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映画『ピッチブラック』あらすじ&ネタバレ感想

2000年のアメリカ映画、突然のアクシデントにより不毛の星へと不時着した宇宙船の乗組員達に22年に一度の漆黒の闇が襲いかかる。監督はデヴィッド・トゥーヒー、出演は「トリプルX」のヴィン・ディーゼル。

映画『ピッチブラック』 作品情報

  • 製作年:2000年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:SF、アクション、サスペンス
  • 監督:デビッド・トゥーヒー
  • キャスト:ビン・ディーゼル、ラダ・ミッチェル、コール・ハウザー、キース・デビッド、ルイス・フィッツジェラルド etc…

映画『ピッチブラック』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『ピッチブラック』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ピッチブラック』のあらすじを紹介します。

辺境の星を航海中の宇宙船、乗組員や乗客たちは皆冷凍睡眠で眠っていた、ただひとりを除いては。冷凍冬眠は脳の原始的な獣の部分以外は機能を止める、だからその男は起きている。

突然小石ほどの隕石が弾丸のように船体にぶつかり操縦室区域の船体が損傷を受けた。冷凍睡眠を解かれる乗組員達、全員の無事が確認できたがその次の瞬間船長に隕石が直撃して死亡してしまう。カプセルから出ると重力がある!おかしいと思った残された乗組員達が気づいた時にはある星の大気圏へと突入していた。スピードが速すぎて船体の限界を超えていると警告音が鳴り響くがあらゆるブレーキをかけても速度は下がらない。仕方なく船尾から次々と切り離していくがそれでもスピードは落ちない。操縦士は最後の手段を取ろうとするが他の乗組員に邪魔されてできなかった、結局無事不時着できるが宇宙船は大破してしまう。最後の手段とは乗客の乗ったエリアを切り離すことだったのだ、皮肉にもそれを止めたオーエンスは死亡し操縦していたフライが生き残った。それを知らずにフライに感謝する乗客たち。だが解放厳禁のカプセルに入っていた男と警官は知っていた、自分を見捨てようとしていたことを。

その解放厳禁のカプセルの男はリチャード・リディック、脱獄した凶悪犯罪者で護送中だったのだ。砂漠だらけの星に不時着したはいいものの水・食料がない、連絡する手段はない、そしてリディックに襲われるかもしれない。一行は日が暮れるまでに水を見つけようと話し合うがその時気がついた。青色・赤色そしてなじみ深い太陽の色、この星には太陽が3つあるのだった。そして砂漠に大量の骨を見つけた一行の足元におもちゃのロボットが転がっていた。

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映画『ピッチブラック』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ピッチブラック』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

リディックは冷酷非道なのか?

リディックは巡礼者のイマムに共に神に祈ろうと誘われますがこれを断ります。自分しか信じていないからなのでしょうか。

リディックはイマムにこう語っています、神を信じていないのではなく、神を信じているからこそ憎んでいるのだと。それは何故なのか・・へその緒がついたままゴミ箱に捨てられた自分の境遇に絶望しているのです。リディックが具体的にどのような罪を犯したのかはほとんど語られていませんが、相当重い罪を犯しているようです。ですが物語の中では誰ひとり殺していません、最初は正義の味方に見えたジョンズの方がよほど悪人に感じられます。最後一人で脱出しようとしますがフライの今度は絶対見捨てず助けるという言葉に心動かされます。冷酷ながらも人を助ける、正にダークヒーローという言葉がぴったりです。

誰もが秘密を持っている

無事不時着したことで英雄扱いされているフライには乗客を見捨てようとしたという秘密があります、そして護送中のジョンズや家出少年ジャックにも。最初は脱獄した凶悪犯罪者を宇宙の果てまで追いかけて捕まえる熱血漢の警官に見えたジョンズ、生き残った人々を守り導くと思っていたのですがその正体をリディックに教えられてフライは驚きます。

さらにフライはジョンズがあるものを持っていたことを知りどうしてオーエンスが死ぬ時それを分けてくれなかったの?と詰め寄りますがそれを嘲笑って正体を現していきます。

家出少年ジャックはまさかの・・ぜひ本編で確かめてみてください。

映画『ピッチブラック』 まとめ

初めは3つも太陽があってけっして夜が訪れない星に日食が起こり文字通りピッチブラックになります。普段夜でも電気がついているため忘れがちですが暗闇は恐怖そのものです、それを改めて教えてくれます。

SFでありながらサスペンス要素が絶妙なバランスでちりばめられていて見ていて引き込まれます。思い込みで見ていると騙されます、本当に上手く仕上がっていると思います。不毛の土地、22年に一度のピッチブラック(真っ暗)、空飛ぶ肉食モンスター、そして凶悪犯罪者リディックという絶体絶命のピンチを十分に堪能できます。

リディックがとても魅力的で続編の「リディック」も制作されています。次回作でどうしてリディックはへその緒が付いたまま捨てられたのかという出生の秘密なども分かりますのでそちらもぜひ観てみたいです。

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