「サイキッカーZ」と呼ばれる超能力集団がおり、自分の能力を使って人助けなどを行っていた。リーダーのアキラはコンビニでバイトをしながら、集団を纏めていた。ある日、「サイキッカーZ」のメンバーを狙った襲撃事件が起きる。
映画『サイキッカーZ』の作品情報
- タイトル
- サイキッカーZ
- 原題
- なし
- 製作年
- 2022年
- 日本公開日
- 2022年1月15日(土)
- 上映時間
- 79分
- ジャンル
- コメディ
- 監督
- 木場明義
- 脚本
- 木場明義
- 製作
- タカ海馬
- 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 中山雄介
吉見茉莉奈
鈴木まゆ
嶋村太一
美南宏樹
小島彩乃
貴玖代
朝木ちひろ - 製作国
- 日本
- 配給
- イナズマ社
映画『サイキッカーZ』の作品概要
木場明義が監督を務め2016年に制作された短編映画を、長編映画としてリメイクさせた作品。木場明義自身が監督&脚本を担当した。自分の能力を生かせる場所を求めて模索している超能力集団「サイキッカーZ」のメンバーが、謎の超能力者達の襲撃に遭うという衝撃的な物語が描かれている。中山雄介が主演を務め、吉見茉莉奈、鈴木まゆ、嶋村太一、美南宏樹らが脇を固めた。2022年1月15日(土)より池袋シネマ・ロサにて公開され、2月12日(土)より大阪のシアターセブンにて公開される。その他、全国順次公開予定。
映画『サイキッカーZ』の予告動画
映画『サイキッカーZ』の登場人物(キャスト)
- アキラ(中山雄介)
- 「サイキッカーZ」のリーダー。炎の使い手。コンビニで働いている。超能力者のハリー・テイラーに憧れている。
- ハルカ(吉見茉莉奈)
- 「サイキッカーZ」のメンバー。体が頑丈で力が強い。子供の頃、アキラと同じ超能力教室に通っていた。
- セイコ(鈴木まゆ)
- 「サイキッカーZ」のメンバー。気絶をして他人の体に乗り移ることができる。
- タカラダ(嶋村太一)
- 超能力を持っていない。飲み屋でアキラと知り合い、親しくなる。「サイキッカーZ」のことを陰ながら支えている。
映画『サイキッカーZ』のあらすじ(ネタバレなし)
「サイキッカーZ」と呼ばれる超能力集団がいた。彼らは自分が持っている些細な能力を使い、困っている人達を助ける活動やYouTube活動などを行っていた。
昔、ハリー・テイラーという超能力者が活躍し、世界中で超能力ブームが巻き起こった。日本も例外ではなかった。ハリーは日本のテレビ番組に出演し、カメラの方に向かって視聴者に超能力が発現するよう暗示をかけていた。
実際にハリーの暗示が影響したかは定かではないが、超能力を扱える人達が出現した。「サイキッカーZ」のリーダーであるアキラもその一人だった。アキラは火を操ることができた。
ある日、「サイキッカーZ」のメンバーが襲撃される事件が起きる。相手も超能力者だった。アキラも襲われ、体を痛めつけられる。しかし、アキラの悲劇はそこで終わらなかった。
映画『サイキッカーZ』の感想・評価
超能力集団「サイキッカーZ」対 謎の超能力者
主人公のアキラは、超能力集団「サイキッカーZ」のリーダーを務めている。「サイキッカーZ」のメンバーは火を操ったり、宙を浮いたり、多種多様な超能力を持っている。しかし、そのどれもが些細な能力で、使い道に困るものばかりだった。
物語の前半は、「サイキッカーZ」のメンバーが自分の能力を向上させるためにトレーニングを重ね、能力を生かせる場所を求めて人助けやYouTube活動を頑張る様子に微笑ましさを感じるストーリーになっている。
「サイキッカーZ」のメンバーが謎の超能力者達の襲撃に遭うところから、物語は徐々に不穏な気配を見せ始める。襲撃者は一体何者なのか、アキラ達は自分達の身を守ることができるのか、後半に向けて大きく物語が盛り上がっていく。
数々の賞を受賞した、ショートコメディ映画のセルフリメイク作品
本作は、木場明義監督が2016年に制作したショートコメディ映画のセルフリメイク作品である。短編映画版は、超能力集団「サイキッカーZ」が世界を支配しようとする魔王と対峙する姿が描かれている。また、2018年には続編となる『サイキッカーZ 新たなる脅威』が制作されている。
短編映画版の『サイキッカーZ』は、「第一回四日市映画祭 ミラージュ部門(映画ドラマ部門) グランプリ」、「第5回OKAYAMAショートムービー祭 ゴールデンフラスコ賞&観客賞」、「第二回関前諸島岡村島映画祭 コメディ賞」などなど、書ききれないほどたくさんの賞を受賞している。批評家だけでなく観客からの評価も高く、多くの人に注目された作品となった。
独自の世界観を持つ木場明義監督×様々な場所で活躍する俳優達
監督&脚本&編集などを担当したのは木場明義。友人への罪滅ぼしに奮闘する女性の姿を描いた映画『つむぎのラジオ』(17)、ダンスコンテストに挑む二人の中年の姿を描いた映画『ヌンチャクソウル』(19)などの作品を手掛けており、木場ワールドとも言える独自の世界観が人気を博している。
