12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』の概要:製作総指揮ジョージ・ルーカス、主演は若きジェニファー・コネリーとデヴィッド・ボウイという豪華スタッフでおくるマペット映画。デヴィッド・ボウイが提供した劇中歌は、ファンならずとも楽しめる。日本でもファミコンゲームになった人気作。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』の作品情報

ラビリンス 魔王の迷宮

製作年:1986年
上映時間:102分
ジャンル:ファンタジー、ミュージカル、アドベンチャー
監督:ジム・ヘンソン、ピーター・マクドナルド、ジミー・デイヴィス
キャスト:デヴィッド・ボウイ、ジェニファー・コネリー、シェリー・トンプソン、トビー・フラウド etc

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』の登場人物(キャスト)

サラ(ジェニファー・コネリー)
15歳のファンタジーが大好きな少女。中世風の衣装を着け、物語の登場人物になりきるのが趣味。父と継母の間にできた弟の子守にうんざりし、反抗期気味。
ジャレス(デヴィッド・ボウイ)
ゴブリンの国の王。人間の姿をしている。白フクロウの姿になる事も。水晶玉を操り、魔法を使う。冗談好きだが、怒ると怖い。
ホグル(ブライアン・ヘンソン)
ゴブリン。妖精退治が趣味。宝石に目がなく、集めた宝物を腰にぶら下げている。偏屈で臆病。ジャレスと悪臭の沼が何より怖い。サラは初めてできた友達。
ルード(ロン・ミュエク)
毛むくじゃらの怪物。体は大きく、オランウータンのような見た目は恐ろしいが、穏やかで優しい性格。彼が吠えると、岩が集まって来る。
サー・ディデュモス(デヴィッド・ショーネシー)
小さな犬の騎士。悪臭の沼にかかる橋の番人。鼻は利かず、沼も花の香だと信じている。思い込みが激しく、非常に勇敢。サラを姫と呼び、彼女を守る事に命を懸ける。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のあらすじ【起】

おとぎ話が大好きなサラは、ぬいぐるみに円卓の騎士の名をつけ、花冠を被って愛読書「ラビリンス」を朗読する、想像力豊かな女の子だ。しかし、現実は面白くない事ばかり。大好きな母親が亡くなり、継母には赤ん坊トビーの子守を押し付けられる。

ある晩、いつものようにサラにトビーを預けて出かけてしまう両親。サラはお気に入りのクマのランスロットがトビーの部屋にあるのを見つけて怒り、トビーを泣かせてしまう。あやしても泣き止まないトビーに、苛立ちを爆発させるサラ。ラビリンスの一節、ゴブリンの王に子供を連れ去らせる呪文を唱えてしまう。

サラが呪文を唱えたその時、ベッドからトビーが消えた。サラが慌てて赤ん坊を探していると、窓から白フクロウが飛び込んでくる。そして、白フクロウは男の姿に変身した。彼こそが、ゴブリンの王・ジャレスだった。

ジャレスに、トビーを返すよう頼み込むサラ。しかし、ジャレスはただでは返してくれない。時計の針が13時を指すまでに、彼の城まで赤ん坊を取り戻しに来いと命令する。気が付くと、窓の外には広大な迷路が広がっていた。霞の向こうに、城が見える。サラはジャレスの挑戦を受け、窓の外に飛び出した。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ラビリンス 魔王の迷宮』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のあらすじ【承】

窓の外は、おとぎ話そのものの世界だった。妖精や話す毛虫、永遠に続く一本道に隠し通路。サラは初めに出会ったゴブリンのホグルに道を尋ねるが、屁理屈ばかりで話にならない。自力で迷路を進み、謎かけの扉に挑む。青の扉と赤の扉、どちらかは城へ続き、どちらかは死に続く扉。サラは勇ましく青の扉を抜け、不気味な穴に落っこちてしまう。

下へ下へと落ちるサラ。落ちた先は、「ウブリエット」、そこにいると世界から忘れ去られてしまう忘却の穴だった。城から水晶でサラを監視していたジャレスは、彼女が自力でそこまで辿り着いた事に感心した。そして振り出しまで戻してやろうと、ホグルをその穴へ派遣する。

入口まで案内してやるというホグルに、サラは交渉を持ちかけた。宝石のブレスレットと交換に、迷路の中心部、城の近くまで連れて行ってくれと頼む。ホグルは宝石に目が無かった。プラスチックという宝石が欲しいホグルは、ジャレスの命に背きサラを穴から連れ出した。

