映画『リトル・ニキータ』の概要:自分の両親がソ連のスパイだったと知った少年と事件を捜査するFBI捜査官の姿を追ったサスペンス映画。『スタンド・バイ・ミー』のリバー・フェニックスと『夜の大捜査線』のシドニー・ポワチエの共演作。
映画『リトル・ニキータ』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:リチャード・ベンジャミン
キャスト:リヴァー・フェニックス、シドニー・ポワチエ、リチャード・リンチ、ルーシー・ディーキンズ etc
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映画『リトル・ニキータ』の登場人物(キャスト)
- ロイ・パーメンター(シドニー・ポワチエ)
- FBI捜査官。空軍学校に申し込んだジェフの身辺調査を始め、両親の不審な点に気付く。かつて相棒をスキューバに殺された過去がある。
- ジェフ・グラント(リバー・フェニックス)
- 米国の田舎町で暮らす青年。高校卒業後の進路として空軍学校を選んだことで、ロイと関わりを持つ。両親がソ連のスパイとは知らずに育った。
- リチャード・グラント(リチャード・ジェンキンス)
- ジェフの父親。ソ連のスパイとして米国に潜入し、普通の市民として生活している。いつか任務が与えられるのを覚悟している。
- コンスタンティン・カルボフ(リチャード・ブラッドフォード)
- ソ連のエージェント。スキューバを逮捕するために米国に派遣される。そしてそのためにリチャードやジェフを利用する。
- スキューバ(リチャード・リンチ)
- ソ連を裏切った元スパイ。米国に潜むソ連のスパイを次々と殺し、大金をソ連側に要求する。ロイとは因縁の関係でもある。
映画『リトル・ニキータ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『リトル・ニキータ』のあらすじ【起】
ジェフは友人に誘われて空軍学校への入学を申し込み。同じ頃、国税局で働く職員がスキューバに刺殺される事件が起こる。これを受けメキシコのソ連大使館では、コンスタンティンがスキューバ逮捕のために米国に派遣される。ソ連を裏切ったスキューバが大金を支払わなければ、ソ連の諜報員を殺害すると脅していたためだった。実は国税局の職員もソ連の諜報員だったのだ。一方、ロイも国税局の事件がスキューバの犯行だと疑う。ロイはかつてスキューバに相棒を殺されており、スキューバのことをずっと追い求めていた。
ロイは空軍学校の入学希望者について調べ、ジェフの両親が過去に死亡した記録があることに気付く。しかし、実際には両親は園芸店を経営しており、記録には矛盾があった。ロイはジェフを面接に呼び出して、身辺調査を開始する。そして、ジェフが両親に内緒で入学申し込みをしていたことを知る。スキューバは別のソ連諜報員を水上事故に見せ掛けて殺害する。米国に入国したコンスタンティンはその足でジェフの暮らす街に向かう。ロイもその動きを察知し、捜査を始める。
映画『リトル・ニキータ』のあらすじ【承】
ロイは再びジェフに会い、自分がFBIの捜査官であることを明かす。そして交通違反を繰り返していたジェフに新しい免許証を渡す。ロイは空軍学校の裏口入学について調べているとジェフに嘘の説明をする。ロイはジェフの両親が働く園芸店にも姿を見せ、両親の様子を確認する。ジェフは父親のリチャードと釣りに出掛けるが、そこにはコンスタンティンも紛れていた。そしてリチャードは、持ち帰った魚から密会の場所が記された暗号を見付ける。
ロイはジェフの高校に行き、進路指導教官からジェフの情報を得ようとする。またしてもソ連諜報員の殺害遺体が見付かり、ロイはコンスタンティンやジェフの両親と殺人事件とのつながりに疑念を抱く。そこでジェフの両親の園芸店の真向かいに引っ越して監視を始める。コンスタンティンの前にスキューバが姿を現し、お金を支払うように脅迫して去って行く。一方、ロイはジェフに真実を話すことにし、ジェフの両親が米国の市民生活に紛れ込んで待機している「スリーパー」という諜報員であることを説明する。しかし、ジェフはその話を信じることを拒む。
映画『リトル・ニキータ』のあらすじ【転】
ロイの話に困惑したジェフは恋人を誘って街を抜け出そうとするが、恋人に断れたために諦める。苛立ったジェフは翌朝、トラックの修理を巡って両親と喧嘩してしまう。一方、コンスタンティンは連絡係を使ってスキューバに罠を仕掛けようとするが、連絡係はスキューバに殺される。ロイはジェフに殺された諜報員達の写真を見せ、事情を説明する。ジェフは写真に写っていた連絡係のことを釣りに出掛けた際に見かけたことを思い出す。しかし、ジェフは両親の逮捕につながるような捜査には協力できないと断る。
ジェフの両親は指示にあった待ち合わせ場所に行き、コンスタンティンと会う。コンスタンティンは両親にお金の受け渡し役となるように指示し、従わなければジェフに危険が及ぶと脅す。ジェフは両親の留守中に家中をくまなく探し、植木鉢の中に隠されていたソ連のパスポートを発見する。ジェフは急いでロイにそのことを説明する。その間に両親は帰宅し、ジェフに事情を説明するか悩む。そこにジェフも戻って来て、見付けた物を示す。観念した両親はジェフの名前が「ニキータ」であることを説明する。
映画『リトル・ニキータ』の結末・ラスト(ネタバレ)
両親の元にコンスタンティンから決行を指示する電話が掛かってくる。それを聞いたジェフは慌ててロイに助けを求めに行く。しかし、ロイの自宅にコンスタンティンが潜んでおり、ジェフは人質に取られてしまう。仕方なく両親は指示通りに行動する。ジェフの家を盗聴していたロイも直ちに事情を把握する。両親はスキューバに金を渡そうとするが、後を追い掛けてきたロイがスキューバの腕を撃って身柄を取り押さえる。その様子を見ていたコンスタンティンはジェフを連れて逃げ去ってしまう。
コンスタンティンはジェフを連れて路面電車に乗って、メキシコ国境を目指す。両親も懸命に電車を追い掛け、駅に停車した電車に乗り込む。更にスキューバを連れたロイも電車に乗り込んでくる。ロイとコンスタンティンはお互いにスキューバとジェフを交換し合う。そして全員で国境に向かう。途中でスキューバがジェフを人質に取ろうとし、ロイとコンスタンティンはスキューバに銃弾を浴びせる。そしてロイはそのままコンスタンティンとスキューバをメキシコに渡らせる。一方、ジェフは両親と抱き合って無事を喜び合う。
映画『リトル・ニキータ』の感想・評価・レビュー
冷戦時代の米ソのスパイ戦を静かに描いた作品。主人公のジェフは両親がスパイと知らずに生まれ育っており、それが物語のキモとなる。ただ、ジェフが両親の正体を知る場面は淡泊としており、その戸惑いをもっと丁寧に描いていれば作品に奥行きが増したと思う。ロイとスキューバの追跡劇として緊迫感が足りず物足りなかったし、ロイがジェフの進路指導教官とデートする場面など物語の核心には不要と思われるシーンも目立った。(MIHOシネマ編集部)
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