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映画『思い出のマーニー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『思い出のマーニー』の概要:ジョーン・G・ロビンソンの同名児童文学を、スタジオジブリが長編アニメーション映画として映像化した。北海道の湿地を舞台に、思春期の少女の友情と過去からの繋がりを、美しい映像で綴っている。米林宏昌監督作品。

映画『思い出のマーニー』の作品情報

思い出のマーニー

製作年:2014年
上映時間:103分
ジャンル:アニメ、ファンタジー
監督:米林宏昌
キャスト:高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進 etc

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映画『思い出のマーニー』の登場人物(キャスト)

佐々木杏奈(高月彩良)
札幌市在住の中学1年生。幼い頃に両親と祖母を亡くし、現在の両親の養女となった。未だに養母のことを“おばちゃん”と呼んでいる。喘息の持病があり、ストレスを感じると発作を起こす。自分のことが嫌いで、学校でも孤立している。絵を描くのが好き。
マーニー(有村架純)
湿地のほとりの湿っ地屋敷に住んでいる美しい金髪の少女。お金持ちのお嬢様だが、両親がほとんど家におらず、寂しい思いをしている。満ち潮のときだけ、杏奈の前に現れる。
佐々木頼子(松嶋菜々子)
杏奈の養母。杏奈が5歳の時から大事に育ててきた。杏奈のことを過剰に心配している。
大岩清正(寺島進)
杏奈が夏休みにお世話になった親戚のおじさん。木工職人で、明るい性格。
大岩セツ(根岸季衣)
清正の妻。頼子の親戚であり、良き相談相手。療養に来た杏奈を、朗らかに見守ってくれる。自分の子供はみんな独立した。気のいい肝っ玉母ちゃん系。
久子(黒木瞳)
子供時代からマーニーの友人で、彼女の人生をよく知る唯一の人物。湿っ地屋敷の絵を描いている。
紗香(杉咲花)
湿っ地屋敷に引っ越してきた元気のいい少女。自分の部屋でマーニーの日記を見つけ、杏奈をマーニーと勘違いして声をかけてくる。

映画『思い出のマーニー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『思い出のマーニー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『思い出のマーニー』のあらすじ【起】

札幌市の団地で暮らす中学1年生の杏奈は、自分のことも周囲の人々のことも嫌いで、自分の殻に閉じこもっている。ストレスを感じると持病の喘息発作を起こし、養母の頼子を心配させる。頼子は杏奈の心身のことを考え、夏休みの間、親戚のセツの田舎へ療養に行かせる。

杏奈を預かることになった大岩夫婦は朗らかな人柄で、杏奈を自由にさせてくれる。湿地のある田舎町は、とても気持ちのいいところだった。

ひとりで散歩に出た杏奈は、湿地の向こう岸にある屋敷へ行ってみる。屋敷内は閑散としており、人が住んでいるような気配はない。地元の人々はこの屋敷を“湿っ地屋敷”と呼んでいた。杏奈はそこで眠り込んでしまい、満ち潮になって帰れなくなる。困っている杏奈を、十一という寡黙な男がボートに乗せてくれる。杏奈はボートの上から、屋敷の2階の部屋に金髪の少女がいるのを見る。

その日から、杏奈はその少女の夢を見るようになる。杏奈は、湿っ地屋敷や少女のことを、昔から知っているような気がしていた。

映画『思い出のマーニー』のあらすじ【承】

地元の娘・信子と七夕まつりへ行くことになり、杏奈はとても憂鬱だった。信子はよく太った無神経な少女で、杏奈をイラつかせる。杏奈は信子を罵り、そのまま湿地まで走る。そこには一艘のボートがあった。

ボートを漕ぎ出した杏奈は、金髪の少女に助けられ、すぐに意気投合する。そしてこのことは2人だけの大事な秘密にしようと約束し合う。清正の家には信子の母親が文句を言いに来ていたが、夫婦は杏奈を怒るようなことはしなかった。

