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映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の結末までのストーリー
  • 『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見た感想・レビュー
  • 『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見た人におすすめの映画5選

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2019年
上映時間 89分
ジャンル アニメ
ロマンス
ファンタジー
監督 増井壮一
キャスト 石川界人
瀬戸麻沙美
水瀬いのり
東山奈央
製作国 日本

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の登場人物(キャスト)

梓川咲太(石川界人)
高校2年生。親しい相手に対しては真摯に向き合う優しさを持っている。突然現れた翔子と一緒に暮らすことになる。翔子に翻弄され、恋人の麻衣との関係もぎくしゃくしてしまう。なぜ大人の翔子が自分の前に現れたのかを調べ始める。
桜島麻衣(瀬戸麻沙美)
咲太の恋人。ちょっと女王様気質だが、恋愛関係にはわりと初心で、年上ぶっては自爆する事もある。また芸能人であり、仕事と学業の両立に忙しい日々を送る。突然現れた翔子に困惑する。
牧之原翔子(水瀬いのり)
中学生の翔子は、素直で真面目な性格である。少々内気で、中々自分の意見が言えないため、拾った猫を飼いたいと両親に言い出す事が出来ずにいる。
大人の翔子は、いたずらっぽく天真爛漫であり、飄々とした立ち振る舞いながらも優しさに満ちている。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじ【起】

高校生の咲太は先輩の麻衣と付き合っている。咲太と麻衣が家で夕飯を食べようとした時、突然翔子という大人の女性が現れ、咲太は混乱する。なぜなら、咲太の知っている翔子は中学生であるからだ。

麻衣の怒りを宥めながらも、翔子を家へと招き入れる。事情を聞くと、大人の翔子は行く当てがないそうだ。咲太の家にしばらく泊めて欲しいという翔子に麻衣は強い嫌悪感を示す。結局、麻衣も咲太の家に泊まることで収束するのであった。

咲太が妹の付添で病院へ行くと、中学生の翔子を偶然見かける。話を聞くと、翔子は生まれつき心臓に持病があり、入退院を繰り返しているそうだ。

学校に居る咲太に大人の翔子から電話が入る。待ち合わせ場所へ向かうと、何故かウェディングドレスの見学会に連れて行かれる。翔子の花嫁姿を目の当りにした咲太は、胸元の手術跡を発見し、大人の翔子が未来から来たのだと悟る。そして、中学生翔子は無事心臓移植の手術を受けられるのだと安堵する。

帰り道、翔子は咲太にクリスマスイブに一緒に江の島のイルミネーションを見に行こうとお願いするのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじ【承】

中学生の翔子のお見舞いに来ていた咲太。他愛のない話をしていると、翔子が突然苦しみだしストレッチャーに乗せられて、手術室へと運ばれる。

同時に咲太の胸にある大きな傷も痛みだし、出血してしまい、咲太はそのまま意識を失う。咲太が目を覚ますと、手当をされた状態で病室のベッドに横たわっていた。そこに、心配した大人の翔子が現れる。

大人の翔子から、咲太はクリスマスイブの夜に麻衣とのデートに出かける途中に交通事故で亡くなってしまい、所持品から心臓のドナーカードが見つかったことから咲太の心臓が中学生の翔子に移植されたことを知らされる。咲太の胸の大きな傷はそれによるものであったのだ。

大人の翔子は、咲太を交通事故に遭わせないために未来からやってきたのだ。一緒に話を聞いていた麻衣は、大人の翔子と別れた後に、咲太に生きることを懇願する。それによって、咲太は本来の予定通り、自分を犠牲にして翔子を助けるか、麻衣の願い通りに事故を避けて翔子を見捨てるかのどちらかの選択を迫られるのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじ【転】

クリスマスイブの前日、咲太は麻衣と一緒に居た。咲太が翔子を救うために交通事故に遭おうとしていることを悟った麻衣は必死に止めるが、それでも翔子を救うことを選ぶ。

家に帰った咲太は、大人の翔子に、やっぱりこのまま麻衣さんと生きていたいと本音を話す。すると翔子は咲太をよく頑張ったと優しく抱きしめるのであった。

集中治療室に入った中学生の翔子を目の当りにした咲太は何かを決意したように、麻衣に電話を掛け、交通事故の現場へ向かう。車が咲太に向かって来た瞬間、突然麻衣が現れ、咲太を突き飛ばしたことで、麻衣が代わりに轢かれて死んでしまう。