主演を務めたのは中山雄介。テレビドラマ『ナースのお仕事』や映画『セカンドバージン』(11)などの話題作に出演している。現在は俳優の傍ら、脚本の執筆活動にも勤しんでいる。ハルカ役は映画や舞台で活躍している吉見茉莉奈。セイコ役は映画『オーサカの夜』(20)で「杉並ヒーロー映画祭2020 ザ・ベストヒーロー賞(最優秀俳優賞)」を受賞した鈴木まゆ。タカラダ役は舞台『ドラえもん のび太とアニマル惑星』(17)に出演した嶋村太一。その他、多彩なキャストが出演している。
映画『サイキッカーZ』の公開前に見ておきたい映画
つむぎのラジオ
木場明義が監督&脚本&撮影&編集を担当した作品。中山雄介が主人公の友人の恋人・糸井結太郎役で出演している。主演を務めたのは長谷川葉生。映画『あがきのうた』(14)に出演して「第15回TAMA NEW WAVE 主演女優賞」にノミネートされており、業界内からも注目を集めている人物である。
つむぎの頭の中では、いつもラジオの放送が流れていた。耳を塞いでも鳴り続けているラジオの音に、苛立ちが募った。ある日、小学生の頃に仲が良かったこよりと、街中でばったり再会を果たす。つむぎはこよりの心を傷つけてしまったことを今でも後悔しており、償いをしたいとずっと思っていた。そして、今のこよりに何をしてあげるのがベストなのか必死に考えを巡らせた。
詳細 つむぎのラジオ
クロニクル
ジャンル:SF×アクション×青春。三人の高校生が突然超能力を手に入れ、平穏だった日常が壊れていく様子が描かれている。ファウンド・フッテージ形式で撮影されており、リアルで臨場感あふれる物語が楽しめる。ジョシュ・トランクは本作で監督デビューを果たし、一躍有名になった。
高校生のアンドリューは、友人のスティーブ、マットと共に森の奥にあった大きな穴を訪れた。そして、奇妙な物体を目にする。穴から出たアンドリュー達は、超能力が使えるようになっていた。能力をコントロールできるように訓練しながらも、人に使わないよう三人の間でルールを設けた。しかし、ある出来事をきっかけに、アンドリューが暴走してしまう。マットはアンドリューを止めるために奔走した。
詳細 クロニクル
曲がれ!スプーン
ジャンル:コメディ×ファンタジー。超常現象バラエティ番組のADが、本物の超能力者を求めて探し回る様子が描かれている。上田誠原作の戯曲を元に制作された作品。上田誠自身が本作の脚本を手掛けている。主演を務めたのは長澤まさみ。大ヒットドラマ『踊る大捜査線』シリーズを手掛けたことで有名な、本広克行がメガホンを取った。
超能力者達は喫茶店「カフェ de 念力」に集まり、自分の能力をひけらかすことなく静かに生きていた。そんな彼らが不満に思っていることがあった。それは、超常現象バラエティ番組『あすなろサイキック』のせいで、世間から超能力者への風当たりがきつくなっていることだった。ある日、超常現象バラエティ番組『あすなろサイキック』のADである桜井米が訪ねてくる。桜井は本物の超能力者を求めて、全国を旅していた。
詳細 曲がれ!スプーン
映画『サイキッカーZ』の評判・口コミ・レビュー
『#サイキッカーZ』感想。短編は未見で今作の予告編を観て気になり観ました。そうなんです。これが観たかったんです。ダサカッコイイ超能力者の活躍を堪能しました。クライマックスでは胸が熱くなって泣きました。伏線の回収も見事で、これから観る方はネタバレ無しの鑑賞をオススメします。最高だZ! pic.twitter.com/p0HbyHlBld
— オレンジ (@OrangePokeMori) January 15, 2022
先日「サイキッカーZ」の初日を鑑賞。短編からの続編ということもあり、お客さまのテンション高めで、作品がすでに愛されてることを肌で感じることができました。
個人的には吉見さんみたいな女の人いいなーと思ったり吉田蒼ちゃんが聞いてた以上にナイスポジションだったり与古田ちゃんが歌う文字数… pic.twitter.com/lCBoWLlAnr— 生見 司織(ぬくみ しおり) (@nukkyonkyon) January 17, 2022
映画『サイキッカーZ』のまとめ
木場明義監督が2016年に制作したショートコメディ映画のセルフリメイク作品。モキュメンタリー形式で撮影が行われており、超能力集団「サイキッカーZ」のメンバーが実際に存在しているかのような気持ちにさせられる。ストーリーは、「サイキッカーZ」のメンバーが自分の能力を生かせる場所を求めて奮闘する様子が描かれている。それだけでなく、「サイキッカーZ」のメンバーを襲撃する謎の超能力者達が登場し、後半に向けてハラハラする展開が楽しめる。
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