映画『オーシャンズ11』の概要:今や映画界でも伝説的なタイトルになっているオーシャンズ11。他の映画では主演を務めるような一流俳優ばかりが勢揃いした超豪華作品。渋い男達の攻防に、女性は勿論男性も痺れること間違いなし。
映画『オーシャンズ11』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
キャスト:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン etc
映画『オーシャンズ11』の登場人物(キャスト)
- ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)
- 窃盗の容疑で逮捕されていた男性。新たにベネディクトの大金を盗み出す計画を立てる。
- ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)
- ダニーの相棒的存在。ダニーと共に金庫強奪に臨む。
- ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)
- 有名な犯罪者の息子。スリの名人。
- テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)
- 3つのカジノを経営するオーナー。冷酷非道な男。
- テス(ジュリア・ロバーツ)
- ダニーの妻。現在離婚協議中。
映画『オーシャンズ11』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『オーシャンズ11』のあらすじ【起】
ダニーは、窃盗の容疑で実刑を食らっていた。しかし、それでも彼に反省の様子はなく、服役中から次なる計画を練っていた。そして、仮釈放となったとき、ダニーは昔馴染みの仲間たちにコンタクトを取る。
その10人の仲間たちは個性豊かな、それぞれ特殊技術を持つ犯罪者たち。ペテン師であるフランク、爆発物のプロであるバジャー、高い身体能力を誇るイエン、車両に関する知識に明るいヴァージルとタークの双子の兄弟、元カジノのオーナーでありスポンサーであるルーベン、電気系統に長けた配線のプロであるリヴィングストン、元伝説的な詐欺師ソール、ディーラーをしているフランク、そして、ダニーの相棒的存在であるラスティーである。
更にダニーはもう1人の仲間にも声をかけたが、既にその人物は亡くなっており、代わりに彼の息子、まだ若く経験も浅いスリ師であるライナスに声をかけるのだった。そんな、超豪華メンバーを集めたダニーの計画は、ラスベガスにある巨大金庫に収納された金を奪うことだった。
映画『オーシャンズ11』のあらすじ【承】
彼らが目をつけたのは、ラスベガスにある3大カジノの金が全て集約されているという金庫。当然その金額は莫大で、ダニーたちは慎重にその計画を練っていく。そして、実はダニーには金以外にもある目的があった。
それは、現在離婚協議中の妻、テスだった。自らの窃盗の罪のせいで離婚を叩きつけられたダニーだったが、どうしてもテスのことを諦めることができなかった。しかし、テスは現在ベネディクトという男と関係を持っていた。そしてそのベネディクトこそが、ラスベガスの3大カジノ、ミラージュ、MGMグランド、ベラージオのオーナーだった。
自らの邪魔をする者は全て消す、という冷酷非道な一面を持つベネディクトを打ち負かすことで、彼からテスを取り返そうと考えたのだ。そして、いよいよ計画を実行する時がきた。彼等はまず、カジノ内の監視カメラをハッキングすると、次にダニーが動いた。ダニーは敢えて不審な動きを見せてベネディクトの部下に捕まってみせた。
映画『オーシャンズ11』のあらすじ【転】
そして、ダニー以外の仲間もそれぞれの形でカジノへと侵入を果たしていた。そして、イエンはその柔らかい体を活かして、何と金庫に入れる売上金の中に見事に身を隠し、金庫への潜入に成功するのだった。
