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映画『ラスト サムライ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラスト サムライ』の概要:トム・クルーズが新たに挑戦するのは、明治初頭の日本を舞台にしたアクション超大作。渡辺謙がハリウッドに進出する大きなきっかけとなった作品でもある。海外で製作された作品でありながら、日本の”武士道”を丁寧に描いている。

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映画『ラスト サムライ』の作品情報

ラスト サムライ

製作年:2003年
上映時間:154分
ジャンル:時代劇
監督:エドワード・ズウィック
キャスト:トム・クルーズ、ティモシー・スポール、渡辺謙、ビリー・コノリー etc

映画『ラスト サムライ』の登場人物(キャスト)

ネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)
かつて戦場で大活躍した軍人。日本帝国陸軍の指揮を務めることになるが、勝元率いる軍に負け捕虜の身となってしまう。
勝元盛次(渡辺謙)
世間が廃刀令で剣を手放していく中、最後まで侍の魂を捨てなかった人物。彼との交流の中で、ネイサンは武士道を学んでいく。
たか(小雪)
勝元の妹で、大和撫子を絵に描いたような美人。夫をネイサンに殺されるが、ネイサンに対し甲斐甲斐しく世話を焼く。

映画『ラスト サムライ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラスト サムライ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラスト サムライ』のあらすじ【起】

かつて南北戦争において目覚ましい活躍をしたネイサン・オールグレン大尉。しかし、戦争も終わった現在のネイサンには当時の輝かしい面影はなく、酒浸りの日々を送っていた。戦争の時に手にかけてしまった被害者達の姿が、いつまでもネイサンの頭から離れないためである。

そんなネイサンは、現在ウィンチェスター社という銃製造会社と手を組み、銃を普及する仕事に就いていた。そんな頃、かつての上司からネイサンに一つの依頼が持ちかけられる。それは、ネイサンに日本帝国陸軍の訓練指揮官を務めてほしいという依頼だった。

当時の日本は文明開化の真っ只中。今まで日本において権力を持っていた武人達の世の中が終わり、天皇が国を統治する天皇制度が取り入れられるようになった時代であった。しかし、そんな世の中の移り変わりを受け入れられない武人達が蜂起し、日本国内には一触即発のムードが漂っていた。あまり気乗りのしないネイサンだったが、提示されたら巨額の報酬に目が眩み、その仕事を引き受けることにするのだった。

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映画『ラスト サムライ』のあらすじ【承】

日本へと渡ったネイサンは、早速日本軍隊の指揮を行なった。しかし、つい先日まで刀を振るっていた日本人にとって、近代兵器である銃は全く異質な物。彼らは中々銃を扱うことができず、ネイサンはそんな日本軍に頭を抱えるのだった。

一方、世間が刀を捨て銃を手に取るようになった中、最後までその流れに逆らう者がいた。勝元盛次という人物である。彼の一派は天皇制度に反対し、吉野の国で鉄道に襲撃をかける。そんな一報を聞いたネイサンは、まだ銃の扱いに手間取る部下達を連れ、吉野の国へと向かうのだった。

しかし、勝元率いる軍隊は非常によく訓練されており、ネイサン率いる未熟な軍隊では敵うはずもなかった。彼らは敗北を喫し、なんとネイサンは勝元一派に捕まってしまうのだった。しかし、勝元達は、自分達の敵であるはずのネイサンの傷を治し、手厚くもてなしたのだった。そんな勝元陣営の中でも、勝元の妹、たかが最も甲斐甲斐しく勝元の面倒を見てくれた。

映画『ラスト サムライ』のあらすじ【転】

しかし、たかの夫は他でもない、ネイサンに殺されていたのだ。そのことを知っているネイサンは、どうしてたかが自分をもてなすのか、全く理解ができなかった。

季節は寒い冬。勝元は、ネイサンに春まで村に滞在することを勧めた。そして、ネイサンはそんな勝元の言葉通り、村での生活を始めることにするのだった。その生活は、ネイサンにとって未体験のことばかりであった。しかし、ネイサンは勝元や村で暮らす人々と触れ合ううちに、彼らの心の中に根付く武士道に感銘を受けるようになっていく。