深い悲しみに暮れる咲太が家に帰ると、自分の胸から傷が消えていることに気が付き、自分は何も守れなかったとひどく落胆する。

咲太は麻衣を思い出しながら泣いていた。泣きながら道を歩き続ける咲太の前に大人の翔子が現れる。どうしてと困惑する咲太に、翔子は麻衣がドナーになってくれたことを明かす。

そして、翔子は咲太に過去へ戻ろうと提案をし、咲太を過去へと送り出すのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の結末・ラスト(ネタバレ)

クリスマスイブに戻った咲太は、過去の自分に電話をかけて4日後の未来から来たことを説明し、麻衣を救うために翔子には犠牲になってもらうように説得するが過去の咲太は自分が犠牲になると言って電話を切る。

次に咲太は麻衣の元を訪れ、自分のことは自分でどうにかすると説得すると、交通事故の現場へ向かう。そして、過去の咲太を未来の咲太が突き飛ばし、咲太は事故を免れるのであった。

しかし、それによって翔子の心臓ドナー提供者が居なくなってしまい、翔子は死んでしまうことになる。中学生の翔子にそのことを話すと、翔子は全てを知っていた。翔子は、咲太に沢山頑張ってくれてありがとうと伝えるとそのまま危篤状態となってしまう。

その後、歴史が変わる。麻衣がドナーを待つ心臓病の女の子の役を演じた映画の効果で心臓ドナーが増えたそうだ。

咲太は麻衣と訪れた海岸で、元気に走り周る少女を見かける。知っている子?という麻衣に、否定する咲太であったが、少女の笑顔を見て記憶が蘇る。咲太が翔子さんと大きな声で呼びかけると、少女は涙を流しながら、元気に返事をするのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

まさか麻衣と咲太の恋愛がここまで試されるとは思わなかった。過去と現在の翔子が登場する中で、命と選択というテーマが非常に重くのしかかってくる。咲太の苦悩は痛々しくもあったが、彼の“答え”に希望を感じた。最後、奇跡のように翔子が救われる展開はファンタジーでもあり、強い感動が残った。(20代 女性)


青春ラブコメとして観ていた自分には、今回の映画のシリアスさと重みは衝撃的だった。翔子の存在がただの“初恋”ではなく、命を懸けたテーマに昇華されていて、涙が止まらなかった。特に、病院での咲太の号泣シーンはアニメであっても心に刺さるものがあった。シリーズの中でも屈指の感動作。(30代 男性)


翔子の“未来の姿”と“過去の姿”が同時に存在するという設定がややこしく思えたけど、しっかり観ていれば物語の伏線が見事に繋がっていく構成に唸らされた。命の重み、恋愛の責任、そして選択の結果と向き合う青春群像劇。麻衣の強さと優しさにも感動した。彼女も本当に大人になったんだなと思った。(40代 女性)


妹のかえでのエピソードでも泣いたけど、この映画はさらに心に来た。翔子を救うために自分の命を差し出す咲太の決断は、青春アニメという枠を超えている。ラストで“記憶が残っていた”奇跡に賛否あるかもだけど、僕は救われた気持ちになった。涙なしでは観られない一本だった。(10代 男性)


思春期症候群というファンタジックな設定が、今作では命と運命のテーマに深く繋がっていて驚いた。感情に訴えてくる展開が多く、咲太と翔子の過去の関係を知った時は胸が苦しくなった。麻衣との関係も壊れるかとハラハラしたが、彼女の大人な対応が逆に切なかった。シリーズで一番泣いた。(50代 女性)


観る前は、また思春期症候群絡みの恋愛モノかと思ってたけど、まさかこんな重い話とは…。未来を知る翔子の存在が、過去の咲太を導くという構成が切なくて美しい。運命を変える代償や、“生きること”の意味を深く考えさせられた。ただの青春アニメではない。命を描いた感動作だった。(20代 男性)


麻衣と咲太の安定した関係性が崩れるかと思いきや、翔子の存在によって“愛する”という行為の本質が浮き彫りになる展開に驚いた。麻衣が「私では翔子さんを救えない」と言った時の表情が忘れられない。恋愛って、ただ好きってだけじゃない。相手を想って譲る決断も愛なんだと教えられた。(30代 女性)


