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映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ガール・イン・ザ・ベースメント』の結末までのストーリー
  • 『ガール・イン・ザ・ベースメント』を見た感想・レビュー
  • 『ガール・イン・ザ・ベースメント』を見た人におすすめの映画5選

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』の作品情報


出典:https://light-ocean.net/entertainment/girl-in-the-basement/

製作年 2021年
上映時間 87分
ジャンル サスペンス
ホラー
監督 エリザベス・ローム
キャスト ジャド・ネルソン
ステファニー・スコット
ジョエリー・フィッシャー
製作国 アメリカ

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』の登場人物(キャスト)

サラ(ステファニー・スコット)
17歳から20年以上実父により地下室に監禁される。
ドン(ジャド・ネルソン)
サラの父親。娘を監禁する。
クリス(ジェイク・エサリッジ)
サラの恋人。
エイミー(ジョエリー・フィッシャー)
サラの母親。娘を捜索する。
マリー(エマ・マイヤーズ)
サラの娘。喘息の持病がある。
マイケル(ブラクストン・ビャーケン)
サラの息子。

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のあらすじ【起】

サラは18歳になったら世界中を旅したいという夢を持った少女であった。
ある日、パーティーに行きたいと言ったサラを父親ドンは反対した。ドンは高圧的な性格で、いつもサラに厳しく当たっていた。サラは部屋をこっそり抜け出して、恋人のクリスと共にパーティーに出かけた。帰宅したサラは、母親から一週間の外出禁止を言い渡されるが、ドンはさらに怒りを募らせていた。

ドンは放置されていた地下室を三ヶ月かけて改造した。そしてある日、ドンはサラに地下室に荷物を運ぶよう命令して騙し、そのまま監禁してしまった。地下室は厳重にロックしてあり、サラの叫ぶ声も外には聞こえなかった。

母親はサラの行方を探し続けたが、父親は真実を誰にも明かさなかった。クリスもサラと連絡が取れないことを心配したが、ドンが言った「サラは別の男と駆け落ちした」という嘘を信じてしまった。

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映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のあらすじ【承】

数日後、ドンが地下室のサラを見に行くと、サラは反抗的な態度を示した。ドンはサラに暴行を加え、サラはショックから嘔吐した。
ドンは何日かに一度、地下室に行ってサラに暴行を加えるようになった。初めは反抗してあらゆる方法での逃走を考えていたサラも、徐々にドンに支配されていき精神的に追い詰められた。サラはパーティーでクリスが歌っていた歌を歌うことで、なんとか自分を励ましていた。ドンはサラに、これからは父親ではなくドンと呼べと命令した。

一年後、サラはドンの子供を妊娠していた。そして地下室で女の子を出産した。女の子はマリーと名付けられ、サラの心の支えとなった。
ドンはサラが言うことを聞かなければ、生活に必要な物を持ってきてはくれなかった。サラはマリーのためにも、ドンに従順なふりをしていた。

さらに四年後、サラは再びドンの子供を妊娠し男の子を出産した。男の子はマイケルと名づけ、マリーと共に地下室しか知らないまま育てられた。

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』のあらすじ【転】

地下室にはベッドやテーブルが置かれ、最初の頃と比べて部屋らしいものになっていた。サラはマリーとマイケルが笑顔になるように、色々な遊びを考案して二人を笑顔にした。
子供達二人が成長したある日、たまに地下室にやってくるドンを夫だと話していたサラは子供達に真実を告白した。ドンがサラの実父だと知り子供達は動揺して、マイケルはドンに殴りかかろうとした。ドンの機嫌を損ねれば食料も貰えないことから、サラは必死にマイケルをなだめた。

さらにその四年後、サラはまたドンの子供を妊娠し男の子を出産した。サラは、地下室ではこれ以上子供を育てられないから赤ん坊は自宅で育ててくれるようドンに頼んだ。ドンは赤ん坊を自宅の玄関の外に置き、サラが書いたように見せかけた手紙を一緒に置いた。サラの無事を知った母親は喜んだ。
サラは赤ん坊のゆりかごに助けを求めるメモを密かに忍ばせていたが、ドンに見つかり脱出は叶わなかった。

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』の結末・ラスト(ネタバレ)

さらに五年後、サラはまた妊娠していた。
サラ達は地下室に雨漏りの穴を見つけ、懐中電灯を使って外に合図を送っていた。通りすがりの人がその光を見かけて家主のドンに知らせたことで、サラ達の行動がドンにバレてしまった。ドンは激怒しサラに暴行を加えた結果、サラは赤ん坊を死産した。

監禁されてから二十年以上たったある日、マリーが持病の喘息で発作を起こした。サラはドンに病院に連れて行くよう必死に頼んだ。マリーは一時命の危機に陥ったが、病院に運ばれたことで助かった。病院では看護師がドンとサラの様子に何か怪しいものを感じ取っていた。サラは一瞬の隙をついて、看護師に助けてと伝えることに成功した。そしてドンの凶行が明るみになり、サラ達は救出された。

その後、サラと子供達は母親とともに、湖の近くの静かな家に移り住んだ。穏やかな生活を送るサラはクリスとも再会した。

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

実際の事件を元にした衝撃的な内容に、観ていて何度も息が詰まりました。自分の父親に地下室に監禁され、何年も外の世界を知らずに過ごす少女サラ。想像を絶する環境の中でも母として子を守る姿に心を打たれました。サスペンスとしても、ヒューマンドラマとしても重い一作です。(20代 男性)


