映画『ジャングル・ブック(2016)』のネタバレあらすじ結末

ジャングル・ブック(2016)の概要:ディズニーの同名名作アニメを最新技術で実写化。主人公以外の動物やジャングルは全てCGで表現されている。ジャングルで狼に育てられた少年・モーグリの成長と、動物達との友情を描く。

ジャングル・ブックの作品概要

ジャングル・ブック

公開日:2016年
上映時間:106分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:ジョン・ファヴロー
キャスト:ニール・セティ、ビル・マーレイ、ベン・キングズレー、イドリス・エルバ etc

ジャングル・ブックの登場人物(キャスト)

モーグリ(ニール・セディ)
赤ん坊の時に孤児となり、ジャングルでオオカミに育てられた人間の少年。人間を嫌うトラ・シア・カーンの登場により、人間世界とジャングルどちらで生きるべきか、選択を迫られることとなる。
バギーラ(ベン・キングズレー)
赤ん坊のモーグリを拾い、オオカミに預けた黒ヒョウ。以来ずっとモーグリを見守り続けて来た。モーグリの師であり親友である。厳格な性格。
バル―(ビル・マーレイ)
食いしん坊で少しお調子者のクマ。ヘビに襲われていたモーグリを助け、親友となった。バギーラとは正反対の性格だが、モーグリを守るため共に闘う。
シア・カーン(イドリス・エルバ)
残忍なトラ。自分の楽しみのために狩りをするため、ジャングルでは最も恐れられている。昔モーグリの実の父を殺した際に大やけどを負い、以来人間を憎んでいる。
ラクシャ(ルピタ・ニョンゴ)
メスのオオカミでモーグリの育ての親。モーグリを実の子と分け隔てなく愛している。
アキーラ(ジャンカルロ・エスポジート)
モーグリの育ったオオカミの群れのリーダー。「ジャングルの掟」を固く守り、若い者達に何度も復唱させている。
カー(スカーレット・ヨハンソン)
モーグリを襲う大蛇。魅惑的な声と催眠術で相手を捕えるのが得意。
キング・ルーイ(クリストファー・ウォーケン)
ジャングルの遺跡に住む、サルの王。オランウータンのような外見だが体は非常に巨大で知恵もある。人間のようになりたいと願っており、モーグリから「赤い花」(=火)の作り方を聞き出そうとする。

ジャングル・ブックのネタバレあらすじ

映画『ジャングル・ブック(2016)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ジャングル・ブックのあらすじ【起】

ジャングルのオオカミの群れの中。モーグリという名の少年がいた。オオカミとかけっこ中に木から落ちてしまったモーグリに、黒ヒョウのバギーラは折れそうな「死んだ木」との見分け方を教える。バギーラはジャングルで孤児になってしまったモーグリを見つけ、オオカミのアキーラの群れに預けたのだ。それ以来、モーグリは雌オオカミのラクシャに育てられた。オオカミ達は「ジャングルの仲間は結束すべし」というジャングルの掟を守りながら暮らしている。

ひどい乾季。動物たちは数少ない水場を前に休戦し、水を飲んでいた。道具を使って水を飲もうとするモーグリに、アキーラはオオカミらしくするよう叱る。そこへしばらく狩り場を変えていた残忍なトラ、シア・カーンが帰ってきた。シア・カーンはモーグリを見て、彼を追い出すようアキーラ達を脅す。シア・カーンの顔には人間のせいでついたやけどの傷があったのだ。

雨季が来た。オオカミたちはシア・カーンの脅しを受け、モーグリの処遇について話し合っていた。モーグリは自らバギーラと群れを離れることにする。ラクシャとモーグリは涙の別れをする。

ジャングル・ブックのあらすじ【承】

バギーラはモーグリを人間の村へ連れて行こうとしていた。それがシア・カーンから逃れる唯一の道なのだ。道中モーグリとバギーラはゾウの群れに出会い、敬意を表すためお辞儀する。水牛の群れの前に来た時、突然シア・カーンが襲ってきた。モーグリは必死で逃げ、シア・カーンは水牛の暴走に阻まれる。沼地に落ちたモーグリも水牛の群れにひかれそうになるが、そのまま水牛に乗って逃げることができた。しかしバギーラとははぐれてしまった。

モーグリに逃げられたシア・カーンは、オオカミの群れにやって来た。アキーラは「モーグリはもう群れにいない」と引き渡しを拒否する。激怒したシア・カーンはアキーラを殺し、オオカミの住む丘を乗っ取ってしまった。

モーグリはジャングルの奥地に迷い込んでしまった。そこへ蛇のカーが現れる。彼女は魅惑的な声でモーグリを誘い、モーグリの出自について語り始める。

昔、シア・カーンが旅人と赤ん坊のいる洞窟を襲った。旅人は殺されたが、たき火の火(=
「赤い花」)によってシア・カーンは傷を負い、赤ん坊に気づかず逃げて行った。その赤ん坊がモーグリだった。

モーグリはカーの話を聞いているうちに、催眠術にかかってしまう。カーはモーグリを食べようときつく巻きついていく。しかし、そこへクマのバル―が現れ、モーグリの危機を救った。

モーグリはバル―の穴倉で目を覚ます。バル―へのお礼に、モーグリは道具を作って蜂蜜を取ってくる。それを見たバル―は、モーグリの知恵をフル活用して蜂蜜を集めることにする。モーグリとバル―は友だちになり、一緒に過ごす。

