12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ノイズ(2022)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ノイズ(2022)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ノイズ(2022)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ノイズ(2022)』の結末までのストーリー
  • 『ノイズ(2022)』を見た感想・レビュー
  • 『ノイズ(2022)』を見た人におすすめの映画5選

映画『ノイズ(2022)』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2021年
上映時間 127分
ジャンル サスペンス
ドラマ
監督 廣木隆一
キャスト 藤原竜也
松山ケンイチ
神木隆之介
黒木華
製作国 日本

映画『ノイズ(2022)』の登場人物(キャスト)

泉圭太(藤原竜也)
黒イチジク農園の経営者。子どもの頃に親を失って以来ずっと猪狩島の人々に育ててもらったため、その恩返しをしたいと思っている。島おこしの救世主として島民から期待されている。
田辺純(松山ケンイチ)
圭太の幼馴染。猟師をしながら農園を手伝っている。圭太と同じく子どもの頃に親を失い、猪狩島の人々に育ててもらったため、その恩返しをしたいと思っている。
守屋真一郎(神木隆之介)
圭太と純の後輩。着任したばかりの猪狩島の駐在員。正義感が強く、真っ直ぐで嘘をつけない性格。
泉加奈(黒木華)
圭太の妻。農園を手伝っている。圭太と同じく親を失った自分を育ててくれた猪狩島の人々に恩義を感じてはいるが、島を出て縛られずに生きたいと思っている。
畠山努(永瀬正敏)
本土からやってきた刑事。疑り深く、勘が鋭い。
小御坂睦雄(渡辺大知)
少女を暴行した罪で捕まった元受刑者。刑務所を出た後、保護司の鈴木に世話してもらい、圭太の農園で働くために猪狩島へやってくる。
庄司華江(余貴美子)
猪狩島の町長。過疎化が進む猪狩島を何とかして盛り上げようと考えている。島おこしのためなら手段を選ばない。
横田庄吉(柄本明)
猪狩島に住む老人。圭太たちのことは昔からよく知っている。猪狩島を大切に思っている。

映画『ノイズ(2022)』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ノイズ(2022)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ノイズ(2022)』のあらすじ【起】

過疎化が進む猪狩島。泉圭太は友人の田辺純に手伝ってもらいながら、島おこしのために黒イチジク農園を営んでいた。ニュースでも取り上げられ注目を集める圭太の農園に、島民たちは大きな期待を寄せていた。

保護司の鈴木に連れられて、元受刑者の小御坂睦雄が猪狩島へやってきた。小御坂は衝動的に鈴木を殺害した後、島を徘徊中に圭太と純に遭遇する。その後、たまたま見かけた圭太の娘・恵里奈に近づいていくのだった。

圭太が帰宅すると、恵里奈が行方不明になっていた。圭太が農園を探していると、恵里奈の自転車にまたがった小御坂を発見する。駆けつけた純と共に問い詰めているうちに、圭太は誤って小御坂を殺害してしまう。その直後、恵里奈が無事に発見されたとの知らせが入る。

小御坂の遺体を前に呆然とする2人の元へやってきたのは、着任したばかりの駐在員・守屋真一郎。先輩から駐在員としての心得を教わっていた真一郎は、島を守るために事件を隠蔽することを圭太たちに提案する。正当防衛とはいえ、島おこしの妨げになることを恐れた3人は、事件の隠蔽を決める。

映画『ノイズ(2022)』のあらすじ【承】

本土では保護司の鈴木が行方不明となったことから、警察が小御坂の行方を追っていた。鈴木の自宅に残された手がかりから、警察が猪狩島へ聞き込みにやってくる。さらに島で鈴木の遺体が発見され、本格的な捜査が始まる。

圭太・純・真一郎の3人が倉庫で小御坂の遺体の隠蔽工作をしていると、そこへ町長の庄司華江がやって来る。遺体を運ぶ姿を近所に住む老人・横田庄吉が目撃しており、町長に伝えたのである。町長は圭太の農園に支給される給付金を得たいがために、圭太を庇って純か真一郎が自首するように指示する。庄吉は圭太たち3人を守るために町長が手を貸してくれることを期待していたが、身勝手な発言をする町長と揉み合いになり、2人とも死亡する。

圭太たちは庄吉の家族と主治医に口裏を合わせてもらい、庄吉は心不全で亡くなったことにした。さらに、小御坂が町長を殺害した後、本土へ逃走したかのように偽装工作をした。

警察は聞き込みを続けるが、口をつぐむ島民たち。刑事の畠山努はその様子に何かを隠しているという疑いを持つ。その後、圭太の自宅の庭から小御坂の履歴書が入った封筒を見つけたことで、圭太への疑いが強まるのだった。