翌日、杏奈は再び少女へ会いに行く。彼女はマーニーという名前で、杏奈と同じ一人っ子だった。今日はパーティーがあるからと、マーニーは杏奈を屋敷へ連れて行く。

パーティーはとても華やかで、杏奈は慣れない雰囲気に圧倒される。マーニーは庭で杏奈とダンスを踊り、杏奈を強く抱きしめてくれる。気がつくと杏奈は道端で眠り込んでおり、通りがかりの人に助けられる。翌日屋敷へ行ってみると、そこには誰もいなかった。

セツはさりげなく、杏奈に頼子の愛情を伝える。セツの家には頼子から送られてきた杏奈の写真がたくさんあり、杏奈はそれを見ながら眠ってしまう。目覚めると、マーニーと会う満ち潮の時間を過ぎており、杏奈は自分がマーニーのことを忘れそうになっていたことに動揺する。そして屋敷にはやはり誰もいなかった。

映画『思い出のマーニー』のあらすじ【転】

マーニーと会えないまま1週間が過ぎた。湿地へスケッチに来た杏奈は、そこで湿っ地屋敷の絵を描いている久子と知り合う。久子は湿っ地屋敷のことをよく知っているようだった。杏奈は、改修工事が始まった屋敷へ行ってみる。

屋敷には東京から紗香の一家が引っ越して来ていた。紗香はマーニーのことを知っており、杏奈がマーニーなのだと思い込んでいた。紗香の部屋へ招かれた杏奈は、紗香が見つけたマーニーの日記を見せてもらう。マーニーを自分が空想の中で作り上げた架空の少女だと思っていた杏奈は、彼女が実在していたことに驚く。

マーニーと再会した杏奈は、自分の境遇を話す。杏奈は両親と祖母を幼い頃に亡くし、頼子夫婦の養女となった。杏奈は里親に感謝していたが、里親が自分を育てて役所からお金をもらっていることを知り、強いショックを受ける。その日から誰も信じられなくなり、心を閉ざす。杏奈はマーニーをとても恵まれた人だと感じていた。

しかしマーニーは両親に放置され、使用人に陰湿ないじめを受けていた。幼い頃、お化けが出るというサイロへ閉じ込められそうになった時の恐怖は、未だに忘れられないとマーニーは話す。杏奈はマーニーのトラウマを克服するため、2人でサイロへ行こうと言い出す。

サイロへ向かう途中、マーニーは“あなたと一緒なら大丈夫だわ、和彦”と言って、いなくなってしまう。杏奈がサイロへ入ると、そこには怯えるマーニーがいた。杏奈はマーニーを励まし、一緒に帰ろうとする。しかし気がつくと杏奈はひとりぼっちだった。杏奈はマーニーが自分を置いて行ってしまったことにショックを受け、嵐の中へ飛び出して行く。

映画『思い出のマーニー』の結末・ラスト(ネタバレ)

サイロへ向かう杏奈を目撃していた紗香は、杏奈を探しに行く。杏奈はずぶ濡れで道端に倒れており、高熱を出していた。そのまま寝込んでしまった杏奈は、夢の中でマーニーと会う。別れを告げに来たマーニーは、自分を許して欲しいと泣いていた。杏奈が“許してあげる、ずっと忘れない”と言うと、マーニーは微笑んで消えていく。

元気になった杏奈は、久子にマーニーのことを聞きにいく。久子は“つらい話になるけど”と前置きして、マーニーのことを話してくれる。

マーニーはつらい幼少期を過ごしたが、和彦という優しい男性と出会って結婚し、娘にも恵まれる。ところが和彦が病気で亡くなり、マーニーも重い病気にかかって娘を育てられなくなる。全寮制の学校へ入れられた娘は母親を恨むようになり、一緒に暮らし始めてからも反抗を繰り返す。娘は家出し、妊娠して結婚する。しかし娘夫婦は事故で亡くなり、マーニーが孫を引き取った。マーニーは、孫には寂しい思いをさせたくないと頑張っていたが、翌年病気で亡くなってしまう。それが10年前のことだった。

