映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』の概要:老け顔の高校生、白鳥ヒロミ(竹内力)が全国総番長を目指し、各地の番長を倒しながら闊歩するアクション映画。中部地方から神奈川まで番長達を倒しながら来たヒロミは、噂の鬼番長と対決すべく恐ろし山へ。
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:77分
- ジャンル:アクション
- 監督:宮坂武志
- キャスト:竹内力、栞菜、阿部亮平、坂本真 etc
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 あらすじ【起・承】
高校生番長で日本全国制覇を目指す、老け顔の16歳高校生、それが白鳥ヒロミ(竹内力)である。
祖父の遺言もあり、高校生になったヒロミは愛妹の愛子を家に残し、全国の番長を倒す旅をしていた。妹に携帯の設定や準備もしてもらえ、連絡もバッチリ取り合いながら番長を倒し、次々と神奈川に進んでいく。
湘南の番長を倒し、神奈川の番長を探していた所、海辺で3人のチンピラに絡まれる女性を発見。一喝して3人を倒したヒロミは、ついでにここら辺の最強番長を聞いてみた。
3人はここらの最強は、恐ろし山の鬼番長だ、と言いヒロミを山まで案内する。
山小屋に寝泊りして鬼番長を山で探し始めたヒロミ。
一方、名古屋の少年院では、ヒロミを倒そうと名古屋番長の蒲郡合金(阿部亮平)が家を訪ね、妹からヒロミの行き先を聞き出していた。
なかなか鬼番長が見つからないヒロミだったが、祠に来た陰陽師の末裔である阿部春明(坂本真)と知り合い、鬼番長が昔ここの山で生贄となった者の亡霊だと説明を受ける。
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 結末・ラスト(ネタバレ)
噂の鬼番長が亡霊と知り、少しビビるヒロミ。春明から説明された地図を見ながら山で鬼番長を探していた。生贄が埋められたとされる廃墟に来たヒロミは、この山を教えてくれた時の3人のチンピラが殴られ倒れているのを見つけ、慌てて番長らしき人物と戦う。
相手を倒したは良いが、それは自分を名古屋から追ってきた名古屋番長の蒲郡であった。
足を怪我して一時休戦の蒲郡と共に山小屋に戻って来たヒロミ。彼の用意してくれた食事に舌鼓を打ちながら話し、打ち解けていると不意に着物姿の女性が現れた。
彼女は村長の娘で、身分の違う鬼番長とは駆け落ちする予定だった、鬼番長は自分と駆け落ちする日に他の番長と戦う中で、雷で命を落としたと言う真実を聞かされる。
蒲郡が、娘を怪しみこの世の人間ではないのではと疑った矢先、山で遭難しかけていた春明が戻って来た。
疑われると、娘は春明を眠らせ、鬼番長が成仏するには相手を負かして欲しいとヒロミに彼と戦う事をお願いする。
現われた鬼番長と戦うヒロミだが、相手は強く一時倒れてしまう。しかし、蒲郡が妹から託されて来たと渡してきた祖父の形見のお守りを思い出し、ヒロミは逆転する。
無事娘と鬼番長はお礼を言いながら成仏していったが、その娘が海辺で助けた娘と分かり、元々呼ばれていたのだとわかるのだった。
3人で和気あいあいと山を下り、期末テストは嫌だがクリスマスを楽しみに歌いながらはしゃぐヒロミであった。
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
竹内力の魅力爆発
竹内力の魅力が余す所なく出ている映画なので、ファンでも、そうでない者もなかなかの竹内ファンになってしまうようなある意味洗脳的映画である。
変顔のオンパレードもそうだが、いかつい顔とのギャップの性格が見所である。
また、番長と言うと不良の様にあまり良いイメージが持たれないかと思いきや、妹や家族思い、戦い方もフェア、期末試験の準備を地味にするなど基本が真面目。
全体的にギャップ萌えをうまく生かしているので、いかつさと中身の可愛さに悶絶する人もいるだろう。
キャラクターの個性が強いので、ストーリー的には定番で流れは何となく読めてしまうのだが、ストーリーよりキャラクターの動きや表情だけですんなり時間が経つのを忘れてしまえる。
アクションは、さすがVシネマの帝王だけあって、軽そうな動きの中に素早さや拳の重さを出すのがうまいと思う。
どの対決も短時間ではあるが、パンチ1つでも良く観るとアクション映画としてより楽しく観る事が出来るであろう。
どの人物も味がある
ヒロミ以外のキャラクターも、皆が好感を持ててしまうのが不思議である。
まず、本来は敵であるはずの名古屋番長の蒲郡も、昔ボーイスカウトしていたなどと言ってはヒロミに料理を振舞ったり、鬼番長も亡霊であれ戦い方が一本筋通っており潔さに溢れている。
チンピラ達も、結局はヒロミを山まで案内したあげく、鬼番長との対決を見てみたいと言うやじうま根性で山まで追いかけて来たりなど、憎めない。
動きや、会話のニュアンスが、全体的に長いコントを見ているような空気感のある映画ではあるが楽しめる。
シリーズ物ではあるが、最初にヒロミとは~と解説も入っている上に、何よりキャラクターの魅力があるので今回から見る人でも充分楽しめる。
映画『ヒロミくん!3 恐ろし山の亡霊番長』 まとめ
シリーズ物の第3作ではあるが、初見の人でも充分内容についていける上に、竹内力のファンであろうとそうではない人でも、なかなかの竹内ファンになってしまう程、甘い危険を含んでいる映画である。
老け顔の高校生番長と言う設定だが、変顔のオンパレードや180cmの巨体で、山坂をひょこひょこ歩く姿だけでも独特のムーブメントがあるので、ファンにとっては涎モノである。
他のキャスト全員も敵であるはずなのに憎めないお茶目さや精悍さを含んでいる者が多く、見終わっても笑顔でいられる不思議な作品。
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