その肝心の金庫に続く扉は、堅固なセキュリティによって守られていた。金庫にたどりつくためには暗証番号を要する3つの扉を開けなければいけない。そして、その暗証番号は12時間ごとに変わるのだった。当然指紋認証などその他のセキュリティも完備されており、既に金庫に入り込んでいるイエンはともかく、カジノに忍びこんでいるメンバーが金庫へとたどりつくことは不可能に近かった。
そして、一行は強硬手段に出る。カジノ内で停電を起こし、それらのセキュリティを一瞬麻痺させたのだ。その隙をついて、ダニーとライナスも金庫へとたどりつく。そして、あらかじめ金庫に忍んでいたイエンが内側から爆発を起こし、金庫の扉を吹き飛ばす。こうして、とうとうダニーたちも金庫への潜入を果たすのだった。
映画『オーシャンズ11』の結末・ラスト(ネタバレ)
イエンはダニーらが突入してくる前に、既に持参していたカバンに大金を積み終えていた。あとは逃げるだけ、しかし、そんな時ベネディクトが事態に気づく。ベネディクトはすぐにセキュリティに連絡、SWATが金庫へと駆けつけてきた。
SWATは躊躇うことなく金庫内に突入するが、そこにいるはずのダニーたちの姿はなかった。逃げ道は封鎖され、ダニー達には逃げ場はないはずだった。では、どうやってダニーたちは姿を消したのか。実は、突入してきたSWATもダニー達の仲間だったのだ。そうしてダニーらは自分達もSWATに身を扮し、その場を立ち去ったのである。
こうしてダニー達は見事に1億5000万ドルもの大金を手に入れた。そして、ダニーはもう一つの目的であったテスも取り戻すことに成功する。寄りを戻したダニーは満足げに微笑んでいた。しかし、ベネディクトはこのまま引き下がるわけにはいかなかった。彼は執拗にダニーを尾行すると、反撃のチャンスをつけねらっているのだった。
映画『オーシャンズ11』の感想・評価・レビュー
序盤から最後までテンポよく展開していく、爽快なクライム・ムービー。ユーモアを交えつつメンバーの得意分野や性格を紹介していくオープニングから引き込まれる。緻密な計画にも脱帽。
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットがカッコいいのはもちろんだが、マット・デイモンの初々しさもいいし、アンディ・ガルシアの悪役には説得力がある。紅一点のジュリア・ロバーツの華やかさも再確認した。タイプの違う豪華な俳優を、これだけ集めたのには拍手を贈りたい。(女性 40代)
言わずと知れたオーシャンズシリーズの第一作目。現在女性版のオーシャンズも公開されているが、それを含め、各シリーズ全て見応えがある。それぞれの分野のスペシャリストが集まって、カジノから大金を盗み出すのだが、手法も大胆かつ計算されたもので、見ているこっちまで一緒になって「してやったり」感を味わえる。やはり余裕のある悪役への逆転劇というのは、なんとも気持ちのいいものだ。ジョージクルーニー扮するダニーが元妻テスを取り戻す為という理由が、なんとも男としてかっこいいのである。(男性 30代)
全員が主役級という豪華キャストを揃えたクライムサスペンス。とにかくテンポの良い演出で、本来は悪党の泥棒たちをクールに魅せている。
ダニエル・オーシャンのミッションは巨大カジノから大金を盗み出すこと。そんなの無理でしょ!と思えるようなピンチも次々と乗り越えて行く姿はカッコ良すぎる。細部まで計算され尽くしたシナリオは、伏線が散りばめられており、無理難題をクリアしても納得させられる説得力を持っている。(男性 40代)
オーシャンズシリーズで一番好きなのは、第1作目である本作。映画の雰囲気もお洒落で、ところどころに散りばめられたユーモアもハイセンスだ。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットをはじめとする俳優陣も豪華。
アクションがほとんどなく、緻密に練り上げられた計画が着実に実行されていく。ベネディクトから金も女も鮮やかに奪い去っていく姿は痛快で、終盤は目を離せない。ラストも、続編があるような終わり方で、最後までワクワクさせてくれた。(女性 20代)
