映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の概要:キャプテン・アメリカシリーズの第3弾。アベンジャーズメンバーに加え、アントマンやスパイダーマンなど数多くのスーパーヒーローが参加する、アメコミ好きにはたまらない一作。
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の作品情報
上映時間:148分
ジャンル:アクション、ファンタジー
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
キャスト:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン etc
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の登場人物(キャスト)
- スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
- 世界最古のスーパーヒーローで、アベンジャーズのリーダーを務める人物。誠実で義理堅く、バッキーが本来の性格に戻ることを信じてやまない。
- ジェームズ・”バッキー”・バーンズ / ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)
- 70年も昔、スティーブが眠りにつく前の親友。ヒドラに拉致されウィンター・ソルジャーとして洗脳されていたが、現在では自我を取り戻しつつある。
- トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
- 誠実なスティーブとは正反対で、やや軽薄な面が目立つスーパーヒーロー。しか正義を信じる心には変わりはなく、ソコヴィア協定に同意する事に賛成している。
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』のあらすじ【起】
スーパーヒーロー達を集結させたドリームチーム、「アベンジャーズ」の今回の任務は、アフリカのナイジェリアにてテロリスト達に強奪された生物兵器を奪還する事でした。それぞれの能力で犯人を追い詰める一行でしたが、負けを悟ったテロリストが街中で自爆しようと爆弾のスイッチに手をかけてしまいます。アベンジャーズの一員、スカーレット・ウィッチがその爆発を防ぐ為テロリストを空中へと飛ばしますが、思ったよりも強い爆発によって生じた爆風に巻き込まれ、近くのビルが倒壊、多くの犠牲者を出してしまいます。
国民から非難されるアベンジャーズを、国務長官は国の管理下に置くというソコヴィア協定を持ちかけてきます。過去の自分たちの行いに思うところがあったトニー・スタークは、その協定に乗る事を提案します。しかし過去にヒドラという犯罪組織に組織が乗っ取られた経験を持つスティーブ・ロジャースはこれに反対します。アベンジャーズに暗雲が立ち込める中、水面下ではヒドラの残党が襲撃を受け、機密文書が盗まれていました。
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』のあらすじ【承】
結局、アベンジャーズはソコヴィア協定に署名をする事となりました。署名式の日、アベンジャーズからはブラック・ウィドウが参加していました。しかしその署名式が何者かによって襲撃されます。巨大な爆発に巻き込まれ出席者達の多くは命を落とし、そして署名式は取りやめとなりました。
防犯カメラに残っていた映像には、かつてのスティーブの友人でヒドラによって拉致されたウィンター・ソルジャーことバッキーでした。スティーブはバッキーを信じて後を追い、バッキーと接触します。実はバッキーは爆破とは無関係でしたが、彼が犯人と決めつけている人物がいました。
署名式に出席していて爆発に巻き込まれ命を落としたワカンダ王国の国王の息子、ティ・チャラです。彼はバッキーを父親の仇と決めつけ、自国に伝わる装備を見にまとい「ブラックパンサー」としてバッキーの前に現れたのです。ティ・チャラの猛攻に何とか対応するバッキーとスティーブでしたが、バッキーが捉えられ国連の施設に収監されてしまいました。
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』のあらすじ【転】
捉えられていたバッキーは、再び洗脳状態に強制的に戻されてしまいます。彼を洗脳状態に戻した人物こそが、ヒドラから機密文書を奪った人物でした。再び自我を失ったバッキーは冷酷な「ウィンター・ソルジャー」として暴走を始めますが、それを阻止しようとスティーブが彼の前に立ちはだかります。2人は激しい戦いの末、共に川に転落していきます。