ジャングル・ブックのあらすじ【転】

バギーラと再会したモーグリは、穴に落ちたゾウの子を助ける。バギーラに「モーグリの安全のためには人間の村に連れて行かなければ」と説得され、バル―はモーグリに「ここにいられると迷惑だ」とうそをつく。

バル―の元を追い出されてしまったモーグリは、サルの群れに襲われ、遺跡へ連れ去られてしまう。それを知ったバギーラとバル―は、急いで後を追いかける。

遺跡にはサル達の王、巨大なキング・ルーイがいた。彼は人間のような力を得るために、「赤い花(火)」の作り方をモーグリから聞き出そうとする。「赤い花」の力があればジャングルを支配できると考えたのだ。そこへバギーラ達がのりこんできた。バル―とバギーラがサル達を食い止めているうちに、モーグリは遺跡から逃げ出す。キング・ルーイもその巨体を持ち上げ追ってきた。しかしその巨体で暴れまわったせいで遺跡が崩れ、キング・ルーイは下敷きになってしまう。アキーラがシア・カーンに殺された事を告白したバギーラに、モーグリは怒る。怒りを抑えきれず、モーグリは人間の村の方へ走って行ってしまった。

人間の村には炎が燃えさかる松明があった。モーグリはシア・カーンに復讐するため、その松明を盗みジャングルに戻る。モーグリはオオカミの丘に向かって、無我夢中で走っていた。その松明から飛んだ火の粉が、ジャングルに飛び散っているのにも気づかずに……。

ジャングル・ブックのあらすじ【結】

松明の火を見た動物達は川辺に集まっていた。そこへ松明を持って現れたのがモーグリだと知り、ラクシャ達は驚く。モーグリはシア・カーンに戦いを挑む。しかしシア・カーンは、「恐れられているのは私ではなくお前だ」と言い返す。モーグリが振り返ると、ジャングルは飛び散った火の粉によって大火事になっていた。「火を使って人間であることを示せ」と挑発されるが、モーグリの心はきまっていた。「僕はジャングルのモーグリだ」。モーグリは人間とではなく、ジャングルの仲間と共に生きることを決めたのだ。動物達はジャングルの掟を復唱し、皆でシア・カーンに立ち向かう。

バギーラから人間の知恵を使って戦うよう指示され、モーグリはいい手を思いつく。モーグリはツタを持ち、木を登っていく。その後をシア・カーンも追ってきた。モーグリは以前バギーラに教えられた「死んだ枝」に乗り、ツタを他の木に引っかけシア・カーンを待つ。モーグリを追い詰めたと思ったシア・カーンは、モーグリに飛びかかる。しかしその時、シア・カーンの重みで、もろい「死んだ枝」は折れてしまう。シア・カーンは燃えさかるジャングルに落ちて行った。モーグリはツタのおかげで落下を免れる。

シア・カーンは死んだが、ジャングルが燃えている。そこへ、子ゾウをモーグリに助けられたゾウ達が来て、川の流れを変え始めた。流れる水によって、火事は無事おさまった。ジャングルには再び平和な日々が戻ったのだった。

ジャングル・ブックの解説・レビュー

CGとは思えない

フルCG、ということを知ったのは、映画を観終わった後だった。そのくらい違和感がなかったと言っていい。もちろん動物がしゃべって動き回るため、本来ならあり得ない動きをしていることになる。だが現在はロボットも非常に高度な動きをするし、どこからがCGでどこからが人形でなんて考える余地はない。とはいえ、全てがCGというのは本当に驚きだった。もしそうなら、主演の子供は素晴らしい演技力の持ち主なのだろう。

さすがディズニー

基本的に勧善懲悪で、ぐっとくる部分が多かった。まずは初めのラクシャとモーグリの別れのシーンである。いつまでもあなたは私の子供、というラクシャの言葉に泣けた。モーグリを思いながらも、群れのことを考えなければならないというある意味人間にもよくある「社会」をどうとらえるかという問題が描かれていた。

また、最後にモーグリが火をもって戻ってきた時は、一体どうなることかと思ったが、投げ捨ててシア・カーンに挑む姿は幼いながらもとても勇敢でかっこよかった。基本的に子供っぽい言動が多く、かわいらしい印象のモーグリだが、あの場面だけは本当にかっこよくて胸が熱くなった。

狼だけでなく、社会と秩序を描いた物語だと思った。動物を描くだけでなく、モーグリという異端がいるからこそ、それを社会としてどのように包み込んでいくのか、個としては受け入れられても、秩序としてどうしていけばいいのか、そういった問題がまっすぐ描かれている作品だと感じた。総じて、さすがディズニー、と思わせてくれた。

ジャングル・ブックの感想まとめ

主人公以外の動物たちが、フルCGとは思えないほど、本当に美しいグラフィックだった。何より動物たちが自在に話し、生き生きと飛び跳ねる姿はとてもかっこいいし、誰もが一度は夢見た世界なのではないだろうか。モーグリという少年の成長を描きながら、社会の機能、そして秩序とは、という側面も掘り下げている、さすがディズニーと言わせてくれる大作に間違いない。幼い子供には難しいテーマかもしれないが、裏を返せば大人でも十分に学ぶところの多い作品である。

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