オーシャンズ11というチームで大規模な盗みを行う組織の計画を、豪華なキャストが練り上げる。完璧だと思える計画、選りすぐりのプロの犯罪集団であっても、一筋縄ではいかないところがまたストーリーをおもしろくする。
カジノというセッティングもあり、キラキラと輝いている様子にとてもワクワクするのは私だけではないだろう。キャストの豪華さもまた、もう一度見たいと思わせてくれる要素の一つではないだろうか。シリーズでまとめて観たくなる。(女性 30代)
とても豪華なキャスティングで、そのメンバーがカジノを舞台に繰り広げる、華麗な盗みの手口に目が離せなくなります。カジノの厳重な防犯の金庫を破るなんて、どうやって侵入するのか、またどうやって持ち出すのかと、計画の段階からワクワクが止まりませんでした。
計画の段階から見ているので、なんだか自分もこの豪華メンバーの一員になった気持ちになっていて、計画通りに進まなかったときには、わたしもとても焦りました。メンバーの一員つもりで見ていたけど、視聴者も出し抜かれていたり、最後までハラハラドキドキが尽きないあっという間の2時間でした。(女性 30代)
まず、出演者があまりにも豪華すぎてとにかく眩しいうえに盗人たちにしてはあまりにもカッコ良すぎる。
最初から最後まで計画もイケてる度合いも何もかも完璧な強盗集団だが、途中がごたつく。と言いつつもあんまりハラハラすることはなく、誰も死なない、ヤバすぎない、で普通に爽快で面白かった。
テンポよく進みすぎるせいで、見逃してしまいそうになるが、伏線なんかもしっかり張られていて上手くできてるなぁと感じた。
極悪非道感があるベネディクトが最後ダニーをほぼ見逃したも同然な感じにしてしまったのはちょっと甘くないかな、と思ってしまった。(女性 20代)
カジノを狙った大強盗のお話。俳優もジョージ・クルーニー、ブラッド・ピッド、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツと大物揃いです。大仕事なだけあって、様々なところでプロの仕事がされているのだろうなと少しは理解できるのですが、所々にユーモアがきかせてあり全体のスパイスになっています。
最初はよくある強盗映画かと思ったのですが、その強盗の理由がなんともロマンチックでした。最後に噴水の前でオーシャンズの仲間が並んでいるシーン。一人一人にスポットがあたるカメラワークがおしゃれです。(女性 40代)
中盤まで何度冷や冷やさせられたことか。
終盤で何度興奮させられたことか。
いい意味で裏切られ、最初から最後まで魅入る作品だった。評価では面白くなかったという声が多数上がっているが、そんな評価気にしないほうがいい。確かに何かに特化したどんでん返しのクライム映画ではないが、逆にどんでん返しがないからこそ緻密に練られた演出を完璧にこなしている11人の俳優は称賛に値する。(男性 20代)
関連作品
次作 オーシャンズ12
みんなの感想・レビュー
出演者全員、男前で見惚れました。それぞれが自分のキャラクターを理解し演じています。そのため、11人の個性がキラキラと光っていました。また、アンディ・ガルシアの嫌味を含んだ表情は悪役にピッタリです。キャスティングが完璧な作品といえます。それに加えて、テンポの良さや音楽、カットが大変スタイリッシュです。特に、シーンの移り変わりに流れるベースのような音楽がお洒落でした。痛々しい暴力は一切無く、爽快感を多分に味わえるクライムコメディです。
カジノの金庫破りというだけで派手なイメージがわくが、さらに主演のジョージ・クルーニーをはじめメインキャストに大スターが集結しており、想像以上の華やかさと豪華さに圧倒される。ややクサい演出はカッコよすぎて時々恥ずかしくなるほどだったが、センスもテンポもよく飽きさせない。スリルと気持ちよさの塩梅が絶妙で、爽快な気持ちを楽しみたい時にまた観たいなと思った。
とにかく豪華。
ハリウッド映画の主役級を何人も惜しげなく投入。かと言って過剰な派手さはなく、どこか上品。計画はほぼほぼ順調に遂行され、ちょっとしたトラブルもなくはないが、概ね「ハラハラ」はしないで観ていられる。ちょっと淡泊ではあるが何も考えたくない時、ハラハラすらしたくない時に丁度良い。高級車の乗り心地のようなエレガントさ、といったところだろうか。
