
結論から言うと、映画「大洪水」は世界崩壊を描いた災害映画ではありません。
本作が本当に描いているのは、母性とは何か、人は何度失敗して親になっていくのかというテーマです。
MIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、私は2025年12月19日、Netflixで本作を鑑賞しました。
正直、前半と後半で“まったく別の映画”を観ているような感覚に陥ります。しかし、その違和感こそが「大洪水」の核心でした。
この記事では、ネタバレありで物語の構造を整理しながら、
なぜ評価が割れているのか、どんな人に刺さる作品なのかを感想レビューとして深掘りしていきます。
「大洪水」はどんな映画?最初に押さえるべき結論
「大洪水」は、巨大洪水から子どもを救う母親の物語として始まります。
しかし物語が進むにつれ、それが現実ではなく“ある実験の中の出来事”であることが明らかになります。
この映画の正体は、AIと母性をテーマにしたSFドラマです。
単なるパニック映画を期待すると戸惑いますが、
最初から「寓話」だと理解して観ると、印象は大きく変わります。
次は、ネタバレありで物語の全体像を整理します。
【ネタバレ】「大洪水」のあらすじを最後まで解説
洪水から始まる母と子のサバイバル
世界規模の大洪水が発生し、都市は水没寸前。
主人公アンナは、幼い子どもを連れて必死に生き延びようとします。
冒頭は非常にスピーディーで、
典型的なディザスター映画の緊張感があります。
繰り返される失敗と“やり直し”
しかし物語の途中から、アンナが同じ状況を何度もやり直していることが示唆されます。
彼女の服に表示される数字が増えていくことで、それが視覚的に示されるのです。
この洪水は現実ではなく、
ISABELLA研究所によって作られたシミュレーションでした。
21499回のシミュレーションの意味
アンナは研究者であり、
AIによって作られた“母”を完成させるための感情データ提供者でもありました。
母としての判断、恐怖、後悔、自己犠牲。
それらを収集するため、彼女は21499回もの失敗を繰り返します。
母性は最初から完成しているものではない
――それが、この繰り返しが示すメッセージです。
ラストシーンが示す答え
シミュレーションが完了した後、
現実世界でアンナと“再構築された子ども”が再会する場面で物語は終わります。
洪水は終わり、
アンナはようやく「母になる」ことができたのです。
次は、この構造を踏まえた感想レビューをお伝えします。
「大洪水」の感想レビュー|評価が割れる理由
良かった点:映像とコンセプトの強さ
洪水表現のVFXは非常にリアルで、
水の質感や破壊描写には圧倒されました。
また、
母性をAI学習として描く発想は非常に挑戦的です。
賛否が分かれる点:後半の抽象性
後半は説明が少なく、
寓話的・抽象的な展開になります。
災害映画を期待していた人ほど、
「話が分かりにくい」「肩透かし」と感じやすい構成です。
筆者の個人的感想
私自身、前半と後半の温度差に戸惑いました。
しかし鑑賞後に振り返ると、
失敗を繰り返すからこそ母になれるというテーマが、静かに胸に残ります。
次は、この映画が向いている人・向いていない人を整理します。
「大洪水」はこんな人におすすめ
- SFや寓話的な作品が好きな人
- 母性・親子関係をテーマにした映画に惹かれる人
- 考察しながら観る映画が好きな人
次は、逆に合わない人についてです。
「大洪水」をおすすめしない人
- 分かりやすい災害パニック映画を求めている人
- 明確な説明や結論を重視する人
- テンポ重視で映画を楽しみたい人
最後に、似たテーマで楽しめる映画を紹介します。
「大洪水」が好きな人におすすめの映画3選
メッセージ(2016)
この映画を一言で表すと?
言葉と母性をSFで描いた感情の物語。
どんな話?
異星人とのコミュニケーションを通じて、時間と母性の意味が明らかになります。
ここがおすすめ!
「選び取る覚悟」という点で、「大洪水」と強く共鳴します。
AI(2001)
この映画を一言で表すと?
愛を学習する存在の悲しい旅。
どんな話?
人間の母を求め続ける少年型AIの物語です。
ここがおすすめ!
母性と人工知能の関係性という点で共通点があります。
トゥモロー・ウォー(2021)
この映画を一言で表すと?
家族を守るために戦うSFアクション。
どんな話?
未来と現在を行き来しながら、人類存続をかけて戦います。
ここがおすすめ!
「次世代のために何を残すか」というテーマが重なります。
あなたは「大洪水」をどう感じましたか?ぜひ感想を聞かせてください
映画「大洪水」は、
観る人の立場や人生経験によって、受け取り方が大きく変わる作品です。
・ただの災害映画だと感じた
・母性の物語として胸に刺さった
・正直、よく分からなかった
・ラストシーンで初めて意味がつながった
感じ方は、どれも間違いではありません。
MIHOシネマ編集部の映画専門ライターとして、私は
「この映画について語り合うこと自体が、作品体験の一部」だと感じました。
ぜひコメント欄で、
・あなたが一番印象に残ったシーン
・共感した登場人物
・納得できなかった点
・別の解釈や考察
を自由に書いてみてください。
あなたの感想が、これから「大洪水」を観る誰かの
新しい視点や気づきにつながるかもしれません。
コメント、楽しみにしています。






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