12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』
スポンサーリンク

映画『川の底からこんにちは』あらすじネタバレ結末と感想

スポンサーリンク

この記事では、映画『川の底からこんにちは』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『川の底からこんにちは』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『川の底からこんにちは』の結末までのストーリー
  • 『川の底からこんにちは』を見た感想・レビュー
  • 『川の底からこんにちは』を見た人におすすめの映画5選

映画『川の底からこんにちは』 作品情報

川の底からこんにちは

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:石井裕也
  • キャスト:満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎 etc

映画『川の底からこんにちは』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『川の底からこんにちは』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『川の底からこんにちは』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『川の底からこんにちは』 あらすじ【起・承】

佐和子は上京して5年目。便秘に悩み何度も腸内洗浄に来ている。仕事も5つ目。上司にクズと言われても感情なく仕事する。そして恋人も5人目。会社の上司の健一は仕事ではかっこいいけど、実は編み物好きでバツイチ子持ち。
どこか妥協だらけの佐和子の元に、ある日おじさんから父が肝硬変で入院したと連絡が来る。先も長くないらしく佐和子の目からは涙が流れていた。佐和子は健一に言われるまでなぜ涙が流れているのか気づかないくらい感情が鈍っていた。

健一が勝手に仕事を辞め、父のしじみ工場を継ぐと言い出す。佐和子も仕事を辞め、健一の娘の加代子と一緒に5年ぶりの帰省をする。

しじみ工場での勤務が始まるが、パートのおばさんたちは駆け落ちで田舎を出た佐和子のことをよく思っていない。健一は佐和子の幼馴染の友美と家出してしまう。
自宅で出たうんこを河原にまく佐和子。その中に綺麗な花が咲いているのを見つける。父に見舞いでその花を持っていく。
佐和子の状況は最悪だったが、しじみ工場は2カ月先が危うい状態。佐和子は「頑張るしかない」と悟る。そんなとき病気の父が一時帰宅する。

映画『川の底からこんにちは』 結末・ラスト(ネタバレ)

車いすの父としじみが取れる河原を散歩する佐和子。自分が死んだらしじみが取れる川に散骨しそれで儲けろと遺言のようなことを言われる。健一の娘加代子はだんだん佐和子に懐いていくが、健一が友美と戻ってきて加代子を連れ出そうとする。そこに父が「おとうさんだから」と雨の中病の体を顧みず恋人たちに応戦する。さわ子の味方をしてくれる父。加代子も健一に「そんなんだからお母さんいなくなった」と初めて言葉を発する。健一と友美は出ていくが、佐和子側は結託する。
そんな状況にもかかわらずなぜか健一と「結婚する」と言い出す佐和子。「所詮大したことないからがんばらなきゃ」と開き直る。

しじみ工場でも開き直って仕事に打ち込む佐和子。「中の下だから、何が悪い?何回男に捨てられてもがんばるしかない」と従業員たちの前で叫ぶ。開き直って奔走する佐和子をパートのおばさんたちも支え始める。父にもらった5万円を資金に会社を立て直す佐和子。会社の歌を作ってパートのおばさんたちのやる気が上がると売り上げも2倍越え。

そのころ出ていった健一と友美も生活に飽きて田舎に戻ってくる。

お父さんの病状が悪化し再入院。「がんばってよ」佐和子が声をかけてもかなわず父は死
ぬ。父の死に落ち込むがうんこをまいていた河原に花がいっぱい咲き大きなスイカもできている。会社のパートのおばさん達は葬儀の時に「新しいお母さんになってあげる」と味方してくれる。

父の遺骨を遺言の通りしじみが取れる川に散骨する前、健一が戻ってくる。佐和子はお父さんのお骨を健一に投げつける。失ったものもある。しかし「しょうがないから頑張る」という単純明快な論理で佐和子は叫ぶのであった。

映画『川の底からこんにちは』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『川の底からこんにちは』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

主人公佐和子役を満島ひかりが好演

この映画の主人公佐和子という女性は映画の主人公にはあまりいないタイプです。キャッチーではありませんし観ている側としては憧れも抱きませんでした。しかし、自分を中の下と悟り「しょうがないから」と流されるままに生きている姿を見ていると、ああ、この人みたいに妥協しちゃうことってあるよな、と物語冒頭から共感してしまう部分がありました。
その佐和子が徐々に強さを発揮していきます。男に捨てられ子供はおいていかれ、父のしじみ工場では女狐扱いされて。状況は最悪なのに「自分なんて所詮大したことないからがんばらなきゃ」と開き直っていきます。お洒落な女性だったら現実逃避の旅に出たりするかもしれない。キツい女だったら周囲に当たり散らすかもしれない。しかし佐和子の場合、プライドなんてものもない。あるがままをすべて受け入れて泥臭く突っ走るんです。