杏奈を迎えに来た頼子は、自治体からお金をもらっていることを自ら話す。杏奈の中で、頼子へのわだかまりはすでに消えていた。頼子は古いアルバムにあった写真を杏奈に見せてくれる。それは杏奈の祖母のもので、幼い杏奈が握りしめていた写真だった。写真には湿っ地屋敷が写っており、裏には“わたしの大好きな家 マーニー”と書かれていた。マーニーは杏奈のおばあちゃんだったのだ。

杏奈はすっかり仲良くなった紗香に再会を約束して、札幌へ帰る。帰り際、久子に会った杏奈は、頼子のことを“母です”と紹介する。

映画『思い出のマーニー』の感想・評価・レビュー

心に暗いものを抱える杏奈が、マーニーにまつわる思い出を通して成長していく物語です。
幻想だと思っていたマーニーの存在が、自分の祖母に当たる人だと知ったときは驚いたでしょうし、視聴者も驚かされたと思います。杏奈の青い目は、祖母譲りだったのですね。

これは杏奈の成長物語ですが、それよりも物語の根幹には関わらない、信子という友人の性格が良いという記憶が大きいです。杏奈から手酷い中傷を浴びせられたというのに、許す寛大さが素敵な脇役でした。(女性 20代)


この作品では、主人公アンナの成長劇を繊細に美しく描いています。内気なアンナが感じていた閉塞感というものは、計り知れない程暗く悲しいものです。助けてあげられるものなら助けてあげたいと周囲の人は思っていましたが、そうも簡単にいくことではありません。アンナはマーニーに憧れと癒しを感じていました。それと同時に、彼女が自分と同じような孤独を抱えていることも知っていました。自分と似ている境遇の友を持つことは良いことです。なぜなら、お互いの存在が励ましとなり、一緒に前進することが出来るからです。アンナがマーニーと過ごしていく中で、色々なしがらみから解放されていく様子は、見ていて喜びを感じざるを得ません。(女性 20代)


マーニーは、最初、お化け?亡霊?なのかな?と少しドキドキしながら見ていました。題名の”思い出”という部分が明らかになってくるのは、物語も終盤になってからでした。主人公の杏奈は、自分の育った環境を悲境だと感じ心を閉ざしてしまいますが、マーニーとの出会いによって、自分の知らない人の人生を知り、寄り添う事でその心の扉を少しずつ開けていこうとします。思い出によって、心の氷を溶かしていく杏奈と、マーニーとの時間を繋ぐ、湿っ地屋敷が、昔のステキなお屋敷に姿を変えるシーンが一番のお気に入りです。(女性 20代)


子供の頃、特に思春期は、些細な事で深く傷付いたり、周囲と比べて自己嫌悪に陥ったりするものだ。この作品の杏奈も、不思議な少女マーニーと出会い友情を知ると共に、喜び、悲しみ、苛立ち・・・そして成長していく。

美しい音楽と映像が見事に調和し幻想的な空間を作り出していて、アニメの域を超えている。イギリスの児童文学が原作なので風景も建物も西洋風だが、この作品の舞台は北海道の設定である。異国情緒溢れる風景を違和感なくリアルに描くのはさすがジブリだ。

終盤に明かされる「謎」には驚かされ、涙が止まらなかった。多感な時期の若い世代の人たちにはぜひ観てもらいたい映画だ。(女性 40代)


他のジブリ作品とは違った、新しい雰囲気の映画だと思いました。率直に言うと、あまり好みの映画ではなかったです。杏奈とマーニーが湿っ地屋敷で出会うところも、生きていた時間が違うのにどうして会えたのかがわからなかったのでもやもやが残りました。あとは杏奈の気持ちに感情移入しづらかった気がします。ですが、マーニーが杏奈のおばあちゃんだったという設定は面白かったです。また、マーニーの屋敷など風景の綺麗さはジブリらしくて素敵でした。(女性 20代)