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットのコンビがかっこいい。かっこつけてないのにかっこいいのがかっこいい。
出演している俳優たちが豪華すぎて出演料だけでいくらなんだと心配になる作品です。ジョージ・クルーニーの渋さ、ブラット・ピットの若干やさぐれながらも初々しい演技、そしてマット・デイモンはとにかく若さが光ります。この当時はほとんど知られていないベン・アフレックの弟も主要メンバーで出演しています。
ストーリーがそこまで複雑ではないので楽に見れます。しかし見る度に新しい発見があり、何度で見ても飽きない数少ない映画です。
テンポと音楽が気持ちいいオシャレな作品。ジョージ・クルーニーにブラッド・ピット、マット・デイモンにアンディ・ガルシア。豪華スターが勢揃いですが『エクスペンダブルズ』のようなアクションスターではなく、スマートでかっこいいお洒落なスターが集結しています。それぞれ個性はあるけどチームワークは抜群。悪いことをしているのにハラハラドキドキ感はありません。スムーズで流れるようなテンポのいい展開は、はあ…気持ちいいと爽快な気持ちにさせてくれます。
これを観たら必ず続編も観たくなるはずです。
この映画の、元の作品は、フランク・シナトラの『オーシャンズと11人の仲間たち』。
シナトラが当時サンズ・ホテルのオーナーでありワーナーの副社長、レコード会社を設立していたという、やりたい放題の中、お祭り騒ぎで撮ったいわば『身内映画』だった。
シナトラ自身、これをすれば他人に良く見て貰える、評価が上がるという事は気にするタイプではなく、誰かを助ける時は、さりげなく黙って助けるタイプだったらしい。
そんなシナトラの心意気は、この映画では、監督ソダーバーグの映画を作る姿勢に受け継がれている。
この映画に出演したビッグネームは、自分たちが出演する事で、監督や製作側の負担にならない様、ギャラを削った。
『俳優というものは、自分に危険がふりかからなくて、侮辱される事もない安心できる環境にあると仕事がスムーズに行く、スティーブンのセットは常にそうだ』とクルーニーは語る。
俳優から見て、意見をどんどん取り入れ、役柄への演技を深める助言をするだけでなく、演技しやすい環境を整えてくれる監督は、最高だという事なのだろう。
映画のハイライトとなるMGMグラントで行われるヘビー級タイトルマッチでは、実際のボクサーがカメオ出演している。
その上、観客でのカメオでは、原作の『オーシャンズ~』に出演していた、アンジー・ディッキンソンと、ヘンリー・シルバーが出演しているのだから、オリジナルのファンにとっても嬉しいサービスだろう。
また、この映画、今までどんな有名人や映画にも貸さないという事で知られていたティファニーが、初めて宝石を提供した事でも知られている。
劇中でジュリア・ロバーツ演じるテスが身に着けるネックレスはティファニーのものである。
こうした面に注目してみると面白い。
この作品で、マット・ディモンがキャスティングされているライナス役は、実はマーク・ウォルバーグに回るはずだったらしい。
だが、ウォルバーグは先に『猿の惑星』の撮影が入り、オファーを断らざるをえなかったそうだ。
この作品に出演している時点では、彼の当たり役となった『ジェイソン・ボーンシリーズ』はまだ公開されておらず、これといった代表作がなかった時代だった。
それだけに、ディモンが『誰かの弟分』として見れる映画としては、このシリーズがある意味ラストになるかもしれない。
この映画が公開された当時、冬の東映系の映画館の前では行列が出来ていた。
まだムビチケもなく、劇場窓口で映画館のチケットを買う時代、何か判らないが、凄い俳優ばかり集まる映画が来るらしいというので、観に行った。
そして当たった、面白かった、そのワクワク感は、今でも覚えている。
今、これぐらい、わくわくする続きものを作る事が難しくなって来ているのではないだろうか。
この映画を観る度に思う。