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映画『洲崎パラダイス 赤信号』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『洲崎パラダイス 赤信号』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『洲崎パラダイス 赤信号』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0035122

製作年 1956年
上映時間 81分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 川島雄三
キャスト 新珠三千代
三橋達也
轟夕起子
植村謙二郎
製作国 日本

映画『洲崎パラダイス 赤信号』の登場人物(キャスト)

蔦枝(新珠三千代)
恋人の義治と駆け落ちして田舎の栃木から東京にやって来る。以前、遊郭街の「洲崎パラダイス」で娼婦として働いていた。人当たりはいいが、自分の感情に素直で靡きやすい。
義治(三橋達也)
田舎の工場で働いていたが、結婚を反対されて蔦江と東京に駆け落ちして来た。はっきりしない性格で覇気がないが、プライドだけは高く嫉妬深い。
お徳(轟夕起子)
洲崎橋のたもとで居酒屋「千草」と貸しボート業を営む。夫が女と駆け落ちして家を出て行ったため、店を切り盛りしながら女手一つで息子二人を育てている。住み込みで働くことになった蔦江と義治の仲を心配している。
落合(河津清三郎)
神田でラジオ店を経営する金持ちで、羽振りが良い千草の常連客。蔦江を目にかけて色々と面倒を見てやる。
玉子(芦川いづみ)
千草の近所にある蕎麦屋「だまされ屋」で働いている。若いのに気立てが良く、店の出前持ちをすることになった義治のことを何かと気に掛ける。
伝七(植村謙二郎)
お徳の夫。家族を捨てて、洲崎の娼婦と駆け落ちしてしまう。

映画『洲崎パラダイス 赤信号』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『洲崎パラダイス 赤信号』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『洲崎パラダイス 赤信号』のあらすじ【起】

両親に結婚を反対され、故郷の栃木を駆け落ち同然で飛び出してきた義治と蔦江。二人は仕事も見つけられないまま生活は困窮、あてどなく東京中を彷徨う暮らしをしていた。

所持金が底をつきかけたある時、蔦江は勝鬨橋の前でバスに飛び乗った。義治は何も言わず彼女について行く。二人は赤線地帯「洲崎パラダイス」の前でバスを降りた。蔦江は洲崎の遊郭で娼婦として働いていた過去があり、またここで働くしかないと思い立ったのだ。以前の生活へ逆戻りになってしまうことを心配する義治に、蔦江は躊躇する。その時、洲崎橋のたもとにある「千草」という小さい居酒屋の貼り紙が目に入った。そこには女中を募集していると書かれていた。

蔦江は店に入り、女将のお徳に住み込みで働かせてもらえないかと頼む。夫が女と駆け落ちして家を出て行き、お徳は女手一つで二人の幼い息子を育てていた。人手が必要だが、素性が知れない二人を見て最初は訝しがるお徳。しかし、蔦江が持ち前の人当たりの良さで来客をもてなすのを見たお徳は、二人を店に置いてやることにする。

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映画『洲崎パラダイス 赤信号』のあらすじ【承】

蔦江はすぐに、洲崎を出入りする客達の人気を掴む。中でも店の常連でラジオ店を営む落合に気に入られた蔦江は、何かと懇意にしてもらうようになる。

一方義治は蔦江が仕事をしている間、何をするでもなくゴロゴロするだけだった。そんな姿を見兼ねたお徳の計らいで、義治は近所の蕎麦屋「だまされ屋」の出前持ちの仕事を紹介してもらう。プライドだけは高い義治は、「岡持ちなんて卑しい仕事だ」と嫌がる。しかし千草に置いてもらっている手前、引き受けるしかなかった。仕事を始めたものの、覇気のない義治はへまばかりする。その度に店員の玉子だけが、義治のことを気に掛けてくれた。

ある日、蔦江は田舎へ仕送りをするため、義治に給料の前借りを頼む。しかしろくに仕事も出来ない上、前借りなど頼みづらいと思っている義治は返事を渋る。

蔦江に金を用意してやることができず決まりが悪い義治は、出来心で仕事中に蕎麦屋の売上をくすねてしまう。

頼りない義治の代わりに、蔦江は落合に金を工面してもらえないか頼み込む。難なく都合してもらうことができたばかりか、蔦江が移り住むためのアパートまで用意してもらう。

映画『洲崎パラダイス 赤信号』のあらすじ【転】

ある日の夜、仕事を終えた義治は蔦枝に約束をすっぽかされる。自分のことを放ったらかして、落合と寿司を食べに行ったと聞かされた義治は近所中の寿司屋を尋ねて回る。しかし蔦江を見つけることができず、諦めて蕎麦屋に戻った。義治は玉子にくすねた金を返すが、彼女は義治をかばって内緒にしておいてくれる。

蔦枝は結局、翌朝帰って来る。一方蔦江も、玉子から義治が出前から帰って来ないと聞き彼を探しに行く。しかし義治は見つからない。歯痒い思いに我慢できなくなった蔦江は、義治を見限って落合が用意したアパートへ移り住むことに決める。

また一人で店を切り盛りすることになったお徳は、客に飲み逃げされて警察に話をしに行く。お徳が警察から戻ってくると、義治が帰って来ていた。蔦江が神田の落合のアパートに引っ越したと聞いた義治は、すぐに店を飛び出していく。

義治がいなくなった後、家族を置いて出て行ったお徳の夫である伝七がひょっこり戻って来る。お徳は色々な気持ちが入り混じり、思わず感極まってしまう。ばつが悪そうにしている伝七を家に招き入れたお徳は、また夫婦でやり直していくことにする。

映画『洲崎パラダイス 赤信号』の結末・ラスト(ネタバレ)

神田にやって来た義治だったが、猥雑な街中で落合のラジオ店を見つけるのは至難の技だった。炎天下の中飲まず食わずで歩き回ったことが祟って、義治はついに路上で倒れてしまう。道路の作業夫に助けられた義治は、仕方なく千草へ戻る。

蔦江に会えず項垂れる義治を、お徳と玉子が慰める。義治はいい加減気持ちに踏ん切りをつけて、真面目に働くことに決めた。

平穏な日々が続いていたある日、蔦枝が千草に姿を現す。結局蔦江は義治のことが忘れられず、お徳に彼の居所を聞く。やっと真っ当になった義治を心配するお徳は、言葉を濁してはぐらかす。しかし伝七が、出前をしている義治を橋で見たことを口にしてしまう。「義治にはもう会わない方がいい」と言うお徳だったが、蔦江は義治の元へ向かう。

その夜、伝七がかつて駆け落ちした娼婦の女に逆恨みされて殺されてしまう。現場に駆け付けたお徳が泣き崩れる傍らで、奇しくも蔦江と義治は再会する。

二人は再び一緒になり、勝鬨橋の上にいた。そしてまた行く場所も定まらないままバスに飛び乗り、あてのない暮らしに戻って行くのだった。

映画『洲崎パラダイス 赤信号』の感想・評価・レビュー

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映画『洲崎パラダイス 赤信号』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『洲崎パラダイス 赤信号』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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