この記事では、映画『帰らない日曜日』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『帰らない日曜日』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0072610
製作年 | 2021年 |
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上映時間 | 104分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | エヴァ・ユッソン |
キャスト | オデッサ・ヤング ジョシュ・オコナー ショペ・ディリス グレンダ・ジャクソン |
製作国 | イギリス |
映画『帰らない日曜日』の登場人物(キャスト)
- ジェーン・フェアチャイルド(1924年:オデッサ・ヤング / 1980年代:グレンダ・ジャクソン)
- イギリスの名家・ニヴン家のメイド。孤児院で育ち、孤児に付けられることが多い自分の名前について「地味で善良なもの」と評する。読書が好きで、勤務先で古いタイプライターを貰ってからは執筆をするようになる。自由を求める心が強く、哲学的で大胆。
- ポール・シェリンガム(ジョシュ・オコナー)
- 弁護士志望の若き英国紳士。2人の兄を戦争で亡くした後は、シェリンガム家の跡継ぎとしての様々なルールと義務を課される。外出先で偶然出会ったジェーンと恋に落ち、秘密の逢瀬を重ねる。いつも穏やかな表情を浮かべ、礼儀正しく、感情的になることはない。
- ドナルド(ソープ・ディリス)
- 黒人の哲学者。書店で、母へ贈る本を探していたところ「何かお探しですか?」と声をかけて来きた店員のジェーンに好意を抱く。ジェーンの執筆活動を応援し、ジェーンの夫となってからは家事もこなす。賢明で包容力があり、いつも冷静である。
映画『帰らない日曜日』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『帰らない日曜日』のあらすじ【起】
1924年3月30日。
その日曜日は「マザリング・サンデー」と呼ばれ、年に一度、イギリス中のメイドが里帰りを許される日だが、ニヴン家のメイドであるジェーンは孤児院育ちで、帰る家はない。
メイドが不在となるこの日、ニヴン夫妻は、昔から親交が深いシェリンガム家とホブデイ家の皆と川辺に集い、昼食会を楽しむ。
初夏のような陽気の中、ジェーンは、本を持って自転車で遠出をするつもりだった。
ジェーンがニヴン夫妻の朝食の給仕をしていると、電話のベルが鳴った。
電話口の男は、ジェーンに「11時に正面玄関へ」と伝え、ジェーンはニヴン氏に「間違い電話でした」と報告した。
電話の主はシェリンガム家の息子ポールで、弁護士志望の彼は両親に、勉強のために少し遅れて昼食会に合流すると嘘をついて、無人となった邸宅にジェーンを招いたのだった。
ジェーンとポールは7年前から秘密の逢瀬を重ねているが、ポールはホブデイ家の娘エマとの結婚が決まっていた。
ポールがジェーンに「結婚は義務だ。弁護士になることも」と言うと、ジェーンは「期待に応えなきゃ」と返した。
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映画『帰らない日曜日』のあらすじ【承】
ポールには2人の兄がおり、ニヴン家には2人の息子がいた。兄のディックと弟のジェームズだ。
そしてホブデイ家には娘のエマがいて、子供たちが幼い頃、親交の深い三家は、よく一緒に川辺でピクニックを楽しんだ。
6人の子供たちは川で泳いだり、ボートで遊んだりして楽しみ、大人たちはバスケットを広げ、シャンパンを飲みながら仕事の話や近所の人の噂話をして楽しんだ。
子供たちは成長し、ポールの兄たちは遠乗りに夢中になり、ジェームスとエマは恋人同士になった。
ポールは、昔のままで、ずっとみんなで遊んでいたいと望んでいた。
やがて三家の息子たちは徴兵され、ジェームズ、フィリップ、そしてポールの兄たちも戦死した。
終戦後も三家は定期的に集ったが、喪失感と悲しみが消えることはなく、不自然なまでに亡くなった息子たちの話題を避けるようになった。
ポールは名家の世継ぎとしての多くの義務を課され、兄たちの思い出を語ることさえ許されない状況に鬱屈していたが、ジェーンには何でも話すことが出来た。
ポールはそんなジェーンを「心の友」と呼んだ。
映画『帰らない日曜日』のあらすじ【転】
三家の、川辺での昼食会は、ポールとエマの結婚の前祝いだったのにも関わらず、ポールは依然として現れないので、出席者の表情は苛立ちと困惑で曇り始めた。
その頃ポールはジェーンとの甘い時間を終えて身支度をし、裸のままベッドから自分を見つめるジェーンに「4時までは誰も帰って来ないからここにいてもいい」と声をかけ「さよなら、ジェーン」と言って去った。
ジェーンは裸のまま、屋敷の中を探索する。
壁に飾れた絵画や蘭の花、ポールの兄たちの写真、立派な書斎。
興味を持ったものを手に取り存分に鑑賞し、キッチンでパイを食べながらビールを飲む。
満足したジェーンは、ポールの万年筆をバッグに仕舞い、蘭の花弁を着衣後お腹に仕舞って屋敷を後にした。
ジェーンがニヴン家に戻ると、憔悴した様子のニヴン氏が車で待っていた。
彼はジェーンに、ポールが三家の昼食会に向かう途中、事故で亡くなったことを伝えると、一緒にシェリンガム家の屋敷に行って欲しいと頼んだ。
ポールの起こした事故が、自殺である可能性もあるため、家に遺書がないか確かめたいのだという。
映画『帰らない日曜日』の結末・ラスト(ネタバレ)
ニヴン家に戻ったジェーンに、ニヴン夫人は「息子たちが戦死した時に、全てを失った」と話し始めた。
彼女は、孤児のジェーンは、生まれたときから全てを奪われ、失うものがない。それを強みとして武器にすべきだと訴えた。
ジェーンはメイドを辞め、書店で働きながら小説を書き始めた。
その書店で、母親への贈り物を探す哲学者ドナルドに、ジェーンがある小説を勧めたことをきっかけに、ジェーンとドナルドは交際を始め、人生のパートナーとなる。
ドナルドに「いつから小説家になったのか」と聞かれたジェーンは「3つの時間がある」と答えた。
1つ目は生まれたとき、2つ目はタイプライターを貰ったとき、3つ目は秘密だった。
ドナルドが脳腫瘍に侵され、短い余命を宣告されたとき、ジェーンは40代だった。
病床でドナルドが「3つ目の時間の秘密を教えて」と頼むと、ジェーンは彼の耳元で「愛してる」と囁き、ドナルドは息を引き取った。
現在、老齢のジェーンは、著名な小説家としてインタビューを受ける。
彼女は記者を素っ気なくあしらい「書くしかなかったのよ」と言った。
映画『帰らない日曜日』の感想・評価・レビュー
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映画『帰らない日曜日』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『帰らない日曜日』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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