静かで繊細で全体的にちょっと影がある。心に闇を抱えた主人公、杏奈がマーニーと出会って成長していくハッピーエンドなストーリー。
最初は「あれっ?」となるようなことが多かった。マーニーなんか幽霊か何かだと思っていたし、出会うと言っていいのかわからないが、杏奈がマーニーと出会ってやたらとベタベタしていたり、なんだか不思議な印象を抱いた。

だけど最後に全部の不思議が解けるところがすごく素敵だった。終始独特の雰囲気と独特のミステリーチックなストーリーで目が離せなかった。(女性 20代)


絵が美しく、ストーリーも美しい作品です。この作品は、宮崎駿監督が引退後の初作品とあって話題性がありましたが、しっかりと後任の米林宏昌監督が宮崎駿ワールドを受け継いでいて、さらにパワーを増しているかのごとく良い作品です。ストーリーの伏線がしっかりとしていて見ごたえがかなりあります。ジブリ独特の伏線回収の仕方がとても気持ちよくすっきりさせてくれます。北海道釧路市が舞台とあって声優陣にはTEAM NACSが全員友情出演していてそれも見どころの一つとなっています。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. hamataro より:

    ジブリの主役は、明るくはきはきした性格や、固い意志を持ったような性格が多い印象です。ですが、この作品の主人公は、周りに馴染めない・暗い面が垣間見えます。そんな少女の成長が描かれるこの作品は、心理描写が非常に巧みだと思いました。その代わりに人間関係や物語のバックグラウンドが淡いので、ダラダラと展開しているように見えます。それでも、杏奈の笑顔が素敵で、しっかり良い話になっています。風景の綺麗さは、流石のジブリ品質だと思います。

  2. googly より:

    どこか周りと距離を置きながら生活していた杏奈。養母に育てられ、その義母が自治体からお金をもらっていたことで、誰も信じられなくなってしまいます。そんな杏奈が、マーニーとの出会いを通して、自分が愛されていたことに気がつくストーリーです。
    マーニーの存在がずっと謎で、最後にマーニーの祖母だったとわかったときは感動しました。マーニーの思いが時間を超えて杏奈に届いて、少しずつ明るく積極的になっていく杏奈を見て、こっちまで元気をもらえる映画です。
    マーニーは最後まで、杏奈の幸せを願っていたんだと感じるシーンが、切なくも愛情に溢れていて胸が熱くなります。

  3. きーもも より:

    ジブリ作品の世界観が苦手で、自ら進んで作品を見ることはあまり無いのですが、友人に勧められて鑑賞した今作は、他のジブリ作品とは少し違った印象でした。
    身体の弱い少女、杏奈と彼女のもとに突然現れた謎の少女マーニーとの心の交流を描いたストーリー。
    序盤はマーニーの正体は何なのか疑いながら見ていましたが、マーニーに心を開いていく杏奈の様子は二人の間に不思議な「繋がり」があるのでは…?と思わせてくれました。
    ラストで『思い出のマーニー』のタイトルの意味が分かった時、物凄くスッキリして清々しい気持ちになりました。

  4. 村山 より:

    百合映画と言われているが、もっともっと深く、大きな愛が描かれていると思う。人から愛されること、自分を大切に思ってくれる人が確かにいるということに気付いた少女が、前を向いていく物語。私は可哀想でひとりぼっちで、誰も私のことなんか好きじゃないと思っている杏奈が、マーニーとの出会いによって自分に向けられていた多くの愛に気付くことができて本当に良かった。

    プリシラ・アーンが歌う主題歌をはじめ、音楽もとても素敵だった。ピアノをメインとした落ち着いた曲がとても心地よい。派手さのない大人向けのジブリ作品だと思う。

  5. yukachi より:

