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映画『レイジング・ドッグス』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『レイジング・ドッグス』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『レイジング・ドッグス』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『レイジング・ドッグス』の結末までのストーリー
  • 『レイジング・ドッグス』を見た感想・レビュー
  • 『レイジング・ドッグス』を見た人におすすめの映画5選

映画『レイジング・ドッグス』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0033155

製作年 2015年
上映時間 93分
ジャンル クライム
アクション
監督 エリック・アネゾ
キャスト ランベール・ウィルソン
ギヨーム・グイ
ヴィルジニー・ルドワイヤン
フランク・ガスタンビドゥ
製作国 フランス
カナダ

映画『レイジング・ドッグス』の登場人物(キャスト)

サブリ(ギヨーム・グイ)
四人組銀行強盗の一人。リーダーを失い混乱が生じた三人組をまとめて逃走を続けようと奔走している。
マニュ(フランク・ガスタンビド)
四人組銀行強盗の一人。サブリ・ヴァンサンと共に逃走を続ける。逃げ出そうとする人質の女性に目を光らせている。
ヴァンサン(フランソワ・アルノー)
四人組銀行強盗の一人。なかなか逃走が上手くいかない中で一人抜け駆けを試みている。

映画『レイジング・ドッグス』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『レイジング・ドッグス』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レイジング・ドッグス』のあらすじ【起】

リーダー、サブリ、ヴァンサン、マニュの四人組は、ある日の夕方武装集団し巨大銀行を襲撃した。数人を犠牲にしたあと200万ドルを奪って逃走することとなった。

しかし逃走が上手くいかず、やがて警察に追い込まれた四人は慌ててその場にいた若い女性を人質にすることを決め、女性の車を乗っ取って逃走しようとした。リーダーは警察との銃撃戦によってお腹を撃たれており、観念して警察の前に立ち塞がると、他の三人を逃し、警察に射殺されることとなった。

残った三人は道中で車を乗り替えるためにたまたま通り掛かった父娘が乗っている車を止めさせ、人質の女性と一緒に四人で車を乗っ取ると、再び逃走し始めた。

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映画『レイジング・ドッグス』のあらすじ【承】

三人が乗っ取った車の持ち主である男は、娘の腎移植手術のために病院に向かっていたところだった。どうしても病院に行かせてほしいと頼み込む父に対し、リーダーを失った三人組の意見は徐々にすれ違っていった。

給油をするためにガソリンスタンドによると、そこに置いてあるテレビに三人が指名手配犯として放送されており、ガソリンスタンドの店主が三人の正体に気づいた。そこでサブリは店主を撃ち殺し、父親が恐怖に震えた。再び車を走らせると、途中で警察の白バイに止められた。バレないようにやり過ごすことを命じられた父親が警察に話しかけようと近づくと、警官が応援を要請していた。それを見て焦ったヴァンサンは、ハンドルを握ると警官を轢き殺してそのまま逃走を続けた。

映画『レイジング・ドッグス』のあらすじ【転】

そのまま夜道を走っていると、三人は知らない村にたどり着いた。そこでは宴会が開かれており、顔を見られると自分たちの正体がバレるかもしれないと考えた三人は宴会が終わるのを待つことにした。

するとそこで、ヴァンサンが銀行強盗で奪った金を持って逃げようとした。それに気づいたサブリが発砲すると、ヴァンサンは瀕死の重傷を負うことになった。混乱に乗じた人質の女性が警察に連絡しようとしたが、マニュがそれに気づき止めさせようとしてマニュと女性の格闘が始まった。その結果、マニュは足と腹をナイフで刺され重傷を負った。その隙を見て人質の女性と父娘は逃げ出したが、サブリに見つかってしまい重傷のヴァンサンとマニュも乗せて村を出発した。

映画『レイジング・ドッグス』の結末・ラスト(ネタバレ)

しばらく走ると、湖の畔に車が到着した。サブリとマニュが車をおり、発煙筒を焚いて仲間に合図を送ろうとしていた。父親は、車内には重傷のヴァンサンのみであるのをいいことに、銃を取り出してマニュを射殺した。

