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映画『十三人の刺客(1963)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『十三人の刺客(1963)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『十三人の刺客(1963)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『十三人の刺客(1963)』の結末までのストーリー
  • 『十三人の刺客(1963)』を見た感想・レビュー
  • 『十三人の刺客(1963)』を見た人におすすめの映画5選

映画『十三人の刺客』の作品情報

十三人の刺客

製作年:1963年
上映時間:125分
ジャンル:時代劇、アクション
監督:工藤栄一
キャスト:片岡千恵蔵、里見浩太郎、内田良平、山城新伍 etc

映画『十三人の刺客』の登場人物(キャスト)

島田新左衛門(片岡千恵蔵)
目付・直参旗本。老中の土井利位の命で斉韶を討つ。刺客十三人の長。好機をじっと待つ粘り強い性格。常に侍としてどうあるべきかを考える。
倉永左平太(嵐寛寿郎)
徒目付組頭。友人である新左衛門の頼みで、家来の日置八十吉・大竹茂助・石塚利平を連れて暗殺計画に参加する。
三橋軍次郎(阿部九州男)
小人目付組頭。家来の樋口源内・堀井弥八を連れて計画に参加する。
平山九十郎(西村晃)
島田家に剣の腕を買われている食客。寡黙に新左衛門への忠義を尽くす。
島田新六郎(里見浩太朗)
新左衛門の甥。芸者のヒモで、侍として生きることを諦めている。
佐原平蔵(水島道太郎)
再若手の小倉庄次郎と時を同じくして、新左衛門の計画に参加する。参加条件に200両を要求するが、そのほとんどを迷惑をかけた周囲のものへ配る。
古賀小弥太(山城新伍)
落合宿で新左衛門一行の暗殺計画を知り、参加志願する。理由は、結婚したい相手の親に認めてもらうため、手柄を立てたいから。
松平左兵衛督斉韶(菅貫太郎)
明石藩主。十二代将軍徳川家慶の弟。プライドが高く、性格が歪んでいる。人を殺すことをなんとも思っていない非情さがある。
鬼頭半兵衛(内田良平)
斉韶の忠実な家臣。斉韶の言動を良くは思っていないが、忠義を尽くす。新左衛門とは昔からの知り合い。

映画『十三人の刺客』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『十三人の刺客(1963)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『十三人の刺客』のあらすじ【起】

弘化元年、時は江戸幕府十二代将軍徳川家慶の頃、幕府に切なる訴えを届けるため、一人の男が老中の土井邸門前で自決する。その訴えは、明石藩主松平斉韶の悪逆非道ぶりを伝えるものであった。

斉韶は家慶の弟にあたり、幕府重役に間もなく就任する。その地位の高さゆえに簡単には裁けない。しかし、命をかけた訴えを受けた土井は、斉韶の暗殺を島田新左衛門に命じ、彼斉韶暗殺のために腕の立つ仲間を集める。島田家食客平山九十郎をはじめとし、倉永左平太率いる5人、島田家家臣の石塚利平を合わせて刺客は8人となる。

一方、明石藩の鬼頭半兵衛は使いを出して、新左衛門の企みに気づく。斉韶の暴虐ぶりに心を痛める半兵衛であったが、侍としての忠義を尽くし、斉韶を守る旨を新左衛門に伝えに行く。昔話に過去を懐かしむ二人であったが、それぞれの立場の違いとその覚悟を確認し合う。新左衛門は平山の弟子である小倉庄次郎、200両が参加条件である佐原平蔵を仲間に加える。最後まで参加を拒んでいた甥の新六郎は、侍の道を貫こうとする新左衛門の姿に心を打たれ、参加を決心する。新左衛門は彼を含む合計12人で斉韶を討ちに行く。

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映画のネタバレあらすじの専門サイトです(ネタバレサイト・ネタバレブログ)。映画のストーリーをネタバレありの起承転結で解説...