冒頭から最後まで、ただただ苦しくて、でも目を背けてはいけない内容でした。サラの人生を奪ったのが父親だという事実があまりにも恐ろしく、同時に、あらゆる形での家庭内暴力について考えさせられました。ラストの脱出と救出シーンには涙が出ました。(30代 女性)


地下室という閉ざされた空間の中で、希望を捨てずに生き抜くサラの姿が印象的でした。自分なら絶対に精神が崩壊してしまいそうな環境でも、子どもたちのために生きようとする姿勢に胸を打たれます。社会に対する問題提起としても非常に重要な作品です。(40代 男性)


描写が生々しく、何度も画面を見るのが辛くなるほどでしたが、サラの“生きる力”に終始圧倒されました。加害者である父の異常性だけでなく、それを見過ごしてしまった周囲の無関心にも問題提起しており、観た後に深い余韻が残ります。心が痛いけど、観て良かったと思えました。(20代 女性)


とにかく重い映画でした。けれど、サラが地下室の中で家族を築き、子どもたちを守ろうとする姿に人間の強さを感じます。特に脱出後、サラが太陽の光を浴びるシーンは涙なしでは見られませんでした。実話に基づいているからこそ、より現実味があり、恐ろしくも希望を感じる作品でした。(30代 男性)


父親という最も身近な存在が“敵”であることの恐怖を、これほどまでにリアルに描いた作品は珍しいと思います。監禁、虐待、精神的な支配…さまざまな暴力が描かれていて、とても辛い内容でしたが、それでもサラが希望を捨てなかったことが救いでした。(40代 女性)


映画としての完成度は高いというより、訴える力が強いという感じ。映像の力で観る者を圧倒し、問題を突きつけてくる。救いのない展開が続くけれど、最後の数分間のためにこの映画はあると思いました。家族だからといって、必ずしも安全ではないという現実を突きつけられます。(50代 男性)


苦しいシーンが多いけれど、見終えた後にはサラの強さが心に残りました。助けを呼べない、信じてもらえない、そんな孤独の中で母親としての責任を果たし続けた彼女の姿に、自分ももっと強く生きなきゃと思いました。ラスト、空を見上げる姿が美しかったです。(20代 女性)


ストーリーそのものが重すぎて、エンタメとして観るにはキツい部分もあるけれど、あえてこのテーマを映画にした意味は大きいと思います。被害者のサバイバルだけでなく、社会がどう加害者を見逃していたかという構図も見逃せないポイントです。(30代 男性)


観ていて何度も「こんなことが本当に?」と思わされましたが、実話が元になっていることを知ってさらに衝撃。父親による支配の異常さと、サラの耐え抜いた年月がリアルすぎて、しばらく忘れられそうにありません。虐待やDVの問題に無関心ではいけないと強く感じました。(40代 男性)

映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ガール・イン・ザ・ベースメント』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ルーム(Room)

この映画を一言で表すと?

閉ざされた世界からの脱出と再生を描く、魂を揺さぶる感動作!

どんな話?

7年間監禁されていた女性と、監禁中に生まれた5歳の息子。狭い部屋しか知らない息子とともに、母は脱出を計画する。自由になった先で、初めて見る「世界」に彼らが向き合う姿を描く。

ここがおすすめ!

『ガール・イン・ザ・ベースメント』と同様、実際の事件をモチーフにした極限の物語。ブリー・ラーソンの熱演と、子ども目線で語られる構成がリアルで感動的です。

エス(原題:Das Experiment)

この映画を一言で表すと?

「支配」と「服従」の狂気を暴く、衝撃の心理スリラー!

どんな話?

刑務所を模した心理実験に参加した一般人たち。看守役と囚人役に分かれただけの“遊び”は、やがて本物の暴力と狂気を帯びていく――。人間の本性が露わになる実験劇。

ここがおすすめ!

閉鎖空間での支配と服従、暴力の連鎖を描いた緊迫感あふれる作品。『ガール・イン・ザ・ベースメント』が描いた「権力による支配」に通じる恐怖とリアリティがあります。

プリズナーズ(Prisoners)

この映画を一言で表すと?

誘拐、疑念、そして父の暴走――観る者を翻弄する濃密サスペンス!

どんな話?

娘が誘拐され、警察の捜査に苛立つ父親は、犯人の疑いのある男を独自に監禁する。真実は何か? 正義とは何か? 観客を迷わせるヒューマンサスペンスの傑作。

ここがおすすめ!

『ガール・イン・ザ・ベースメント』と同じく、家族の狂気や人間の闇を丁寧に描写。ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールの演技も見応え抜群です。

ルームメイト(原題:The Roommate)

この映画を一言で表すと?

誰でも被害者になり得る…友情が支配に変わる瞬間!

どんな話?

大学の寮で新しいルームメイトと暮らし始めた女子学生。しかし、相手の執着心は徐々にエスカレートし、やがて彼女の生活は支配されていく――静かな狂気が襲うスリラー。

ここがおすすめ!

一見普通の生活に忍び寄る狂気と支配の構図が、『ガール・イン・ザ・ベースメント』の怖さと共通。心理的にじわじわと迫るスリルが好きな人におすすめです。

エスター(原題:Orphan)

この映画を一言で表すと?

“完璧な子供”がもたらす、家庭崩壊の悪夢!

どんな話?

養子に迎え入れた少女エスターは、知的で礼儀正しい完璧な子供に見えた。しかし彼女の行動は徐々に奇怪さを増し、家族の中に疑念と恐怖が広がっていく――衝撃のサイコスリラー。

ここがおすすめ!

「信頼していた相手がじつは…」という展開は、『ガール・イン・ザ・ベースメント』の家族内の支配構造と共鳴。張りつめた空気と不気味さに満ちた展開は見逃せません。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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