この記事では、映画『アクアスラッシュ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アクアスラッシュ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『アクアスラッシュ』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0050253
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 71分 |
ジャンル | ホラー |
監督 | ルノー・ゴーチェ |
キャスト | ニコラス・ファンテーヌ ブリタニー・ドリスデル マデリーヌ・ハーヴェイ ニック・ウォーカー |
製作国 | カナダ |
映画『アクアスラッシュ』の登場人物(キャスト)
- ジョシュ(ニコラス・ファンテーヌ)
- バレーヒルズ高校の男子で、学内で組んでいるバンドのリーダー。キムと恋仲だった。
- キム(ラニサ・ドーン)
- ウエットバレー水上公園で働く若い女性。訳あってバレーヒルズ高校を中退した。
- プリシラ(ブリタニー・ドリステル)
- ウエットバレー水上公園の支配人・ポールの妻。
- トミー(ポール・ジンノ)
- ウエットバレー水上公園の監視員。キムに恋心を抱いている。
映画『アクアスラッシュ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『アクアスラッシュ』のあらすじ【起】
全長数十メートルの巨大ウォータースライダーが名物の、ウエットバレー水上公園。ある日の夜中、ひと組のカップルがこのスライダーに忍び込むが、何者かの手によって惨殺されてしまう。
次の日、卒業式を終えたビバリーヒルズ高校の若者たちが、ウエットバレー水上公園に集結し、盛大な卒業パーティーを行なおうとしていた。卒業生の1人・ジョシュはこのパーティーで、学内で組んだバンドで演奏する予定だった。
演奏の準備をしていたジョシュは、公園の従業員であるキムという若い女性と出会う。キムは家庭の事情で高校を中退し、水上公園で働き始めたのだが、中退する前はジョシュと付き合っていた。
公園にはプールの監視員をしているトミーという男がいて、密かにキムのことを狙っていた。そこにジョシュが現れたため、トミーはジョシュをライバル視するようになる。
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映画『アクアスラッシュ』のあらすじ【承】
ジョシュも、トミーがキムに好意を持っていることに気付き、演奏をするための機材が動かないとウソをついて、トミーを電源室へ行かせる。キムと2人きりになれたジョシュは、互いの想いを確かめ合い、シャワー室で抱き合い始める。
夜になり、パーティーが盛り上がる最中、ジョシュたちの演奏が始まる。しかし、ジョシュとキムが抱き合っている現場を密かに盗撮していた同級生がいて、その映像をライブを見ている観客たちのスマホに、一斉メールで送信してしまう。
キム自身にもメールが送られ、それを垣間見たトミーが激怒し、ステージに駆け上がってジョシュを殴り倒す。水上公園の支配人・ポールの妻であるプリシラは、それを見かねてトミーにクビを言い渡す。トミーは「みんな殺してやる!」と言い残してその場を去っていく。
実はプリシラは、地元で不動産王と呼ばれている資産家のマイケルと浮気をしていた。そのマイケルはジョシュの父親でもあり、バンド仲間と共にステージを後にするジョシュに、水上公園を買い取るつもりだと告げる。
映画『アクアスラッシュ』のあらすじ【転】
その翌日は、ウォータースライダーを使った水上公園のイベントが行われる予定になっていた。イベント前に、スライダー近くに来たマイケルに、何者かがひっそりと近づき、拳銃を突きつける。何者かはマイケルの知人のようだったが、マイケルはそのまま撃ち殺されてしまう。
3人ひと組で、ウォータースライダーの上から誰が一番速く滑り落ちるかというイベントが始まり、ジョシュやキム、そしてトミーも参加することになる。しかしトミーがスライダーの上に登ろうとした時、途中に何か細工をしたような箇所があるのを発見する。
何かおかしいと思い、トミーは上に登って学生たちにイベントの中止を訴えるが、盛り上がる学生たちはトミーの言うことを聞かず、スライダーを滑り始めてしまう。最初に滑った女子3人は、スライダーの途中に仕掛けられた鋭い刃に勢いよく衝突し、体を切り刻まれる。
そしてトミーは、盛り上がる学生たちによってスライダーの中に突き落とされ、彼もまた刃の犠牲となる。スライダーの出口から真っ赤な血が大量に流れ始めたため、プールではしゃいでいた学生たちもようやく惨劇に気付く。
映画『アクアスラッシュ』の結末・ラスト(ネタバレ)
しかしスライダーの上ではまだ異変を察知しておらず、支配人のポールや学生たちが、次々にスライダーに飛び込んでいく。惨劇に気付いたジョシュが、ポールや学生たちを救おうと試みるも果たせず、犠牲者は増えていく。キムはスライダーを流れる水流を止めようと機械室に向かうが、そこで殺されたマイケルを発見する。