タイムリープや過去改変といったSF的要素はあるけど、あくまで主軸は「選択の責任」だったと感じた。咲太が事故に遭う展開は本当にショックだったけど、そこからの流れはまるで命のバトンリレーのよう。翔子が未来に残った理由もすごく納得できたし、あの終わり方は優しさに包まれていた。(40代 男性)


「初恋の人を救うために命を投げ出せるか?」という問いに正面から向き合った作品。アニメでここまで重いテーマを描けるのかと、正直驚いた。翔子の純粋さと健気さ、そして咲太の真っ直ぐな心に何度も涙がこぼれた。シリーズ未視聴でも楽しめるが、TVシリーズを観てからだと感動は倍増する。(20代 女性)


ラストの浜辺のシーン、あれがすべてだった。咲太も翔子も、お互いを忘れられない“何か”を感じ取っていて、それがまた切ない。人の記憶って不思議で、たとえ言葉がなくても、心が覚えていることがある。未来と過去を繋いだファンタジーでありながら、感情はとても現実的でリアルだった。(60代 男性)

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

時をかける少女(2006)

この映画を一言で表すと?

青春の切なさと時間の不可逆性を描いた、名作タイムリープ・ラブストーリー。

どんな話?

ごく普通の高校生・真琴は、ある日突然時間を飛び越える力を手に入れる。些細な日常のために力を使っていた彼女だが、やがて大切な人との関係が変化していき、取り返しのつかない選択を迫られていく――。

ここがおすすめ!

時間をテーマにした青春劇という意味で、『青春ブタ野郎』と非常に親和性が高い作品。ラストにかけて高まっていく感情の波と、誰かのために自分が犠牲になる選択の苦しさが、胸に深く突き刺さる感動作です。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(劇場版)

この映画を一言で表すと?

過去と向き合い、心の傷を癒していく仲間たちの再生の物語。

どんな話?

幼い頃の事故で亡くなった“めんま”の幽霊が主人公の前に現れる。それをきっかけに、疎遠になっていた幼なじみたちが再び集まり、それぞれの後悔や想いに向き合っていく。涙と優しさが詰まった青春群像劇。

ここがおすすめ!

“記憶に残る人との再会”や“別れ”をテーマにした感情の振れ幅が、『青春ブタ野郎』とよく似ています。仲間の存在、トラウマとの向き合い方、そして「前に進む勇気」が静かに描かれ、観る人の心に寄り添います。

君の膵臓をたべたい

この映画を一言で表すと?

命の尊さと、心を通わせることの奇跡を描いた感動青春ドラマ。

どんな話?

人と関わらない高校生の「僕」は、クラスメイトの山内桜良が膵臓の病気で余命わずかだと知る。彼女に誘われ、少しずつ心を通わせていく2人だったが、思わぬ別れが訪れる――。儚くてまっすぐな物語。

ここがおすすめ!

“誰かの死を通じて成長する主人公”という構図は『青春ブタ野郎』に非常に近く、咲太と翔子の関係性に心を動かされた人なら、間違いなく共感できるはず。台詞の一つひとつが心に残る美しい作品です。

聲の形

この映画を一言で表すと?

いじめ、障がい、そして赦し――重くも優しい青春と再生の物語。

どんな話?

小学生の頃、聴覚障がいを持つ少女・硝子をいじめていた少年・将也。高校生になった彼は深い罪悪感と孤独を抱えながら再会を果たし、彼女に謝るための一歩を踏み出す。赦しと和解の物語が始まる。

ここがおすすめ!

感情をうまく言葉にできない少年少女たちの不器用なやりとりが、静かに観る者の心を揺らす。思春期特有の苦しさと、人と向き合う難しさを描いた本作は、『青春ブタ野郎』に感動した人に深く響くはずです。

サマーゴースト

この映画を一言で表すと?

生と死、夢と現実の狭間で揺れる10代の魂の声を描いた短編アニメ。

どんな話?

都市伝説“サマーゴースト”を探して集まった3人の高校生。それぞれが死や未来に向き合う悩みを抱えており、幽霊との出会いが彼らの生き方に変化をもたらしていく。わずか40分に凝縮された美しい青春譚。

ここがおすすめ!

短編ながらも心に残る余韻の強さは『青春ブタ野郎』に匹敵。命、後悔、選択という普遍的テーマを繊細に描き切っており、何度も見返したくなる深さがあります。時間がない方にもぜひおすすめしたい一本です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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