正直、監督も脇役もいいだけに疑問符が多く残る映画である。

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