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映画『Dear Friends ディア フレンズ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『Dear Friends ディア フレンズ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『Dear Friends ディア フレンズ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『Dear Friends ディア フレンズ』の結末までのストーリー
  • 『Dear Friends ディア フレンズ』を見た感想・レビュー
  • 『Dear Friends ディア フレンズ』を見た人におすすめの映画5選

映画『Dear Friends ディア フレンズ』の作品情報


出典:https://www-video-lp.unext.jp/title/SID0036831

製作年 2007年
上映時間 115分
ジャンル 青春
ヒューマンドラマ
監督 両沢和幸
キャスト 北川景子
本仮屋ユイカ
黄川田将也
小市慢太郎
製作国 日本

映画『Dear Friends ディア フレンズ』の登場人物(キャスト)

高橋リナ(北川景子)
容姿端麗だが、生意気な一面がある女子高生。意思がはっきりしており、他人の指示は基本的に受け付けない。
遠藤マキ(本仮屋ユイカ)
リナとは小学生の頃からの同級生。おとなしく、おっとりしている。病弱で学校に通いながら通院生活を送っている。
カナエ(佐々木麻緒)
物心ついた頃から入院生活を送っている女の子。退院して友達を作ることが夢で、治療を頑張っている。
ヨウスケ(黄川田将也)
リナが行きつけのクラブの人気DJ。自信家で強気な性格。イケメンな外見から、女性たちにモテている。

映画『Dear Friends ディア フレンズ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『Dear Friends ディア フレンズ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『Dear Friends ディア フレンズ』のあらすじ【起】

女子高生の高橋リナは、すれ違う人が思わず立ち止まってしまうほど、容姿端麗である。しかし、生意気で他人の言うことは聞かないリナに、学校の教師も生徒も呆れていた。そのなかで唯一リナのことをかっこいいと憧れていたのが、リナの小学生の頃からの同級生の遠藤マキだった。

リナは毎晩クラブに通い、ナンバーワンの女として有名になっていた。そこにDJとしてやってきていたヨウスケは、リナに一目惚れしたが、リナは一切興味を示さなかった。

ある日、リナはクラブで踊っていたときに意識を失い、病院へ搬送された。目を覚ましたリナは検査入院をすることになった。リナがいる病院に通院治療をしているマキは、看護師長からリナのことを聞き、お見舞いにやってきた。リナはマキが誰なのか覚えていなかったが、マキは「また来る」と言って帰っていった。

リナと同じ病室に入院している女の子のカナエが、リナに「友達になってほしい」と言ってきた。カナエは物心ついた頃から入院しているため、友達がいないのだという。リナは仕方なく友達になってあげることにした。

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映画『Dear Friends ディア フレンズ』のあらすじ【承】

次の日、カナエが知らない間に病室からいなくなっており、リナは退院したと思っていた。

退院したリナは日頃の行いを改めることなく、またクラブに通い始めた。

ある日、クラブから帰宅したリナは、両親からガンだったことを聞かされ、再び入院生活を送ることになった。

活発だったリナも、抗がん剤治療の辛さには勝てなかった。すっかりおとなしくなったリナは、カナエが無菌室にいることを知り、死への恐怖が芽生えていた。

自慢だった綺麗な髪の毛も抗がん剤治療によって抜け落ち、絶望したリナは病院を抜け出し、カツラをかぶってクラブへ向かった。クラブでナンバーワンの女はリナではなくなっており、誰もリナに注目しなかった。そして、ヨウスケにカツラを取られ、ほぼ髪の毛が抜け落ちた姿をたくさんの人に見られてしまったリナは、クラブから飛び出した。

リナは病院へと戻り、治療を再開した。カナエは無菌室から一般病棟へ移動してきたが「自分はもうダメかもしれない」と悟っていたカナエに「一緒に頑張ろう」とリナは勇気づけた。

映画『Dear Friends ディア フレンズ』のあらすじ【転】

リナの病室にマキがオルゴールを持ってやってきた。リナはまだマキのことを思い出していなかった。マキは「このオルゴールはリナがくれたものだ」と伝えた。

小学生の頃のリナは、誕生日会にクラスの女子全員が家に集まるほどの人気者だった。貧乏だったマキは庭で摘んだ花をプレゼントとして渡し、他の女子たちは引いていたが、リナはそばにあったクマのぬいぐるみにその花を持たせて喜んでくれたのだ。さらに、その日の帰り、プレゼントのお返しとして、リナはマキにオルゴールを渡してくれていたのだ。