しかし、ジャレスはホグルの裏切りを許さなかった。待ち伏せてホグルを叱り、時計の針を進めてしまう。そしてホグルとサラに攻撃を仕掛けるが、サラはホグルの手を引いて逃げ出した。そしてホグルの宝石袋を奪い、すっかり弱気になった彼に案内を再開させる。ホグルは何度もサラから離れようとするが、彼女に友達だと言われ、嬉しさが隠せなかった。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』のあらすじ【転】

サラには、もう一人旅の仲間ができた。怪物のルードだ。ゴブリンに捕らえられていたところをサラが助け、友達になった。ルードは岩を操る力があるが、重たくて動きは遅い。ルードは落とし穴に落ち、彼を探したサラとサラを助けようとしたホグルは悪臭の沼に行ってしまう。そこはひどい臭いの毒の沼で、鼻の利かない犬の騎士サー・ディデュモスに守られていた。合流したルードは彼と戦い、二人は良きライバルとなる。こうして仲間を増やしながら、城を目指すサラ。

しかし、ホグルはついに、サラを裏切ってしまう。ジャレスに持たされた毒の桃を、サラに食べさせてしまったのだ。視界がぐるぐる回り、舞踏会の幻想世界に入り込んでしまうサラ。ジャレスと気持ちよく踊るが、仮面をつけた人々を不気味に感じ、大広間の鏡を叩き割る。すると幻想が壊れ、気が付けば暗いゴミ捨て場に倒れていた。サラは、なぜ自分がこんなところにいるのか、思い出せない。ゴミを背負ったジャンクレディの案内で、自分の部屋に戻るサラ。しかし、いくら宝物を見せられても、自分が求めていた物じゃないように感じてしまう。ふと、ラビリンスの本が目に入った。そして、ある一節を思い出す。「盗んだ子供を返してください」。再び鏡を割ると、ハリボテの部屋は壊れ、仲間達と合流できた。

映画『ラビリンス 魔王の迷宮』の結末・ラスト(ネタバレ)

サラは、罪の意識に悩んでいたホグルを許した。そのまま一行は迷路を抜け、城下町へ進む。巨大門兵やゴブリン兵達に襲われるが、サラ達の結束は固かった。ホグルは門兵を破壊し、ルードが岩を操ってゴブリン兵を蹴散らす。サー・ディデュモスも勇敢に戦った。そして、いよいよ入城の時。サラは、ここから先は一人で行こうと決意した。

ゴブリン兵が撤退する様を、不安げに眺めていたジャレス。彼はトビーを気に入り、歌い踊ってあやし、ジャレス2世にしようと考えていた。しかし今、サラが城までやって来てしまった。迎え討つジャレス。上下左右があべこべになった幻想でサラを惑わすが、勇敢にも、サラは何もない中央の空間に飛び込んだ。

ついに、サラはジャレスと対面した。トビーを返すよう要求すると、全てお前の望み通りにしてきたのだから、自分に従えとジャレスは言う。彼に言わせれば、赤ん坊をさらったのも、迷路を難しくしたのも、時計の針を進めたのも、全てサラが望んだ事だった。確かに、たくさんの試練を乗り越えて城に辿り着くのが、サラが朗読していたラビリンスの筋書きだ。そこで彼女は、大切な一文を思い出した。「あなたは無力です」。

その言葉を聞くと、ゴブリン王の城は煙となり、ジャレスは白フクロウの姿になった。突然響きわたった時計の鐘の音に驚いてサラが振り向くと、そこは自分の家だった。急いでトビーの部屋に向かうサラ。弟は、ベッドですやすやと寝息を立てていた。サラはクマのランスロットを拾い上げ、隣に寝かせてやる。

部屋に戻り、ずっと飾っていた死んだ母親の写真をしまうサラ。仲間達との別れ際に、困った時はいつでも呼んでと言ってもらった事を思い出す。すると、鏡越しに彼らの姿が見えた。お別れと、いつでも呼んでという言葉を繰り返している。サラは思わず、あなた達が必要だと叫んだ。窓の外でサラを見守っていた白フクロウは、彼女が王国の仲間達を部屋に呼んでパーティーを楽しむ姿を見届け、夜の空に飛び去って行った。

みんなの感想・レビュー