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映画『13回の新月のある年に』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『13回の新月のある年に』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『13回の新月のある年に』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0057868

製作年 1978年
上映時間 124分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
キャスト フォルカー・シュペングラー
イングリット・カーフェン
ゴットフリード・ジョン
エリザベート・トリッセナー
製作国 西ドイツ

映画『13回の新月のある年に』の登場人物(キャスト)

エルヴィラ / エルヴィン・ヴァイスハウプト(フォルカー・シュペングラー)
男性から女性に性転換した。結婚歴があり、娘がいる。過去のことを覚えていない。
赤毛のツォラ(イングリット・カーフェン)
エルヴィラの友人。娼婦をしている。
アントン・ザイツ(ゴットフリード・ヨーン)
エルヴィラに性転換をさせた男。不動産業のトップ。幼少期を強制収容所で過ごしていた。
イレーネ(エリザベート・トリッセナー)
エルヴィラの元妻。高校教師。精肉店でエルヴィラと出会った。
マリアン(エヴァ・マッテス)
エルヴィラとイレーネの娘。エルヴィラのことを受け入れている。
J・スモリク(ギュンター・カウフマン)
アントンの部下。口が軽い。
シスター・グドルン(リーゼロッテ・ペンパイト)
エルヴィラの育て親。
クリストフ・ハッカー(カール・シャイト)
エルヴィラの恋人で同居人。元俳優。

映画『13回の新月のある年に』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『13回の新月のある年に』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『13回の新月のある年に』のあらすじ【起】

1978年7月24日。この年は、7年おきに訪れる太陰年に13回の新月が巡る、不吉な年だった。

男装したエルヴィラは男娼を求める。男娼は、エルヴィラの身体に男性器がないと分かると、仲間たちと暴行を加えた。

ボロボロの状態で帰宅したエルヴィラは、2ヶ月ぶりに帰ってきたクリストフにその姿を見られてしまう。エルヴィラは、クリストフを恋しく思っていたため、男娼を求めていた。クリストフはエルヴィラを罵り、家を出ていくと告げる。エルヴィラは必死にクリストフを止めるが、クリストフは車に乗り、どこかへ行ってしまった。

その様子を見ていた友人のツォラは、仕事場にエルヴィラを連れ込み、話を聞く。

エルヴィラは過去の身の上話を始めた。元妻のイレーネは、性転換手術後も味方でいてくれたという。俳優だったクリストフが自ら命を断とうとしたとき、援助を続け支えたのはエルヴィラだった。

帰宅したエルヴィラは、クリストフが去ったことを受け入れられず、家中を探し回る。

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映画『13回の新月のある年に』のあらすじ【承】

翌朝、エルヴィラの元にイレーネが訪ねてくる。幾日か前、エルヴィラは新聞社のインタビューに対し、現在は権力者となっているアントンとの過去を語っていた。イレーネは、明らかにすべきではない事実を話してしまったエルヴィラが、アントンに報復を受けるのではないか、と心配する。

エルヴィラにはアントンに手を出されない、という根拠のない自信があった。だが、イレーネの心配はエルヴィラだけではなく、娘のマリアンにも及んでおり、イレーネは恐怖で泣き出してしまう。エルヴィラはアントンへ謝罪すると約束した。

エルヴィラは、心が女性でもないのに手術を受けたというが、はっきりとした理由までは分かっていなかった。

エルヴィラとツォラは、エルヴィラの育ての親であるシスター・グドルンに会いに行く。エルヴィラはグドルンの元で14年間暮らしていたという。煮え切らない態度のエルヴィラに業を煮やしたツォラは、グドルンに話しかける。グドルンはエルヴィラのことを覚えており、エルヴィラが忘れてしまった幼少期を話し始めた。

映画『13回の新月のある年に』のあらすじ【転】

エルヴィラの生い立ちを知ったツォラは涙を流す。自分の忘れていた過去を知ったエルヴィラは倒れ込んでしまい、そのままグドルンの元を後にした。

ツォラは、クリストフが作り続けた映画に目を通す。

エルヴィラはアントンへ謝罪に向かった。アントンが経営する不動産のビルの前には、アントンにクビにされた男が立っていた。その男は、アントンが今の地位に登り詰めた経緯を話し始める。アントンは娼館で経営で富を成し、今やこの街を支配しているという。

エルヴィラは、ビルの中で首を吊ろうとしている男に声をかける。エルヴィラは男の自殺を止めるでもなく、男にワインを渡し、自分のことを話し始めた。男はエルヴィラが見ている前で首を吊る。

エルヴィラはアントンのオフィスを訪ねるが、会議中で離席していた。アントンの部下であるJ・スモリクから合言葉を聞かれたエルヴィラは、娼館時代を回想し合言葉を思い出す。エルヴィラが言った合言葉は、アントンと特に親しい人間しか知らないものだ、とスモリクは告げた。

映画『13回の新月のある年に』の結末・ラスト(ネタバレ)

スモリクはアントンに合言葉を伝え、エルヴィラは面会するが、アントンはエルヴィラのことを覚えていなかった。エルヴィラは、昔の写真と男性だった時の名前を伝えるが、アントンは思い出せない。

アントンはようやくエルヴィラを思い出し、自分のために性転換手術を受けた狂人だ、と部下たちに説明する。

エルヴィラはインタビューの件を謝罪するが、アントンは気にしていないようだった。アントンは、エルヴィラの淹れたコーヒーが飲みたいと話し、エルヴィラは自宅へと招待する。

エルヴィラの家にはツォラがいた。ツォラはアントンを誘惑し、2人はキスをする。その現場を目にしたエルヴィラはショックを受ける。

エルヴィラは男装し、イレーネとマリアンの元を訪ねた。2人には幸せでいてほしい、とエルヴィラは伝える。エルヴィラは、2人と再び暮らしたいと考えていたが、イレーヌとマリアンはエルヴィラに好意を抱きつつも拒絶した。エルヴィラは走ってその場から去る。

マリアンは、エルヴィラが自宅で亡くなっているのを発見した。

映画『13回の新月のある年に』の感想・評価・レビュー

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映画『13回の新月のある年に』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『13回の新月のある年に』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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