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映画『黄龍の村』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『黄龍の村』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『黄龍の村』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『黄龍の村』の結末までのストーリー
  • 『黄龍の村』を見た感想・レビュー
  • 『黄龍の村』を見た人におすすめの映画5選

映画『黄龍の村』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2021年
上映時間 66分
ジャンル ホラー
監督 阪元裕吾
キャスト 水石亜飛夢
松本卓也
鈴木まゆ
秋乃ゆに
伊能昌幸
製作国 日本

映画『黄龍の村』の登場人物(キャスト)

優希(水石亜飛夢)
友人たちと一緒にキャンプに出かけた大学生。
なごみ(秋乃ゆに)
優希の恋人で、キャンプに出かけたメンバーの1人。
孝則(松本卓也)
優希と一緒にキャンプに出かけたメンバーの1人。
うらら(鈴木まゆ)
優希と一緒にキャンプに出かけたメンバーの1人。
健人(伊能昌考)
優希と一緒にキャンプに出かけたメンバーの1人。
睦夫(大坂健太)
優希と一緒にキャンプに出かけたメンバーの1人。
真琴(石塚汐花)
優希と一緒にキャンプに出かけたメンバーの1人。
啓作(ウメモトジンギ)
優希と一緒にキャンプに出かけたメンバーの1人。
新次郎(陸野銀次郎)
優希たちが立ち寄った龍切(たつきり)村で出会った男。
ちよ(児玉百夏)
新次郎の家に住む若い女性。
村長(海道力也)
龍切村の村長。
奈穂美(上のしおり)
新次郎の家で、ちよと一緒に優希たちを出迎えた若い女性。
田村(中村龍介)
龍切村に住む男。
謎の男(一ノ瀬ワタル)
龍切村の神社に捕らわれていた謎めいた男。

映画『黄龍の村』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『黄龍の村』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『黄龍の村』のあらすじ【起】

大学生8名のグループがバンに乗り、山へキャンプに出かける。カップルの優希となごみ、孝則とうららの4人はノリが良くはしゃぎ回っていたが、兄妹の睦夫と真琴、そして健人と啓作の4人は比較的真面目そうで、口数も少なかった。

草原でバーベキューをした後の帰り道、車がパンクしたため、一行は近隣にあった龍切(たつきり)村という山村に立ち寄ってみる。そこで新次郎という男と出会い、パンクの話を聞いた新次郎は、皆を自分の家に招待する。

新次郎の家では、ちよ・莉子・奈穂美という3人の若い女性が一行を出迎え、鍋を作ってもてなしてくれる。良かったら泊っていけばいいと言う新次郎に、快適な宿で過ごそうと思っていた一行は断ろうとするが、半ば押し切られる形で一泊することにする。

翌朝一行が用意されていた朝食を食べていると、そこにちよが現れ、孝則の背中にいきなり包丁を突き立てる。驚愕する一行の前に、新次郎を始めとした村人たちが姿を見せ、「これは村の決まりだから」と、皆に猟銃を突きつける。

映画『黄龍の村』のあらすじ【承】

真琴は小太郎という村の青年に連れ去られ、残った者たちは神社の前に連行される。そこに神主のような姿をした村長が現れ、新次郎と一緒に殺した孝則の肉をその場で焼くと、神社の神に捧げる。「次はお前の番だ」と猟銃を突きつけられたなごみは、逆に銃を奪って皆と一緒にその場を逃げ出す。

途中で睦夫と健人が銃で撃たれて捕まってしまうが、残ったメンバーはそのまま逃げ去って行く。しかし村人たちに追いつかれ、次々に命を落としていく。

こうして若者たちは全員村人たちの餌食になってしまったかと思われたが、撃たれた健人と睦夫が起き上がって新次郎を殺し、猛然と反撃を開始する。2人はあらかじめ防弾チョッキを着こんでいて、撃たれてケガをしたフリをしていただけだった。

健人は以前、この村の儀式によって祖母を殺されていて、睦夫たちと共に復讐に来たのだった。連れ去られていた真琴も小太郎を殴り倒して舞い戻り、ここに啓作を加えた4人が集まって、奪った銃で村人たちを血祭りにあげて行く。

映画『黄龍の村』のあらすじ【転】

村長と村を仕切る田村という男も、村に残っていた名簿から健人が祖母の復讐に来たのだと悟るが、そこで健人から無線で連絡が入り、健人はこれから村人を皆殺しにすると村長に宣言する。村長も引き下がるつもりは全くなく、「ならば戦争じゃ!」と健人に言い放つ。