映画『ノイズ(2022)』のあらすじ【転】

庄吉の葬儀では、島を大切に思っていた庄吉の意志を継ぎ、島民全員で圭太の農園を支えようと盛り上がっていた。一方、圭太の妻・加奈は「救世主だなんて大げさだ、島を出たい」と感じており、圭太にもそのことを伝えるが却下されてしまう。圭太は島おこしをすることが自分の使命だと思っているからだ。

その頃、真一郎は事件を隠し通すことに耐えられなくなっていた。純の倉庫に小御坂の遺体を隠していたが、それに気づいた畠山から問い詰められたことで、ついに限界を迎える。そして、すべて自分がやったと自白した動画を残して自ら命を絶つ。

しかし、小御坂の遺体はすでに別の場所へ移されていたために発見されることはなかった。純は真一郎をこれ以上巻き込まないために、遺体を移動したことを伝えていなかったのである。真一郎を失った2人は激しく後悔するのだった。

その夜、島民たちに亡くなったはずの町長の携帯電話から「遺体はイチジクの下にある、犯人は圭太」という内容のメールが送られてくる。町長の携帯電話は、隠蔽工作中に探しても見つからなかったものだ。このメールを受けて、警察が一斉に農園へとやってくる。

映画『ノイズ(2022)』の結末・ラスト(ネタバレ)

圭太はすべての罪を被ろうとする純を引き止め、家族と島のことを頼むと告げて自首する。

その後、純が真一郎の墓参りに行くと、そこには畠山がいた。「お前はそれで幸せか?」という畠山の問いに「何のことですか?」と答える純。実は、小御坂の履歴書を置いたのも、町長の携帯電話からメールを送ったのも純だったのだ。純は昔から加奈に思いを寄せており、部屋中に写真を貼るほど大きな感情を抱えていた。そして圭太に対して強い嫉妬心を抱いていた。だからこそ事件の罪を圭太になすりつけようとしたのである。

純は刑務所に入った圭太の代わりに、農園を管理する加奈を手伝っていた。「猟もあるから無理しなくていい、自分は圭太を待ち続ける」という加奈の言葉に、純は複雑な表情を浮かべるのだった。

圭太との面会にやってきた加奈は、恵里奈が描いた絵日記を見せながら「島を出たい」と伝える。すると、圭太は加奈や純の本音を無視してきたことを謝罪し、こんなことになったのは自分のせいだと語る。

面会後、圭太は恵里奈の絵日記の内容を呟きながら涙を流すのだった。

映画『ノイズ(2022)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

閉鎖的な島社会の恐ろしさを描いた本作は、サスペンスとして非常に引き込まれました。​主人公たちが誤って殺人を犯し、それを隠蔽しようとする過程で、島全体が共犯関係に陥っていく様子がリアルで怖かったです。​特に、神木隆之介さん演じる真一郎の葛藤が印象的で、彼の演技に心を打たれました。​ラストの展開には賛否あるかもしれませんが、私はこの結末に納得しています。(30代 女性)​


藤原竜也さんと松山ケンイチさんの共演に期待して観ましたが、予想以上に重厚なストーリーでした。​島の再興を目指す中で起こる事件と、その隠蔽によって崩れていく人間関係がリアルに描かれており、考えさせられました。​特に、松山さん演じる純の内面の変化が見事で、彼の演技力に感心しました。​サスペンス好きにはおすすめの作品です。(40代 男性)​


島の平和を守るために嘘を重ねていく主人公たちの姿が切なかったです。​最初は正当防衛だったはずが、次第に取り返しのつかない事態に陥っていく様子がリアルで、観ていて胸が痛みました。​黒木華さん演じる加奈の存在も重要で、彼女の選択が物語に深みを与えていました。​結末には驚きましたが、納得のいくラストでした。(20代 女性)


閉鎖的なコミュニティの中で起こる事件と、その隠蔽によって生まれる歪みが見事に描かれていました。​特に、町長役の余貴美子さんと柄本明さんのやり取りが印象的で、重いテーマの中にもユーモアが感じられました。​また、渡辺大知さん演じる小御坂の不気味さが物語全体に影を落としており、サスペンスとしての完成度が高かったです。(50代 男性)


原作漫画のファンとして観ましたが、映画版は原作とは異なる展開で新鮮でした。​特に、主人公たちの心理描写が丁寧に描かれており、彼らの葛藤に共感できました。​また、神木隆之介さんの演技が素晴らしく、彼の成長を感じられる作品でした。​ラストの解釈は人それぞれだと思いますが、私はこの終わり方が好きです。(30代 女性)​


島の再興を目指す中で起こる悲劇がリアルで、観ていて心が痛みました。​特に、藤原竜也さん演じる圭太の苦悩が伝わってきて、彼の演技に引き込まれました。​また、島民たちが事件を隠蔽しようとする姿が、現実でもあり得るのではないかと思わせるリアリティがありました。​サスペンスとして非常に完成度の高い作品です。(40代 女性)