映画『十三人の刺客』のあらすじ【承】

斉韶率いる明石藩は江戸から明石に向かい、参勤交代の列を連ねる。その道中を襲おうと新左衛門らは画策し、見晴らしのいい川沿いで一行を待ち伏せする。しかし、半兵衛の策により藩主の場所を特定できず、実行を躊躇する。とにかく今討とうと息巻く者もいたが、冷静に構えていた新左衛門は機を改めて伺うことを決める。

新左衛門らは作戦を練り直し、美濃国落合宿で斉韶を討つことに決める。斉韶を罠にはめるためには、尾張藩を通らせないことが必須条件であるため、斉韶に恨みがある尾張藩の牧野に協力依頼をする。

尾張通行ができないことを知った斉韶は激怒し、家臣の説得に耳を貸さずに尾張領入口の橋を突き進む。しかし、牧野が立ちはだかり斉韶は尾張藩の通行を諦める。

半兵衛はこれを新左衛門の計らいだと察し、それを考慮して新たな道を考えるが、斉韶は思案する半兵衛を一笑に付し、自分が通りたい道を選ぶ。しかし、斉韶が選んだ道はまさに新左衛門らが待ち伏せる落合宿へ続く道であった。

映画『十三人の刺客』のあらすじ【転】

落合宿では斉韶一行を迎え討つため、新左衛門らは作戦を練り、落合宿総出でその準備を急ぐ。その最中、新左衛門のもくろみを盗み聞いて知った古賀小弥太は、これを機に結婚を認めてもらうために手柄を立てたいと参加を申し出て、新左衛門はこれを受け入れる。合計13人となった刺客が斉韶の到着を待つ。

準備は着々と進んでいたが、斉韶の行方を見失っていた彼らの間には、斉韶が落合宿に立ち寄らないのではという不安が広がる。しかし、新左衛門は慌てずに、ただじっとその時を待つ。

初霜の11月16日、早馬が駆けて斉韶一行が間もなく落合宿に着くことを知らせる。彼らは何も知らずに落合宿に向かい、刺客たちは覚悟を決めて配置につく。

斉韶らは落合宿内を進んでいくが、感の鋭い半兵衛はその異様な雰囲気から罠だと気づく。しかし、時すでに遅く、周囲を刺客たちに囲まれる。彼らは形勢不利とみて退却しようとするが、その退路は断たれ、家来たちは混乱しながら右往左往するばかりである。

映画『十三人の刺客』の結末・ラスト(ネタバレ)

斉韶を討つために準備された落合宿は、どこも袋小路となっていて要塞化されている。どこを通っても行き止まりで焦る彼らを、刺客は屋根の上から次々に槍で仕留めていく。さらに、仕掛けた罠をいくつも作動させ、斉韶一行を追いつめる。

刺客たちは頃合いを見て、屋根から降り、刀で大勢に切りかかる。しかし、攻撃は最大の防御とばかりに斉昭の家来たちが立ち向かい、斉昭を生きながらえさせるべく、元来た道を戻ろうとする。そうはいかせまいと刺客も奮闘するが、一人、また一人と息絶える。

斉韶は一人はぐれて宿の奥へ奥へと迷いこみ、新左衛門と対峙することになる。喚き立てる斉昭を新左衛門は静かに追いつめる。背を向けたところに一太刀受けた斉韶のもとに半兵衛が駆けよる。半兵衛と島田の一騎打ち。しかし、島田は戦わずにその刀を身体で受け止め、半兵衛は残った刺客に刺される。

全てが終わり、新左衛門は最後に無益な争いを辞めるように刺客らに伝え、終わりを告げる鐘の音が鳴り響く。

映画『十三人の刺客』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

初めて観た白黒映画かもしれない。俳優の声が低くて、聞き取るのに苦労した。
一人も知らなかったが、そうそうたる顔ぶれだそうで、それぞれ演技が光っていた。
特に、最後のシーンが印象的だ。
これまで驚異的な生存率を誇っていたのに、恐怖に取りつかれた藩士に殺されてしまった剣豪。
藩士はそのまま笑い転げて、狂気の沙汰だ。
ここだけが妙にリアリティがあって、他の作品にはない魅力を放っていると思う。(女性 30代)