そんな気の抜けた佐和子から開き直る強さを持った佐和子に至るまで、いい人でも悪い人でもない、ある意味癖のあるむつかしいキャラクターを満島ひかりは見事に演じ切っています。演じ切っているというか、石井監督がうまく演出しているのかな?満島ひかりはこの佐和子の役柄にドはまり役なんです。

ユーモアに溢れている

演出の緩急がとてもいいです。前のめりに歌を歌うしじみ工場のパート従業員たちのシーンはとてもインパクトがあります。歌の歌詞も皮肉に満ちていてついつい注目してしまうシーンでした。石井監督作品にはいつもユニークなダンスがあったり歌があったり、ちまたの人々をユーモアに富んで描くのがとても上手です。キャラクターそれぞれが皮肉に満ちています。酒癖の悪いおじさん。カツラで従業員のほとんどと浮気していたお父さん。しかしどのキャラクターにも共感してしまう要素があるのが監督の演出のすごいところです。作中には浮気されていても女は歩いていくしかないし、男は浮気をしても結局帰る場所を求めている。みたいなメッセージもあるのかな?なんて感じました。
キャッチーじゃないし、おしゃれな映画じゃないので、何度も見ようと思いません。しかし爽快で楽しい映画です。


父親が倒れ、実家のしじみ工場に戻ることになった主人公が、自分の人生と父の工場を立て直すために奮闘するストーリー。
主人公である佐和子の、自分は中の下だししょうがないと、仕事も恋も妥協を重ねている姿が、自分のような庶民の生活そのもので、強く共感しました。ただ佐和子の強いのは、プライドが低く、そんな自分を受け入れて生きていけるところだと思います。
私はいまだに、都会で仕事も恋も上手くいくキラキラ人生への憧れを捨てきれず苦しいし情けないと感じているのですが、佐和子のように自分自身や周りの環境を受け入れて、その中で前向きに努力していけるようになりたいと思いました。(女性 20代)


佐和子になりたいとは思わないけど、どこか共感できる部分が多く、いつの間にか佐和子に味方しながら鑑賞してしまった人も少なくないはず。私もその一人です。
しょうがないとか、まあいいやと思いながら生きている私にとってそれは妥協でもなんでもないと思っていましたが、佐和子が頑張っている姿を見るともっと何か出来るのではないか、したほうがいいのではないかとやる気と勇気をもらいました。
大きな盛り上がりはありませんが、のんびりゆったりと見るのがこの作品にはぴったりなのかも知れません。(女性 30代)


本作は、上京して5年になる佐和子は何気ない毎日を過ごしていたが、ある日父が病に倒れたことで倒産寸前のシジミ工場を継ぐことになる。そんな彼女が工場を立て直すために奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ作品。
気が付けば朝礼時の社歌が頭から離れない。パートさんたちのキャラの濃さや佐和子のだらしなさが気になってしょうがない。
しかし、妥協ばかりの人生でなるようになるさと開き直る佐和子に、いつの間にか元気を貰い、ユーモアがあってのんびりと観れる作品だった。(女性 20代)


主人公の佐和子がとことん“中の下”を自認しているところから始まるのが新鮮だった。仕事も恋愛も中途半端で逃げてばかりの彼女が、実家に戻り、工場を継ぐことで少しずつ覚悟を決めていく展開がリアル。劇的な成功ではなく「中の下でいい」と開き直るラストが逆に力強く感じた。等身大の成長物語として印象に残る作品。(30代 男性)


最初は主人公の消極的な性格にイライラする部分もあったが、見ていくうちに共感に変わった。何者にもなれない不安や、現実に折り合いをつける苦しさがすごくリアル。工場での騒動を経て、彼女が自分なりの立ち位置を見つけるラストはじんわりと心に響いた。(20代 女性)


派手な展開はないが、現実をしっかり見据えたストーリーが印象的だった。佐和子が「中の下」であることを受け入れることで逆に前に進めるというテーマは新鮮。完璧を目指さなくてもいいというメッセージが、大人になってから観ると特に刺さる。(40代 男性)