バッキーと共に行方をくらませたスティーブは指名手配犯となってしまいます。スティーブとバッキーを捉えるため、トニーはスパイダーマンやブラックパンサーといった他のヒーロー達を仲間につけました。自我を取り戻したバッキーは、自分以外にもウィンター・ソルジャーが作られていることを打ち明けます。
バッキーを洗脳状態に陥れた男は、他のウィンター・ソルジャーも利用し世間を手中に入れようと画策していたのです。それを阻止するためスティーブはシベリアに向かおうとしますが、その前にトニーがアントマンやウルトロンを引き連れ、彼の前に立ちはだかりました。
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の結末・ラスト(ネタバレ)
激しいヒーロー同士の戦いの中、何とかスティーブとバッキーはその場から逃げ出すことに成功しますが、他のヒーロー達はトニーに捉えられてしまいます。しかしトニーも独自の調査で、今回の一連の事件の犯人はバッキーではなく、彼を利用としている何者かである事に気がつきました。
トニーはスティーブとバッキーを手助けするべく彼らの後を追いますが、そこでトニーは犯人と思われる男に衝撃の映像を見せられます。それは、バッキーが自身の両親を殺害している映像でした。その男、ジモの本当の狙いはウィンター・ソルジャーを復活させる事ではなく、アベンジャーズを内部分裂させる事だったのです。トニーは復讐の為バッキーに立ち向かいますが、それはバッキーが洗脳されていたせいだ、とスティーブが止めに入ります。
2人は決別し、スティーブはアベンジャーズから離反しました。次のアベンジャーズのリーダーにはトニーが就任しました。そんなトニーのもとに、スティーブからの手紙と携帯電話が届きました。そして彼は、自分たちの絆が未だ切られてはいないことをトニーに伝えるのでした。
映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の感想・評価・レビュー
キャプテン・アメリカシリーズの三作目。他マーベルスタジオ作品から多数のヒーローが参戦し信念の違いによりヒーロー同士が対立する。今作でスパイダーマン、ブラックパンサーが登場。
これまではキャプテンが、アイアンマンの身勝手を止めるため小競り合いが起きていたが、今作では今までと逆にキャプテンの暴走をアイアンマンが止めようと話が進んでいくのが意外だった。自らの正義を貫くため仲間と争う事もやまないキャプテンの姿は勇ましくあり、どこか寂しく思えた。(男性 20代)
マーベルシリーズに監督のルッソ兄弟が必要不可欠であると分かった作品です。
あれだけたくさんのヒーローが登場しつつも、一人一人の見せ場が必ずある素晴らしい作品です。
そして、シリーズ初出演のマーベル版スパイダーマンの登場シーンが最高でした。
高校生という新しい設定のスパイダーマンが今後どう活躍していくのかが楽しみです。
戦闘シーンではアントマンが相変わらずコミカルな面を見せてくれていて良いですね。
ヒーローたちがそれぞれの正義を守るため、仲間割れをせざるを得なかったという展開は悲しいものがありますが、アベンジャーズの時のコールソンのように、誰かが傷つかなければ自分たちの過ちに気づかないという展開はお馴染みなのですかね。
観た後はキャプテン派とアイアンマン派に分かれて討論が行われることは間違いないでしょう。(女性 30代)
スパイダーマン、アントマンそしてブラックパンサーといった新しいメンバーも加わり、豪華ヒーローたちが大集結の中繰り広げられる、迫力満点のアクションで魅了させられる作品です。
今回はトニー側そしてスティーブ側とヒーローたちが2つの意見を巡って、対立をしてしまいます。仲間を傷つけたくない気持ちとは裏腹に、お互いの信念を基に戦います。
ヒーローとは何か、大切なものは何かを考えさせられると共に、対立をしようとも仲間を思う気持ち、友情の強さを感じます。(女性 20代)
アイアンマンとキャプテン・アメリカの確執に迫る作品。本作品からアベンジャーズは分裂してしまうのだが、ただ、好き嫌いや方針の違いといった安い理由ではないので、実際に観て判断して欲しい所である。けして譲ってはいけない信念に元付いたものであり、どちらかが大人になり、一歩引くべきというのも1視聴者として客観的に言える事なのだが、実際にああいう立場になった場合、洗脳という理由がどうあれ、実際に肉親を手にかけた人間に対して、寛大な態度をとれるだろうか。とはいえ、キャプテンの友人を守るという信念もきっと、自分の中で絶対的な正義なのだろう。(男性 30代)
こんな贅沢にキャラが登場しているのに、キャプテン・アメリカの作品だと言うのだから驚きでした。
アイアンマン側とキャプテン・アメリカ側にアベンジャーズのメンバーが分かれて、お互いの目的を達成するために戦う場面は、スパイダーマンが初登場で活躍。しかしスパイダーマンだけがいいところを持っていくのではなく、アントマンにも見せ場があって、みんながヒーローなだけに戦う姿がかっこいい。この場面だけでも必見の作品だと思います。(男性 40代)
