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映画『ストックホルムでワルツを』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ストックホルムでワルツを』の概要:スウェーデンの国民的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの生涯を描いた音楽ドラマ。出演はエッダ・マグナリン。スウェーデン語で歌われるジャズの名曲に注目。ペール・フライ監督の2014年スウェーデン映画。

映画『ストックホルムでワルツを』 作品情報

ストックホルムでワルツを

  • 製作年:2013年
  • 上映時間:111分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、音楽
  • 監督:ペール・フリー
  • キャスト:エッダ・マグナソン、スベリル・グドナソン、シェル・ベリィクヴィスト、ヴェラ・ヴィタリ etc

映画『ストックホルムでワルツを』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『ストックホルムでワルツを』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ストックホルムでワルツを』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ストックホルムでワルツを』 あらすじ【起・承】

1960年代、ストックホルム。ストックホルムから離れた田舎町に両親と5才の娘と暮らす、シングルマザーのモニカ・ゼタールンド(エッダ・マグナソン)。
彼女の夢は一流のジャズ・シンガーになること。

電話交換手の仕事をしながら、バスを乗り継いでストックホルムのライブハウスで歌っていた。ある日、モニカの歌を聴いたアメリカ人から、NYで歌わないかと誘われます。

このチャンスを逃したくないと父親の反対を押し切り、単身NYへ渡ったモニカ。しかし、ライブで歌うが好反応を得られず、挫折してしまう。翌日の新聞には、”米国で力不足”と書かれていた。

ストックホルムに帰国後も、ジャズ・シンガーへの夢があきらめきれないモニカは、精力的にライヴを行っていた。しかし、モニカの父親ベント(シェル・ベリィクスト)は、”子供の事を考えて、歌はやめたほうがいい。”と反対し続けていた。

ある日、ベーシストのストゥーレ(スベリル・グドナソン)に母国語で歌うことを提案されたモニカは、英語ではなくスウェーデン語でジャズに挑戦した。やがて、母国語で歌うジャズが受けて、モニカは国民的ジャズ・シンガーとして人気になります。

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映画『ストックホルムでワルツを』 結末・ラスト(ネタバレ)

国民的ジャズ・シンガーになったモニカは、金銭的に成功を収めるが寂しがりやの性格だった。そのため、成功したのに満足することが出来なかった。加えて、度重なる遅刻や欠勤で仕事仲間の信頼を失ったモニカは、自殺未遂を繰り返すのだった。

父親ベントとの確執もあり、苦労するが決して夢をあきらめてはいなかった。モニカの夢は、世界的に優れたピアニスト、ビル・エバンスと「ワルツ・フォー・デビー」で共演すること!モニカは自らデモテープを製作し、売り込んだ。

やがて、ビル・エバンス本人から一緒に歌いましょうという返事が届く。こうして、ビル・エバンスとの共演「ワルツ・フォー・デビー」が実現した。

このライブを初めて聴いた父親ベントは、電話で”木の上からの景色を見せてくれてありがとう!”と伝え、和解した。その後のモニカは、心から愛する人と出会い、再婚した。

映画『ストックホルムでワルツを』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ストックホルムでワルツを』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

スウェーデンの歌姫モニカ・ゼタールンドのジャズ世界

モニカ・ゼタールンドは、1960年代から90年代にかけて、ストックホルムで活躍したジャズ・シンガー。両親共に音楽家で、幼い頃からジャズに親しんでいたらしい。

映画では、父親が音楽家であることは触れられていないが、娘と父との確執もこの映画の見どころです。美人で歌が上手いとなると、たとえ売れなくてもちやほやされたりするんじゃないかな。

彼女の夢をあきらめない気持ちは大事だけど、夢のために娘を放っておくのはもっとダメだと思うのです。さて、この映画にはジャズ好きにはたまらないジャズの名曲がいっぱいです!

変拍子のリズムがたまらない「テイク・ファイブ」やモニカ・ザタールンドがスウェーデン語で歌い、大ヒットさせた「歩いて帰ろう」。映画のクライマックスを彩る、世界的ピアニスト、ビル・エバンスと共演した「ワルツ・フォー・デビー」など何度も聴きたくなります!

モニカを演じる、エッダ・マグナソンはプロの歌手です。モニカに負けないくらい、美声なので注目して下さい。

エッダ・マグナソンの魅力

モニカ・ゼタールンド役で映画デビューを飾ったエッダ・マグナソン。本作で、ゴールデン・ビートル賞を受賞しました。2014年には、ブルーノート東京で、”オマージュ・トゥ・モニカ・ゼタールンド」と題してライブを開催しています。

劇中で披露した「ワルツ・フォー・デビー」などをスウェーデン語で熱唱。映画の感動が甦ります。ジャズという音楽は言語を超えて、不思議な安らぎをもたらすもの。

この映画をきっかけにジャズを聴いてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。特に「歩いて帰ろう」がおすすめです!


モニカの強い意志や、誰かに何か言われても折れない心が本当にかっこよくて女性として尊敬します。
一児の母であるモニカですが、アルコール中毒やネグレクトぎみなど一見「良い母親」には見えないかもしれません。しかし、娘は母親の一生懸命な姿や、夢を諦めない強い心をしっかり分かっているというのが良かったです。
モニカの父親との関係は少し考えさせられるものがありましたが、彼女の強気な性格を考えると仕方のなかったことなのかなとも思います。結果的にハッピーエンドにしているのはとても「映画らしい」なと感じました。(女性 30代)

映画『ストックホルムでワルツを』 まとめ

北欧映画には、驚くことばかりだ。スウェーデン出身のジャズ・シンガー、モニカ・ゼタールンドは、北欧出身ならば誰もがよく知っているらしい。

私は、この映画で初めて知ったが、圧倒的な歌唱力と不思議なスウェーデン語の響きにハマってしまいました。家庭と仕事の両立ができない、典型的なアーチストタイプの女性。

何度挫けても、あきらめないのがいい。流れるジャズも素敵だが、父親との確執に共感してしまう。また60年代の北欧ファッションや家具もかわいくて、実際に生活に取り入れてみたくなります。

1度観れば、60年代のおしゃれ感も楽しめる!流行に敏感な女子におすすめの映画です!

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