惨劇の犯人が不明のまま、ジョシュは数日後に父親であるマイケルの遺産を受け継ぐことになる。遺産の中には、父親が買い取った水上公園の権利もあった。父親は公園を潰して商業施設を建設する予定を立てていて、ジョシュはその意思も受け継ぐことを決意する。
ジョシュは、元の持主だったポールの妻・プリシラに、公園を閉鎖することを謝罪する。プリシラは「あなたは悪くない」とジョシュに告げるが、実は公園で起きた惨劇の犯人は、プリシラだった。
プリシラがまだ小さい頃、父親と一緒に水上公園に遊びに来ていたのだが、父親はスライダーから滑り落ちた時に頭を打ち、そのまま死亡していた。その恨みを晴らすため、公園を買い取ったところでマイケルを殺し、惨劇を起こして閉鎖に追い込んだのだった。
映画『アクアスラッシュ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
想像以上にB級スラッシャー感満載で、逆に楽しめました。舞台がウォーターパークというアイデアは新鮮で、プールスライダーに巨大な刃が仕込まれるという発想はシンプルながら恐怖をあおります。前半は若者たちの典型的な青春パーティですが、中盤から一気に血の惨劇に突入。人間関係のゴタゴタや黒幕の動機は正直浅いですが、ショッキング描写を楽しむ映画として割り切れば満足でした。(20代 男性)
スラッシャー映画好きとしては物足りない部分もありましたが、アイデア一本で押し切る潔さは評価したいです。特にクライマックスで複数人が一気にスライダーで惨殺されるシーンは、低予算ながらインパクト十分。黒幕が誰かというサスペンス要素もありますが、それよりも「どう惨殺されるのか」を楽しむ作品でした。深みを求めずに観ると意外とアリ。(30代 女性)
本作はキャラクターの掘り下げが薄く、観客が感情移入する余地はあまりありません。しかし、その分グロテスク描写に全振りしていて潔い。ウォーターパークという明るい舞台と、そこに潜む残虐な罠のギャップが強烈でした。誰が死ぬか分からないドキドキ感より、どうやって派手に殺されるかを見せることに徹していて、ある意味誠実なB級作品だと思いました。(40代 男性)
最初は青春映画っぽい雰囲気で、恋愛模様やパーティシーンに時間を割くのですが、そこから一気に惨劇に突入するギャップがすごいです。スライダーの惨殺シーンは想像以上にグロテスクで、思わず目を背けました。ただ黒幕の正体や動機の描写は弱く、「なぜそうするのか」が曖昧で薄っぺらく感じました。とはいえ、ホラー好きにはネタとして楽しめる一本。(20代 女性)
個人的には脚本の粗さよりも、ウォーターパークという設定の妙で最後まで引っ張られました。水と血が混ざる映像は印象的で、B級感ながらホラー的な絵面は強烈です。犯人の正体には「やっぱりな」という感じでしたが、ストーリーよりもスプラッタ描写重視なのでそこは気になりませんでした。友達とワイワイ突っ込みながら観ると盛り上がるタイプの映画。(30代 男性)
グロテスク描写に耐性がある人にはオススメできます。反対にストーリー性やキャラクターに期待する人には退屈かもしれません。プールという楽しい場所が地獄に変わるという発想は面白く、ラストの惨劇シーンは本作の真骨頂。水しぶきと血しぶきが交差する映像は、低予算ながら強烈に記憶に残ります。完全にショックシーン目当ての人向け映画。(40代 女性)
若者のパーティ→恋愛トラブル→大量虐殺という定番の流れをなぞりつつ、舞台設定で独自性を出しているのが面白かったです。特にスライダーの構造を利用した殺戮シーンは、「なるほどこうきたか」と思わせるものでした。ただ、全体的に短尺で、盛り上がる前に終わってしまった感があります。もっと工夫すればカルト的名作になれたかもしれません。(20代 男性)
グロ映像は確かに強烈でしたが、それ以上に「誰が犯人か」というサスペンスが弱く感じました。登場人物たちが典型的すぎて、犠牲になるだけの存在に留まってしまっているのも残念。ただ、ラストの惨殺シーンは衝撃的で、B級ホラーとしては一定の満足感がありました。ホラー初心者には勧めづらいけど、ジャンル好きには笑えるほど痛快かも。(30代 女性)
この映画は、物語の完成度を求めるより、インパクト映像を楽しむ作品だと思います。特にスライダーで次々と人が切り裂かれる描写は、ホラー史に残るほどのインパクトがありました。逆にそれ以外は薄く、登場人物の行動にも突っ込みどころ満載。それでも90分未満の短尺でサクッと観られるので、刺激を求める夜にちょうどいい一本でした。(50代 男性)
「どうせB級でしょ」と思って軽い気持ちで観たら、予想以上に血の量と惨劇のインパクトに圧倒されました。シンプルな設定と短い上映時間のおかげで、退屈する暇もありません。キャラクターに愛着は湧きませんが、逆に誰が犠牲になっても楽しめる作りになっています。友達同士で突っ込みながら観れば、最高のパーティホラーになると思います。(20代 女性)
映画『アクアスラッシュ』を見た人におすすめの映画5選
ファイナル・デスティネーション(2000)
この映画を一言で表すと?
