この記事では、映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』 作品情報

- 製作年:1998年
- 上映時間:127分
- ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
- 監督:ナンシー・マイヤーズ
- キャスト:デニス・クエイド、リンゼイ・ローハン、ナターシャ・リチャードソン、エレイン・ヘンドリックス etc
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』 あらすじネタバレ(起承転結)
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』 あらすじ【起・承】
カリフォルニアで広大な葡萄農園を経営する父、ニックの元で自由に育ったハリーと、デザイナーとして活躍する母、エリザベスの元、ロンドンの上流階級で育ったアニーの二人は同じサマーキャンプへ参加する。
八週間のそのキャンプで二人はフェンシングの試合をキッカケに偶然顔を合わせた。
だが、仲良くなるよりも先にフェンシングで負けたハリーはその負けず嫌いを発揮し、アニーに喧嘩を吹っ掛ける。アニーも勝気さで引けを取らず、二人はことあるごとに反発し合うようになった。
互いの友人を巻き込んでやり合うイタズラが度を過ぎ、キャンプクルーにお咎めを受けた二人は孤立キャビンで謹慎することになる。
初めはろくに話もしない二人だったが、雨嵐の日、ひょんなことがキッカケとなって話をするようになった。
互いに同じ誕生日だと知った二人は驚く。そして家族の話に及ぶと、ハリーには父親しか、アニーには母親しかいないことも分かった。
ハリーは偶然だと気に留めなかったが、アニーはすぐに勘付く。そして、互いがそれぞれ一枚だけ持っていた両親の破れた写真を繋ぎ合わせてみると、ピタリと繋がったのだった。
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』 結末・ラスト(ネタバレ)
双子だ、と分かった二人は夜通しそれぞれの両親のことを話す。両親共にどちらもいまだに独身で恋人もいないことが分かると、ハリーは二人を復縁させるために自分たちが入れ替わろうと提案した。
ハリーよりも髪が長かったアニーは同じように髪を切り、ピアスも空ける。家でのルールや言葉遣いなども教え合い、持ち物を交換した二人はそれぞれロンドンとカリフォルニアへ帰路に着いた。
無事それぞれの両親との初対面を果たした二人だが、予想していなかった事態が起こっていた。父親、ニックに恋人が出来ていたのだ。
ニックの恋人、メレディスは若く美人だったが、家政婦のチェシーによるとニックの財産目当てだと言う。
アニーはロンドンのハリーに緊急事態だと知らせ、サンフランシスコのホテルでの再会を目論んだ。
11年ぶりの再会を果たしたニックとエリザベスは互いに惹かれ合うものを感じるが、今はそれぞれが望んだ道を歩いており、またニックには婚約者がいるということもあって、二人は双子の今後のことを話し合うに留まった。
その翌朝、ホテルのチェックアウト手続きをする二人の前に同じ格好をしたハリーとアニーが現れる。ロンドンへアニーを連れて帰国するつもりだったエリザベスは二人のイタズラを叱るが、どちらがアニーか見破ることが出来ない。ニックも同じでハリーを見抜くことができないのだった。
ハリーとアニーは「四人で山歩きに行ってくれたらその後正体を明かす」と約束した。ニックのブドウ園に四人で戻り山登りの準備をしていると、そこへメレディスが現れた。
気分を害すメレディスに、エリザベスは自分の代わりに行くよう勧める。そして、山歩きや自然が苦手なメレディスにハリーとアニーは次々とイタズラを仕掛けていくのだった。
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
王道双子もの
ホームコメディのまさに王道である。
生き別れた双子が偶然の再会により意気投合し、また家族四人で暮らせるよう両親を仲直りさるために入れ替わる、というストーリー、また、父親の方には若く美しい(しかし財産目当て)の恋人が出来てしまう・・・というところまで先の読みやすい映画であるが、それを差し引いても双子のコミカルな作戦や全編を通してポップで温かい雰囲気を演出する選曲は素晴らしかった。
脚本の秀と駄
双子が両親の為に奮闘する単なるホームコメディというだけではなく、映画序盤で互いに反発し合う二人がキャビン1棟に仕掛ける壮大なイタズラや、山登りのキャンプでメレディスに仕掛ける悪ガキ然としたイタズラは、90年代前半に大成功を収めたホームアローンを彷彿とさせるようで楽しい。
