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映画『スタンリーのお弁当箱』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『スタンリーのお弁当箱』の概要:インド映画には珍しく子供を主人公にしたコメディ。出演はパルソー、ディヴィヤ・ダッタ。アモール・グプテ監督のデビュー作。子供向けのワークショップがきっかけで生まれた作品。2011年インド映画。

映画『スタンリーのお弁当箱』 作品情報

スタンリーのお弁当箱

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:アモール・グプテ
  • キャスト:パルソー、ディヴィヤ・ダッタ、ラジェンドラナート・ズーチー、ディヴィヤ・ジャグダレ etc

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映画『スタンリーのお弁当箱』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『スタンリーのお弁当箱』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『スタンリーのお弁当箱』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『スタンリーのお弁当箱』 あらすじ【起・承】

ムンバイの小学校に通う、スタンリー(パルソー)は4年生。明るくクラスの人気者。作文が得意で、英語のロージー先生(ディヴィヤ・ダッタ)からほめられます。

しかし、家庭の事情でお弁当を持ってくることができない。そのため、お昼は水道水を飲み、空腹をしのいでいた。そんなスタンリーを心配したクラスメイトが、お弁当を分けてくれます。

ところが、意地悪で食い意地の張った国語のヴァルマー先生(マモール・グプテ)に目をつけられてしまい、お弁当を分けてもらえなくなってしまう。

実は、先生自身もお弁当を持ってきておらず、歴史のズーチー先生(ラジュンドラナート・ズーチー)から分けてもらったり、お金持ちの子供アマン・メヘラ(ヌマーン)のお弁当を狙っているのだ。

スタンリーは、ヴァルマー先生に見つからないように隠れてお昼を過ごしていたが、ある日、先生から”お弁当を持たない者は学校に来るな!”と言われてしまう。

ショックを受けたスタンリーは学校に来ることが出来なくなった。

映画『スタンリーのお弁当箱』 結末・ラスト(ネタバレ)

学校に来ないスタンリーをクラスメイトは心配して、スタンリーのお弁当を用意した。お弁当をヴァルマー先生に食べてもらい、学校に通うことを許してもらおうと考えます。

結婚後、職場に復帰した英語のロージー先生は、ヴァルマー先生が生徒のお弁当を取り上げ、食べていることを知り、ヴァルマー先生を責めます。

スタンリーが交通事故で両親を亡くし、お弁当を用意できなかったという事情を知ったヴァルマー先生は、自分が悪かったと認め、スタンリーが学校に通うことを許します。

その後、ヴァルマー先生は学校を辞めた。学校に戻ったスタンリーは、地区のイベントで歌とダンスの上手い子を探していると知り、参加することに。

その帰り道、1人で帰るスタンリーを車で送る校長(ラフール・シン)。スタンリーは、両親を亡くした後、叔父の経営する食堂で働かされていたが、仕事で失敗すると叔父によく殴られていた。

そんな境遇を見かねた、食堂のシェフ、アクラムが残りもので、スタンリーのお弁当を作ってくれた。スタンリーは、そのお弁当を喜び、お母さんが作ってくれたんだ!とクラスメイトにも分けて楽しい昼食を過ごした。

映画『スタンリーのお弁当箱』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『スタンリーのお弁当箱』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

子供の笑顔とカレー弁当に癒される!幸福な96分

実験的に作られ、子供の飢餓や就労問題を投げかける作品です。しかし、ラストでその説明がなければ、瞳に美味しいだけの、お弁当映画だったかもしれません。

なによりも子供たちの笑顔や勉強に励む姿がかわいい。見どころは、お金持ちの少年が持ってくる特大カレー弁当です!みんなと一緒に食べる姿を観ていると、懐かしい小学校の時の給食を思い出しました。

インドには、富める者と貧しい者がいると言います。経済格差や飢餓、労働の問題など山積しています。それでも、お弁当1つで幸せになれるなんて!

ただ正直、分からないことだらけの映画でした。まず、国語のヴァルマー先生が、生徒のお弁当を横取りして食べるシーンがありますが、教育者としては鬼です!生徒を教え、自立させることが仕事なのに自己中心的でいいのか?

子供たちもそれに対して反抗しないのが、不思議でした。またヴァルマー先生の行為を気が付かない先生方もヘンです。映画の作り方として、とても乱暴に思えます。

美味しい映画を集めました~インドのお弁当を巡る物語

インド映画の新しい主流に、もしかしたら”お弁当映画”がなるかもしれない。例えば、「スタンリーのお弁当箱」が子供の精神の豊かさを象徴するものだとして、同じく”お弁当”を扱った映画に「めぐり逢わせのお弁当」があります。

後者は、お弁当を”愛情”や”文化”として華やかに描いています。毎日、食べても飽きのこないものっていいなぁ。それでは、インドではどんなものが食べられているか見てみましょう。

まず、主食はチャパティ、もしくはごはんです。これに、サブジと呼ばれる炒めもの(カレー風味!)とサモサというカレー味のジャガイモを皮で包んで揚げたものが食べられているようです。

またインド人は、ベジタリアンが多いのでベジ用かひき肉入りか選びます。「スタンリーのお弁当箱」では、生徒それぞれがお昼にどんなものを食べているかで家庭の様子が分かるんです!


スタンリーが健気で一生懸命で可愛すぎるので、ヴァルマー先生が悪魔のように見えました。厳しい指導が彼のモットーだったのかもしれませんが、子供たちの優しさで生まれたスタンリーのお弁当を先生が食べてしまうなんて本当に腹が立ちますよね。
毎日3食お腹いっぱいご飯が食べられて、当たり前のように学校に通えるのはとても幸せで有難いことなのだと感じました。
スタンリーやその友達、そして彼を守ってくれる大人の優しさに心が温まりました。(女性 30代)

映画『スタンリーのお弁当箱』 まとめ

”お弁当”からは、インドの豊かさや多文化が見えてきます。劇中で、ヴァルマー先生を演じているのが、アモール・グプテ監督です。驚きましたが、とても食いしん坊なのだそう。

着眼点はいいけれど、映画の内容としては乱暴。子供たちの笑顔や素直さが救いです。もし、私が子供の貧困や就労問題を描くとしたら、ラストでの種明かしではなく、その問題の現場も織り交ぜて描きます。

先生が生徒のお弁当を横取りしなくても、それに代わる表現はあると思います。この映画がデビュー作なので、次回どんな映画を作るのか期待したい。

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