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映画『家路(2014)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『家路(2014)』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『家路(2014)』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0056835

製作年 2014年
上映時間 118分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 久保田直
キャスト 松山ケンイチ
田中裕子
安藤サクラ
内野聖陽
製作国 日本

映画『家路(2014)』の登場人物(キャスト)

沢田次郎(松山ケンイチ)
ある出来事をきっかけに、一度も戻らなかった故郷に東日本大震災後、1人で帰ってくる。誰よりも故郷への思いが強い。
沢田総一(内野聖陽)
次郎の兄。東日本大震災後、仮設住宅に家族と移り住んでいる。震災によって仕事を失い、心身ともに荒れ果てている。
沢田登美子(田中裕子)
次郎と総一の母親。総一とは血がつながっていない。総一の家族とともに仮設住宅に住んでいる。
沢田美佐(安藤サクラ)
総一の妻。仕事がなく、鬱々と過ごす総一を優しく見守っている。登美子のことを常に気にかけている。
沢田菜穂(志村美空)
総一と美佐の娘。まだ幼いため、東日本大震災のことを理解できていない。言葉をあまり発さず、おとなしい女の子。
飯島伸明(光石研)
総一の同級生で農家仲間でもある。震災で家も土地も仕事も失い、総一と同じ境遇に立っている。
北村忠司(山中崇)
次郎の同級生。数十年前に突然、故郷を去った次郎のことを心配している。派遣の作業員として大量の放射線を浴び、職を失った。
沢田千蔵(石橋蓮司)
総一と次郎の父親。厳格で家族は千蔵の言うことを逆らえない。先祖代々受け継がれてきた土地を大切にしている。

映画『家路(2014)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『家路(2014)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『家路(2014)』のあらすじ【起】

東日本大震災から3年後、沢田次郎は学生のときに故郷を離れて東京に行った以来、初めて実家に戻ってきた。実家がある町は東日本大震災による原発事故で居住禁止の警戒区域となり、誰も暮らしていなかった。電気や水道も途絶えている実家に住み着き、次郎は1人で実家の荒れた田畑を黙々と耕し始めた。

次郎の兄の沢田総一は震災後、妻の沢田美佐と娘の菜穂、継母の沢田登美子と一緒に仮設住宅で暮らしていた。総一は先祖代々受け継がれてきた土地を失い、家業の農業ができなくなったことに絶望していた。美佐は代わりに風俗で働き始め、家計を支えていた。

次郎はろうそく1本の明かりのなかで、生前、町議会議員の立候補者として、堂々と演説していた、父の千蔵の姿を思い出していた。千蔵は家庭を顧みず、町内の人間にだけいい顔をしているような父親だった。

次郎がいる実家に同級生の北村忠司がバイクを走らせてやってきた。警戒区域では定期的にパトロールが行われていた。立ち入りがバレてしまった忠司は、警察から逃げてきたのだ。次郎は事情を理解し、忠司を実家に迎え入れた。

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映画『家路(2014)』のあらすじ【承】

忠司は次郎と再会して、学生時代のことを思い出した。社会の授業で「自然を守るためにはどうしたらいいのか」という問いで、周りは綺麗事ばかり並べているなかで、次郎は「人間がいなくなればいい」と発言していた。次郎はまったく覚えておらず、忠司は「本当になっちゃったね」と嘆いた。

次の日の朝、忠司は放射能測定をして「出て行かないのか?」と次郎に聞いた。次郎は「先週帰ってきた」と答えた。次郎と忠司のもとに警察がやってきた。次郎は実家から出ていくことをかたくなに拒否し、警察は「また来る」と言い、去っていった。

美佐は総一に「何も悪いことをしていないのに、なぜ苦しまなければならないのか」と弱音を吐いた。総一は昔、他人の田んぼの水を抜き、総一の代わりに次郎が町を出て行ったことを打ち明けた。総一は千蔵を喜ばせるためにしたが、すぐに後悔していた。次郎が実家を出て行き、登美子は寂しそうにしていた。登美子にとって、唯一血がつながっている次郎を、総一が引き離してしまったからだ。

映画『家路(2014)』のあらすじ【転】

ある日の夜、帰宅した美佐は家にいない登美子を探しに出かけ、すぐに見つけた。登美子は突然、昔の話をし始めた。登美子は千蔵の言うことを逆らえず、家と田んぼの往復だけの生活を送っていた。唯一許してくれたのが、息子たちの行事への参加で、総一は野球部に入ってくれたのだという。総一が野球部に所属していたことは初耳で、美佐は驚いていた。

総一は菜穂を連れて、登美子と美佐を迎えに来た。登美子は総一に「こんばんは」とよそよそしく挨拶した。美佐は「野球部だったの?」と総一に尋ねると、総一は「卓球部だった」と答えた。

忠司は次郎に「ここに暮らすということは、自殺するのと同じなのではないか」と疑問を投げかけた。次郎は笑って受け流した。忠司は自分の家族のもとへと帰っていった。

総一は同級生の飯島伸明の葬式に来ていた。伸明は農業ができなくなったことに絶望し、自ら命を絶っていた。伸明の妻から、伸明のトラックを処分するよう頼まれた総一は、トラックを引き取るために、警察署へ向かった。そして、その刑事から次郎が実家に暮らしていることを告げられる。

映画『家路(2014)』の結末・ラスト(ネタバレ)

総一は帰宅してすぐ、登美子に次郎が帰ってきたことを報告した。

次の日、総一は3年ぶりに町へと入り、次郎と再会した。総一は田んぼを耕す次郎の姿を見て「この汚染された土地で何ができる?」と疑問をぶつけた。次郎は「自分が食べる分だけだ」と答えた。総一と次郎は取っ組み合いの喧嘩になった。総一は数十年間、音信不通だった次郎が心配でたまらなかったと打ち明けた。

総一は次郎を連れて仮設住宅へと戻ってきた。認知症を発症していた登美子だったが、次郎のことはまだ覚えており、総一と美佐は安堵した。

総一は次郎を連れて、伸明のトラックに乗り込んだ。トラックの荷台には伸明の土地の土が載せられていた。次郎は登美子を一度実家に連れて帰る決意をした。

次郎と登美子は総一と美佐と奈緒に見送られ、町へと入っていった。次郎は数十年間の空白を埋めるかのように、登美子との思い出をたくさん作った。最後には、次郎が子どもの頃にしていた、田植えを登美子とともに楽しんだ。警察も次郎と登美子の田植えしているところを発見したが、見過ごすことにした。

映画『家路(2014)』の感想・評価・レビュー

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映画『家路(2014)』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『家路(2014)』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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