残念だったのは、少々説明的な台詞が多すぎたところだ。ハリーとアニーがどのように出会ってどういうわけで入れ替わったか、互いに会ったことのない父母に会いたかったからだ、という説明が少なくとも三か所あり観ている側としてはくどいような印象を受けた。
立役者は主役のリンジー・ローハン
1998年公開の映画で一人二役の双子ものだが、技術は全く今と引けを取らず、映像に無理や違和感は一切感じなかった。
二役を演じるのは子役時代のリンジー・ローハンだが、くるくると変わる表情が可愛らしくイギリス英語とアメリカ英語とが使い分けられているところはさすがだ。映像技術もさることながら、彼女の演技が上手く本当の双子のように見せてくれたこともこの映画の成功の一因ではないだろうか。
離れ離れに育った双子の少女が偶然の再会をきっかけに、離婚した両親を再びくっつけようとする展開は、何度見ても胸が熱くなる。特に、キャンプ場で初めて出会いお互いを敵視するシーンから、次第に絆を深めていく流れが丁寧に描かれていて感動的だった。ラストで両親が再会し、家族が再びひとつになる瞬間は、涙が止まらなかった。親子の愛と家族の絆を改めて感じさせる名作。(30代 女性)
子どもの頃に観たときは「双子が入れ替わる面白い映画」と思っていたが、大人になって見ると親の離婚や再婚問題など、背景にある現実的なテーマに気づかされる。特に父親の再婚を阻止しようとする双子の策略が、子どもらしい純粋さと切なさを併せ持っていて印象深い。リメイク版よりも温かみがあり、60年代らしい柔らかい映像も心地よい。家族映画の原点といえる作品。(40代 男性)
双子が入れ替わるドタバタ劇がとにかく楽しく、テンポの良さに最後まで引き込まれた。母親と父親、それぞれに育てられた少女たちが、互いの親を知りたいという気持ちから行動する姿が微笑ましい。特にラスト、父母が再会する場面での音楽と表情の演出が秀逸で、幸せな気持ちになれる。家族の再生を描いた心温まる名作だと思う。(10代 女性)
ディズニーらしいハートフルな家族映画だが、脚本の完成度が高く、大人が見ても十分に楽しめる。双子が偶然出会って入れ替わるという設定自体はファンタジーだが、その中で描かれる親子の愛情や寂しさはリアル。特に母親の葛藤が繊細に表現されていて共感できた。笑いと涙が自然に混ざり合う、温かい作品。(50代 女性)
作品全体を包む明るい雰囲気と、双子の無邪気な表情が印象に残る。お互いの家庭環境の違いを知って成長していく過程に、子どもの強さと優しさが見えた。個人的には、双子が再会した瞬間よりも、両親が再び目を合わせるシーンに最も心を動かされた。人と人とのつながりの大切さを教えてくれる映画。(20代 男性)
60年代のオリジナル版らしい、レトロで温かい空気感がたまらない。双子を演じた俳優の演技が自然で、まるで本当に二人いるように見えた。家族を再びひとつにしようと奮闘する少女たちの姿が、懐かしさと切なさを呼び起こす。特に母親の家での生活描写が丁寧で、家庭の温もりが伝わってきた。(60代 男性)
ラストの展開が分かっていても、何度見ても心が温かくなる不思議な映画。子どもの視点で描かれる「家族を取り戻したい」という想いが、純粋でまっすぐ。現代の離婚家庭にも通じる普遍的なテーマを、明るく優しいトーンで描いている点が素晴らしい。大人になってからこそ沁みる一本。(30代 女性)
この映画を観るたびに、「家族っていいな」と素直に思える。双子が母と父の違いを知りながらも、互いに歩み寄っていく様子が丁寧に描かれている。特に、母親と父親の再会シーンでは、長年の想いが静かに交差する演出にぐっときた。古き良き時代の家族映画として、何度でも見返したくなる。(40代 男性)
双子の入れ替わりというコメディ的要素に加え、両親への思いや家族愛が巧みに描かれていて、ただの子ども向け映画に終わっていないのが良い。結末は予想通りでも、そこに至るまでの過程が丁寧で感動的。音楽や映像も美しく、時代を超えて愛される理由がよく分かる。(20代 女性)
「家族を取り戻す」というテーマがシンプルながら深く、観終わったあとに温かい余韻が残る。双子の再会シーンや、両親が再び愛を取り戻す瞬間には涙が出た。ユーモアと感動のバランスが絶妙で、世代を問わず楽しめる。特に子を持つ親としては、心に刺さるものがあった。(50代 男性)
ChatGPT:
映画『ファミリー・ゲーム 双子の天使』を見た人におすすめの映画5選
プリンセス・ダイアリーズ(The Princess Diaries)
この映画を一言で表すと?