世界を守るために命懸けで戦っているにも関わらず、国民達から非難されてしまうのは見ていて辛いものがあった。人間って身勝手だなと思う。
アベンジャーズは仲間割れを起こしてしまうのだが、正直誰が一番強いのだろうと興味をそそられた。戦いのシーンはヒーローそれぞれ見せ場があり、かなり興奮した。アクションだけでなく、物語も秀逸だったと思う。仲間と戦うことに葛藤するトニー達の姿が苦しそうで、心が揺さぶられた。(女性 30代)
アベンジャーズの分裂、そしてアイアンマンとキャプテンアメリカの過去が明らかになる重要な作品。追いかけてきたファンからしたら仲間同士でなんてもちろん戦ってほしくないのだが、対立するヒーローたちの横並びの画、アントマンとスパイダーマンの登場、そしてヒーロー同士の戦いはドキドキした。スティーブもトニーも、それぞれの考える正義があって、どちらも正しいからこそ激しくぶつかり合う。スティーブからトニーへあてた手紙にはぶつかり合った末の絆が見えて切なかった。(女性 20代)
沢山のヒーローが出てくるのに画面の中がうるさくならなくて、一人一人が何をしているのかちゃんと分かる。この画面構成が素晴らしい。
物語もどちらが正義でどちらが悪という話ではなく、どちらの言い分にも一理あるから、もどかしく苦しい。若干ヒーロー達から責められまくるアイアンマンが不憫だったが。
ここでの分断(シビル・ウォー)が後々の伏線となるので、MARVELファンにはマストな作品だ。けれどこれ単体だと後味が悪く、少し消化不良だが、続編ものの定めというものか。(男性 30代)
みんなの感想・レビュー
セバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズを激推ししている私としては、『キャプテン・アメリカ』シリーズの中でも一番好きな作品です。しかし、キャプテン・アメリカと言うよりもアベンジャーズ要素が強くなりすぎてMCUの他の作品も見ていないと理解するのが難しいシーンも増えているのがかなり残念です。
今作を見る前に『アントマン』を見ておくことをオススメしますが、MCUは時系列順に全て見る方が絶対に面白いです。そうすることで、キャラクターたちの魅力が倍増すると思います。
観終わってすぐの私の感想は「バットマンvsスーパーマンと似すぎ」というものだった。あまり映画の裏事情などに興味がないため(純粋の作品の内部だけを楽しむというスタンス)、どちらが先だとか後だとかはよくわからないが、それにしてもあまりにテーマが似すぎていると感じた。正義を執行すれば、その陰に犠牲となる人々が生まれる。その際、犠牲になった側からすると正義とはいったい何なのか、というテーマである。それが近年の流行りだからたまたまかぶったのだろうか。かぶったことが云々ではなく、かぶったせいで比べ安くなってしまったのが難点だろう。個人的にはバットマンvsスーパーマンのほうが面白かったと感じた。なぜなら、バットマンとスパイダーマンの考え方はわかりやすかったからだ。それに対し、シビルウォーのキャプテンアメリカことスティーブが何を考えているのかあまりわからなかった。ちなみに今作初めてキャプテンアメリカを見たからかもしれない。最初から最後まで「バッキーのため」という点しか読み取れず、主人公の割に思想が弱い気がした。自分たちの正義、とは言うが、結局「友達を見捨てない」点しか伝わってこず、そのために別の誰かが死んでも別にいいと考えているのかと思えるほど。むしろ大きすぎる力に関して敏感でいようとしているトニーのほうが主人公なのではと感じてしまった。
マーベルコミックに関する知識は人並みだが、そんな私でも楽しめるくらいこれでもかというほどヒーローがたくさん出てくるのはとても楽しかった。特にスパイダーマンがかわいかった。若い青年なのだが、トニーに憧れていてトニーにいいところを見せなくちゃと、初陣にもかかわらず大活躍するのだ。私はマーベルではアイアンマンが一番好きなので、トニーの活躍の場が多くて楽しめた。が、そのあたりが派手すぎて、バッキーのすごさがよくわからずただただ「スティーブに守られている人」というイメージにしかならなかったのが残念だ。
キャプテンアメリカに詳しくなくても十分楽しめる。映像技術はもちろんのこと、たくさんのヒーローが活躍するので、映画の迫力はさすが。しかい終わり方がイマイチ「?」となってしまうし、私の様にスティーブとバッキ―に感情移入できなければ、主人公サイドが意味不明ということになってしまう。アイアンマンが好きなのでトニーの活躍が観られるだけでも十分だったが、「正義の執行の裏の犠牲」に関しては明確な答えが示されなかったので、何か好きなヒーローが居なければ不完全燃焼になってしまう作品だ。