映画『2days トゥー・デイズ』の概要:ロサンゼルスで起こった殺人事件をきっかけに、10人の男女の運命の糸が絡まっていく。ジェームズ・スペイダー、シャーリーズ・セロンなど個性的な10人の運命を変える2日間を描いた群像劇。
映画『2days トゥー・デイズ』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:アクション、サスペンス、コメディ
監督:ジョン・ハーツフェルド
キャスト:ジェームズ・スペイダー、ダニー・アイエロ、エリック・ストルツ、ジェフ・ダニエルズ etc
映画『2days トゥー・デイズ』の登場人物(キャスト)
- ダズモ(ダニー・アイエロ)
- 元殺し屋。今はロサンゼルスのピザ店でシェフとして働いているが、殺し屋のリーに誘われ久々に殺し屋稼業に復帰した。リーに利用された揚句、殺人犯として殺されそうになる。禿げているのを気にしてかつらをかぶっている。大の犬嫌い。
- リー(ジェームズ・スペイダー)
- 非情な殺し屋。いつも時計を持ち歩いており、相手を殺す時でも60秒間にこだわる癖がある。大金を手に入れるため、今回の殺人事件を企てた主犯。
- スーザン(グレン・ヘドリー)
- 富豪アランの秘書。どことなくあか抜けない外見で、アランにもよくブサイクと言われている。女性扱いしてくれたダズモに好感を抱きながら、どことなく見覚えがあるように感じている。
- アルヴィン(ジェフ・ダニエルズ)
- 殺人事件に憧れる若き警官。しかし現実には売春取締担当で、仕事へのやる気を失いつつある。目の前に血まみれのベッキーが現れ、殺人事件の捜査に首を突っ込もうとする。
- テディ(ポール・マザースキー)
- 落ちぶれた脚本家。映画やTVドラマを何本か手掛け、過去にはエミー賞も受賞したが、近年は観客に理解してもらえず失敗続き。妻にも去られ、自殺を考えている。愛犬の引き取り手を探している。
- アラン(グレッグ・クラットウェル)
- 豪邸に住む若き富豪。自分勝手な一面があり、秘書のスーザンにもブサイクだなどと言いたい放題。尿結石で倒れ、自宅療養中。美術品と飼い犬を愛している。
- オードリー(マーシャ・メイソン)
- アランの父親違いの姉で看護婦。墓参りでテリーと出会い、彼が自殺直前だったとは知らずに自殺を思いとどまらせることとなる。アランの看病のためアラン邸に向かう途中。
- ベッキー(テリー・ハッチャー)
- 殺された男性・ロイの元妻。事件当夜はロイと一緒におり、リーの打った睡眠薬により眠らされていた。実は殺人事件の共謀者。もとオリンピック選手で運動神経抜群。
- ヘルガ(シャーリーズ・セロン)
- リーの共犯で恋人のセクシー美女。ベッキーの元夫・ロイを殺すつもりで、事前に近づいていた。ベッキーとは折り合いが良くない。
- ウェス(エリック・ストルツ)
- アルヴィンの相棒警官。殺人事件に関わりたがるアルヴィンをたしなめている。妻子は彼のもとを去り再婚、さらに警官に不適格としてクビを言い渡されることとなる。
- ロイ(ピーター・ホートン)
- 殺人事件の被害者で、映画冒頭でリーに殺される。ベッキーの元夫で、事件当夜ベッキーの家に泊まっていた。ヘルガとは愛人関係にあった。
映画『2days トゥー・デイズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『2days トゥー・デイズ』のあらすじ【起】
ある夜のロサンゼルス。元オリンピック選手・ベッキーの元夫・ロイが、彼女の家にやってきた。外にはその様子を盗聴する2人の男がいた。冷血で非情な殺し屋・リーと、彼に相棒としてスカウトされた元殺し屋のダズモだ。深夜、2人は家に忍び込む。ベッキーに睡眠薬を注射したリーは、金髪の美女・ヘルガの写真をスパイだと説明し、ロイを尋問する。リーはそのままロイを撃ち殺してしまった。
愛犬と暮らす落ち目の脚本家・テディは、自殺を考えていた。エミー賞を受賞したのは遠い過去の話、今は映画もTVドラマも失敗続き。妻にも去られ、財産も底を尽きかけていたのだ。
金持ちの若者アランは、突然激しい腹痛に襲われ道路に倒れ込む。車にひかれそうになっていたところを車泥棒に助けられたが、財布を盗まれてしまった。
売春担当の警官アルヴィンは、今の仕事にやる気を見いだせずにいた。殺人事件に憧れて警官になったのに、理想とは程遠い仕事ばかり。違法マッサージ店の摘発にも身が入らない。そんな彼を、先輩で相棒でもあるウェスは強くたしなめる。
ロイを殺し、車に戻ってきたリーとダズモだったが、突然リーはダズモに銃弾を撃ち込む。リーが乗り換えた車には、ロイに見せていた写真の女性・ヘルガが座っていた。リーとヘルガはグルだったのだ。そしてリーは、始めからダズモに全ての罪を着せて殺すつもりでいたのだ。2人はダズモの車を爆発させ、その場から去る。しかしダズモは生きていた。防弾チョッキを着ていたダズモはこっそり爆発から逃げ出したのだ。だまされたと知ったダズモは、2人にばれないようすぐ近くの家に忍び込む。
