『スティング』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

犯罪コメディの金字塔。脚本の素晴らしさはすべての映画の最高峰に位置する。監督は『明日に向かって撃て!』のジョージ・ロイ・ヒル、脚本はデイヴィッド・S・ウォード。

あらすじ

スティング』のあらすじを紹介します。

主人公のフッカー(ロバート・レッドフォード)と師匠のルーサーは、モットーラというチンピラを嵌めて大儲けする。しかし、警察官のスナイダーにバレてしまい、儲けた金の持ち主が大物ギャング・ロネガンであることを告げられる。ルーサーはロネガンに殺され、フッカーは逃げるように街を後にする。

逃げた街で伝説の詐欺師・ヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)に会いに行き、事態を説明する。ゴンドーフはロネガンに復讐心を抱いており、タッグを組んでロネガンを騙し、大金を手に入れる計画をたてることになった。

列車内での賭けポーカーに紛れ込み、ロネガンに大損させたゴンドーフ。怒るロネガンの部屋を偽名を使って訪ねたフッカーは、ロネガンをさらに激怒させ、ゴンドーフが経営する賭博場で詐欺を働けば復習できると入れ知恵する。ロネガンは結局この言葉に乗ることになった。

評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1974年
  • 上映時間:129分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:ジョージ・ロイ・ヒル
  • キャスト:ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ、チャールズ・ダーニング、レイ・ウォルストン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『スティング』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

すべての映画のお手本

本作の脚本はどんな財宝よりも価値がある!どんな人でも必ず騙されます。ロネガンをだますだけでなく、観客を完全に騙してくれる。詐欺映画というジャンルを活かした素晴らし脚本です。鑑賞後のカタルシスはすさまじいですよ。映画鑑賞の素晴らしさとはこういうことだよなぁ、と実感させてくれます。

脚本以外の全ても本当に素晴らしい。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの演技の素晴らしさは推して知るべし。美術、音楽、照明、演出……。すべての映画のお手本になる作品です。これほど完成度の高い映画は無いでしょう。
映画好きなら絶対に見るべきだし、創作を仕事にしようと思っているなら何回も観直すべきです。

スコット・ジョプリン『ジ・エンターテイナー』

素晴らしい映画は、何らかのブームを起こすものです。本作では、主題歌が世界中で流行することになりました。黒人ピアニストのスコット・ジョプリンが作曲した『ジ・エンターテイナー』という曲は、今やテレビやラジオで頻繁に耳にする曲になりました。

ジョプリンは不遇な作曲家で、生前はろくに評価されなかった人物ですが、楽曲が本作で使用されたことにより名誉を得たんです。曲選びのセンスも素晴らしい。作品のテイストに「これしかねえ!」と思えるほどにマッチしている。『ジ・エンターテイナー』が使用されていなければ、味わいは違っていたかもしれません。

まとめ

映画の楽しさを教えてくれる大傑作です。これほど優れた作品はない。最近の映画が退屈で飽きてきたという人にこそ見てもらいたいですね。こんな脚本の映画はないですよ。

作品の舞台は1930年代。時代設定にこれ以上ないほどのリアリティをもたらしているのはロケ地とセットの美術です。その時代に暮らしていたわけじゃないけど、こんな感じだったんだろうなぁいいなぁ、と思わせてくれる。特に賭博場近くの風景がもう……。右下に喫茶店があって、左上に高架がある。誰も歩いていない道。ヨダレものですよ。

ちなみに、作品内で使われた食堂のセットは、後に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも使用されていますよ。

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