映画『アウトブレイク』あらすじネタバレ結末と感想

アウトブレイクの概要:監督はウォルフガング・ペーターゼンで、脚本はローレンス・ドゥウォレット、ロバート・ロイ・プールが務める。バイオハザードに立ち向かう医者をダスティン・ホフマンが熱演している。

アウトブレイク あらすじネタバレ

アウトブレイク
映画『アウトブレイク』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

アウトブレイク あらすじ【起・承】

ある時、アフリカのモターバ川流域の小さな村で、今まで発見されていない新たなウイルスによる出血熱が発生した。アメリカの兵士たちをウイルスから守る医学防衛という任務を負う陸軍所属の研究機関ユーサムリッドの軍医大佐であるサム・ダニエルズは現地に赴いた。しかし時すでに遅く、村は感染により壊滅状態。ダニエルズはそのウイルスの致死率の高さと死までの時間のあまりの短さに危機感を抱いたため、軍上層部とアメリカ疾病予防管理センターに勤務している元妻に警告した。しかし、両者ともダニエルズの警告を却下してしまう。

そのころ、アフリカから密輸入された一匹の猿に関わった密売人のジンボと、ペットショップの店員が出血熱により死亡。感染を阻止する用意が整っていなかった病院の検査技師もまた飛沫感染により発病、そして死亡してしまう。そこから街でアウトブレイクが起こってしまった。

実は、かつてモターバで同じような病が発生し流行した際、軍は細菌兵器として血液を持ち帰り保管し、証拠隠滅のために村を爆破していた。そのため、ダニエルズの警告を却下したのである。しかし当時持ち帰った血液を利用し血清が作成されていた。未知の病であるにもかかわらず、すでに血清があったことからダニエルズは軍に不信感を抱く。また、細菌は変異を遂げており、空気感染するようにすらなっていた。

アウトブレイク あらすじ【転・結】

止まらない感染と死亡。ダニエルズの友人の少佐もまた死亡し、元妻ロビーもまた感染したことが分かる。このアウトブレイクを止めて新たな血清を作るには、元の細菌が必要であり、その細菌は恐らく密輸入されていた猿が保菌していると結論を得たダニエルズは、猿の捕獲に乗り出す。しかし細菌兵器の研究や村の爆破を明るみに出すわけにいかない軍上層部からの妨害を受けてしまう。

追手をかわしながら、なんとか猿を捕獲し、血清の合成に成功するダニエルズ。しかし、全ての隠蔽をはかるマクリントック少将は、かつて村を爆破したと同じようにアウトブレイクした街を爆破しようと画策。爆弾を積んだ爆撃機が街へと向かっていた。ダニエルズとその部下ソルトは、ヘリで爆撃機の操縦士に、人命を助けたい、作戦を中止してくれと説得。悩み抜いた操縦士は、人の命のほうが軍より大切だと決断し、爆弾は街を大きく外れた海に落とされた。

その後、ダニエルズの合成した血清で、人々の命は救われたのだった。

アウトブレイク 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1995年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス、アクション
  • 監督:ウォルフガング・ペーターゼン
  • キャスト:ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー etc

アウトブレイク 批評・レビュー

映画『アウトブレイク』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

リアルなバイオハザード

今でこそ、バイオハザード系、アウトブレイク系の映画は大量に生産されている。近年鳥インフルエンザやコンゴ熱といった感染力の高い病が、国をまたいで人々を脅かすようになってきたから、注目度も上がっているのだろう。だがこの作品は、まだそういった恐怖を人々が身近に感じていない1995年のものである。

モターバ熱は感染すると人を襲うといったホラー、SFではなく、血を吐いて死ぬという、ある意味最も人間にとって恐ろしい結末を迎えることになる病だ。エボラ出血熱の進化形、変化形である。だからこそ非常にリアリティがあり、ホラーよりも怖い。未知の病に立ち向かうダニエルズ大佐はたしかにとてもかっこいい。血清を作るために自らの危険を顧みず軍に立ち向かう姿はもちろん手に汗握る。しかし、ゾンビとは戦えるかもしれないが、空気感染の前で一般人はあまりに無力である。映画を見ている私たちは明らかに「感染して死んでいく一人」に過ぎないということを突きつけられるのだ。「感染モノ」に慣れてきた今でこそ観る価値がある映画であると言える。

アクションもヒューマンドラマも

リアルだからといって、医療に特化した専門的すぎる映画でもないのがこの映画のいいところだ。仲間が死んでいくさまや、元妻が感染した姿を見て、実はまだ愛情が残っていたことを自覚し苦悩する主人公、といったヒューマンドラマ要素も多い。襲撃を交わすアクションシーンもあるし、最後の操縦士に爆撃中止を訴えるシーンは軍万歳を描きがちなアメリカ映画だからこそ生きてくる場面だ。ただの小難しい映画、として終わらない魅力がたくさんある作品となっている。

アウトブレイク 感想まとめ

ある意味感染モノに慣れてしまった現代にこそ、もう一度見返したい作品。感染した患者が襲ってくる、といったハデさはないが、血を吐きながら多臓器不全で死に至るさまはひんやりと背筋が凍る怖さがある。ドキドキワクワクというよりも、教訓的に本当のバイオハザードの恐ろしさを突きつけてくれる作品である。そういう意味では自分自身にひきつけすぎて怖い思いをするので、作品をどっぷり堪能する映画ではない。個人的には鑑賞中ずっと、「家族が感染して苦しんでいるのに、触れてもあげられない」という辛さが、頭に張り付いて離れなかったことが強烈に印象に残っている。

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コメント

  1. Bond TAKASHI HIRAIWA より:

    いつも拝読させていただいております。この映画、しかめっ面したらもっと緊張感漂うロメロのクレイジーズみたいな感じになってたでしょうが、大金を注ぎ込んだハリウッド大作だからか、ペーターゼンの味なのか、どことなく漂う”楽観的な緩さ”が「心地よくw」、珍しくいいブレンドになったな、と思います

  2. 影山 美穂 より:

    いつもお越しいただきありがとうございます!
    これからも作品の感想等、コメントいただけると大変嬉しく思います(*^^*)