「死」そのものが若者を追い詰める連鎖パニックホラー。
どんな話?
修学旅行で飛行機事故を予知して助かった高校生たち。しかし、逃れたはずの彼らに「死の運命」が次々と襲いかかる。見えない力に導かれるように事故や惨劇が起き、仲間たちは一人また一人と恐怖に呑まれていく。
ここがおすすめ!
「どのように死ぬか」というスリルを突き詰めた名作シリーズの第一作。『アクアスラッシュ』と同じく、斬新なアイデアの惨劇描写が売りで、予想外の死に様に驚かされます。スプラッター好きには必見の定番作品。
ピラニア3D(2010)
この映画を一言で表すと?
水辺の楽園が阿鼻叫喚の血の海に変わるモンスター・パニック。
どんな話?
観光客で賑わう湖に突如現れた人喰いピラニアの大群。ビキニ美女やパーティ好きの若者たちが次々と襲われ、逃げ場のない水中で壮絶なサバイバルが繰り広げられる。血と悲鳴に包まれる夏の悪夢を描いた作品。
ここがおすすめ!
水辺というシチュエーションでの惨劇という点で『アクアスラッシュ』と共通。グロ描写のインパクトはもちろん、どこか笑えてしまうB級ノリも魅力です。パーティ感覚で楽しめるホラーを探している人におすすめ。
スラッシャー・パーティ(2019)
この映画を一言で表すと?
SNS時代の若者たちを嘲笑う、皮肉たっぷりのスラッシャー映画。
どんな話?
インフルエンサーや俳優志望の若者が集うパーティに、正体不明の殺人鬼が乱入。次々と犠牲者が出る中で、誰が生き残るのか、そして誰が犯人なのかが暴かれていく。デジタル時代特有の風刺が込められた作品。
ここがおすすめ!
『アクアスラッシュ』と同じく、若者の享楽的な空気が惨劇へと一変する展開が特徴。血まみれのグロ描写だけでなく、SNS依存や自己顕示欲を笑い飛ばすような社会風刺もあり、ホラーとブラックコメディの両方を味わえます。
キャンプ・スラッシュ(1983)
この映画を一言で表すと?
定番の「若者×レジャー地×惨劇」を決定づけたスラッシャー映画。
どんな話?
若者たちが訪れたキャンプ場に、過去の因縁を背負った殺人鬼が出現。酒や恋愛に浮かれる彼らを容赦なく狙い、一人また一人と血祭りに上げていく。スラッシャー映画の王道を突き進む物語。
ここがおすすめ!
『アクアスラッシュ』と同じく、若者の無邪気なレジャーが地獄と化す流れはスラッシャー映画の黄金パターン。シンプルな恐怖構造ゆえに今観ても楽しめ、ジャンルの原点を知る意味でもおすすめの一本です。
ハッピー・デス・デイ(2017)
この映画を一言で表すと?
殺されるたびに同じ一日が繰り返されるループ型スラッシャー。
どんな話?
大学生の女子が誕生日に覆面の殺人鬼に殺されるが、翌朝になると同じ日が再び始まる。何度も殺される中で犯人探しを試み、ループを脱するために奮闘するという斬新なスラッシャー作品。
ここがおすすめ!
『アクアスラッシュ』のショックシーン好きに刺さる残虐要素を持ちつつ、タイムループという新鮮なアイデアで差別化。スラッシャーの恐怖にコメディとミステリー要素が加わり、気軽に楽しめるホラーとして人気です。
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