12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『交渉人 真下正義』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『交渉人 真下正義』の概要:伝説の刑事ドラマ、「踊る大捜査線」のスピンオフ作品。交渉人として活躍している掴み所のない真下と、犯人との息もつけない攻防は必見。本編の主人公、青島とはまた違った刑事の姿が描かれている。

映画『交渉人 真下正義』の作品情報

交渉人 真下正義

製作年:2005年
上映時間:128分
ジャンル:サスペンス
監督:本広克行
キャスト:ユースケ・サンタマリア、寺島進、小泉孝太郎、高杉亘 etc

映画『交渉人 真下正義』の登場人物(キャスト)

真下正義(ユースケ・サンタアリア)
出世コースに順調に乗っている刑事、現在は交渉人として活躍している。飄々として捉えどころのない男ではあるが、正義の心は本物。
木島丈一郎(寺島進)
真下の知り合いの刑事。真下の依頼を受け共に事件解決を目指す。
柏木雪乃(水野美紀)
真下の恋人。変わり者の真下をあたたかく見守ってくれる。
片岡文彦(國村隼)
地下鉄の司令塔を統括する人物。外部者である真下を快く思っていない。

映画『交渉人 真下正義』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『交渉人 真下正義』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『交渉人 真下正義』のあらすじ【起】

恋人たちが浮き足立つ聖なる夜、クリスマスイブ。街行く多くのカップル同様、交渉人である真下正義の心もクリスマスムード一色でした。そんな真下は、とある一つの重大な決心を固めていました。それは、現在交際している恋人、雪乃にプロポーズをするという事です。そんな彼の決意を表すかのように、彼の手には雪乃への婚約指輪が握られています。

一方その頃、東京の地下鉄を一括する司令塔ではとある混乱が起きていました。休日の混雑の影響で、ダイヤが少しずつ乱れ始めていたのです。何とかダイヤ乱れを修正しようと動く鉄道社員達。司令塔では全電車の位置を巨大なパネルで把握できるようになっているのですが、そのパネルを見ていた責任者である片岡が、一両の電車が予定にない運行をしていることに気がつきます。

そして「クモ」と呼ばれるその電車は、このままだと他の列車に衝突をするという危機に陥りました。只事ではないと察した地下鉄職員らは警察に連絡、真下が事件に駆り出されることになりました。

映画『交渉人 真下正義』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『交渉人 真下正義』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『交渉人 真下正義』のあらすじ【承】

さらに、司令塔室にクモを操っていると思われる犯人からの連絡が入ります。何と、その列車には東京を混乱の渦に陥れるに十分な量の爆弾が積まれていると言うのです。交渉人である真下の出番がやってきました。彼は犯人と交渉をするため司令室に向かいますが、何故か地下鉄の職員たちは真下を受け入れてはくれません。彼らは自分達の仕事に誇りを持っており、出来るだけ外部の人間を司令室に入れたくないのでした。

中々地下鉄職員らの協力を得ることができないまま、真下は犯人との交渉を開始します。真下は犯人とのやりとりにさり気ない日常会話を交えながら、犯人の性格などをプロファイリングしていきます。その犯人との交渉中も、犯人は幾度もクモと他の列車とを接触させようとします。まるで弄ぶかのような犯行と発言から、真下は犯人がプライドの高い人物であると予測しました。

真下は犯人が自分達の動向を事細かに把握している事から、実は犯人は自分達のすぐ近くにいるのではないかと予想します。また、司令室に頻繁に届けられるカエル便に対しても違和感を覚えていました。

映画『交渉人 真下正義』のあらすじ【転】

すると、突如真下の目の前で信じられない出来事が起こりました。モニター上にうつっていたクモを指し示すランプが突如消えてしまったのです。しかし、巨大な列車が消えてなくなるなど現実で起こりうるはずがありません。そこで真下は、地下鉄職員達に何が起こったのかと尋ねますが、彼らは口を閉ざすばかりです。

ようやく口火を切ったのは片岡でした。片岡は、おそらくクモは政府が秘密裏に作っていた抜け道に逃げ込んだのではないかと予想します。その抜け道は、万が一の事態に政府の人間だけでも外に逃すことができるようにと作られたルートでした。高官達が自分の命惜しさにそういった手段を用意していることが民衆にバレれば、世間の顰蹙を買うことは決定的です。

