この記事では、映画『355』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『355』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『355』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0070676
製作年 | 2022年 |
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上映時間 | 122分 |
ジャンル | アクション |
監督 | サイモン・キンバーグ |
キャスト | ジェシカ・チャステイン ペネロペ・クルス ファン・ビンビン ダイアン・クルーガー |
製作国 | イギリス |
映画『355』の登場人物(キャスト)
- メイス(ジェシカ・チャステイン)
- アメリカのCIA女性スパイ。相棒のニックを殺されてしまい悲しみに暮れながらも、悪党のもとに渡ってしまったデバイスを取り返す為、奮闘する。
- グラシー(ペネロペ・クルス)
- デバイスを持ち去ったルイスの担当セラピスト。ひょんなことから事件に巻き込まれてしまう。最初は事件に関わることを拒むが、メイスに懇願され協力する。
- マリー(ダイアン・クルーガー)
- ドイツの女スパイ。メイスと同じくデバイスを取り返すことが目的であるが、互いに任務を邪魔されたとメイスと対立する。
映画『355』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『355』のあらすじ【起】
国際テロ組織の一員であるイライジャに、取引を持ちかけるサンディアゴ。サンディアゴが取引に持ち出したのはネット上の何でもアクセスできるというデバイスであり、その証拠に現在飛行しているブラジルの貨物機を爆発させて見せる。
イライジャは取引に応じるふりをして、サンディアゴに銃を発砲する。サンディアゴ側の部下であるルイスは、実は特殊工作員であり、合図を送ったことにより、特殊部隊が突入し、銃撃戦は激化する。ルイスは戦いが落ち着いたのを見計らって、デバイスを持ち去っていく。
その後、ルイスはCIAにデバイスを300万ドルで買わないかと取引を持ちかける。CIAのスパイであるメイスはデバイスの回収を命じられ、ニックと一緒にパリへと飛び立つのであった。
夫婦に扮してルイスに近付いたメイス達は、カフェでルイスの隣の席に座る。デバイスの入ったバッグと現金の入ったバッグを交換するつもりが、カフェの店員に扮したドイツのスパイであるマリーにバッグを盗まれてしまう。メイスはマリー、ニックはルイスをそれぞれ追いかけるがそれぞれ逃げられてしまう。
1度本部へ戻ったメイスは、ニックが殺されたことを知らされるのであった。
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映画『355』のあらすじ【承】
長官から、単独で動くことを指示されたメイスは、イギリスに居るコンピューター専門家のディジに会いに行く。デバイスが出回ったことを知ったディジはメイスに協力することにする。
ディジはマリーの情報を手に入れ、ドイツのスパイであることを知る。次にルイスの滞在しているホテルの場所を突き止め、2人はすぐに向かうのであった。パリでルイスを見つけたメイス達。同じくマリーもルイスに接近していた。しかし、ルイスは突然何者かに撃たれてしまう。
ルイスは同行していたセラピストであるグラシーに誰も信じるなと告げ、そのまま死んでしまう。メイス達はルイスを殺した男を追うが、そのまま逃げられてしまう。
その後メイス、ディジ、マリー、グラシーの4人はデバイスの行方を追い、協力しながらデバイスを取り返すのであった。デバイスの奪還を祝い、4人は親睦を深める。
その頃、長官は何者かに射殺されデバイスは奪われてしまっていた。ニュースで、6機もの飛行機が墜落したことを知った4人は異変に気が付き、長官の元へと駆けつけるが既に死んでしまっていた。
CIAは長官が殺されたことから、メイス達を疑い追手を送るのであった。
映画『355』のあらすじ【転】
メイス達はデバイスの運び屋をしていたグレイディを脅して、デバイスが上海で行われるオークションで取引されることを知り、上海へと向かう。
オークションに忍び込んだ4人。グラシーはデバイスの隠し場所を突き止める。一方メイスはオークション会場で死んだはずのニックを見つけて動揺していた。ニックもオークションでデバイスを手に入れるつもりのようだ。
デバイスはニックにより入札されてしまうが、ディジとマリーは小さな爆発を起こしてデバイスを奪い返そうとする。しかし、爆発のせいで会場に警察達が駆けつけてしまい、ディジとマリーは警察達に囲まれてしまう。
その隙に逃走しようとするニックにメイスは拳銃を向け、発砲しようとするが、撃つことはできず逃げられてしまう。警察達に囲まれたメイス達を、危機一髪のところでオークションの進行役だったミーシェンが連れ出してくれるのであった。
メイス達を隠れ家へと案内したミーシェンは、自身が中国のスパイであることを明かす。メイス達はミーシェンにより、長官やニックはイライジャに雇われていたことを知る。
映画『355』の結末・ラスト(ネタバレ)
隠れ家がニック達に襲われてしまう。メイス達は家族や恋人を人質に取られてしまい、仕方なくデバイスを渡す。そして、デバイスのロックが解除できるミーシェンが連れて行かれてしまう。
茫然とするメイス達。ミーシェンが掛けて行った眼鏡には隠しカメラが仕掛けられており、その映像がメイス達の前に映し出される。ミーシェンが連れ出された場所を割り出したメイス達は、ミーシェンが隠し持っていた膨大な量の武器を手にニックの元へと突撃するのであった。
激しい撃ち合いでマリーは負傷してしまう。メイスもニックに銃を向けられ、絶対絶命のところをグラシーがニックに発砲し事なきを得る。ディジは騒動の中でデバイスを発見し、破壊する。そこに警察が駆けつけるのであった。
2ヵ月後、ニックはメイス達を探していた。ニックが自宅へ戻るとメイスが座っていた。ニックは355という女性スパイが揃う組織にメイスを誘うがメイスは断る。そこにマリー、ディジ、グラシー、ミーシェンが現れ、ニックは意識が朦朧とし始める。メイスはニックが飲んだグラスの氷に毒を仕込んでいたのだ。
メイスはニックにさよならを告げ、5人は互いに別れを挨拶をしてそれぞれ歩き出すのであった。
映画『355』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
諜報アクション映画として女性スパイの活躍を前面に出したのは新鮮でしたが、ストーリーの展開がやや予定調和で、ラストも読めてしまったのが残念。特にマリクが黒幕だという展開は途中で予測できたため、もっと意外性が欲しかったですね。とはいえ、ジェシカ・チャステインやダイアン・クルーガーなど実力派女優の共演は見ごたえがあり、アクションのキレは素晴らしかったです。テンポよく進むので最後まで飽きずに観られました。シリーズ化するなら、もう少しキャラクター同士のドラマに深みを持たせてほしいです。(30代 男性)
序盤から展開が早く、女性たちが国を超えて手を組む流れにワクワクしました!リン・ミシェンの格闘シーンは特に印象的で、香港映画らしいスピード感が良かったです。ただ、ニックの裏切りやマリクの黒幕化など、男たちの立ち位置が雑で、女性キャラの引き立て役以上の意味がなかったのは少しもったいない気も。女性中心のスパイ映画としては意欲作だと思いますし、ファッションやロケーションも素敵でした。友情と信頼がテーマだったのも良かった!(20代 女性)
正直言うと、ストーリーの粗さが目立ちました。特に悪役の動機が弱く、マリクの黒幕としての描き方に深みがなかったのが残念。とはいえ、サイモン・キンバーグ監督の手腕でアクションはテンポ良く、女優陣の演技力でかなり救われています。特にペネロペ・クルス演じるグラシエラの「普通の人が巻き込まれる」視点はリアリティがあり共感できました。次回作があるなら、もう少し練られた脚本に期待したいです。(40代 男性)
女同士の連帯感や、それぞれのスパイが抱える事情が絡んでいて面白かったです!特にニャングの過去と、裏切りから信頼を取り戻していく過程が感動的でした。女性版『ミッション:インポッシブル』とも言える作品で、派手なガンアクションやスパイらしい頭脳戦も堪能できました。ペネロペ・クルスが持つ母性のような優しさが、チームの中でいい緩衝材になっていて良かったです。女性が主役でもここまでやれるということを示した一本!(30代 女性)
アクション映画としての完成度は高いけど、キャラの深掘りが物足りない印象。特に、ムビ役のルピタ・ニョンゴは技術者でありながら実戦でも強く、そのギャップをもっと掘り下げれば魅力倍増だったのに。敵側の計画も少し曖昧で、緊張感が続かなかったのが惜しい。でも、ラストに向けての連携プレイや、全員で黒幕を倒すくだりは爽快感あり。続編があれば絶対観ます!(20代 男性)
映画の序盤で恋人を失うジェシカ・チャステイン演じるメイスの哀しみと怒りが、後半の復讐劇に繋がる流れは王道だけど好きでした。ただ、仲間になるまでの葛藤や衝突がもっと描かれていれば、共闘の場面でのカタルシスが増したのになと思います。衣装や演出はハリウッドらしい派手さがあって楽しめましたし、映像的には満足できました。ペネロペ・クルスの家庭と任務の板挟みの演技も印象的でした。(50代 女性)
「スパイ映画に女性が主役なんて…」と最初は思ってましたが、完全に覆されました。カッコよすぎる!アクションの質も高く、特にドイツのスパイ、マリーの強さと冷静さに痺れました。各国の文化や背景も少しずつ取り入れていて、国際色豊かなのもよかった。ただ全体的には説明不足なシーンもあり、背景を知っていないと置いていかれそうな部分も。ですが、総じて満足のいくエンタメ映画でした。(40代 男性)
子どもと一緒に観ましたが、女性のヒーローが活躍する姿に娘がとても感動していました。普段はアクション映画を観ない私ですが、各キャラの個性が出ていてわかりやすかったです。難しい政治や技術の話もあまりなく、誰でも楽しめる内容だと思います。グラシエラの優しさや悩みには母親として共感する部分も多かったです。家族で観られる女性ヒーローものとしておすすめです!(40代 女性)
アクションの演出はスタイリッシュで良かったけど、スパイ映画にありがちな裏切り展開がやや使い古されていた感じは否めません。ニックの裏切り→再登場→さらに裏切り、という流れはちょっと都合が良すぎたかも。ただ、キャストの演技がリアルだったので物語に引き込まれました。ラストの「新しい355を継ぐ者」というセリフには痺れました。歴史と現代が繋がる演出が光ってましたね。(30代 男性)
正直、脚本にもっとひねりがあっても良かった気がします。とはいえ、「女性が世界を救う」コンセプト自体は応援したくなるし、アクション映画に多様性を持ち込んだという意味では意義のある作品だと思います。特に、ITに強い黒人女性スパイという設定はこれまでなかなか見なかったので新鮮でした。続編があるなら、もっと女性たちの関係性に焦点を当ててほしいですね。(20代 女性)
映画『355』を見た人におすすめの映画5選
チャーリーズ・エンジェル(2000)
この映画を一言で表すと?