映画『2days トゥー・デイズ』のあらすじ【承】
ダズモが忍び込んだのは、アランの住む家だった。尿結石と診断されたアランは、秘書のスーザンと共に自宅に帰ってきた。スーザンはアランにブサイクだと言われながらも献身的に仕事をしていた。アランは姉で看護師のオードリーを、看病役に呼び出す。ふと庭を見ると、苦手な犬と遭遇し、犬に銃を突きつけているダズモの姿があった。ダズモはリーから逃れるため、アランの車を奪って逃げようとする。しかしパトカーの音を聞いて家に立てこもるほかなくなった。普段ピザ屋で働いているダズモは料理を作り始め、アランには厳しく、スーザンには優しく接する。
一方国立共同墓地では、自殺を前にテディが母親の墓参りに来ていた。小型の銃で自殺しようとする彼の前に、看護婦姿の中年女性・オードリーが現れる。彼女も友人の墓参りに来ていたのだ。テディは愛犬を彼女に託そうと声をかけるが、偶然にもオードリーはテディの映画の1つをお気に入りだと言ってくれた。オードリーは犬を引き取ってもらうつもりの弟にテディを紹介しようと誘う。意図せずして、オードリーはテディの自殺を思いとどまらせることとなった。
一方ベッキーは、ロイの死体の隣で目覚めパニックになっていた。殺人事件を担当したいと愚痴るアルヴィンの前に、血まみれのベッキーが駆け込んでくる。アルヴィンとウェスはベッキーの家に向かった。アルヴィンは何とか殺人事件の捜査をしようと部屋を捜索する。ベッキーが「殺し屋たち」と言ったのを不審に感じたアルヴィンだったが、ウェスにこれ以上は殺人課に任せるよう叱られてしまう。
映画『2days トゥー・デイズ』のあらすじ【転】
殺人課での聴取を終えたベッキーは、友人の車に乗り込む。その車にいたのは、リーの共犯のはずのヘルガだった。ベッキーはリー、ヘルガと共謀してロイの殺害をたくらんでいたのだ。しかし予想外の時にロイが殺されたため、3人で分け合うはずの3万ドルを家に置いてきてしまった。殺害現場に金を取りに入ることができず、ベッキーは困ってしまう。それを聞いたリーは、ヘルガとベッキーをモーテルに残し、ベッキーの家に向かう。
ダズモが立てこもるアラン邸に、オードリーとテディがダズモの苦手な犬をつれてやってきた。ダズモは仕方なく、テディたちも人質にする。
ウェスは妻の再婚相手と暮らす息子への誕生プレゼントを買って帰途に就く。一瞬リーの車とすれ違ったが、お互い相手の素性には気づかなかった。家に着くと、警察をクビにするという通告が届いていた。ウェスは自分の運命を呪うのだった。
刑事を殺すことに反対したベッキーはヘルガと取っ組み合いになる。その結果ヘルガは腹を撃たれ、ベッキーは逃げ出し、車の衝突音が響く。一方リーは、ベッキーの家で殺人課の刑事を射殺し、金を手に入れていた。しかしそこへ事件の事が気になったアルヴィンがやってきてしまう。リーはとっさに刑事のふりをする。事件の真相に近づきかけているアルヴィンに銃を向けるが、そこへ血だらけのヘルガが現れた。リーはアルヴィンを殴り倒す。
映画『2days トゥー・デイズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ダズモは車に人質4人を乗せて出発する。しかし家を出てすぐ、道路に倒れた瀕死のヘルガを見つける。重傷を負い足手まといになったヘルガをリーが殺そうとし、それに感づいたヘルガはここまで逃げて来たのだ。看護婦のオードリーがいたため、ダズモたちは車を止める。しかしヘルガの顔を写真で見ていたダズモは、すぐ近くにリーがいるはずだと気付く。リーに見つかり殺されることを恐れたダズモは、彼についていくことにしたスーザンと2人車で逃走する。オードリーに看取られて、ヘルガは亡くなった。
ダズモは、ちょうどアルヴィンがベッキーの家から逃げようとするところに遭遇してしまう。リーは足に傷を負ったアルヴィンを狙って銃を撃ってきていた。ダズモが撃たれ、リーはアルヴィンの頭に銃を突きつける。防弾チョッキにまたしても助けられたダズモはリーに銃を向けるが、あいにく弾切れ、絶体絶命に陥る。リーがダズモに銃を向け、銃声が鳴り響いた。
次の瞬間、地面に崩れ落ちたのはリーだった。後を追ってきていたテディが、自殺用に持っていた拳銃でリーを撃ったのだ。ダズモはリーの持っていた金を回収し、スーザンと共に去る。アルヴィンもそれを見逃した。
その後。ベッキーは生きており人生を再出発させる。テディは自殺をやめ、その後もオードリーと会うようになっていた。ダズモとスーザンはブルックリンに向かっていた。ダズモは手に入れた金でピザ屋を開くつもりなのだ。2人の行く手には新しい未来が待っている。
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