サスペンス映画として非常に楽しめました。​特に、神木隆之介さん演じる真一郎の変化が見事で、彼の演技に引き込まれました。​また、島の閉鎖的な雰囲気がリアルに描かれており、観ていて緊張感がありました。​ラストの展開には驚かされましたが、納得のいく結末でした。(20代 男性)


映画全体を通して、閉鎖的な島社会の恐ろしさが描かれており、非常に考えさせられました。​特に、松山ケンイチさん演じる純の内面の変化がリアルで、彼の演技力に感心しました。​また、黒木華さん演じる加奈の存在が物語に深みを与えており、彼女の選択が印象的でした。​サスペンスとして非常に完成度の高い作品です。(50代 女性)


原作漫画のファンとして観ましたが、映画版は原作とは異なる展開で新鮮でした。​特に、主人公たちの心理描写が丁寧に描かれており、彼らの葛藤に共感できました。​また、渡辺大知さん演じる小御坂の不気味さが物語全体に影を落としており、サスペンスとしての完成度が高かったです。​ラストの解釈は人それぞれだと思いますが、私はこの終わり方が好きです。(30代 男性)


閉鎖的な島社会の恐ろしさを描いた本作は、サスペンスとして非常に引き込まれました。​主人公たちが誤って殺人を犯し、それを隠蔽しようとする過程で、島全体が共犯関係に陥っていく様子がリアルで怖かったです。​特に、神木隆之介さん演じる真一郎の葛藤が印象的で、彼の演技に心を打たれました。​ラストの展開には賛否あるかもしれませんが、私はこの結末に納得しています。(20代 女性)

映画『ノイズ(2022)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ノイズ(2022)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

藁の楯(2013)

この映画を一言で表すと?

正義と復讐の間で揺れる警護官たちの壮絶な逃避行サスペンス!

どんな話?

凶悪犯に懸賞金10億円がかけられ、全国民から命を狙われる男を警護するという異常な任務を背負った警察官たち。道中でのさまざまな妨害や仲間の裏切りの中、正義とは何かを問われる社会派サスペンス。

ここがおすすめ!

テンポの良い展開と張り詰めた緊張感が続く中、警護側の人間ドラマも丁寧に描かれており、単なるアクション映画を超えた深みがあります。藤原竜也と同じく演技力の高いキャスト陣も魅力!

怒り(2016)

この映画を一言で表すと?

人間不信と信頼の狭間でもがく、心を揺さぶる群像劇。

どんな話?

ある殺人事件の容疑者と思しき3人の男が、全く別の土地で静かに暮らしている。彼らと出会う人々は、その男たちを信じるかどうか、苦悩し葛藤していく。重厚なサスペンスとヒューマンドラマが交錯する作品。

ここがおすすめ!

真犯人が誰なのかというミステリー要素と、人間関係の繊細な描写が融合。観る人に「信じるとは何か?」を強く問いかけてくる内容で、映画『ノイズ』に通じるテーマ性が光ります。

22年目の告白 −私が殺人犯です−(2017)

この映画を一言で表すと?

殺人犯が名乗り出た!?衝撃の真相が明かされる逆転サスペンス!

どんな話?

未解決の連続殺人事件の犯人を名乗る男が、事件から22年後に自伝本を出版しメディアの寵児となる。しかし、彼の登場が再び人々を混乱に陥れ、真相が徐々に暴かれていく…。先の読めない展開が魅力。

ここがおすすめ!

スピーディーでスリリングな展開が続き、予想を裏切る結末に驚かされます。過去と現在が交錯しながら、被害者遺族や警察の視点も描かれ、物語に厚みを持たせている点が秀逸です。

ミスミソウ(2018)

この映画を一言で表すと?

いじめが生んだ凄惨な復讐劇、衝撃の残酷描写に目が離せない。

どんな話?

雪深い田舎町に転校してきた少女が、壮絶ないじめを受ける。やがて家族を焼き殺され、彼女の復讐が始まる…。静けさの中に狂気が潜む、衝撃のバイオレンスドラマ。

ここがおすすめ!

ノイズ同様、閉鎖的なコミュニティの闇が描かれており、復讐の是非を問うメッセージ性も強い作品。邦画ならではの心理描写と暴力表現が絡み合い、観る者を圧倒します。

クリーピー 偽りの隣人(2016)

この映画を一言で表すと?

隣人が「普通じゃない」ことに気づいたとき、あなたはどうする?

どんな話?

元刑事の高倉は引っ越した家で、奇妙な隣人・西野に出会う。次第に西野の過去や家族関係に不審を抱くようになり、恐ろしい真実が明らかになっていく…。静かに迫る不気味さが印象的なサスペンス。

ここがおすすめ!

全体を包む不穏な空気と、ジワジワと忍び寄る狂気が最大の魅力。ノイズ同様、日常が崩れていく恐怖を描いており、ミステリとホラーの中間のような独特の後味を残します。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
映画のネタバレあらすじ

みんなの感想・レビュー