映画『ラスト サムライ』あらすじネタバレ結末と感想

ラスト サムライの概要:主演はトム・クルーズだが、脇を固めたのは、渡辺謙、真田広之、小雪といった日本を代表する俳優・女優だった。アメリカ映画ではあるが、美しい日本の四季や侍たちの魂が描かれているということで日米ともに話題となった。

ラスト サムライ あらすじネタバレ

ラスト サムライ
映画『ラスト サムライ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ラスト サムライ あらすじ【起・承】

明治維新後の日本で、実業家であり大臣の大村は、日本の近代化のために近代的軍備の増強を目指していた。その中で、南北戦争の英雄であるネイサン・オールグレン大尉を軍事顧問として雇用し日本に招く。しかしオールグレンは南北戦争で心に深い傷を負い酒浸りの日々を送っていた。

大金につられて日本にやってきたオールグレンは、日本の軍人たちを訓練した。その途中で、不平士族である勝元が鉄道を襲撃したという報が入り、戦力不足が否めない中で出動命令を受け、しぶしぶオールグレンは軍隊を率いて勝元捕縛に向かう。しかしサムライたちの圧倒的な戦いに軍はあっさりと破れ、オールグレンは勝元にとらえられてしまった。

オールグレン自身は日本の軍人ではないとわかっていた勝元は、彼の怪我を手当てし村を案内する。勝元たちの村で暮らし、怪我を癒し、交流を深めるにつれ、オールグレンは彼らの精神性や生きざまに魅了されていった。勝元やその妹・たかもまた、オールグレンに不思議な魅力を感じるようになる。

ラスト サムライ あらすじ【転・結】

村に馴染んでいくオールグレンは、村の首領・勝元に大村が放った刺客を倒す。大村は勝元たち不平士族を根絶やしにしようとたくらんでいるのだった。勝元はサムライとしての誇りを捨てるのは日本の望んでいる姿なのかと天皇に訴えるも、聞き入れてはもらえず東京で謹慎することとなってしまう。

オールグレンは大村に不平士族討伐の指揮官を依頼されるが断り、国へ帰ろうとした。しかし、勝元の息子である信忠が大村の差し向けた軍によって撃たれ、還らぬ人となってしまう。政府軍と勝元たち士族の反乱軍の決裂は、この件をきっかけに避けられないものになってしまった。

オールグレンは、反乱軍に加わり勝元たちとともに政府軍と戦った。しかし、ガトリング砲や、近代的に軍備が整った政府軍の前にサムライたちの騎馬隊はなすすべもなく散っていく。しかし、政府軍の兵士たちは、自らの志のもと散っていくサムライたちの姿を見て、武士の魂を思いだし、敬意を表して戦いの後ひざまずいたのだった。

ひとり生き残ったオールグレンは、勝元の遺した刀を天皇のもとに献上し、最後まで信念のもとに生きたサムライたちの最期を伝えた。

ラスト サムライ 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:154分
  • ジャンル:歴史、アクション
  • 監督:エドワード・ズウィック
  • キャスト:トム・クルーズ、ティモシー・スポール、渡辺謙、ビリー・コノリー etc

ラスト サムライ 批評・レビュー

映画『ラスト サムライ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

日本の外からの目線

日本においてサムライや武士道を描いたり、賛美する映画は多い。が、この映画の素晴らしい点はやはり日本の外からの目線でサムライの精神やその暮らし、彼らの生きた風景を描いているという点に尽きる。私たちにとってはあたりまえの四季やつつましい暮らしが、アメリカの軍人からの目に映るとこんなに美しいのかと観ていて息をのんだ。トム・クルーズが武士の村にたたずんでいる姿はもちろん違和感しかないのだが、その違和感こそが、普段私たちの目には映らない美しさを描くカギになっているのだ。トム・クルーズが驚くのと共に、改めて私たちもいつも生きている日本に驚くことができる。

また、トム・クルーズを支える渡辺謙や小雪、真田広之の凛としたたたずまいがまた、対照的だからこそ良さが引き立つ。特に小雪の美しさはまさに日本の静かな麗しさにあふれている。

サムライたちの悲しい末路

明治維新後のサムライを描くということから、歴史的事実を踏まえて彼らに明るい未来が待っているということはないのがわかっている。それが理解できていても、後半の戦いに挑みに行くサムライたちの姿を見るのはつらくて仕方がなかった。散ることがわかっていても己の中にある魂を守るために戦に臨むサムライたちがまっすぐに描かれている。それはつまり無常観であり、日本の精神性への賛美なのだが、それがつまり彼らの死に繋がっていくのは頭で理解できても、感情はおいつかない。後半からラストまでは延々と泣き続けながら観るしかなかった。

ある意味、日本らしい美しさと、日本らしい哀れさに満ちた作品だと言える。

ラスト サムライ 感想まとめ

日本の外からの視点を入れて、サムライの精神、暮らしの静謐でつつましやかな美しさ、その中で自らの信念と共に生きていく強さが描かれていて、日本人だからこそ改めて素晴らしさに気づかせてくれる。

その代償として、サムライたちを待つ暗い未来があらかじめわかっているため、途中からは悲痛な思いを抱えたまま観続ける必要がある。そういった覚悟を持ったうえで観る映画であり、予備知識無く娯楽として映画を楽しみたい人は選んではいけない作品だと言える。

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