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映画『オキナワより愛を込めて』のあらすじ・作品概要。沖縄の歴史、政治、人種差別を描いたドキュメンタリー作品!

写真家・石川真生のドキュメンタリー映画『オキナワより愛を込めて』が8月24日(土)に沖縄・桜坂劇場で先行上映し、8月31日(土)から東京・シアター・イメージフォーラムなど全国で上映される。監督はニューヨークを拠点にドキュメンタリー制作を続けている砂入博史が務めており、本作は沖縄の歴史、政治、人種差別を乗り越える力が感じられる作品となっている。

映画『オキナワより愛を込めて』の作品情報


出典:https://okinawayoriaiwokomete.com/

タイトル
オキナワより愛を込めて
原題
なし
製作年
2023年
日本公開日
2024年8月24日(土)
上映時間
101分
ジャンル
ドキュメンタリー
監督
砂入博史
キャスト
石川真生
製作国
日本
アメリカ
配給
株式会社ムーリンプロダクション

映画『オキナワより愛を込めて』の作品概要

沖縄の歴史や政治を写真に反映させている沖縄の写真家・石川真生と、ニューヨークを拠点にドキュメンタリー制作を続ける監督・砂入博史が手掛けた作品。

石川真生が初期作品を振り返りながら当時の様子を語るドキュメンタリー映画である。ファインダーを通して語られる「愛」、写真の背景にある歴史、政治、人種差別を乗り越えるパワーを感じられるだろう。

映画『オキナワより愛を込めて』の予告動画

映画『オキナワより愛を込めて』の登場人物(キャスト)

石川真生
1953年、沖縄県大宜味村に生まれる。沖縄を拠点に活動し、沖縄の人々と時間を共にしながら、彼らの姿を写真に収め続けている。数々の賞を受賞しており、2024年には土門拳賞と文部科学大臣賞を受賞した。

映画『オキナワより愛を込めて』のあらすじ(ネタバレなし)


出典:https://okinawayoriaiwokomete.com/

1971年11月10日、沖縄返還協定を巡って沖縄の世論は過熱していた。ストライキを起こした労働者と機動隊の衝突で警察官一人が亡くなる事件も発生した。当時10代だった石川はこの現場を目撃し、「なぜ沖縄にはこんなに基地が多く、事件事故が多いのか」と疑問を抱いた。この疑問がきっかけで石川は写真家の道へ進むことを決意する。

1975年、米兵を撮影するために石川はコザ・照屋の黒人向けバーで働き始める。バーで働く女性たちや黒人たちと過ごしながら、石川は日記をつけるように写真を撮り続けた。

その時の生活を収めた写真集「熱き日々 in キャンプハンセン!!」、「熱き日々 in オキナワ」、「赤花 アカバナー 沖縄の女」の3冊をもとに、当時の記憶を振り返る石川。石川自身が「最も大事にしている写真」と語る作品や作品に描かれている物語が語られる。

映画『オキナワより愛を込めて』の監督コメント

オキナワの写真家石川真生は、体当たりで写真を撮る、作品にオキナワの複雑な歴史、政治、アイデンティティを反映させ、進化させ、体現する。石川の実証的でありながら詩的な言葉は、写真と同じくらい印象的だ。写真と言葉は影響し合い、互いをより力強いものにする。私が気をつけたかったことは、被写体を植民地化しないこと、日本人としてオキナワを語らないこと、女性をオブジェクティファイしないこと、石川真生を説明しないこと。彼女の言葉を、映像やリサーチでイシュー順に構成し、オキナワ人であり、女性であり、写真家である石川真生が、可能な限り透明で複雑なオーガニズム、スーパー真生として生成する。 砂入博史(監督)

映画『オキナワより愛を込めて』のまとめ


出典:https://okinawayoriaiwokomete.com/

沖縄の歴史や政治を写真に反映させている写真家・石川真生のドキュメンタリー作品『オキナワより愛を込めて』。

2023年11月に初開催された沖縄発の国際映画祭「Cinema at Sea – 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」ではオープニング作品としてジャパンプレミアを果たした。また、今年5月29日(水)からドイツで開催されるニッポン・コネクションでの上映も決定している話題作である。

本作を通して、石川氏のファインダー越しに語られる「愛」、写真の背景にある歴史や政治、人種差別を乗り越える力を感じられるだろう。

以上、映画『オキナワより愛を込めて』のあらすじと作品情報、作品概要について紹介しました。

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