    他のジブリ作品とは少しストーリーが異なると思う人もいるかもしれない。夢と現実が入り混じったような、不思議な世界に引き込まれる。
    アンナの前にだけ現れるマーニーだが、心を閉ざしていたアンナも少しずつマーニーに心を開いていった。友情を育む二人の姿や、アンナの心の変化もとても興味深い。
    心の持ちようが変化したアンナはとても強く、明るい子供になった、その成長にはマーニーとの関係が強く影響しているのだろう。

  6. 前川 より:

    アニメーションの躍動感と美しさ、杏奈の周りにいるそれぞれ意味のあるキャラクター、そこがジブリだなあ、とほっとしながら見れる作品ではあります。
    しかしストーリーとして、途中まではマーニーと杏奈の不思議な出会いに癒しを求めていて、湿っ地屋敷の新たな住人であるさやかちゃんとの謎解きにもワクワクできていたのですが、終盤がどうしても早歩きしていて、成長物語としてよかったなあ、と思える反面、もう一拍欲しかったなあというのが本音です。正直、惜しいなと感じてしまいました。

  7. 月夜 より:

    ジブリらしい綺麗で丁寧な色彩で描かれている本作だが、ジブリらしくないストーリーだなと思っていたら原作が別にあるとのことで納得がいった。マーニーが祖母だったというオチには非常に驚かされた。マーニーは、孤独を感じる杏奈にひとりぼっちではないことを教えてくれたのかなと思う。

    祖母から孫への時を超えた愛情や、血の繋がりはなくとも杏奈を心から大切に思う養母の気持ちが伝わってきた。ラスト、杏奈が頼子を母と認める瞬間は思わず泣いてしまう。

  8. snowball より:

    宮崎駿監督ではないジブリだからと、特に期待することなく観たら、びっくりするほど面白くて得した気分。
    結末が思っていたのと違って、いい意味で裏切られました。
    ただのファンタジーじゃなく、ヒューマンドラマのような感動がありました。
    この先、何度も観ることになるのだろう名作に成りうる映画です。

    主題歌も印象的に耳に残ります。ララランラと。
    ジブリの映画は何よりサントラが素敵です。
    この映画の音楽も心地よく映画に馴染みます。

  9. 匿名 より:

    宮﨑駿が引退を宣言してから、アニメ映画界ではポスト宮﨑駿は誰が担うのかが話題になってきました。庵野秀明、細田守、原恵一などの名前が挙げられてきましたが、ここにきて正統な後継者である米林宏昌が一歩リードしたかな、という感じです。それほど、『思い出のマーニー』は素晴らしかった。伏線をしっかりと作ってしっかりと回収しているし、話の運びも物語にマッチしている。物語の核心に迫るシーンでは伏線をある程度取り残しており、これがオチに深みを持たせていて良い!原作が優れているというのもありますが、脚本が優れているなと思いました。宮﨑駿のような、作画優先でお話は後から付いてくるスタイルを踏襲せず、しっかりと脚本作りを行った結果だと思います。

  10. 匿名 より:

    お話の中に、宮﨑駿の引退作『風立ちぬ』にも登場したものが多数登場します。平野を走る列車、高台で絵を描く女性、サナトリウム。これらは『風立ちぬ』のキーワードでした。それが登場するのですから、米林宏昌は相当宮﨑駿を意識して本作と作ったんだな、というのが分かります。だって、これらは別に登場しなくてもいいんだから。わざわざ登場させているということは、意識しているからだと推論できますよね。というか、それしかない。方向性が異なる両作ですが、共に非常に優れた映画です。

  11. 匿名 より:

    本作は北海道が舞台であるということもあって、スタジオジブリと関係の深いTEAM NACSのメンバーが全員友情出演しています。彼らは一体誰の声を担当していたのか?大泉洋は杏奈に療養を勧めるお医者さん。安田顕は無口な釣り人・十一。森崎博之は日陰で子どもたちの絵を描く杏奈に話しかけてきた教師。戸次重幸はパーティーで杏奈に話しかけてきた紳士(おそらくマーニーの父親?)そして音尾琢真は七夕の準備する男性でした。わかりましたか?