父親とサブリの銃撃戦になると、流れ弾が人質の女性に当たってしまった。父親はサブリに銃弾を撃ち、サブリを射殺した。父親は振り返ると、人質の女性を射殺し、残りの強盗犯にもとどめを撃ち銃殺した。そして銃の指紋を拭き取ると、200万ドルの大金と共に父親と子供は車を走らせた。

翌朝、機嫌良く運転する父親の車のラジオからは、4歳の少女が誘拐され犯人は実業家の父に身代金を要求しているというニュースが流れていた。父親だと思われた男は誘拐犯だった。後部座席で少女が目を覚ましていた。

映画『レイジング・ドッグス』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

閉鎖された空間で繰り広げられる人間の暴走と狂気が、息詰まるような緊張感で描かれていました。特に、人質の子どもとその父親の正体が明らかになる展開は衝撃的で、ただのクライム映画では終わらない深みがありました。銃撃戦の迫力もリアルで、心理的な駆け引きが作品全体を引き締めています。終盤の裏切りと血まみれの結末には言葉を失いました。重く苦い後味がクセになります。(30代 男性)


『レイジング・ドッグス』は、フランス産のノワール作品らしく、スタイリッシュさの中に不穏な緊張感が漂っていて、とても見応えがありました。強盗団と警察、そして予期せぬ第三者との三つ巴の対立構造が巧みに描かれ、終始ハラハラ。特に、子どもの正体に関するどんでん返しは衝撃的で、物語の見方が一気に変わります。エンタメ性とダークなテーマのバランスが絶妙でした。(20代 女性)


銀行強盗後の逃走劇が、思わぬ展開を見せていくプロットが秀逸。序盤の銃撃戦からしてかなりリアルで、途中から「この映画、ただのクライムアクションじゃないな」と感じさせられます。人質となった少年が実は……というラストのオチは、完全に裏をかかれました。緊張と暴力、そして人間の本性をむき出しにした一作で、好き嫌いは分かれそうだけど、個人的には大好きです。(40代 男性)


派手なアクションよりも、じわじわと追い詰められていく心理的サスペンスが見どころ。登場人物全員が信用できない感じが、まさにタイトルの通り“狂犬”たちの世界。キャラの描き分けもよくできていて、それぞれの思惑が交錯する中で予想外の展開が続く。特に、最後に明かされる「少年の正体」が衝撃的で、見終わったあとに余韻が残ります。(30代 女性)


単なるクライムムービーと思って観始めたら、予想以上に骨太なサスペンスで驚かされました。閉鎖空間で起こる裏切りと暴力、そして予測不能な展開がテンポよく展開され、目が離せませんでした。ラストの銃撃戦で生き残る者、消えていく者、それぞれにしっかりドラマがあるのも良かったです。血なまぐさくもどこか品のある作りで、印象に残る一本でした。(50代 男性)


演出がとにかく無駄がなく、90分弱の中に緊張感とスリルがぎゅっと詰まっていました。閉鎖された車内で起こる暴力の連鎖に、「この先どうなるんだろう?」と引き込まれてしまいます。音楽やカメラワークもフランス映画らしくセンスがあって、ラストに向かうほど加速度的に面白くなっていく。少年の存在が全体のキーパーソンになる構成も見事。(20代 男性)


映像に漂う緊張感、そして淡々と進む地獄絵図のような展開に圧倒されました。派手ではないけどリアリティのある暴力描写と、登場人物の誰も信じられない不安定さがクセになります。ラストに向けて怒涛の裏切りが重なっていく展開には、ただただ唸るばかり。少年の存在がもたらす“狂気”の象徴的な演出も怖くて良かった。静かに燃え上がる映画。(40代 女性)


密室劇の緊迫感が好きな人にはたまらない作品。登場人物たちの感情が徐々に崩れていき、最後には皆が獣のようになってしまう描写が印象的でした。強盗団の人間関係や背景の描写も簡潔で、それでも感情移入できる作りになっていたのはさすが。少年の存在が「悪」の引き金になるという設定も皮肉が効いてて面白い。中毒性ある映画です。(30代 男性)


