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映画『四十九日のレシピ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『四十九日のレシピ』の概要:百合子は、亡き母乙美の「四十九日には盛大な宴会を開いてほしい」という願いを叶えるため、父親の良平や乙美の風変わりな教え子イモと共に奔走する。やがて、乙美の願いは傷ついた心と心を結び、再生へと導いていく。

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映画『四十九日のレシピ』の作品情報

四十九日のレシピ

製作年:2013年
上映時間:129分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:タナダユキ
キャスト:永作博美、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ etc

映画『四十九日のレシピ』の登場人物(キャスト)

高岩百合子(永作博美)
妊活に励むが夫の不倫と愛人の妊娠により離婚を決意し、実家に戻る。亡き義母乙美の人生を振り返り、四十九日の大宴会の準備に奔走する。
熱田良平(石橋蓮司 / 若い頃:中野英樹)
百合子の父。百合子が幼いときに乙美と再婚した。乙美に先立たれ、気落ちしていたが、大宴会の準備をするうち、次第に元気を取り戻す。出戻ってきた娘を不器用ながらも気遣う。
熱田乙美(執行佐智子 / 若い頃:荻野友里)
戦争で親を亡くし、施設で育った。良平の後妻に入り、百合子を実の子供のように可愛がった。青少年更生施設のボランティアとして多くの教え子に慕われた。
イモ(二階堂ふみ)
本名は井本幸恵。乙美が働いていた青少年更生施設「リボンハウス」の出身で、実母との確執を抱えている。乙美に頼まれ、四十九日の法要まで熱田家を支える。普段からロリータファッションと奇抜な言葉遣いを貫く。
ハル(岡田将生)
日系ブラジル人三世。乙美のパート先の自動車工場の青年。面倒見の良い乙美を慕い、形見として愛車のフォルクスワーゲンを譲り受けた。イモに呼ばれ、大宴会の準備を手伝う。
高岩浩之(原田泰造)
百合子の夫。優柔不断な性格で不倫の末、周りを傷つけてしまう。
笹原亜由美(内田滋)
浩之の不倫相手。幼い息子を抱えたシングルマザー。妊娠したから浩之と別れてくれと百合子に迫る。
珠子(淡路恵子)
良平の実姉。百合子に子供がないことを事あるごとに非難するが、根は優しく、百合子を心配している。生前の乙美のことも気遣っていた。

映画『四十九日のレシピ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『四十九日のレシピ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『四十九日のレシピ』のあらすじ【起】

熱田良平の妻、乙美が死んだ。すっかり無気力になった良平は、昼間から締め切った部屋で寝転んでいる。良平は乙美が死んだ日の朝、彼女が作った弁当のコロッケパンにケチをつけ、持たずに釣りに出かけたことを後悔していた。

乙美の教え子、イモが熱田家に押しかけて来た。乙美は生前、生活の知恵のあれこれを「暮らしのレシピ」というカードに残しており、それを伝えに来たのだった。イモは、乙美が語った、自分の四十九日にはみんなで盛大な宴会をしてほしい、という願いを実現すべく、せっせと働きだした。

同じ日、良平の娘百合子が東京から戻ってきた。長年子供ができない百合子は、不妊治療を受けつつ、夫浩之の不倫に苦しんできた。しかし、夫の愛人亜由美が妊娠したことで離婚を決意していた。

百合子は幼いとき、良平の後妻になった乙美と初めて動物園で会った日に、彼女の作った弁当を叩き落としたことを長年悔やんでいた。

夜、良平の姉珠子が心配して訪れた。日頃から百合子に子供がないことを非難している珠子は、女は子供を産んでこそだと百合子の離婚に反対する。

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映画『四十九日のレシピ』のあらすじ【承】

翌朝、イモに誘われた良平は朝市に出かけた。生前の乙美を思いながら、売り場を歩く良平は浩之の好物の岩魚を見つける。

岩魚を持って上京した良平は、浩之の事務所を訪ねる。しかし、公園で仲良く話す浩之と亜由美を見て、声もかけずに立ち去る。義父に気づいた浩之が呼び止めたが、良平は行ってしまう。

帰宅した良平は、百合子に新しい人生を歩めと諭し、四十九日の大宴会をやるぞ、と宣言する。イモも俄然張り切りだした。

翌日、日系ブラジル人の青年、ハルがやって来た。ハルは近くの自動車工場で働き、かつてそこでパートをしていた乙美を慕っていた。ハルはイモに頼まれ、百合子を外へ連れ出すことにした。一人浮かない顔をしていた百合子は、ハルに言われるまま、美容室で髪を切り、買い物をした。ハルの強引な親切は、百合子の表情を少しずつ和らげた。

百合子が帰宅すると、良平やイモの頑張りで彼女の部屋はすっかり整理されていた。大宴会を前に家全体が生気を取り戻していた。

映画『四十九日のレシピ』のあらすじ【転】

宴会をやると決めたものの、何をしたら良いかわからない百合子たち。乙美が自分史を書いていたことを思い出し、探してみたが原稿は白紙だった。百合子は乙美の生涯を年表にして壁に貼り出すことを提案する。