美しさと強さを兼ね備えた3人のエージェントが世界を救う、痛快スパイ・アクション!
どんな話?
秘密組織「チャーリー」に所属する3人の女性エージェントが、誘拐事件の裏に隠された巨大な陰謀に立ち向かうアクション映画。スパイガジェット、変装、カーチェイスなど盛りだくさんで、笑いと迫力が詰まったテンポの良いストーリー展開が魅力です。
ここがおすすめ!
アクション・コメディの絶妙なバランスに加え、主演のキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの魅力が炸裂。華やかでスタイリッシュな映像と、抜群のチームワークで敵に立ち向かう姿は『355』ファンにぴったりです。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)
この映画を一言で表すと?
スパイ映画の王道!緻密な作戦と手に汗握るアクションの連続!
どんな話?
イーサン・ハント率いるIMFチームが、国家レベルの脅威「シンジケート」との頭脳戦と肉体戦に挑む。敵も味方も信用できない中、任務は過酷さを増していく。圧倒的なスケールとサスペンスが融合した、スパイ映画の真骨頂。
ここがおすすめ!
トム・クルーズのノースタントアクションはまさに圧巻。特に水中ミッションやバイクチェイスは、息を呑むレベルの迫力です。シリーズ中でも女性キャラクターの活躍が際立っており、『355』のようなスリルと緊張感を求める人に最適。
アトミック・ブロンド(2017)
この映画を一言で表すと?
シャーリーズ・セロンが魅せる、冷戦下の孤高の女スパイアクション!
どんな話?
冷戦末期のベルリンを舞台に、MI6の女スパイ・ロレーンが極秘リストを巡る諜報戦に巻き込まれていく。誰も信じられない状況で、情報と命を賭けた戦いが繰り広げられる。スタイリッシュかつ緊張感のあるストーリー展開が特徴。
ここがおすすめ!
シャーリーズ・セロンのクールなアクションが圧巻!ワンカットで撮影された階段での格闘シーンは映画史に残る名場面。『355』のように、女性が主役のスパイ映画をもっと観たい人にとっては必見の一作です。
レッド・スパロー(2018)
この映画を一言で表すと?
美しさと危険が共存する、ロシア諜報員の心理戦スリラー!
どんな話?
ロシアのバレリーナからスパイへと転身したドミニカが、アメリカのCIA工作員と接触する中で、組織に翻弄されながらも自分の道を見出していく。裏切り、忠誠、欲望が交錯するダークで濃密なスパイスリラー。
ここがおすすめ!
ジェニファー・ローレンスが演じる主人公の変貌と駆け引きの巧妙さは見ごたえ抜群。心理戦と肉体的なアクションのバランスが絶妙で、派手な銃撃戦だけでなく、緻密なドラマを好む人にもぴったりです。『355』でスパイ映画に目覚めた人にはおすすめ。
ソルト(2010)
この映画を一言で表すと?
「私が敵よ」——アンジェリーナ・ジョリーが仕掛ける衝撃の変貌劇!
どんな話?
CIAの女性捜査官ソルトは、突然ロシアのスパイだと告発され、逃走を開始する。果たして彼女は本当にスパイなのか?それとも濡れ衣なのか?真実と嘘が交差する中、世界を巻き込む陰謀が明らかになる。
ここがおすすめ!
アンジェリーナ・ジョリーの全身全霊のアクションが圧倒的。変装、潜入、脱出と、次々に変わる展開が飽きさせない。女性スパイが単独で突き進む姿は『355』と共通しており、痛快でありながらサスペンス性も高い秀作です。
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