健人たちはこの日に備えて格闘技などを習得し、村の情報も集めていた。睦夫は拳法の使い手であるちよと、日本刀を使う田村の2人が要注意人物だと皆に語る。次の日、健人たちと村人たちの本格的な戦いが始まるが、村人は周到な準備を重ねて来た健人たちの敵ではなかった。

そして真琴とちよ、健人・啓作と田村との対決が始まる。真琴はナイフを使うちよに劣勢に追い込まれるが、そこに奈穂美が現れ、ちよに戦いを挑んでくる。奈穂美は睦夫と真琴の妹で、あらかじめ村に潜入していたのだった。真琴と奈穂美のコンビにちよは打ち倒され、そこに現れた睦夫がちよにとどめの銃弾を撃ち込む。

映画『黄龍の村』の結末・ラスト(ネタバレ)

健人と啓作も田村に苦戦していたが、2人と交互に戦ううち、田村も疲労の色が見え始める。ここにも睦夫がやって来て、田村にとどめを刺す。

真琴に倒された小太郎は、神社に捕らわれていた謎の男を解き放つ。体格のいい謎の男は小太郎を捕らえてその肉に噛りつくと、健人たちに襲いかかって来る。謎の男は小さい頃に龍切村に拉致され、神社の奥に監禁されたまま、村人たちが捕らえた人々の肉を食べて生きていた。

健人たちは向かって来た村長を手りゅう弾で始末し、復讐を遂げたつもりでいたが、突如現れた凶暴な謎の男に苦戦する。しかし奈穂美を加えた5人がかりで、謎の男をなぎ倒す。

こうして龍切村での壮絶な復讐を終えた健人たちは、村を後にして居酒屋で打ち上げを始める。そして健人は睦夫たちと別れた後、格闘技の腕を生かして様々なトラブルを解決する便利屋を始める。睦夫が久々に健人に連絡を取ってみると、健人は龍切村にいた謎の男と一緒にいて、謎の男を便利屋の助手として使うことにしたと睦夫に告げるのだった。

映画『黄龍の村』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

『黄龍の村』は、序盤の不穏な空気から一転して、後半の爽快な復讐劇に突入する構成が斬新でした。田舎の村ホラーらしい閉鎖的な雰囲気の中に、ゾッとするような集団狂気があり、しっかり怖かったです。ただ、物語が動き出してからは、陰キャ女子高生たちの逆襲が始まり、まるで別作品かのような展開に。特に奈穂美のブチ切れ演技が最高で、ホラーとコメディの絶妙な融合がクセになります。スカッとしたい人にもオススメの変化球ホラー。(20代 男性)


ホラー映画としては異色の後味で、想像以上に笑ってしまいました。序盤は『呪怨』的な不気味さが漂うのに、後半から少女たちの怒りが爆発し、予想外のバイオレンスとユーモアが混じり合う展開に驚きました。特に真琴が「おびんたわらさま」に扮する場面は、恐怖よりも笑いが勝ちました。B級感満載ながら、しっかりエンタメ性があり、観終わった後の満足感は大。ホラー初心者でも楽しめる作品です。(30代 女性)


閉鎖的な村での儀式ホラーと思わせて、まさかの展開。予告からは想像できないテンポの良いB級リベンジスリラーでした。特に印象に残ったのは、圧倒的に不利な状況で立ち上がる女子高生たち。舐めてた相手が実は最強、という逆転劇が気持ちよかったです。血みどろのシーンもありますが、グロテスクというより爽快感が勝つタイプの演出で、むしろスッキリしました。(40代 男性)


観る前は、ありがちなカルト村ホラーかと思ってましたが、全然違いました!特に女性陣のキャラが立っていて、弱々しい見た目とは裏腹に、冷静で容赦ない行動がめちゃくちゃかっこよかったです。緊張感とブラックユーモアのバランスが絶妙で、ただ怖いだけじゃないのが魅力です。ラストも「やってやった感」がすごくて、ストレス解消にもなりました。(20代 女性)


ホラーというよりブラックコメディに近い印象で、個人的にはめちゃくちゃ好きでした。スプラッター描写があるので好みは分かれると思いますが、やられっぱなしじゃない展開が最高。特にクライマックスの反撃シーンは、拍手したくなるレベルでテンションが上がりました。低予算っぽい作りですが、脚本とキャラの魅力でカバーできてる好例だと思います。(50代 男性)


黄龍信仰という謎の風習と、実際に起きる殺人事件との融合が斬新でした。典型的なホラー展開かと思いきや、後半の予測不能な展開に目が離せませんでした。正直、最初は女子高生キャラたちにあまり期待してなかったのに、真琴と奈穂美の暴れっぷりには度肝を抜かれました。ホラーでありながら、ジャンルの枠を超えた作品です。(30代 男性)


