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映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』の概要:夫の浮気を知った妻が夫殺害を計画したことで巻き起こる騒動を描いたコメディ映画。『スター・ウォーズ』シリーズの脚本も手掛けたローレンス・カスダンの監督作で、米国で実際に起きた事件を基にしている。

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』の作品情報

殺したいほどアイ・ラブ・ユー

製作年:1990年
上映時間:93分
ジャンル:コメディ
監督:ローレンス・カスダン
キャスト:ケヴィン・クライン、トレイシー・ウルマン、ウィリアム・ハート、リヴァー・フェニックス etc

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』の登場人物(キャスト)

ジョーイ(ケビン・クライン)
ピザ店を経営するイタリア人の色男。家庭を持つ身でありながら、仕事の合間を見て若い女性との浮気を繰り返している。
ロザリー(トレイシー・ウルマン)
ジョーイの妻。ジョーイのことを信じ切っており、ジョーイを他の女に奪われる位なら殺した方が良いと考えている。
ディーボ(リバー・フェニックス)
ピザ店の店員。ロザリーに思いを寄せており、ロザリーのためなら何でもする心積もりができている。
ハーラン(ウィリアム・ハート)
ディーボの知り合いの麻薬常習者。ディーボにジョーイ殺害を依頼され、心臓の位置も分からずに引き金を引く。
マーロン(キアヌ・リーヴス)
ハーランのいとこ。ハーランと共にジョーイ殺害を引き受けるが、いざという場面でひるんでしまう。

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』のあらすじ【起】

街で人気のピザ屋を経営するジョーイは、典型的なイタリア男らしく女性に色目を使い、浮気を繰り返してばかりいる。その頻度は、懺悔で訪れた教会の神父を驚かせてしまう程だった。ピザ屋には注文だけでなく、ジョーイを誘う電話も頻繁に掛かってきており、ジョーイは店仕舞いの時間になると、所有するアパートの修理だと偽っては女性に会いに出掛けていた。ピザ店で働くディーボはジョーイの子供達とも仲が良く、ロザリーに気を持っていた。ディーボはジョーイの浮気についてロザリーに警告するが、ロザリーはジョーイのことを完全に信頼していた。

ジョーイは夜になってもめかし込んでバーに飲みに行き、女性のナンパを繰り返す。一方、ディーボはロザリーに会いたいがためにジョーイの家に出入りしていた。ディーボはロザリーを大切にするようにジョーイにも警告するが、ジョーイは聞く耳を持たない。ロザリーもジョーイを訪ねて来た若い女の子をジョーイの元に案内する位に何の疑いも持っていなかった。

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映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』のあらすじ【承】

ロザリーの母親とジョーイは折り合いが悪く、お互いに母国語で罵り合っていてはロザリーを困らせていた。ロザリーは図書館に本の返却にやって来て、本棚の影でジョーイが女性と密会しているのを目撃する。衝撃を受けたロザリーは慌てて外に飛び出し、知り合いの子供達の前で取り乱してしまう。そしてロザリーは他の女に取られる位ならジョーイを殺したいと母親に打ち明ける。母親は旧知の若者に頼んでジョーイをバットで襲撃させるが、失敗してしまう。ジョーイは知り合いの警察官に事件を報告する。

ロザリーの母親はジョーイの車に爆弾を仕掛けるが、これも不発に終わる。ロザリーは穏やかな方法で殺したいと思い、母親と共に大量の睡眠薬を入れたパスタソースを用意する。ジョーイはお代わりをする程、パスタの味を気に入る。そしてすっかりご機嫌となり、ロザリーと母親はなかなか効果が表れないことに驚愕する。パスタを何杯も食べた後にようやくジョーイが意識を失い、母親はディーボに殺しを頼むために電話で呼び出す。

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』のあらすじ【転】

ロザリーは母親とディーボの3人でジョーイを寝室にまで運ぶ。そこで銃を渡されたディーボは目を逸らしながら引き金を引く。銃弾は見事にジョーイの頭に当たり、ジョーイは頭から地を流す。それでもジョーイは無事で、頭が痛いと言って目を覚ます。ディーボはもう一度撃つことを拒み、バーに出掛けてハーランとマーロンに殺しを依頼する。しかし、2人の姿を見たロザリーは麻薬常用者が家にやって来たことに戸惑う。

ハーランとマーロンは銃声を誤魔化すために音楽を掛けるように頼む。しかし、ロザリーの母親が音楽選びに拘ってしまい、時間がかかってしまう。ハーランとマーロンは心臓がどちらにあるか分からず、忠誠の誓いを思い出しながら位置を確認する。マーロンは途中でビビってしまい、ハーランが一人で引き金を引くことになる。銃声を聞いたロザリーはジョーイが死んだと思って悲しみ、間違ったことをしてしまったと泣きながら神様に祈る。すると、右胸を撃たれたジョーイが起き上がって皆の前に姿を見せる。

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』の結末・ラスト(ネタバレ)

事情を分かっていないジョーイは騒音で目覚めたと説明し、初対面のハーランやマーロンに挨拶する。銃弾は貫通しており、ジョーイは背中からも出血していた。ジョーイは体調が悪いからと言って、再び寝室に戻ってしまう。ディーボは殺害に失敗したハーランとマーロンを追い返すが、2人はジョーイを撃ったと得意顔で言い触らす。そして、その話がジョーイの知り合いの警察官の耳にも入ってしまう。

警察官はジョーイの様子を確認に現れる。ドロシーは必死に血痕を隠そうとするが、警察官はジョーイが撃たれていることに気付いてしまう。ジョーイは病院に運ばれ、関係者は全員逮捕される。警察の取り調べに対し、ドロシー、母親、ディーボの3人は誰が最初に撃ったかを庇い合う。一方、入院したジョーイは実の母親からも浮気の件を怒られ、自分の行いを反省する。ジョーイは起訴を取り下げることにし、花束とキャンディーを持ってドロシー達を迎えに行く。そして今後はもう浮気をしないと言って謝り、ドロシーと復縁する。

映画『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』の感想・評価・レビュー

軽快な笑いに満ちた快作で、実話を基にしているというのが信じられない。俳優陣の演技も絶妙な感じで力が抜けているところが良い。ケビン・クラインにとっては『ワンダとダイヤと優しい奴ら』と並ぶ当たり役ではないだろうか。リバー・フェニックスとキアヌ・リーヴスの共演にも注目だ。コーエン兄弟の世界にも通じるものがあり、コーエン兄弟が映画化していたらもっと毒々しい内容になっていたのではないかと想像してしまう。(MIHOシネマ編集部)

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