『思い出のマーニー』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンの児童書を映画化。監督は『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌、脚本は米林など計3名で作り上げた。舞台になるのは北海道・釧路。TEAM NACSの全メンバーが友情出演している。

あらすじ

思い出のマーニー』のあらすじを紹介します。

札幌で暮らす杏奈は、絵はうまいけど奥手で暗い女の子。おまけに喘息持ちで、杏奈は自分のことが大嫌いだった。義母・頼子との関係もうまくいかず、ストレスばかりが溜まる日々。
杏奈は喘息の療養のために釧路の親戚の家に預けられることになる。杏奈は湖の船着場から見える洋館を見つけ干潮時に周辺を探ってみるが、人が住んでいる気配はなかった。しかし、洋館の住人であるというマーニーという女の子と出会い、二人は仲良くなっていく。
しかし、彼女は湖の潮が満ちてからじゃないと会えないし、どことなく浮世離れした雰囲気を持つ女の子だった。マーニーは一体何者なのだろうか…杏奈が抱える葛藤を乗り越えていくうちに、その正体が少しずつ見えていく……。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年7月19日
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:米林宏昌
  • キャスト:高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『思い出のマーニー』のついて、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

ポスト宮﨑駿は米林宏昌が一歩リード!

宮﨑駿が引退を宣言してから、アニメ映画界ではポスト宮﨑駿は誰が担うのかが話題になってきました。庵野秀明、細田守、原恵一などの名前が挙げられてきましたが、ここにきて正統な後継者である米林宏昌が一歩リードしたかな、という感じです。それほど、『思い出のマーニー』は素晴らしかった。伏線をしっかりと作ってしっかりと回収しているし、話の運びも物語にマッチしている。物語の核心に迫るシーンでは伏線をある程度取り残しており、これがオチに深みを持たせていて良い!原作が優れているというのもありますが、脚本が優れているなと思いました。宮﨑駿のような、作画優先でお話は後から付いてくるスタイルを踏襲せず、しっかりと脚本作りを行った結果だと思います。これからのジブリはこういう作り方がいいよ。天才じゃないと宮﨑流は無理だもん。

『風立ちぬ』との共通点

お話の中に、宮﨑駿の引退作『風立ちぬ』にも登場したものが多数登場します。平野を走る列車、高台で絵を描く女性、サナトリウム。これらは『風立ちぬ』のキーワードでした。それが登場するのですから、米林宏昌は相当宮﨑駿を意識して本作と作ったんだな、というのが分かります。だって、これらは別に登場しなくてもいいんだから。わざわざ登場させているということは、意識しているからだと推論できますよね。というか、それしかない。方向性が異なる両作ですが、共に非常に優れた映画です。

友情出演していたTEAM NACSは誰の声?

本作は北海道が舞台であるということもあって、スタジオジブリと関係の深いTEAM NACSのメンバーが全員友情出演しています。彼らは一体誰の声を担当していたのか?大泉洋は杏奈に療養を勧めるお医者さん。安田顕は無口な釣り人・十一。森崎博之は日陰で子どもたちの絵を描く杏奈に話しかけてきた教師。戸次重幸はパーティーで杏奈に話しかけてきた紳士(おそらくマーニーの父親?)そして音尾琢真は七夕の準備する男性でした。わかりましたか?

まとめ

私はアリエッティを全く評価していないので、実はあまり期待せずに見に行きました。ジブリ映画だから一応見ておくかー程度のスタンス。でも、すごく面白かった。アリエッティを作っていた人とは思えないほど面白かったです。これまでに見た映画の中で、一番お得感がある映画でした。期待度と満足度の差がかなり大きかったんです。
何が言いたいかというと、アリエッティがつまらなかったからといって『思い出のマーニー』をスルーするのは非常にもったいない!ぜひ見てもらいたいし、ポスト宮﨑駿は誰か?という視点でも見てもらいたい。とても幸せな気分になりましたよね?ぜひお友達に勧めてほしいです。見逃せない映画ですよ。

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