映画『シザーハンズ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

古城に一人取り残された純真無垢な人造人間と少女との心の交流を描いたファンタジー映画。主演はジョニー・デップ。共演にウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト、他。監督は「バットマン」を大ヒットさせたティム・バートン。

あらすじ

映画『シザーハンズ』のあらすじを紹介します。

ある街の古いお城に一人の孤独な発明家が住んでいた。彼は自分の分身である人造人間のエドワードを作り上げていたが、完成を待たずに急死してします。その為、エドワードは両手が鋏のまま残されてしまう。ある日、化粧品のセールスレディ、ペグがお城の佇まいに魅かれて訪問し、エドワードを発見する。優しいペグは孤独なエドワードを憐れみ、自宅に連れ帰り同居させる。

ペグの娘、キムは当初異様な姿のエドワードを気持ち悪がるが、ペグに諭され同居をしぶしぶ認める。エドワードは綺麗なキムに一目ぼれしていた。どのように感情表現をすればよいか分からないエドワードは、キムのボーイフレンド、ジムの言いなりの行動をして両親や町民の誤解を招いてしまうが、キムはエドワードが自分を庇って周りの誤解を敢えて受け止めていると察した。

そんなエドワードは鋏の手を生かして、植木の剪定や理容師、氷像制作までしてペグの家族や町の人々を楽しませる。

ある雪の日に降り積もった雪からキムをモデルとした見事な氷像を作り上げ、キムを感動させる。キムとエドワードが徐々に心を通い合わせ始めたことに嫉妬したジムが起こして行動がエドワードを町から追放する騒動に発展してしまう。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1991年7月13日
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:ティム・バートン
  • キャスト:ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト、アンソニー・マイケル・ホール、キャシー・ベイカー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

映画『シザーハンズ』について、考察・解説します。※ネタバレあり

音楽と映像美が素晴らしいファンタジー

物語はおとぎ話のような出だしから始まる。小さな女の子の「雪はどうして降るの?」という問いかけに、おばあちゃんは深々と雪が降り積もる窓の外を見ながら語り始める。視線の先にはあのころと変わらない古いお城がそびえていた。

ダニー・エルフマンのもの悲しい旋律のテーマ音楽と絵本の世界のような映像美が、まず見る者の情感に訴えてきます。ファンタジー映画としてはこれ以上ないロマンチックなものです。人造人間のエドワードは、たまたま古城を訪れた心優しい化粧品のセールス・レディのペグに拾われて、ペグの自宅で面倒を見てもらうことになりますが、エドワードの生い立ちは、何故手がはさみなのか?という疑問も含めて詳しく語られません。ただ世間ずれしていない人造人間ということだけでいいのです。危険なはさみを手に持つエドワードは最初自分の存在意義に悩みますが、やがてはさみの手を逆手に取り、植木剪定や雪を基にはさみを生かして見事な氷像も作り上げてしまう特技でペグ一家や町の人達から感嘆の声を浴び、ようやく町民の間に打ち解けることが出来ますが、ペグの娘キムに恋をしたこと、そしてキムも純真なエドワードに魅かれ始めたことがキムのボーイフレンド、ジムの嫉妬心を煽ってしまいます。

ジムはエドワードを陥れようと画策し、クルマでキムの家に向かう途中、キムの弟がジムの車に撥ねられそうになるところをエドワードが助けますが、はずみでキムの弟の顔をはさみで傷つけてしまいます。その事をジムはエドワードが故意に傷つけたと言いふらし、周りの人々もそれを信じ込み、エドワードは町から追い出されることになってしまいます。しかしキムはもうジムの卑劣な性格を見抜いていたので、そんなことは信用せずエドワードと共に古城へ逃げていきますが、誤解をした町民たちはエドワードを引き渡せと要求します。このあたりのやり取りは現代というより中世の魔女狩りに近いニュアンスを感じさせます。哀れなエドワードはここで一旦死んだことにして、町民の目をやり過ごし、それから数十年が経った後も変わらぬ姿でお城で暮らしています。

おばあちゃんになったキムは小さな孫に、おとぎ話として今も自分の心に残っているエドワードの話を聞かせるのです。

まとめ

まるでディズニーアニメのようなファンタジーストーリーとして、楽しめる作品です。

ティム・バートン監督は、大人の目でも十分楽しめるファンタジー映画の作り手の名手と言えます。冒頭の雪のシーンとBGMで充分作品の世界に引込まれますが、その後の一転してPOPな街並みや家々は、如何にもアメリカらしい華やかさ、それも’60年代のPOPな雰囲気を感じさせます。実在の町と住宅を使用したということですが、良く合ったものだと感心するほど色遣いが効果的です。エドワードは一歩間違うとホラー映画になりそうな出で立ちですが、ジョニー・デップのお茶目な表情がそれを和らげてくれます。お城と雪という設定はロマンチックで、ファンタジーにはぴったりな設定です。この作品が普遍的な魅力を持つのもそういう舞台設定も良かったからだと思います。

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