ある日、勝元を疎ましく思う者が勝元に対して刺客を放つが、ネイサンはとっさにその刺客を倒し、敵であるはずの勝元の命を救う。既に、勝元とネイサンの間には確かな絆が生まれ始めていたのだ。そして、春になり、勝元に対し新日本政府から召集がかかる。ネイサンはそんな勝元と共に、本来の居場所である帝国陸軍へと向かった。日本帝国は最後にもう一度勝元に剣を捨てるように命じるが、勝元はそれに応じない。こうして、勝元陣営と帝国の、最後の戦いが幕を開けるのだった。

映画『ラスト サムライ』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、ネイサンが勝元のもとに留まっている間に、彼の部下は立派に最新兵器を使いこなせるようになっていた。しかし、そんな彼らを見てもネイサンの心は踊らない。今のネイサンには、勝元達の生き様が何よりも美しく見えたのだ。そして、ネイサンは再び陸軍を離れ、勝元達と戦いを共にする決意を固める。

そして、勝元達は鎧を見に纏い、馬を走らせた。対する陸軍は最新兵器であるガトリング砲を持ち出してきており、どう見ても勝元達に勝ち目はない。しかし、それでも勝元達は自らの誇りを胸に、敵に向かっていくのだった。

そして、とうとう勝元が瀕死の重体を負ってしまう。勝元は、彼らに殺されるよりも、ネイサンの手によって命を断ちたい、とネイサンに介錯を頼む。ネイサンはそんな勝元の最後の願いを聞き入れた。戦いは、結果として勝元軍の大敗だった。しかし、彼らの戦いは陸軍の人間の心をも動かし、彼らは勝元達に尊敬の意を込めてこうべを垂れるのだった。

映画『ラスト サムライ』の感想・評価・レビュー

サムライとは家柄や国籍、また剣術の腕ではないことを伝えたい映画なのかと思いながら観ました。完全な負けと判っている物に最後まで立ち向かうことが潔いのか、現状を、負けを認めてしまうのが潔いのか。どちらが正しいのかは判りませんが、最後まで戦った勝元に兵士たちが敬意を示した気持ちは少しわかるような気がします。
サムライと一緒に最期を戦ったネイサンは、ネイサン自身の気持ちの上でサムライになれたのでしょうか?(女性 40代)


日本の歴史でありながら、あまり注目されていなかったところにスポットライトが当てられた作品ではないだろうか。外国の視点も幅広く入れつつ、日本の文化も崩さない。そんな作品だからこそ、たくさんの人に支持されるのだろう。
過酷な現実を生きる苦しみが多く取り上げられている一方、そんな闇の中にも光や温かさが垣間見れる。武士の生き方を象徴する、日本人のルーツを誇りに思えるようになる、そんな映画かもしれない。(女性 30代)


胸が熱くなる作品。日本の美しさ、奥ゆかしさを再確認でき、サムライの武士道の精神、暮らしぶりを堪能でき、最後は散ると知っていても己の精神を突き進む強く儚さがとてもよく描けていて魂を揺さぶられる。トム・クルーズ、渡辺謙はもちろん素晴らしいが、それ以上に真田広之の立ち振る舞い、鬼気迫る殺陣が本当に素晴らしかった。小雪の儚く凛とした姿は美しく、これが大和撫子というものなんだなと思えた。細部も細やかに作り込まれ、とても繊細で美しい日本の魅力が溢れる素晴らしい作品でした。(女性 30代)


戦争や歴史関係の映画はどこからどこまでを描くかが重要ですが、この作品はおよそ2時間30分の中に綺麗にストーリーがまとまっていて見やすいです。少し長めの映画ですが長いと感じさせません。
夫を殺された小雪がトム・クルーズに甲斐甲斐しく尽くすシーンは、外国人から見た日本なので多少美化されているのでは?と疑問に思いますが、その他はサムライの生き様を描いていて客観的な視点で日本を見ることができます。全体を通してとても暗い作品です。(女性 30代)


