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映画『彼岸花』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『彼岸花』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『彼岸花』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0028447

製作年 1958年
上映時間 117分
ジャンル ヒューマンドラマ
コメディ
監督 小津安二郎
キャスト 佐分利信
田中絹代
有馬稲子
久我美子
製作国 日本

映画『彼岸花』の登場人物(キャスト)

平山渉(佐分利信)
大手商社で重役を務め、妻の清子、長女の節子、次女の久子の家族4人で暮らしている。一家の大黒柱として戦後の貧しい暮らしを耐え抜き、家族を養って来たという自負がある。良かれと思って長女の節子のために縁談の段取りをする。
平山清子(田中絹代)
渉の妻で2人の娘の母親。普段は一家の主である渉に付き従いながらも、子供達にとっては常に良き理解者。家族の幸せを誰よりも考え、思うところがあれば渉にも意見する。
平山節子(有馬稲子)
平山家の長女。父の渉が進めている縁談をよそに、勤めている会社の同僚である谷口と交際している。
谷口正彦(佐田啓二)
大和商事の取引先企業に勤める青年で、節子と交際している。転勤先の広島に立つ前に、直接結婚の許しを請うため渉のところへやって来る。
河合利彦(中村伸郎)
渉の高校時代からの同級生。渉に娘の結婚式の仲人をしてもらった義理もあり、節子の結婚式の仲人を引き受ける。
三上周吉(笠智衆)
渉の高校時代の同級生であり友人。娘の文子が親の縁談話を無視して家を出て行ったため、渉に相談する。
三上文子(久我美子)
周吉の娘。父の周吉が勝手に見合い話を進めるので家出。銀座のバーで働きながら、ピアニストの恋人と杉並のアパートで同棲している。
佐々木初(浪花千栄子)
京都で旅館を営む渉の昔馴染み。年頃の娘・幸子のために常に方々に声を掛けて結婚相手を探しているが、当の幸子には鬱陶しがられている。
佐々木幸子(山本富士子)
初の娘。節子同様、母親に縁談を持ちかけられ迷惑している。同じ悩みを持つ節子と同盟を結ぶ。

映画『彼岸花』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『彼岸花』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『彼岸花』のあらすじ【起】

大手商社の大和商事で常務取締役を務める平山渉は、妻の清子、長女の節子、次女の久子の4人で暮らす一家の主。渉は友人である河合利彦の娘の結婚披露宴に出席し、祝辞を述べた。

披露宴が終わり平山と河合、同じく友人の堀江は、料亭「若松」で二次会を楽しんでいた。その席で三人は、共通の友人で昔から仲良くしている三上が披露宴に来ていなかったことを不思議に思う。

翌日、平山の会社に三上が訪ねて来る。披露宴に出席しなかったのは、めでたい祝いの席に顔を出す気分になれなかったからだと言う。それと言うのも、娘である文子が親の縁談話を無視しして家を出て行ったというのだ。文子は年上の男と同棲を始め、銀座のバーで働いているらしい。平山は、三上から文子の様子を見て来てほしいと頼まれる。

三上が帰った後、平山の昔馴染みで京都で旅館を営む佐々木初が訪ねて来る。彼女は病気を患い人間ドックを受けに来たと言うが、わざわざ東京まで来たのには理由があった。初は娘の幸子のために縁談を用意し、その病院に勤める医者との見合い話を進めていたのだ。

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映画『彼岸花』のあらすじ【承】

一方、幸子も母の友人である平山に挨拶するため、平山家にやって来る。幸子は母の見合い話を「余計なお世話」と煙たがっており、そのことを平山に相談する。平山は「結婚は金だと思ったら真鍮だったなんてこともある」と言い、幸子の味方につく。

幸子はその後、すぐに節子と会って話をする。実は節子も父に見合い話を一方的に進められていた。二人は意気投合し、お互い親から面倒なことを言われたら協力しようと約束する。

平山一家は久しぶりに家族水入らずで箱根へ旅行にやって来る。清子は、「節子も嫁に行く年頃で、こうやって家族で旅行へ来られるのも最後になるかもしれない」と寂寞の思いを口にする。昔は暮らしが貧しかったけど、4人が1つになれたと平山にしみじみと語った。

次の日、平山のオフィスに谷口という男が訪ねて来る。彼は節子と交際しており、広島へ転勤することになったのでその前に結婚の許しを得るためにやって来たと言う。付き合っていることすら知らなかった平山は、驚きと戸惑いを隠せない。とりあえず返事は保留し、その場は谷口を帰した。

映画『彼岸花』のあらすじ【転】

帰宅した平山は、節子に谷口との関係を問い詰め、「なぜ親に何の相談もないのか」と叱る。しかし、節子は「自分の幸せは自分で探します」と言って、家を飛び出し谷口の家に向かう。

節子は、谷口が自分に黙って父の会社に行ったことを責めるが、彼の真剣な思いを聞いて涙を零す。
平山は谷口の知り合いだという部下の近藤に、谷口の人柄や評判を尋ねる。近藤は、谷口について人柄も良く、悪い噂は全く聞かないと答える。しかし平山は、「本当のことは分からないだろう」と言って、自分の都合の良いように解釈しようとする

平山は三上に頼まれた件で、近藤と一緒に銀座のバー「ルナ」にやって来る。文子に会った平山は、近くのラーメン屋で食事をしながら話をする。三上が心配するようなことは何もなく、文子は幸せそうだった。しばらくしてやって来た交際相手の長沼という男性も好青年で、交際を反対するような理由は全くなかった。

一方、平山は節子のことがまだ許せず、会社へ行かせないように清子に言い付けていた。

映画『彼岸花』の結末・ラスト(ネタバレ)

幸子から電話があり、平山は彼女が滞在している旅館を訪ねた。すると、母が見合いを強制してくるので、家を飛び出して来たと聞かされる。ここでも平山は幸子の味方になり、「親の言うことなど聞かなくていい」とフォローした。しかし、実はこれは幸子の芝居だった。平山の言葉を節子に電話で知らせに行く幸子。渉はまんまと一杯食わされてしまったのだった。

清子は河合に仲人を頼み、谷口と節子の結婚の話を進める。平山は結婚式には出ないと強情を張っていたが、式の前日になってようやく折れる。父が式に出てくれると分かり、清子は喜び、節子は思わず感極まって涙する。

結婚式と披露宴が行われ、節子は谷口の赴任先である広島へ引っ越して行った。

蒲郡で平山の同級生が集うクラス会が開かれる。河合や三上を始め旧友が顔を揃え、お互いの子供のことについて話を交わす。

クラス会の後、平山は京都の初の旅館へ顔を出す。話をしていると幸子から「折角だから節子さんのところにも行ってあげたらどうですか?」と言われる。二人に促された平山は渋々ながらもそれに応じ、節子のところに向かうことにする。

平山は広島に向かう列車で鼻歌を口ずさむ。本音では娘に会えることを楽しみにしているのだった。

映画『彼岸花』の感想・評価・レビュー

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映画『彼岸花』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『彼岸花』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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