リナの病室に、カナエが別の病院に移ることを報告しにやってきた。リナはカナエに負けていられないと、抗がん剤治療を以前より前向きに頑張るようになった。

ある日、リナはカナエが亡くなったこと、リナのガンが胸に転移していることを知ってしまう。信じがたい事実に耐え切れなくなったリナは病院の屋上へと駆け上がり、飛び降りようとした。

リナの事情を知ったマキは、カッターをカバンから取り出し、自身の胸を切った。想定外の事態にリナは飛び降りるのを辞め、手術を受けることを決めた。

映画『Dear Friends ディア フレンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

無事手術が成功し、退院することになったリナだったが、あの日以来、姿を見せないマキを疑問に思っていた。看護師長に聞いても「胸の傷がまだ治っていないから」と濁された。

リナはまたクラブへ向かった。ヨウスケと2人きりになったリナは、胸の手術痕を見せると「ごめん」とだけ言って、ヨウスケは去っていった。深く傷ついたリナは、マキに会いたいけど会えない状況に絶望し、あの日のように、病院の屋上から飛び降りることを決めた。

リナが病院の屋上のフェンスを乗り越えたところに、看護師長と車椅子に乗ったマキがやってきた。マキは筋肉が徐々に動かなくなる病に侵されており、看護師長に自身の病気のことをリナに明かさないよう口止めしていたのだ。リナは飛び降りるのを辞めて、マキのもとへ駆け寄った。

数年後、ガンが完治したリナは看護師になり、マキの担当看護師として働いていた。マキが手を動かせるうちに書いていた日記を見つけたリナは、その日記の続きを代わりに綴ることにした。その3か月後、マキは亡くなってしまった。

映画『Dear Friends ディア フレンズ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

冒頭では冷めた現代っ子に見えたリナが、病気をきっかけに真の友情と向き合う姿に心打たれました。特に、旧友ミキとの再会と、彼女の変わらぬ思いやりに触れるシーンは涙なしには見られません。最初は他人を信用せず孤独を選んだリナが、ミキの死を経て「人とつながることの大切さ」に気づいていく過程が美しく描かれていて、心に響くものがありました。(20代 女性)


思春期の娘を持つ父親の視点から観ると、リナのように心が荒れてしまう若者の背景が気になって仕方なかったです。家庭や学校での孤独が、彼女の攻撃的な態度を生んでいたと気づいたときは、胸が痛くなりました。ミキという存在が、リナの人生に差し込む一筋の光になっていたことがよく分かり、最後に涙を流すリナの姿に深い感動を覚えました。(50代 男性)


病気や死を描いていながら、重苦しすぎず、むしろ「生きる」ということに真正面から向き合った映画でした。ミキの明るさと強さが、リナだけでなく観ている私の心にも届きました。友情がただの「楽しい時間」ではなく、「本気でぶつかり合えること」だと教えてくれる作品。自分もこんな友達を持ちたいと心から思いました。(30代 女性)


10代の頃に観て、初めて「死」や「友情」の意味を考えるきっかけになった映画です。リナの変化がリアルで、特にミキの最期に対するリナの反応には、自分自身も感情が爆発してしまいました。友達の大切さって、失ってから気づくことが多いけど、そうなる前に気づかせてくれる映画。今でもふとしたときに思い出します。(20代 男性)


病院でのシーンがとにかく印象的。ミキが自分の余命を知っていても、常に前向きでリナを励ます姿が本当に強くて美しかった。リナが自暴自棄になったとき、彼女の手を取るミキの優しさに何度も泣きそうになりました。辛い現実に向き合いながらも、愛と友情を忘れないストーリーに、心を浄化されたような気がします。(30代 女性)


医療現場で働く自分にとって、患者と向き合う際の心の距離を改めて考えさせられた映画でした。ミキの病状が悪化する中でも、人としての尊厳を保ちながら生きる姿は本当に尊敬に値します。リナの心が少しずつ変わっていく過程もリアルで、友人の存在が回復力に直結することを感じました。職業柄、多くの学びがありました。(40代 女性)