普通の少女が“プリンセス”として成長していく、夢と笑いに満ちたシンデレラストーリー。
どんな話?
冴えない女子高生ミアが、ある日突然ヨーロッパの小国の王位継承者だと知らされる。マナーや立ち振る舞いに四苦八苦しながらも、祖母との絆や自分らしさを見つけていく物語。現代版おとぎ話として、夢を持つ全ての人に勇気をくれる作品。
ここがおすすめ!
アン・ハサウェイの初々しい演技と、ジュリー・アンドリュースの気品あふれる存在感が絶妙。笑えて泣ける展開と、成長していくミアの姿が観る人の背中を押してくれる。ティーンから大人まで楽しめる、世代を超えて愛されるヒューマンコメディ。
天使にラブ・ソングを…(Sister Act)
この映画を一言で表すと?
修道院に隠れたクラブ歌手が、歌で人々の心をつなぐ感動のミュージカルコメディ。
どんな話?
クラブ歌手のデロリスは、殺人を目撃して命を狙われ、警察の保護下で修道院に匿われる。最初は規律だらけの生活に反発するが、聖歌隊の指導を任され、次第に修道女たちとの絆を深めていく。音楽と笑い、そして友情が溢れる温かな物語。
ここがおすすめ!
ウーピー・ゴールドバーグのパワフルな歌声とユーモアが光る。聖歌隊の演奏シーンは何度見ても鳥肌もの。笑いの中に深い人間愛が描かれており、「人とのつながりの大切さ」を改めて感じさせてくれる。心が沈んだときに元気をもらえる一本。
ホーム・アローン(Home Alone)
この映画を一言で表すと?
お留守番の少年が泥棒を撃退する、笑いと感動のクリスマス映画の金字塔。
どんな話?
家族旅行の当日、うっかり家に置き去りにされた8歳のケビン。初めは自由を満喫するが、泥棒コンビが家に侵入しようとして大騒動に。ケビンは知恵と勇気を駆使して泥棒を撃退し、家族の大切さを再確認する物語。
ここがおすすめ!
マコーレー・カルキンの天才的な演技と、ユーモア満載のトラップが見どころ。単なるコメディではなく、「家族とは何か」というテーマも温かく描かれる。クリスマスの定番として今なお愛され続ける理由がわかる、永遠の名作。
ナニー・マクフィーの魔法のステッキ(Nanny McPhee)
この映画を一言で表すと?
いたずら好きな子どもたちと魔法のナニーが織りなす、笑いと感動のファンタジー。
どんな話?
妻を亡くし、7人のやんちゃな子どもたちに手を焼く父親のもとに現れたのは、不思議な力を持つ家庭教師ナニー・マクフィー。彼女の奇妙な魔法によって、子どもたちは少しずつ礼儀と優しさを学んでいく。家族の再生を描く物語。
ここがおすすめ!
エマ・トンプソンの変幻自在な演技が圧巻。奇抜なビジュアルながら、物語の根底には「家族の愛としつけの大切さ」という普遍的テーマがある。ファンタジー要素と人間ドラマの融合が見事で、親子で楽しめる良質な作品。
名犬ラッシー(Lassie)
この映画を一言で表すと?
離れ離れになった少年と愛犬の絆が、時を超えて胸を打つ感動ドラマ。
どんな話?
貧しい家庭に育つ少年ジョーが、家族の事情で愛犬ラッシーを手放すことに。しかし、遠く離れた地に売られたラッシーは、どんな困難にも負けず、ジョーのもとへ帰ろうとする。人間と動物の深い絆を描いた感動作。
ここがおすすめ!
ラッシーの健気な姿に涙せずにはいられない。映像も美しく、英国の自然風景が物語に温かみを添える。言葉を超えた絆や「帰る場所の大切さ」を感じさせてくれる。家族で観たい、心を癒すヒューマンアニマルドラマの傑作。






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