音楽が最小限で、緊張感が張り詰めたまま進行していくのが独特でした。どこか演劇的な雰囲気もあり、台詞や演技の“間”を大切にしている感じがしました。銃撃戦や暴力の描写もリアルで、観ている側も息を呑んでしまう。少年の正体にまつわるどんでん返しにはゾッとしました。暴力と人間性の限界を問いかけるような一作です。(50代 女性)


視聴後、ずっとモヤモヤが残る映画。ラストで少年が「実は……」というあの展開、まさかあんなにも恐ろしい存在だったとは…。人質に見えて人質でなかったという皮肉、そして誰が正義か分からない混沌とした状況がリアルでした。フランス映画らしい乾いたユーモアと暴力が絶妙にミックスされていて、エンタメ性を超えたテーマ性も感じました。(20代 男性)

映画『レイジング・ドッグス』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『レイジング・ドッグス』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

レザボア・ドッグス

この映画を一言で表すと?

狂気と疑心が渦巻く、密室型クライムサスペンスの原点。

どんな話?

宝石店強盗を成功させたはずの6人の男たちが、集まった倉庫で裏切り者がいることに気付き、疑心暗鬼に陥っていく。血まみれの心理戦が繰り広げられる、タランティーノの監督デビュー作。

ここがおすすめ!

『レイジング・ドッグス』の閉鎖空間×裏切り×暴力という要素が好きな方には間違いなく刺さります。キャラクター同士の張り詰めた会話劇と突然の暴力が癖になる、名作クライムドラマです。

ヒート

この映画を一言で表すと?

プロ同士の美学がぶつかる、スタイリッシュな犯罪叙事詩。

どんな話?

冷徹な強盗団リーダーと、彼を追うベテラン刑事。それぞれの信念を貫く男たちが、やがて運命の対決に向かって交差していく。犯罪映画の金字塔とも言える傑作サスペンス。

ここがおすすめ!

アクションと心理描写のバランスが抜群。『レイジング・ドッグス』のような緊迫感と、人間ドラマの深みを併せ持つ作品。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの対峙は映画史に残る名場面です。

ナイト・クローラー

この映画を一言で表すと?

報道の狂気と欲望を描いた、映像社会の裏側を暴く衝撃作。

どんな話?

職にあぶれた男が、犯罪現場を撮影してニュースに売る“ナイトクローラー”という仕事に魅了され、倫理を無視して過激な映像を追い求めていく。次第に一線を越えていく姿が恐ろしい。

ここがおすすめ!

『レイジング・ドッグス』のように、登場人物が徐々に理性を失っていく過程がスリリング。ジェイク・ギレンホールの怪演も必見で、観た後にゾワッとくる後味が魅力の一本です。

セルビアン・フィルム

この映画を一言で表すと?

一線を超えた映像体験―暴力とタブーの限界に挑んだ問題作。

どんな話?

引退したポルノ俳優が高額ギャラに釣られて出演した“アート映画”の撮影現場は、常軌を逸した暴力と支配の世界だった。理性と自由が奪われていく中、彼の運命は崩壊へ向かう。

ここがおすすめ!

極限まで緊張と不快感を追求した映画で、視覚と精神に衝撃を与えます。『レイジング・ドッグス』で暴力と狂気の空気感が印象に残った方におすすめ。ただし視聴には覚悟が必要です。

インサイド・マン

この映画を一言で表すと?

頭脳と頭脳の駆け引きが炸裂する、スタイリッシュな銀行強盗劇。

どんな話?

完璧な銀行強盗を実行した男と、それを阻止しようとする刑事。だが事件の裏には、ある過去の罪が隠されていた…。スパイク・リー監督による、知的な犯罪サスペンス。

ここがおすすめ!

暴力的というより“スマートなサスペンス”ですが、緊張感と騙し合いの構造が『レイジング・ドッグス』と通じる部分あり。登場人物たちの台詞の妙と、ラストの鮮やかな種明かしは圧巻です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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