友情というテーマがこれほどまでに心を打つのか、と感じさせられる映画でした。リナの“誰も信用しない”という姿勢から始まる物語が、ミキとの時間を通じて180度変わっていく構成は見事。最後にリナが一人でも前を向いて歩き出すシーンは希望に満ちていて、観終わったあともずっと余韻が残りました。名作です。(30代 男性)


リナのような子が実際にいると思うと、胸が苦しくなります。でも、ミキとの出会いで人を信じること、自分の価値に気づいていく姿は本当に美しかった。重いテーマだけど、表現の仕方が繊細で、若い女性として共感できる場面がたくさんありました。自分自身も誰かの“ミキ”になれたらいいな、と思わせてくれる映画でした。(20代 女性)


当初は少し軽い気持ちで観始めたけれど、どんどん物語に引き込まれて、気づけば涙が止まりませんでした。リナが「友達なんて必要ない」と言っていたのに、最終的には友達を心から必要としていたことに気づいた展開は、胸が締め付けられるほど。大切な人との関係を、今こそ見つめ直したいと思わせてくれる作品です。(40代 男性)


自分の娘と同じくらいの年齢の子たちが描かれていて、親の視点で観るとまた違った感情がこみ上げました。リナの孤独や迷いに寄り添ってくれたミキのような存在のありがたさは、大人になってこそ分かるものだと思います。生きること、支え合うことの尊さを、静かに、でも力強く教えてくれる心温まる映画でした。(50代 女性)

映画『Dear Friends ディア フレンズ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『Dear Friends ディア フレンズ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

1リットルの涙

この映画を一言で表すと?

涙なしには見られない、病と向き合う少女の実話を描いた感動作。

どんな話?

15歳で難病「脊髄小脳変性症」と診断された少女が、病気と闘いながらも家族や仲間との日々を大切に過ごしていく。徐々に身体が動かなくなる中でも、前向きに生きる姿を描いた実話に基づくヒューマンドラマ。

ここがおすすめ!

命や友情、家族の絆の尊さを静かに、しかし力強く伝える作品。『Dear Friends』と同じく、生きることの意味を問いかけるメッセージ性が深く、観る者の心に長く残ります。涙腺崩壊注意の一本です。

君に届け

この映画を一言で表すと?

誤解と孤独を乗り越え、友情と恋を育む等身大の青春ストーリー。

どんな話?

「貞子」と呼ばれ周囲に避けられていた高校生・爽子が、クラスメイトとの交流を通じて少しずつ心を開き、自分らしさを見つけていく。友情、恋愛、自己成長を描いた青春感動映画。

ここがおすすめ!

心の壁を越えて人とつながる喜びが丁寧に描かれ、観終わった後に温かい気持ちになれる映画。『Dear Friends』のように、孤独から抜け出す少女の変化が見どころ。若い世代に特におすすめです。

世界の中心で、愛をさけぶ

この映画を一言で表すと?

切なく美しい純愛が心に刺さる、不朽のラブストーリー。

どんな話?

高校時代に白血病で恋人を失った主人公が、大人になってからその記憶と向き合い、再生していく過程を描く。時間を越えて交錯する愛と喪失の記憶が涙を誘う感動作。

ここがおすすめ!

初恋の尊さと喪失の痛みを詩的に描き、映像美と音楽も高評価。『Dear Friends』と同じく、生と死の境目で生きる意味を見つけるというテーマに深く共鳴する感動映画です。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

人生の欠片を抱えて走る、ちょっと不器用で愛しい家族の物語。

どんな話?

ちょっと変わった家族が、娘の夢である「美少女コンテスト」出場のために旅をするロードムービー。それぞれが問題を抱えながらも、家族の形を再確認していくハートフルな作品。

ここがおすすめ!

笑いと涙のバランスが絶妙で、観る人の心を優しく包む映画。『Dear Friends』と同様、人とのつながりや支え合うことの大切さが描かれています。重すぎない感動を求める人にぴったりです。

余命1ヶ月の花嫁

この映画を一言で表すと?

限られた命の中で愛を貫いた、実話に基づく涙のラブストーリー。

どんな話?

乳がんで余命宣告を受けた女性と、彼女を支える恋人の実話を元に描かれた作品。日々を大切に生きる2人の姿と、人生の終わりに見つけた真の愛が描かれる。

ここがおすすめ!

生きること、愛することの意味を真正面から描いた感動作。『Dear Friends』と同じく、限られた時間の中で絆を育むストーリーが涙を誘います。大切な人と一緒に観たい映画です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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