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映画『ギフト』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ギフト』の概要:超能力「ギフト」を授かったアニーは夫を亡くし、3人の息子とひっそり占いで生計を立て、暮らしていた。女性が失踪し、その死体をギフトによって見つける。そこから彼女の悲劇が始まった。超能力サスペンススリラー。

映画『ギフト』の作品情報

ギフト

製作年:2000年
上映時間:111分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:サム・ライミ
キャスト:ケイト・ブランシェット、ジョヴァンニ・リビシ、キアヌ・リーヴス、ケイティ・ホームズ etc

映画『ギフト』の登場人物(キャスト)

アニー(ケイト・ブランシェット)
夫を1年前に事故でなくした。3人の息子を育てながら、占いで生計をたてるシングルマザー。殺人事件がおこり、超能力によって死体を発見してしまい、事件に巻き込まれる。
バディ(ジョヴァンニ・リビシ)
アニーの占いの客で友人。精神的に不安定。父親に火をつけて捕まってしまう。
ウェイン(グレッグ・キニア)
失踪したフィアンセの彼氏で息子の担任教師。夫に似ている彼にアニーは惹かれていく。
ドニー(キアヌ・リーブス)
妻に暴力をふるい、アニーの息子にも手を出そうとした。魔女と罵られ、暴力を振るわれた事もある凶暴な男。フィアンセを殺した罪で捕まる。

映画『ギフト』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ギフト』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ギフト』のあらすじ【起】

占い師のアニー(ケイト・ブランシェット)は3人の息子を育てるシングルマザー。ひっそりと幸せに暮らしていた。

顔に大きな傷を負った女性が占いに来る。夫に殴られたらしい。アニーは控えめに夫ドニー(キアヌ・リーブス)と別れた方がいいとアドバイスするが、強くは言えなかった。

息子の学校から電話が来る。息子の様子がおかしいので担任のウェイン(グレッグ・キニア)が母親のアニーに連絡したのだ。アニーは1年前に最愛の夫を亡くしていた。そこにウェインのフィアンセが現われ、今ここで占ってほしいと言った。不吉な映像がアニーには見えた。うまくごまかしてその場をあとにする。

急ブレーキに驚くアニー。友人のバディ(ジョヴァンニ・リビシ)は不安定だ。泣き出したり怒りだしたり。このあと死のうとしていたという。ハンカチを渡して励ますと、彼は笑ってくれた。

ドニーが家に現われた。警戒しながら家に入れると、豹変しアニーを脅し始めた。妻にドニーと別れろと言っているのが許せなかったらしい。黒魔術を使う魔女は火あぶりになる。次の日、妻が家に現われた。そこにドニーが現われ妻に暴行を働き、連れ去った。 アニーと息子は震えた。

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映画『ギフト』のあらすじ【承】

息子を連れて家に帰ると、テレビがついていた。誰かが家にいる。バットを持って部屋に近づく。彼女のタロットカードを並べ、「悪魔」と書かれていた。誰かがアニーを狙っている。首を絞められて、目が覚めた。夢だったのだろうか。先日脅迫電話があり、自分の神経がささくれ立っているのがわかる。息子達も自分のそんな姿を心配していた。

ドニーが、道を歩いている息子に近づいた。自分の帽子を息子に投げつける。その様子を見つけたバディが彼の車をめちゃくちゃに殴り始めた。拳銃を出したドニーに叫ぶ。その狂った様子にたまらず逃げ出すドニーだった。

ウェインのフィアンセが失踪した。新聞などで話題になっていたが、未だに証拠が掴めず、アニーの占いに頼る事になった。とても大きな柵とたくさんの白い花がぼんやりとしたイメージで見えた。確証のないアニーは、不鮮明で何も見えないと嘘をつく。

夜にアニーは夢を見た。目の前に大きな柵がある。白い花を掴むと一瞬で枯れた。アニーはどんどん先に進んで行くと、大きな湖が見えた。ヴァイオリンを弾く男が見えた瞬間目を覚ます。眠れず、ホットミルクを飲んでいると、チェーンに体をまかれたフィアンセの映像が見えた。

映画『ギフト』のあらすじ【転】

その湖の持ち主はドニーだった。そこにドニーが車を飛ばして現われた。ドニーの腕には引っかき傷があった。アニーの姿を見たドニーが彼女を殴りつけた。そこで湖の空気が変わる。フィアンセの死体が見つかったのだ。フィアンセの爪からドニーの皮膚が見つかる。

バディの母親から急いで来てくれと電話があった。アニーが駆けつけると、父親を裸にしてベルトで殴っていた。血だらけの父親をかばう母親を殴りつける。灯油を父親にかけ火をつけてしまった。バディはアニーを押さえつけてよく見ろと言った。

ドニーの裁判でアニーは質問を受ける。夫の工場の爆発事故の事。彼女が湖に死体があると超能力で予想したからだ。ドニーの弁護士はここで超能力を見せてみろと話した。彼女は涙を流して弁護士の言葉から逃げた。

ドニーは法廷で証言した。フィアンセと浮気をしていたドニーは酒場で別れ話を切り出され、殴ってしまった。車に頭をぶつけ、気を失ったフィアンセを車に乗せ、自宅に送ったという。妻にも日常的に暴力を振るっていたドニーは立場が悪い。追いつめられ怒鳴り始めてしまう。退廷を命じられるドニーは叫んだ。魔女め!全部あの女のせいだ!