時代劇をよりエンターテイメントに昇華するための試みで作られた作品。大ヒットして類似の作品も多く作られた。その中でもやはり第一作のこちらが絶品でスペクタクル満載の映画になっている。宿場での決闘は20世紀の邦画では際立って盛り上がるシーンだろう。類似作品を作りすぎて寂れてしまったジャンルではあるが、時を現代や未来に変えてまだまだ作品を生み出せる素地はあると思う。リメイクも作られたが現代版もぜひ考えてほしい。(男性 30代)


工藤監督による実録集団抗争時代劇の代表作。
役所広司主演によるリメイクもされているが、本作も武士の生き様を優れたエンターテインメントで描いている。個人的にはこちらの方が、武士たちの威厳や活力がみなぎっていて好みである。
見どころは言わずと知れた、クライマックスの30分以上に及ぶ殺陳シーンだ。
白黒の画面が映し出す、真に迫る迫力に圧倒された。
そして何と言っても、役者たちの顔つきや目力には現代の俳優にはない力強さを感じ、まるで本当に武士の魂が宿っているようでとても引き込まれた。(女性 20代)


白黒の時代劇は誰が誰か分からなかったり、声が聞き取りづらかったりしますが、今作は特にそれを感じました。丹波哲郎だけは他とは違う存在感があり、彼にばかり目がいってしまいます。
2010年に三池崇史監督によってリメイクされた今作ですが、正直リメイク版のほうが面白く見られました。この作品が公開された当時は、白黒の描写や役者のそのままの音声、カメラワークなどとても良い作品だったのだと思いますが、現代の迫力のある作品のほうが私は見やすかったです。(女性 30代)


残虐な明石藩主・松平斉韶を討つために集められた十三人の侍たちが、命を賭して任務に挑む姿に強い緊張感を覚えました。序盤の静かな準備段階から一転、後半の壮絶な殺陣は息をのむ迫力です。特に島田新左衛門が武士としての覚悟を貫き、仲間と共に散っていく結末は悲しくも美しいものでした。勧善懲悪の物語でありながら、犠牲の重さをしっかり描いた重厚な時代劇だと感じました。(20代 男性)


権力者の理不尽な暴力に立ち向かう十三人の侍の姿がとても印象的でした。彼らは勝てない戦だと分かっていながらも、民のために命を捨てる覚悟を決めています。松平斉韶の狂気的な残虐さが物語を引き締め、討たれるべき存在として強烈に刻まれました。最後の一人になるまで戦い抜く姿は、英雄的でありながら同時に虚しさも感じさせ、深い余韻を残します。(30代 女性)


この作品は単なるチャンバラ映画ではなく、武士道とは何かを問いかける物語だと思いました。島田新左衛門が「正義」のために仲間を集め、結果的に全員が命を落とす展開は衝撃的です。勝利しても誰も生き残らないという結末が、時代の終わりと武士の宿命を象徴しているようでした。集団戦の演出は今見ても圧倒的で、日本映画史に残る名場面だと感じます。(40代 男性)


若い刺客から老練な剣士まで、それぞれの覚悟が丁寧に描かれている点に心を打たれました。斉韶の残虐行為を知った彼らが、個人的な感情ではなく公の正義のために動く姿はとても崇高です。しかし、全員が命を落とすラストは決して爽快ではなく、むしろ悲しみが残ります。正義を貫くことの代償を、これほど重く描いた時代劇は貴重だと思いました。(50代 女性)


