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映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の概要:日本のみならず、海外でも熱狂的なファンを獲得している攻殻機動隊シリーズ。何とこの度ハリウッドでの実写も上映された名作の、原点とも言えるストーリーを描いた一作。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の作品情報

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

製作年:1995年
上映時間:80分
ジャンル:SF、アクション、アニメ
監督:押井守
キャスト:田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕 etc

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の登場人物(キャスト)

草薙素子(田中敦子)
攻殻機動隊に属する大佐。身体の殆どを義体化している、義体に関するプロ。
バトー(大塚明夫)
草薙素子の相棒的役割。体格が良く、肉体労働によく駆り出される。
トグサ(山寺宏一)
攻殻機動隊の1人。唯一、身体を一切義体化させていない人物。愛妻家。
荒巻大輔(大木民夫)
草薙を含む癖のある攻殻機動隊の面々を束ねる人物。かなりのやり手。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のあらすじ【起】

今よりも未来、物語は2029年の日本で繰り広げられます。日夜科学技術の発展に尽くしてきた人類は、とうとうある境地にまで達します。それが「電脳世界」。人間は最終的に自らの身体にメスを入れ、自らを機械化したのです。そして電脳世界と一体化し更に高次元な能力を得た人間の生活は一新します。人々はより利便的に日々を過ごすことができるようになりました。

しかし、高度化した生活が必ずしも良いことばかりを引き起こすわけではありません。電脳世界と一体化した事で、悪人が起こす犯罪のレベルもまた上がってきたのです。今までの警察では対処できないレベルまで来た犯罪を食い止めるべく、政府は新たに公安9課、通称攻殻機動隊が設立しました。

攻殻機動隊は草薙素子大佐、バトー、トグサ、イシカワ、そして彼らをまとめる荒巻大輔という人物らによって構成されています。人数こそ少ない攻殻機動隊ですが、それぞれが何らかのスペシャリストという超実力派集団である為、今まで多くの事件を解決して来ました。

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映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のあらすじ【承】

そして、常に国内のあらゆる情報に対してアンテナを張っている攻殻機動隊の耳に、とある情報が入って来ました。現在全世界で恐れられているハッキングのやり手、通称「人形使い」がこの日本に上陸したというのです。攻殻機動隊は、人形使いが日本で大規模な事件を起こす前に、人形使いを見つけ出し拘束しようと試みます。しかし、何故か攻殻機動隊の最高峰の追跡技術を持ってしても、全く人形使いに関する情報は手に入らないのでした。

ようやく見つけ出したと思った犯人は実は人形使いにハッキングされ意識や記憶までも改竄され操られていただけのフェイク、といった事態が繰り返し生じます。あの攻殻機動隊が、人形使いの掌の上で踊らされているのです。

しかし、それも仕方のない事でした。実は「人形使い」とは人々が勝手につけた名称で、元々は外務省が極秘裏に開発したハッキング・プログラムを指していたのです。実体を持たないプログラムを逮捕する事が出来るわけはありません。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のあらすじ【転】

当初、「人形使い」は政府の計画通りに正常に作動していました。しかし、そこで誰もが予想し得なかった出来事が起こりました。プログラムである「人形使い」が、意志を持ち始めたのです。その末、「人形使い」は勝手な暴走を始め、とうとう政府の手には追えなくなってしまいました。そこで政府、通称公安6課は、「人形使い」を自分達が作成したということを隠した上で攻殻機動隊に始末して貰えるように仕組んでいたのです。

攻殻機動隊の面々が公安6課に憤る中、草薙素子は「人形使い」を想い考え込んでいました。彼女は、脳以外の自身の身体を全て義体化させていました。もはや身体のほとんどが機械である彼女は、自分が人間であるが、はたまた意志を持った機械であるかという考えで揺れ動いていたのでした。そんな草薙素子にとって、今回の「人形使い」はまるで自分を見ているように思えていたのでした。そしてなんと、ある時「人形使い」から草薙素子に対して接触を図って来たのです。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の結末・ラスト(ネタバレ)

人形使いの要件とは、自分と草薙が一体化するべきだという提案でした。プログラムである自分と機械の身体のスペシャリストである草薙が組めば、この電脳世界において敵はいないと示唆して来たのです。

一方、公安6課は、自分達が人形使いを製作した事を攻殻機動隊が掴んだ事を知ったのです。これが世間にバレれば、自分達の評判はガタ落ちです。そこで、公安6課は攻殻機動隊を潰し自分達の秘密を守ろうと考えました。突如公安6課の襲撃を受けた攻殻機動隊ですが、その最中草薙が脳に銃弾を食らってしまいます。

機械である身体部分に当たれば問題はなかったものの、唯一生身である部分に攻撃を受けてしまった草薙は死んだと思われました。しかし、なんと草薙は姿を変えて生き延びていたのです。草薙は少女の身体に移り、そして膨大な情報の海へと意識を潜らせました。草薙はバトー達に「再会するときの合言葉は2501だ」という謎の言葉を残し、行方をくらませたのです。

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の感想・評価・レビュー

人気SF漫画原作のアニメ映画。後に放送されるTVシリーズの前日譚となっている。
近未来の日本を舞台に電脳化が進み人体さえも代用が利く世界で活躍する『攻殻機動隊』の活躍を描く。

世界的に評価された斬新な世界設定も見事ではあるが、予測のつかないストーリー展開や怒涛のアクションシーンも注目。

デジタル化が進む世界で脳や体もデジタルとなりつつある世界で人間の「感情」や「意志」とは何かというメッセージを強く感じる。(男性 20代)


「公安9課」の一歩前の話で、舞台は香港。どこまでが実在する風景かは分からないが、特に返還前の香港はサイバー物が映える。
近未来の話かと思いきや「人を人たらしめるものは何か」という普遍的なテーマがこのシリーズを魅力的なものにしている。
人が全身を、脳までをも機械化できるようになったとき、自分が自分でいるというのはどういうことか・・・そんな難しいことは脇に置いても、何度でも浸りたくなる世界観がここにある。(男性 40代)


TVアニメシリーズで描かれていた「公安9課」の少し前のお話。劇場版の『攻殻機動隊』は何作品か鑑賞していますが、いつも完璧には理解できないまま諦めてしまいます。
今作は、そんな私にもとても分かりやすい作りになっていました。自分は何者なのか?機械と共生するための方法は?など鑑賞しながら考えさせられる部分が沢山ありました。一度見るともっと深く知りたくなるので繰り返し見たくなる作品です。(女性 30代)

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