女子高生がカルト村に迷い込むという導入だけで不安だったけど、想像以上に面白かった!演出や脚本に粗はあれど、テンポが良くて飽きずに観れました。なにより、奈穂美のぶっ飛びキャラが最高すぎて、彼女だけでも観る価値あり。エンタメ系ホラーとして、かなり完成度が高いと思います。(10代 女性)


正直最初は「またこういう感じか」と思っていたが、中盤からのジェットコースター展開にハマってしまった。異常な村の描写と、逆襲する少女たちのギャップがすごい。ホラーというより、ブラックユーモアたっぷりのスラッシャー映画。癖は強いが、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるはず。(40代 女性)


B級ホラーかと思いきや、意外と考えさせられるテーマもあって驚いた。村の因習という現代社会にも通じる闇、弱者の反撃というカタルシス。スプラッターと笑いが同居する奇妙な作品だけど、妙にクセになる。細かい粗を気にしなければ、最高のエンタメ映画。(50代 女性)


グロ耐性のない人にはおすすめできませんが、スラッシャー系や復讐劇が好きな人にはたまらない作品。村の不気味さ、狂気に染まった住人たち、それに立ち向かう女子高生のバイオレンス展開が爽快。久々に「おもしろいB級ホラーを観た」と言いたくなりました。(30代 男性)

映画『黄龍の村』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『黄龍の村』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ミッドサマー(2019)

この映画を一言で表すと?

美しく狂気に満ちた、白昼のカルトホラー!

どんな話?

心に傷を負った若者たちが、スウェーデンの僻地で行われる夏至祭に参加するが、そこは常識が通じない狂気の共同体だった。明るい陽光の下で進行する儀式と、人々の変化が不気味に描かれるホラー作品。

ここがおすすめ!

『黄龍の村』同様、閉鎖的な村の不気味さと異文化の恐怖を体感できる一作。色彩美や静けさの中に潜む暴力性が際立ち、観る者をじわじわと精神的に追い詰めてきます。スローペースながら、強烈な余韻が残る作品です。

哭声/コクソン(2016)

この映画を一言で表すと?

恐怖と混乱が渦巻く、韓国田舎ホラーの最高峰!

どんな話?

田舎の村で次々と起きる奇怪な殺人事件。警官が真相を追う中、謎の男の存在が浮かび上がる。信仰、呪い、疑念が入り混じる中、真実はどこにあるのか——。見る者の解釈を試すミステリーホラー。

ここがおすすめ!

不気味な村、予測不能な展開、重層的なストーリー展開が『黄龍の村』と通じる魅力。ホラーという枠に収まらない神話的なテーマも含まれ、考察しがいのある深みがあります。

冷たい熱帯魚(2010)

この映画を一言で表すと?

日常がじわじわ狂っていく、リアルすぎる猟奇劇!

どんな話?

熱帯魚店を経営する平凡な男が、カリスマ的な人物と出会い、徐々に犯罪の深みへ引きずり込まれていく。衝撃的な殺人描写と心理崩壊が描かれる、園子温監督による問題作。

ここがおすすめ!

一見普通の人々が次第に狂気に飲み込まれていく過程が見事。『黄龍の村』のように、常識が崩壊していく様が描かれており、観る人を不安と恐怖に陥れます。暴力描写に耐性がある人におすすめ。

リトル・モンスターズ(2019)

この映画を一言で表すと?

キュートでポップなのに、ゾンビと子どもと大惨事!?

どんな話?

落ちぶれたミュージシャンと幼稚園の子どもたちが、突然のゾンビパンデミックに巻き込まれる。責任感ゼロの大人と最強の先生が、子どもたちを守るため奔走する異色のゾンビコメディ。

ここがおすすめ!

『黄龍の村』のようなブラックユーモアが光る作品。可愛い子どもと残酷なゾンビ描写のギャップが絶妙で、シュールかつ爽快な展開がクセになります。笑ってスッキリしたい人に最適です。

デス・ベル(2008)

この映画を一言で表すと?

成績至上主義が生んだ、試験型デスゲームホラー!

どんな話?

名門高校の特別クラスの生徒たちが、試験中に何者かによって監禁され、次々と謎の死を遂げる。問題に正解しないと死ぬという極限のルールの中で、犯人と動機を暴こうとする学園ホラー。

ここがおすすめ!

密室性・理不尽さ・反撃の構図など、『黄龍の村』と重なる要素が多数。韓国ホラーらしい鋭い社会風刺もあり、サスペンスとしても秀逸。スリルと謎解きを同時に味わいたい人におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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