どこか投げやりだった主人公が、実家の仕事を通じて少しずつ責任を持つようになる流れが自然で良かった。恋人との関係や家族との距離感もリアルで、共感できる部分が多い。最後の開き直りにも似た前向きさが印象に残った。(30代 女性)


“普通以下”を肯定するというテーマが面白かった。社会的に成功することだけが正解ではないという視点が新鮮で、見終わった後に少し気が楽になる作品。佐和子の変化は小さいが、その分リアルで説得力があった。(20代 男性)


人生において中途半端な状態をどう受け入れるかというテーマが深い。佐和子のように逃げ続けてきた人間が、最終的に自分の居場所を見つける過程が丁寧に描かれている。決して大きな成功ではないが、それが逆に現実的で心に残る。(50代 女性)


ユーモアと現実のバランスが絶妙な作品だった。登場人物たちのやり取りがどこか滑稽でありながら、しっかりと人間ドラマとして成立している。佐和子の決断は小さな一歩だが、その積み重ねの大切さを感じさせる。(40代 女性)

映画『川の底からこんにちは』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『川の底からこんにちは』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

百万円と苦虫女

この映画を一言で表すと?

逃げながら自分を探す、静かな再生のロードムービー。

どんな話?

些細な事件をきっかけに前科を持ってしまった女性が、100万円を貯めるごとに住む場所を変えながら各地を転々とする物語です。人との関係を避けながらも、出会いを通じて少しずつ心境が変化していきます。自分の居場所を探し続ける姿が印象的です。

ここがおすすめ!

自分の人生に迷いながらも、無理に前向きにならない主人公の姿がリアルです。川の底からこんにちはと同様に、等身大の葛藤と成長が描かれており、共感しやすいのが魅力。静かで余白のある演出も心に残ります。

ぐるりのこと。

この映画を一言で表すと?

人生の痛みと再生を描く、深く優しいヒューマンドラマ。

どんな話?

法廷画家として働く男性とその妻が、流産や心の問題を抱えながらも、ゆっくりと関係を築き直していく物語です。日常の出来事や社会の現実が交差しながら、二人の絆が試されていきます。

ここがおすすめ!

決して明るいだけではない現実を受け止めながら、それでも前に進む姿が丁寧に描かれています。川の底からこんにちはのように、派手な成功ではなく小さな再生を描いている点が共通しており、深い余韻を残す作品です。

モテキ

この映画を一言で表すと?

ダメ男の成長をユーモラスに描く青春群像劇。

どんな話?

冴えない日々を送っていた男性に突然訪れた“モテ期”。複数の女性との出会いを通じて、恋愛や自分自身に向き合うことになる。浮かれては失敗しながらも、少しずつ成長していく姿が描かれる。

ここがおすすめ!

自分に自信が持てない主人公が、試行錯誤を繰り返す様子がリアルで共感できる。川の底からこんにちはと同様に、不器用な人物の成長がテーマで、笑いと切なさのバランスも絶妙な作品です。

南極料理人

この映画を一言で表すと?

極限の環境で描かれる、ゆるやかな日常ドラマ。

どんな話?

南極観測隊の料理人として派遣された男性が、限られた環境の中で仲間たちと生活する様子を描く。過酷な場所でありながらも、食事や会話を通して穏やかな日常が築かれていく。

ここがおすすめ!

大きな事件が起きない中で、日常の中にある小さな幸せや人間関係が丁寧に描かれている。川の底からこんにちはと同様、肩の力を抜いて観られる作品で、じんわりと心が温まる魅力があります。

リンダ リンダ リンダ

この映画を一言で表すと?

不器用な青春が輝く、等身大のバンドストーリー。

どんな話?

文化祭を前にした女子高生バンドが、ボーカルの脱退というトラブルをきっかけに、急遽留学生を迎えてライブに挑むことになる。練習や衝突を重ねながら、本番に向けて絆を深めていく。

ここがおすすめ!

完璧ではない彼女たちの姿がリアルで、努力や成長が自然に描かれている。川の底からこんにちはと同じく、“うまくいかない人たち”の前向きな変化が魅力で、観終わった後に爽やかな気持ちになれる作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

影山みほをフォローする
ヒューマンドラマ映画

みんなの感想・レビュー