この記事では、映画『想影』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『想影』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0073780
製作年 | 2016年 |
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上映時間 | 29分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | 加藤慶吾 |
キャスト | 高杉真宙 松原菜野花 細田善彦 三瓶美菜 |
製作国 | 日本 |
映画『想影』の登場人物(キャスト)
- 中村由美(大人:三瓶美菜 / 中学時代:松原菜野花)
- 同級生の栄に片思いをしていた中学時代、話しかけたり関わったりするタイミングを見つけては栄の傍に行くものの、積極的な行動に出ることは出来ずにいた。20代になった現在も栄への気持ちは変わらず、一途に想い続けている純粋な女性。
- 栄大輔(大人:細田善彦 / 中学時代:高杉真宙)
- 中学時代の由美の同級生。クラスが離れてもいちばんの仲良しは由美だった。果物が好きで、弁当を持参するときはいつも丸ごとの果物を持参し、持ち歩いているアーミーナイフを使ってその場で皮を剥いて食べる。20代になった今もアーミーナイフを持ち歩いている。素朴で少し鈍感な男性。
映画『想影』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『想影』のあらすじ【起】
中村由美は、丁寧にりんごを炒め、生地を伸ばし、手作りのアップルパイを焼く。
パイをオーブンに入れたところで、由美は中学生の頃を回想し始めた。
中学生の由美は、同級生の栄大輔に片思いをしていた。
自室の鏡に向かって「栄」と繰り返し口にして、彼の名を呼ぶだけで幸せな気分になった。
休日、栄を含む同級生たちとドロケイをして遊んでいた由美は、鬼から逃げて隠れようとした場所に栄がいることに気付き、栄と一緒に隠れながら他愛のない会話をした。
二人きりの状況に舞い上がる由美だったが、栄と共に鬼に見つかってしまう。
由美は逃げようとしたが捕まり、栄は由美に「お前の犠牲は無駄にしない」と言って逃げた。
お昼時になり、由美は仲の良い女子のグループで弁当を食べていたが、少し離れたところで弁当を食べている栄が気になる。
栄と一緒にいた男子たちは弁当を食べ終えて遊びに行き、一人になった栄はポケットから小さな折り畳みナイフを取り出して梨の皮を剥き始める。
由美は栄の傍に行き、栄の指の間から果汁が滴るのを見てティッシュを渡す。
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映画『想影』のあらすじ【承】
アップルパイを焼く現在の由美に、母が「栄君、結婚するんだって」と言った。
栄は栃木の酪農家の婿養子になるという。
アップルパイが焼き上がる頃、栄が由美の家を訪れた。
由美は「遅かったね」と言い、栄を家に招き入れた。
中学生の由美は、写生会で屋外の景色を描きつつ、目は栄を追っている。
そんな由美に、同級生の女子が「栄君と仲良いよね」と声を掛けた。
友人は栄に、由美と付き合っているのか聞いたところ、栄は「ただ仲がいいだけ」と否定したと告げた後「栄君のこと好きなの、中村さんだけじゃないよ」と言った。
運動会の日、由美は昼休憩の時間に教室の中で一人、折り畳みナイフでオレンジを切る栄を見つけた。
由美はティッシュを手渡し「何でいつも丸ごとなの?」と訊いた。
栄は「果物が好きだから」と答えた。
栄の母は忙しいし、栄は果物の皮を剥くことができる。朝はゆっくり寝ていたいから、学校に来てから皮を剥くのだという。
切り分けたオレンジを「やらねえぞ」と言って、一切れ口にした栄だったが「やっぱりうまいからやるよ」と言って由美に一切れくれた。
映画『想影』のあらすじ【転】
現在の由美は、栄をダイニングに招いた。
テーブルの上に乗ったアップルパイを見た栄は、由美が焼いたものだと知って「すげえじゃん」と言う。
由美は「お祝いのために焼いたの。結婚するんでしょう?」と言った。
中学生の由美は、調理実習で、栄と並んでりんごの皮を剥いている。
上手く剥けない由美に栄は「料理くらいできないとモテないぞ」と言い、由美は「うるさい」と言いつつ、頬を紅潮させた。
それを見た栄が「顔赤いぞ。りんごみたい」と言うので、由美はますます動揺した。
クラス分けで栄と離れてしまった由美は、用事を作って栄のクラスに顔を出した。
別々のクラスになったことについて由美が栄に「寂しいでしょ」と言うと、栄は「そっちこそ」と言って微笑んだ。
ある日、栄が校舎裏で告白を受けているのを見た由美は、帰宅してから栄に「告白されてたでしょ?」とメールを打ったが、送信せずに破棄した。
そのまま眠った由美は、夢の中で栄に「告白されてたでしょ。付き合うの?」と聞き、栄は「付き合わねえよ。やっぱり俺、中村がいいわ」と言って笑顔を見せた。
映画『想影』の結末・ラスト(ネタバレ)
現在。栄は由美の作ったアップルパイを「これうまいわ」と褒めて頬張る。
由美が「彼女も果物好きなの?」と聞くと栄は「普通かな」と答え、お替りを勧めると「もうお腹いっぱい」と断る。
今でも折り畳みナイフを持ち歩いているという栄に由美は、りんごを剥いて欲しいと頼む。
栄はりんごの皮を剥きながら、由美に「りんごが好きなの?前にもりんごを剥いてやったことがある気がする」と言い、由美は「中学の調理実習のときだよ」と答えた。
由美は「栄、私ね」と、本心を口にしそうになったが「好きだよ、りんご」と続けた。
栄は「俺も」と言った。
由美は残りのアップルパイを包んで栄に渡し「奥さんと食べてよ」と言って見送る。
しかし由美は、栄の剥いたりんごを見ているうちに想いが溢れ、走って栄を追いかけた。
歩道橋越しに栄を見つけた由美は、大声で栄を呼び止め「好きだったよ。りんごじゃなくて、栄のこと、ずっとずっと好きだったよ」と伝えた。
栄は戸惑いの表情からゆっくりと笑顔に変化させ、由美を見つめた。
由美は栄に精一杯の笑顔を向けた後、背を向けて去った。
映画『想影』の感想・評価・レビュー
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映画『想影』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『想影』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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