敵を討つために自ら死地へ赴くという設定が、現代では考えられないほど重いテーマに感じました。斉韶の非道さが際立つほど、刺客たちの行動は正当化されますが、それでも多くの命が失われる事実は変わりません。最後の戦闘シーンは長く、疲弊していく姿がリアルに描かれていました。英雄譚でありながら、戦いの虚しさも同時に伝わる作品です。(60代 男性)


集団で一人の悪を討つという物語構造がとても分かりやすく、感情移入しやすい作品でした。刺客たちが次々と倒れていく中で、島田新左衛門が最後まで剣を振るう姿は圧巻です。斉韶が討たれた瞬間の達成感よりも、仲間を失った悲しさの方が強く残りました。単純な勝利では終わらない結末が、この映画を深い作品にしていると思います。(20代 女性)

映画『十三人の刺客』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『十三人の刺客(1963)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

七人の侍

この映画を一言で表すと?

名もなき武士たちが命を懸けて民を守る、時代劇の金字塔。

どんな話?

野武士に苦しめられる農村を救うため、七人の浪人が雇われ、村を守る戦いに挑む物語です。身分も過去も異なる武士たちが協力し、知恵と剣で敵に立ち向かいます。戦いの中で描かれる友情や犠牲、勝者なき結末が、深い人間ドラマとして心に残ります。

ここがおすすめ!

集団戦の緊張感と、それぞれの侍の覚悟を描く点が『十三人の刺客』と強く共通します。アクションだけでなく、命の重みや正義の意味を考えさせる構成は必見で、日本映画史を代表する名作として強くおすすめできます。

切腹(1962)

この映画を一言で表すと?

武士道の虚構を暴く、衝撃と悲しみの時代劇。

どんな話?

切腹を願い出た浪人の過去を語る中で、表向きの武士道の裏にある残酷な現実が次第に明らかになっていく物語です。形式だけを重んじる権力と、追い詰められた人間の尊厳が鋭く対立します。

ここがおすすめ!

『十三人の刺客』が正義のための死を描いた作品なら、本作は武士の死の意味を根本から問い直す作品です。思想性が強く、重厚なドラマと演技が胸を打ち、時代劇の深みを味わえる一本です。

用心棒

この映画を一言で表すと?

一人の浪人が街を壊し、悪を一掃する痛快時代劇。

どんな話?

さすらいの浪人が二つの勢力が争う宿場町に現れ、巧みに両者を争わせながら街の悪を滅ぼしていく物語です。ユーモアと暴力が同居した独特の世界観で、孤独な剣士の生き様が描かれます。

ここがおすすめ!

悪を討つというシンプルな構図と、圧倒的な殺陣の爽快感が『十三人の刺客』と通じます。シリアスさの中に娯楽性があり、時代劇の魅力を存分に味わえる作品としておすすめです。

大殺陣 雄呂血

この映画を一言で表すと?

狂気と剣が交錯する、異色の集団殺陣時代劇。

どんな話?

権力争いに巻き込まれた剣士たちが、裏切りと復讐の連鎖の中で壮絶な戦いを繰り広げる物語です。善悪の境界が曖昧な世界で、人間の欲望と暴力がむき出しに描かれます。

ここがおすすめ!

集団での壮絶な殺陣や、命が次々と失われていく構成は『十三人の刺客』を好んだ人に強く刺さります。従来の時代劇とは一線を画す狂気的な演出が、忘れられないインパクトを残します。

柳生一族の陰謀

この映画を一言で表すと?

将軍家を巡る陰謀と剣が交錯する壮大なサムライドラマ。

どんな話?

将軍継承を巡る陰謀に巻き込まれた柳生一族が、国家を揺るがす戦いに身を投じていく物語です。剣術だけでなく、権力争いと忠義の葛藤が重厚に描かれます。

ここがおすすめ!

正義のために命を賭ける武士たちの姿は『十三人の刺客』と共通しています。スケールの大きな物語と迫力ある殺陣が融合し、娯楽性とドラマ性の両方を楽しめる一本としておすすめです。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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