いざ年表を書きだすと、空白ばかりで一向に埋まらない。子供を産まなかった乙美の人生とはこんなものなのかと呟く百合子。思案の結果、乙美の書いていた絵手紙を貼ろうということになった。

百合子は乙美から届いた絵手紙を取りにイモを連れて上京する。百合子は、浩之とは会わないことに決めていたが、寝たきりの姑に届け物を頼まれ、やむなく公園で浩之と待ち合わせる。

浩之は百合子が渡した離婚届をまだ出していなかった。しびれを切らした亜由美が現れ、百合子に再度離婚届を書くように迫る。百合子は再び離婚届に名前を書いた。

乙美の年表はまだ埋まらない。百合子と良平は、更生施設の元園長聡美に会った。聡美はたとえ子供を産まなくても、乙美がそうしたように、次の世代を世に送り出せればいいと百合子を励ました。一方イモは、実母と反目していた自分に乙美が居場所をくれた日のことを年表に記す。

ハルがブラジルに帰る日が来た。ハルは乙美に救われた思い出を打ち明け、次は百合子の番、と乙美に貰ったフォルクスワーゲンを置いて去る。百合子はフォルクスワーゲンに乗って走り出す。

映画『四十九日のレシピ』の結末・ラスト(ネタバレ)

四十九日の当日。集まった親戚たちは、壁の年表を見て困惑する。呆れた珠子がいつものごとく説教を始めたが、ここ数日乙美の人生に触れてきた百合子は、決然と自分の考えを述べた。憤慨した珠子は家族を連れて帰ってしまう。

乙美の教え子の一人ミカが、乙美に教わったコロッケパンを持って現れる。良平はそれをほおばり、乙美を偲んだ。ミカは自分も年表に書き込みたいと言い、何人かがそれに続いた。

町中に貼られた宴会の告知を見て、乙美の教え子や交流のあった人たちが次々訪れた。みんなの書き込みで年表が埋まった。

賑やかな会場に珠子がフラダンスの仲間を連れて戻り、全員が立ち上がって踊り出す。乙美の希望どおり、宴会は大盛況に終わった。

イモは、四十九日の使命を終え、母親に会う決心をする。仲間に囲まれながら、熱田家を後にするイモを、優しい目で見送る百合子。

百合子は浩之が迎えに来ていることに気づく。もう一度やり直したいと言う浩之に当惑した百合子は良平とふたり、乙美の好きだった川辺に立つ。百合子の気持ちは決まった。

東京へ戻る百合子に良平が乙美のレシピを手渡す。百合子はあるページに目をとめた。動物園の思い出が描かれていた。あの日二人は母娘になったのだった。

良平に見送られ、百合子と浩之の乗ったフォルクスワーゲンが走り出した。

映画『四十九日のレシピ』の感想・評価・レビュー

他人に優しさを与えることは、自分自身その優しさに救われる。この優しさの循環を、映画は乙美と百合子、彼女を助けるイモやハルとの関係を通して教えてくれる。乙美の最後の願いを叶えるために奔走した百合子は、結局乙美の深い優しさに助けられるのだ。

百合子を演じた永作博美の自然に歳を重ねた「顔」が美しい。子供に恵まれなかった娘を気遣う不器用な父、石橋蓮司の演技もリアル。これが遺作となった淡路恵子は、昔気質な伯母をさすがの貫禄で好演している。(MIHOシネマ編集部)


本作は、亡き母が残した「暮らしのレシピ」によって離れ離れになっていた家族が再集結し、各々が現実と向かい合いながら再生していく姿を描いた伊吹有喜原作のヒューマンドラマ作品。
生前の母を知る人たちが集まった時、母の人生や人柄を感じられて胸が熱くなった。
心に傷を持った登場人物たちが前を向いて生きていけるように幸せを願いたい。
母のレシピが紡いだ心の繋がりに、言葉が要らないくらい心温まる素敵な作品。(女性 20代)


高岩百合子と父の熱田良平だけだったら、乙美の死を乗り越えられなかったかもしれない。イモとハルの存在は鬱陶しく感じる部分はあったがそれが逆に良くて、二人に前を向く力を与えていたのを感じた。
自分の母は一体どんな人生を歩んできたのか、映画を見ながら頭の片隅で考えていた。自分が知らないことも、きっとたくさんあると思う。後悔する前に母に会ってたくさん話したいなと思わせてくれる、優しく切ない作品だった。(女性 30代)


私は母の人生をどのくらい知っているのだろうと考えましたが、私が知っているのは母の娘として誕生してからの「ほんの少し」のことだけで、私よりも長く母と過ごしてきた人は沢山いるし、私よりももっと母のことを知っている人がいるのだと気付かされました。それは悲しいことでも何でもなくて、とても有難いことだと思うんです。母のことを知ってくれて、母を慕ってくれる人たちが沢山いることは、娘としてもとても幸せなことで自分も母のようになりたいなと「親子の関係」について考えさせられる素敵な作品でした。(女性 30代)

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