ストーリーは明治維新の頃を題材としているがあくまでもフィクションである。あくまでも外国人の思うところの日本のイメージであるため、日本人からすると違和感を覚える部分もなくはない。だがある程度ツボの押さえ方は的確なのかもしれないし、また役者達の熱演によりどこかデタラメと思いつつも胸が熱くなっていくのだ。「武士道」と呼ばれるものは幻想だとしても、人と人が出会って分かり合っていくことであるとか、どんな歴史にもそこには人がいたという普遍性がそこにある。(男性 40代)


お金をかけた大作映画だけあって、駄作時代劇が数ある中で面白さの高品質を保っている作品。いわゆる海外の人が作ったヘンテコな日本像を極力排除した作りになっているところが好感が持てる。

細かなツッコミどころはあるもののファンタジー時代劇と思えば、その中で侍の精神性に真摯に向き合う脚本には頭が下がる。国民性が違うにも関わらず意図をくみ取り、日本人をここまでフィーチャーする作品は他にないだろう。真田広之がかっこよすぎて、画面に釘付けになってしまった。(男性 30代)


トム・クルーズ主演映画。物語の舞台は時代が変わる時期の日本です。海外の武器や文化が入ってくる時代に、日本人の武士としての魂を大切にする侍の姿が描かれています。渡辺謙、真田広之、小雪が出演していますが、世界的な大スターと一緒に見事な演技をされています。トム・クルーズの通常のアクションとは全く違った剣さばきも素晴らしかったです。武士や侍の生き方や考え方が丁寧に描かれていました。戦のシーンは苦しくもなりますが、緑あふれる村での生活は日本の美しい風景が描かれていました。(女性 40代)

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みんなの感想・レビュー

  1. トウシュ より:

    とりあえずはっきりしておくべきことはこの映画は例えば『許されざる者』とか『プライベート・ライアン』ではなくて『ロード・オブ・ザ・リング』とかの類の映画なんですよ。ということ。簡単に言えば東洋系侍ファンタジーなのであまり真剣に考えるのはよろしくないです。好き勝手解釈されたサムライは侍や士ではなくサムライなのであって文句をつけるものではない。ただ壮絶な生きざまになんとなく感動して楽しめれば十分だ。

  2. 匿名 より:

    日本の外からの視点を入れて、サムライの精神、暮らしの静謐でつつましやかな美しさ、その中で自らの信念と共に生きていく強さが描かれていて、日本人だからこそ改めて素晴らしさに気づかせてくれる。

    その代償として、サムライたちを待つ暗い未来があらかじめわかっているため、途中からは悲痛な思いを抱えたまま観続ける必要がある。そういった覚悟を持ったうえで観る映画であり、予備知識無く娯楽として映画を楽しみたい人は選んではいけない作品だと言える。

  3. 匿名 より:

    ①日本の外からの目線

    日本においてサムライや武士道を描いたり、賛美する映画は多い。が、この映画の素晴らしい点はやはり日本の外からの目線でサムライの精神やその暮らし、彼らの生きた風景を描いているという点に尽きる。私たちにとってはあたりまえの四季やつつましい暮らしが、アメリカの軍人からの目に映るとこんなに美しいのかと観ていて息をのんだ。トム・クルーズが武士の村にたたずんでいる姿はもちろん違和感しかないのだが、その違和感こそが、普段私たちの目には映らない美しさを描くカギになっているのだ。トム・クルーズが驚くのと共に、改めて私たちもいつも生きている日本に驚くことができる。

    また、トム・クルーズを支える渡辺謙や小雪、真田広之の凛としたたたずまいがまた、対照的だからこそ良さが引き立つ。特に小雪の美しさはまさに日本の静かな麗しさにあふれている。

    ②サムライたちの悲しい末路

    明治維新後のサムライを描くということから、歴史的事実を踏まえて彼らに明るい未来が待っているということはないのがわかっている。それが理解できていても、後半の戦いに挑みに行くサムライたちの姿を見るのはつらくて仕方がなかった。散ることがわかっていても己の中にある魂を守るために戦に臨むサムライたちがまっすぐに描かれている。それはつまり無常観であり、日本の精神性への賛美なのだが、それがつまり彼らの死に繋がっていくのは頭で理解できても、感情はおいつかない。後半からラストまでは延々と泣き続けながら観るしかなかった。

    ある意味、日本らしい美しさと、日本らしい哀れさに満ちた作品だと言える。