この記事では、映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0032931
製作年 | 1954年 |
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上映時間 | 105分 |
ジャンル | サスペンス ミステリー |
監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
キャスト | レイ・ミランド グレイス・ケリー ロバート・カミングス アンソニー・ドーソン |
製作国 | アメリカ |
映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』の登場人物(キャスト)
- トニー(レイ・ミランド)
- 元プロのテニスプレイヤー。スター選手だったので、家にいることが少なかったが、今は妻を優先し引退した。ケンブリッジ大学の卒業生。マーゴの財産が目当てで結婚した。
- マーゴ(グレース・ケリー)
- トニーの妻。元々金持ちの娘であった。9万ポンドの財産を持つ。トニーの不在に不満を感じているうちに、マークと恋愛関係になった。
- マーク(ロバート・カミングス)
- 推理作家。マーゴの不倫相手。マーゴを心底愛している。
- スワン(アンソニー・ドーソン)
- ケンブリッジ大学の卒業生で、トニーよりも年上。学生時代、現金を盗んだという噂もあった。戦時中は軍法会議にかけられ、1年獄中にいたこともある。
- ハバード警部(ジョン・ウィリアムズ)
- 髭が似合う、洞察力のある警部。
映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のあらすじ【起】
元テニス選手のトニーは、妻マーゴと推理作家マークの不倫関係に気づいていた。マーゴはマークから送られた1通の手紙を持ち歩いていたところ、ある日鞄ごと盗まれてしまう。マーゴは手紙を返してもらうため犯人に50ポンド支払ったが、手紙は戻って来なかった。盗んだのはトニーである。
トニーは、マーゴがマークと出掛けた晩、車を買いたいという口実でスワンを自宅に呼んだ。スワンはトニーと同じ大学の卒業生で、在学中から盗癖があると有名だった。彼の悪行を知っているトニーは、1000ポンドの報酬でマーゴを殺害して欲しいと恐喝した。
トニーはスワンに犯行計画を話す。大筋はトニーが外出している晩に、スワンがマーゴを殺害するというものだった。まず、トニーがあらかじめマーゴの鞄から鍵を抜き取り、ドアの前の階段に隠しておく。午後11時3分前に訪問したスワンが、階段から鍵を取り、部屋に侵入する。その後寝ているマーゴに気づかれないよう、机の後ろにあるカーテンに隠れ、外出中のトニーの電話を待つ。11時に電話が鳴り、机の上の電話をマーゴが取ったら、背後から首を絞め殺害するのだ。
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映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のあらすじ【承】
スワンが階段に鍵を戻しておけば「警察は窓から泥棒が侵入したと思う」とトニーは言った。泥棒するつもりが、殺してしまったことにするのだ。実行は翌日だが、スワンはこれを承諾し100ポンドの手付金を受け取った。
翌晩トニーは、マークをパーティに誘いマーゴを1人にする。マークを誘ったのは、自分自身のアリバイのためだ。
しかし、犯行は計画通りにいかなかった。電話を取った後、首を絞められたマーゴが、ハサミを手に取りスワンを殺してしまったのだ。電話がトニーからだと気づいたマーゴは、何者かを誤って殺害してしまったとトニーに話す。トニーはそのまま何にも触れるなと言い、急いで帰宅した。
表面上は動揺しているマーゴをなだめながら、トニーはスワンのコートの中の鍵をマーゴの鞄に戻した。スワンが凶器に使ったスカーフも暖炉で燃やし、証拠を隠滅する。さらに自分が持っていたマークの手紙をスワンのポケットに移し、彼がマーゴの弱みを握り脅したように演出した。
翌朝、ハバード警部が訪問し捜査が行われる。
映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のあらすじ【転】
スワンの靴の泥と玄関口のマットの痕跡から、彼は窓ではなく玄関から入ったと考えられた。またスワンが鍵を持っていないため、マーゴが彼を入れたのだと勘違いされてしまう。その筋だとマーゴの「突然スワンから首を絞められた」という証言は信憑性に欠けるものとなった。その上スワンが手紙を持っていたことから、マーゴは恐喝され故意に刃物を握ったのだと判断される。
こうしてマーゴの方が殺人容疑者として逮捕された。その後の裁判では、死刑が言い渡されてしまう。
マーゴの死刑の前日、彼女を心配したマークはトニーを訪ねた。マークはトニーが罪を被り、マーゴを助ける筋書きを考え提案する。それは、元々トニーが考えたマーゴ殺害計画とほぼ同じ筋書きであり、トニーはギョッとした。トニーは誰も信じないだろうと言い、この提案を拒否する。
そこへいきなり警部がやってきたので、マークは奥の部屋で話を聞く。強盗事件があり数百ポンド奪われたので、多額の金が口座から動いた人を調べていると警部は言った。そこでトニーは、ドッグレースで儲けたと嘘をつく。
映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』の結末・ラスト(ネタバレ)
しかし部屋から大金の入ったトランクを見つけたマークは、警部に報告した。トニーはこれもマーゴのせいにする。
そこでトニーと自分のコートをすり替えた警部は、帰るふりをした。そしてトニーが外出すると、再び部屋の中に入る。この様子を見ていたマークも、部屋に入った。
警部はマーゴを帰宅させるが、彼女の鞄の中の鍵は、実はスワンの鍵なので中に入れない。これを確認した警部はマーゴが無罪だと確信し、彼女の鞄を警察署に戻すよう部下に指示した。
その次に警部はトニーの帰りを待った。コートをすり替えられたトニーは、鍵が見つからない。だから警察署でマーゴの鞄を受け取り、その鍵でドアを開けようとした。ところが鍵が合わない。そしてトニーは、自分が勘違いしていたと気づく。これはスワンの鍵であり、マーゴの鍵は階段に戻されていたのだ。
そこで階段にある鍵を使った。これこそが、トニーがスワンを利用し、マーゴの殺害を謀った大きな証拠である。ドアを開けたトニーを、警部やマーゴ、マークが待ち受けており、罪を認めるより他に方法はなかった。
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映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『ダイヤルMを廻せ!(1954)』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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