映画『ギフト』の結末・ラスト(ネタバレ)

ウェインを訪ねると、ボロボロだった。そんな彼に寄り添うアニー。夫に似ているウェインにどこか惹かれていた。彼にドニーは犯人ではないと伝えた。動揺するウェインは頭を抱える。

カードで占っているとある映像が見えた。彼女は弁護士に会いに行く。誰かがアニーを殺そうとしている。弁護士はフィアンセと体の関係があり、それをネタに裁判をやり直せと迫った。

嵐の夜、ウェインがびしょ濡れで訪ねて来た。犯人がドニーではないと聞いて、眠れないという。カードで占うが真犯人は見えない。ウェインの提案で、湖でカードを見る事にした。

真っ暗の湖にウェインとふたり。不吉な空気が漂っていた。石につまずいて倒れたアニーにビジョンが見えた。

フィアンセに詰め寄ったウェイン。自分はこんなに愛しているのになぜ他の男と寝るんだと懇願する。父の言う通りにしただけだと指輪を捨てた。その首をしめる。

アニーの頭から血が流れた。犯人はウェインだったのだ。凶器を振り上げたウェインが吹っ飛んだ。バディが助けに来てくれたのだ。

バディはアニーに言った。あなたは街の救いだ、これからもたくさんの人を助けてほしい。彼の優しさに涙が止まらない。

警察で傷の手当を受けるアニーは信じられない事を聞いた。バディは自殺していた。恩返しにアニーを助けてくれたみたいだ。バディに貸したハンカチが手に握られていた。

映画『ギフト』の感想・評価・レビュー

不思議な特殊能力を持っているアニーが、その力で隠された真実を知ってしまう事により、事件に巻き込まれてしまうというストーリー。割と強引な展開と、ある意味個性的なキャラクター、そして最後の意外なオチ。人間の狂気に翻弄されてしまい、その力が非現実的なものとして、伝えきれないもどかしさに振り回されるアニーの葛藤が分かりやすく描かれている。意外なオチとはいえ、サスペンス慣れしている人ならすぐ想像のつきそうな流れではあるので、過度の期待は禁物である。(男性 30代)


正直なところ、観る前から苦手意識があった作品です。キャストは非常に豪華に揃っていても、躊躇してしまったのは監督がサム・ライミだったからです。『スパイダーマン』が良かっただけに不安がありました。
内容は超能力系のカルトホラーです。いわゆるドンデン返しものとしても今作は挙げられることが多いです。ボーっと観ていたら驚くかも知れませんが、ある程度考察しながらだと予想がつくでしょう。意外性が少し弱かったかなと感じました。(女性 20代)


「新感覚」「未体験」というキャッチコピーに惹かれて鑑賞しましたが、斬新なのは設定だけで、ストーリー自体はなんともお粗末な作品でした。
不思議な能力を持つアニー。彼女はカードで占いをし相手の未来を視る能力を持っていました。しかし、その能力によって「見てはいけないもの」まで視えてしまい、事件へと巻き込まれていきます。
サスペンスとしての緊張感はありましたが、内容は薄く犯人もすぐに分かってしまいます。相手の未来を視たその先に…という展開は良かったのですが、ラストのオチもなんだかスッキリしませんでした。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ストーリーや設定は監督の指示で
    どんなに無理があっても最後に
    落ちればいい映画であり、これもそんな映画。
    問題は主人公の女性のアップ?
    カット割りと言うのか?
    がきれいすぎて不自然。

  2. 匿名 より:

    ①飽きない完璧なストーリー構成

    この時代のしょうも無い超能力映画は多いが、本作品は全く違う観点で楽しむ事が出来る優秀作品だ。
    ギフトという彼女にしか持っていない特殊能力を使い、殺人事件に巻き込まれ解決に導く、所謂ありがちな物語ではあるのだが主人公の生活環境がリアルに表現されている。

    旦那を亡くし生活のため補助金の他に、街の人々の相談に乗りカードで占いをして先を見通すというやり方。
    その相談者の中には精神を病んでいたり、男性に振り回されたりと特別な悩みではないこと。
    当たり前の主婦の人生を、さぞ特別なことのように描いていることでリアルさを増し共感を覚えさせられるのである。

    ②ラストのネタバレは感動的でいて絶望

    霊的なものを感じていながらも、ドラマを通して霊の存在を感じさせないのが上手い本作品。
    もちろん犯人捜しに必要な情報などは、死んだ女性本人の映像が見えたことで遺体を発見するのだが、それ以外では超能力で解決に導くことはしない。

    しかしラストシーン。
    犯人と一緒に池にやってきたヒロインが襲われるシーンで、相談者で友人のバディが助けに来てくれる。
    九死に一生を得たヒロインはそのまま犯人を車に乗せ、バディを警察まで。
    しかし保安官にバディは死んでいたと聞かされるわけである。
    何ともびっくりのオチ。
    最後は心の繋がりを霊的なもので表現し、感動的に終わらせている辺りが巧妙で憎い演出である。
    同じような内容の映画は多いように思うが、非常に緻密でいてざっくりわかりやすく出来ている作品である。

  3. 匿名 より:

    ありがちなタイトル、ありがちなパッケージのありがちな映画。
    そんなイメージで鑑賞すると意外にもグイグイ引き込まれる自分がいた。
    内容やとっかかりはありがちなのだが、リアルな演出にこだわっていて自分の世界から遠い超能力の世界を見ているようには思わない作品である。

    キャスティングも合っていて、全てにおいてバランスの取れた映画。
    飽きずに最初から最後まで楽しめる。
    犯人に関してだけ言えばわかりやすく、すぐに答えられる人も多いかもしれないが子の映画の見所は犯人当てだけではないからそこは良いのだ。

  4. ジバワン46 より:

    キアヌとヒラリーの役がいかされていない。