その為片岡達は口を閉ざしていたのですが、その事を聞いた真下はこれこそが犯人達の狙いなのではないかと予想しました。この路線の存在を世間に発表して、混沌を巻き起こそうとしているのです。

映画『交渉人 真下正義』の結末・ラスト(ネタバレ)

真下は混乱を起こさないために犯人の企みを事前に食い止めようと、知り合いの刑事である木島に協力を要請しました。 木島は真下が怪しいと睨んだカエル便なる宅急便会社の事務所へと乗り込みました。すると、その事務所とされる場所はもぬけの殻でした。真下の予想していた通り、カエル便は犯人達が作り上げた架空の会社だったのです。

真下達が本格的に動き出した事をしった犯人は、真下に向けて新たな犯行メッセージを送ってきました。それは、「あんたの大事な人を殺す」という脅迫のメッセージでした。真下は真っ先に雪乃の姿を思い浮かべます。雪乃は現在真下と二人で行くはずだったクラシックのコンサート会場にいるため、真下は犯人達がその会場で爆発を起こすつもりであると判断します。真下はすぐ様SATに連絡を入れ、そこから真下と犯人との息をつく暇もない攻防が始まります。そして見事、真下達は爆発前に爆弾解除に成功するのでした。

仕掛けた爆弾が起動しなかった事を確認した犯人グループは、そのまま自爆という手を選びました。事件を解決した真下は雪乃の元へ急ぎ、プロポーズをしますが何と指輪を人混みの中に落としてしまうのでした。

映画『交渉人 真下正義』の感想・評価・レビュー

シリーズファン向けのおまけのような映画と捉えれば及第点といえるかもしれないが、映画になるほどの人気キャラクターの唯一の表舞台と考えれば、ハードルをいくらか下げたところでもの足りない。シリーズで築き上げた秀逸なキャラクターとこの映画での役割が微妙にマッチしておらずちぐはぐな印象を受ける。強いて言うならばプロポーズまで進んだところだけは素直に嬉しかった。(男性 30代)


踊る大捜査線シリーズのコアなファンならばこの作品は楽しめると思う。この作品には映画というよりもスペシャルドラマのようなチープさがある。主人公が真下正義なので、このチープさは個人的には合っていたと感じた。しかし踊る大捜査線の重厚なストーリーなどを求めて観ると、ガッカリしてしまうかもしれない。
しかし全体的にテンポは良く、軽い気持ちで観ることができた。最後ギリギリで爆破を防いだシーンは少しハラハラしたし、序盤で張った様々な伏線もある程度は回収できていた。
総じて思ったことは、先ほども言ったが、これはスペシャルドラマの感覚で観るべき映画である。(男性 20代)


『踊る大捜査線』シリーズのお馴染みのキャラクター達が多数登場するが、主人公が違うとまた作品の雰囲気もガラリと変わって良かったと思う。コミカルでいじられキャラな真下正義が、カッコ良いと思える作品だった。ストーリーもおもしろかったが、やはり登場人物達が魅力的な作品でもあるため『踊る大捜査線』シリーズを見てからの方が楽しめると思う。ラストのちょっと抜けているところも、真下らしい終わり方で良かったと思う。(女性 30代)


ユースケ・サンタマリアはどんな役でもこなせる俳優だなと感じる作品です。
『踊る大捜査線シリーズ』ですが、織田裕二と柳葉敏郎が出てこないので物足りなさはあります。
しかし、普段のシリーズではクローズアップされない真下のカッコよさと、雪乃とのラブストーリーを見ることができます。雪乃はこのシリーズではこの映画以外、中々出番がないので。途中はカッコいいのですが、最後のプロポーズで指輪を失くしてしまい、決まらないところも真下らしさですね。(女性 30代)


織田裕二主演の人気作品『踊る大捜査線』のスピンオフ作品である今作は、シリーズを通して登場しているユースケ・サンタマリア演じるネゴシエーターの真下正義を主人公としています。
このシリーズの中でも特に好きなキャラクターである真下が主人公という事で、終始注目して鑑賞しましたが、彼の空回りしてしまいがちなキャラクターやあまり強く言えない性格など、『踊る大捜査線』の時と変わらない設定で物凄く楽しめました。
この作品だけを見るよりも、シリーズを通して見た方が面白く、より真下正義のことを理解出来ると思います。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー