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映画『銀河鉄道の父』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『銀河鉄道の父』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『銀河鉄道の父』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0093787

製作年 2023年
上映時間 128分
ジャンル ヒューマンドラマ
伝記
監督 成島出
キャスト 役所広司
菅田将暉
森七菜
豊田裕大
製作国 日本

映画『銀河鉄道の父』の登場人物(キャスト)

宮沢政次郎(役所広司)
岩手県の花巻で質屋を営む。子供への愛情の深さには限りがなく、「息子の看病は母親がするもの」という常識を覆して息子の看病にあたり、「質屋に学問は必要ない」と忠告されても息子の進学を応援する、自称「新しい文明開化の時代の、明治の父親」。
宮沢賢治(菅田将暉)
宮沢家の長男。純粋さと感受性の豊かさ故、影響を受けやすく、興味と努力の対象がころころ変わる。幼い頃から一貫しているのは、読書と、物語や詩の創作を愛していることと、人の役に立ちたいという意志だ。
宮沢トシ(森七菜)
賢治の妹。幼い頃から、賢治が創作した『お話』をしてくれるのを楽しみにしていた。賢治の才能と善良さ、純粋で真っ直ぐな姿勢をよく理解し、応援している。賢明で行動力があり、宮沢家で最も頼もしい存在である。

映画『銀河鉄道の父』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『銀河鉄道の父』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『銀河鉄道の父』のあらすじ【起】

明治29年9月、岩手県の花巻で代々質屋を営んできた宮沢政次郎に、長男が生まれた。
政次郎の長男は、政次郎の父・喜助によって『賢治』と名付けられ、両親と祖父からの愛に包まれてその名の通りに賢い子供に育った。

6歳になった賢治が赤痢で入院することになったとき、政次郎は賢治の看病をすると申し出た。
『子供の世話は母がするもの』と、政次郎の妻・イチも、喜助も止めようとしたが、政次郎は聞き入れなかった。

賢治の病床で政次郎は「とっておきの方法を聞いた」と言って、こんにゃくをお湯で温めて、布巾に包んで賢治の腹にあてた。
政次郎が「熱いか」と聞くと賢治は首を横に振り、政次郎が「楽になったか」と聞くと賢治は頷いた。

賢治は回復したが、今度は政次郎が腸カタルで入院することになった。
見舞いに来た喜助に、政次郎が「賢治を盛岡の中学に通わせたい」と語ると、喜助は「質屋に学問なんか必要ない」と反対したが、政次郎は「私はお父さんと違う。新しい文明開化の時代の、明治の父親なんだ」と突っぱねた。

喜助は「お前は父親過ぎる」と言ってニッと笑った。

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映画『銀河鉄道の父』のあらすじ【承】

賢治は盛岡の中学校で学び、88人中60番の成績で卒業し、花巻の実家に帰って来た。
政次郎は、賢治は当然質屋を継ぐものと思っていたが、賢治は「継ぎません」と言った。

中学校でベルクソンやツルゲーネフの著作を読んで学んだ賢治は、質屋は農民から金を搾取していると考えるようになっていた。
政次郎は、銀行は貧しい農民に金を貸さない。質屋がなければ貧しい農民は生きて行けないのだから、質屋は農民を助けていると主張し、賢治を無理矢理質屋の店番に立たせた。

賢治の妹・トシは、幼い頃から賢治がお話を作って聞かせてくれるのを楽しみにしていた。
そして、賢治が質屋を継がずに進学したがっていること、政次郎がそれに反対していることを知ると、「お父さんは、これからの時代を見据えた新しい父親のはず」と政次郎を焚きつけ、賢治の進学を了承させた。

政次郎は、賢治の志望校を「早稲田か慶應あたり」と予測していたが、賢治は農民を助けたいという志から、進学先は盛岡高等農林学校と決めていた。

賢治は盛岡高等学校に、トシは高校卒業後、東京の大学に進学した。

映画『銀河鉄道の父』のあらすじ【転】

故郷を離れていた賢治とトシが帰省し、久しぶりに家族が集まった冬、認知症を抱えた喜助の容態は悪化の一途を辿り、亡くなってしまった。

その後、賢治は自室に引きこもり、泣きながら念仏を唱えて過ごすようになった。
ある日、賢治は政次郎に、退学と改宗の希望を伝えた。
宮沢家は浄土真宗だったが、賢治は政次郎の反対を押し切って日蓮宗に改宗し、その宗教団体である国柱会に身を寄せた。

ある日、賢治のもとに電報が届き、トシが病に倒れたことを知る。
賢治は実家に戻る途中で、原稿用紙を買い占め、トシのために童話を書いた。
結核を患ったトシは、賢治が自作の童話を読み聞かせてくれることに喜びの涙を流した。

死を目前にしたトシは「生まれ変わったら、強い体で、他人の幸せのために生きたい」と語り、喉が熱いと訴える彼女のために、賢治が庭の松の葉から掬って来た雪を口に含んだ後、息絶えた。

トシの葬儀で、賢治は法華経の題目を唱え、「トシがいなければ何も書けない」と泣き崩れた。
政次郎は「トシの代わりに、自分が一番の読者になる」と言って賢治を励ました。

映画『銀河鉄道の父』の結末・ラスト(ネタバレ)

賢治は、闘病中のトシに、自身の創作した物語を読み聞かせた思い出の詰まった、祖父の別邸で創作活動を続けた。

その後、賢治は創作活動と並行して農業に励み、私塾を立ち上げて勉強会を開き、地元の農民に、農業に関する知識を伝授した。
政次郎が質屋を畳んだ後は、賢治の弟が、鉄材を扱う「宮沢商会」を創業した。

その後、賢治が結核を患っていることを知った政次郎は「実家で、お母さんの作ったごはんを食べて、しっかり養生すれば、必ず良くなる」と励まし、賢治は実家に戻り、父に看病してもらうことにした。

病床の賢治は、昔、赤痢で入院したときも父が看病してくれたと懐かしんだ。
そして、父がこんにゃくで賢治の腹を温めたとき「本当は熱かった」のだと打ち明けた。

賢治が家族に囲まれ、最期のときを迎えようとしているとき、政次郎は「雨ニモマケズ」を暗唱し、「いい詩だ」と繰り返した。
賢治は父に褒められたと喜び、静かに息を引き取った。

2年後、『宮沢賢治全集』が刊行され、政次郎は「銀河鉄道の夜」を読むうちに、物語の中の列車で、賢治とトシと再会した。

映画『銀河鉄道の父』の感想・評価・レビュー

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映画『銀河鉄道の父』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『銀河鉄道の父』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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