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映画『紀元前1万年』あらすじネタバレ結末と感想

映画『紀元前1万年』の概要:2008年公開のアメリカ映画。紀元前1万年を舞台に、突然何者かに連れていかれた村人を捜す旅に出たデレーが巨大ピラミッドを作らせようと企む大神の軍団と命をかけて戦うアクション作品。

映画『紀元前1万年』 作品情報

紀元前1万年

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:アクション、ファンタジー
  • 監督:ローランド・エメリッヒ
  • キャスト:スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス、ジョエル・ヴァーゲル etc

映画『紀元前1万年』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『紀元前1万年』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『紀元前1万年』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『紀元前1万年』 あらすじ【起・承】

物語の舞台は紀元前1万年。
ある山奥の村にデレーという青年がいた。
彼の父は村でも優秀なハンターであり、彼も有望視されていた。
しかし父は村人とデレーを置いて村から行方不明となり、デレーは裏切り者の息子というレッテルを貼られてしまう。

デレーには好きな女がいる。
それはエバレットという青い目の少女で、村の祈祷師によると「彼女は将来村を救う勇者と結婚する」と言う。
デレーも彼女との結婚を希望していたが、中々思うようにはいかなかった。

そんなある日、正体不明の男たちが突然村を襲撃してきた。
彼らは村人を襲い、どこかに連れ去ってしまう。
その中にエバレットもいた。
物陰に隠れ助かったデレーを含む3人は、エバレットと村人を救出するために村を出ることを決意する。

今まで経験したことのない険しい山道やジャングルを抜けて進むデレーたち。
そこで様々な体験をするが、中でもサーベルタイガーとの出会いが運命を変える。
旅の途中、体の大きいサーベルタイガーを助けたのだ。
タイガーは助けてもらった恩からか、デレーには牙を向けず去っていく。

暫く進むとデレーたちのように襲撃されたと見られる村を見つけた。
デレーが近づくと住人は再び敵が襲ってきたと勘違いをし、デレーたちに攻撃してくる。
そこに先ほどのタイガーが現れた。
デレーに牙を向けるタイガーにデレーは「俺は命の恩人だ」と言うと、タイガーはおとなしく姿を消した。

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映画『紀元前1万年』 結末・ラスト(ネタバレ)

このことで村人はデレーに対して好意的な態度を見せるように。
この村では「サーベルタイガーと話すものは災難から守ってくれる」という迷信があったのだ。
このことでデレーを信用した村の戦士たちが、デレーたちと共に戦うことになった。

最強の戦士たちを仲間につけたデレー達は、いよいよ敵の拠点地へと旅立つ。
その場所に到達した時、彼らが見たものは巨大ピラミッドだった。
いや、正確に言うと労働者として連れてこられた村人たちが作らされているのだ。

まずデレーは労働者の中に潜り込み、反旗を翻そうと提案しようと試みる。
しかし「そんなことをしても大神には通用しない、無駄だ」と逆に諭されてしまう。
ピラミッドを作らせているのは、自らを大神と名乗り奴隷の心を暴力で支配している悪人だった。
そんなデレーたちの行動を怪しいと思った警備員がデレーを狙った。
見事返り討ちにするも、デレーたちの企みがばれてしまいもう隠せなくなってしまう。

デレーは石を運んでいるマンモスを暴れさせ混乱させる。
そして大神に槍を投げ見事命中。
デレーが大神を殺したことで、奴隷たちも暴れだす。
そして大神勢力は失われた。

命の危機に直面していたエバレットも息を吹き返し、村を救った勇者・デレーと結ばれるのであった。

映画『紀元前1万年』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『紀元前1万年』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

CG技術力の高いB級映画

B級映画といっても色々あるが、本作品は比較的CG技術のあるB級作品である。
特に主人公が旅する途中に出会うサーベルタイガーなどの動物の描写は美しく、それだけでも楽しめるだろう。

特に物語終盤に出てくるピラミッドや石を運ぶためのマンモスなど、その描写はリアルであり迫力がある。
さらにラストシーンで大神と闘うシーンは見もの。
じりじりと詰め寄っていくその感覚は見ていて興奮するようなものだった。
CG技術力が上がって来ている近年の歴史アクション大作の中でも、トップクラスに入るほどの出来栄えであることは確か。
しかし物語の内容が映像とついていかず、残念ながらB級クラスからは抜けられない。

ラストシーンの意味

ラストシーンはエバレットを一度死んだと思わせて生き返らせる手法。
なんの意味があってそうしたのか、それが未だに謎である。
サプライズ的なラストにしたかったのかもしれないが、効果的で無かったため意味不明で終わってしまい納得がいなかいオチだった。

ストーリー構成の粗さ

本作品の良くないところ、それは全体的に物語の構成が粗いことである。
流れがスムーズではなく、言いたいことだけをただ繋げたというような印象をうける。
そのため感情移入する前にそのシーンが終わってしまうということが多く、全体のまとまりで見るということが難しい作品であった。
もう少し見る側のことを考えて、トータルバランスを良くして欲しいものである。


紀元前一万年には本当にこんなことが起こっていたのかもしれないと感じさせるようなリアルな映像と、CGのバランスがとても良かったです。
想像していたよりもファンタジー要素のある展開だったので、サーベルタイガーと話すシーンはとても幻想的で、美しい映像を見られました。
主人公が勇者となる結末は分かっていましたが、ドキドキさせられるシーンもあるので本当に大丈夫かなと心配しながら、ハラハラして面白く見られました。(女性 30代)

映画『紀元前1万年』 まとめ

CGアクション映画というものは山ほど作られている。
そのため特別面白いという作品に中々出会えない。
本作品もその中の1つであり、物語は決して優秀な内容であるとは言えないがそれなりにビジュアルを楽しめるものに仕上がっている。

題材の視点や捉え方はユーモアがあり、興味深いものばかり。
だからこそ余計に残念である。
もう少し緻密に計算して制作してほしかった。
繊細な部分が全部省かれてしまっているため、深みがなくなってしまっているのだ。
詰め込みすぎないで、1つのシーンを丁寧に描けば良かったのかもしれない。

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