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映画『クロコダイル・ダンディー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クロコダイル・ダンディー』の概要:1986年に公開されたオーストラリアのコメディ映画。アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた実力作品。オーストラリアの大自然の中で原住民に育てられた男が、ニューヨークにやってきてドタバタ騒動を繰り広げる。

映画『クロコダイル・ダンディー』の作品情報

クロコダイル・ダンディー

製作年:1986年
上映時間:97分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー、ヒューマンドラマ
監督:ピーター・フェイマン
キャスト:ポール・ホーガン、リンダ・コズラウスキー、ジョン・メイロン、マーク・ブラム etc

映画『クロコダイル・ダンディー』の登場人物(キャスト)

マイケル・クロコダイル・ダンディー(ポール・ホーガン)
オーストラリアに住む冒険家で、ワニに襲われながらも無事に帰還したという伝説を持つ。原住民に育てられた経験から、動物たちとコミュニケーションが取れると言われている。
スー・チャールトン(リンダ・コズラウスキー)
アメリカの大手新聞会社の社長の娘で、自身もやり手記者。ワニに噛まれながら無事に帰還を果たしたという男を探して、単身オーストラリアの奥地に乗り込む。生まれはお嬢様でありながら、タフな精神を持った男勝りな女性。
ウォルター・ライリー(ジョン・マイロン)
ダンディーのパートナーで、オーストラリアの自然の観光案内などをしている。
リチャード・メイスン(マーク・ブラム)
スーと同じ職場に勤める、スーの婚約者。酒癖が悪い。
サム・チャールトン(マイケル・ロンバード)
スーの父親で、大手新聞会社の社長。一人娘スーの先行きを案じる優しい父親。オーストラリアからスーが連れてきたダンディーを大変気に入る。

映画『クロコダイル・ダンディー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クロコダイル・ダンディー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クロコダイル・ダンディー』のあらすじ【起】

ニューヨークで新聞記者をしているスーは、ワニとの格闘の末、無事に帰還したという男性に会って取材するために現地オーストラリアに飛ぶ。

現地ではダンディーのパートナーであるウォルターに手厚く歓迎されるも、お目当てのダンディーには会えず。ウォルターから酒場に行くことを勧められる。

その夜。ダンディーの行きつけの酒場にダンディーが剥製のワニを被って登場。少々荒っぽいがジェントルマン精神に満ちたこの男性に、スーは少なからず興味を抱くのであった。

翌日、ダンディーとスー、ウォルターの3人は、ダンディーが実際にワニに襲われた場所へと向かう。道々、ウォルターは、ダンディーが先住民に育てられたため動物と話せたり、意のままに操ることが出来るという話をスーに聞かせる。そして、実際に、道のど真ん中に現れた水牛をあっという間に黙らせてしまったダンディーにスーは驚嘆する。

オーストラリアの奥地に入る手前でウォルターは2人に別れを告げ、村に戻る。アナログ人間のダンディーに少々不安を感じながらも、スーはダンディーと共にオーストラリアの大自然に入っていく。

早速、ダンディーがワニに襲われた時に乗っていたという小舟のところに案内してもらう。その時に噛まれたという足の傷も見せてもらうが、スーが期待したものとは違い、大きな傷とは言い難いものだった。ダンディーは、酒場でみんなに話をした時に、話に尾ひれがついて大げさな話になってしまったと弁明。スーにとってはあまりネタにならないものだったが、そのままオーストラリアの奥地を探索することにする。

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映画『クロコダイル・ダンディー』のあらすじ【承】

オーストラリアの奥地で寝るのは勇気のいること。特に都会育ちのスーは、びくびくしっ放し。毒蛇やら得体のしれない動物がそこら中にうじゃうじゃしていて安心できない中、ダンディーは毒蛇をひょいっと掴んでどこかにやってしまう。自分がいれば大丈夫とスーに言い聞かせ、2人は床に就く。

夜中、物騒な物音でスーは目を覚ます。銃声の方に行ってみると、村の若者たちが酒に酔った勢いでカンガルーを乱射して遊んでいるところに遭遇。ダンディーもその様子を陰から見ているのを知り、なぜ止めないのかと詰め寄る。カンガルー狩りは違法ではないと言うダンディーに幻滅するスー。しかし次の瞬間、倒れたはずのカンガルーが銃を持って若者たちを威嚇し始めたので、スーも若者もびっくり。正体は、カンガルーの屍を被ったダンディーであった。正義感のあるダンディーを見直すスー。

翌朝、ダンディーとスーはちょっとした喧嘩をする。ダンディーが、この土地は女性が歩くような場所ではないという女性蔑視とも取れる発言をしたため、スーの逆鱗に触れてしまったのである。そこで、スーは目的地に別々に行くことを提案し、都会っ子の女性でも生きていけるというところを見せ付けようとする。ダンディーは後ろから彼女を追って、彼女に危険が及ばないように目を光らせていた。

途中、川辺でスーは一休みすることにする。涼しい水で身体を冷やし、首にかけた水筒に水を汲もうとしていた。その時、大きなワニが川から現れ、あっという間にスーの首にかけてある水筒に食らいつき、そのまま川の中にスーを引きずり込もうとした。間髪入れずにダンディーがワニに襲いかかり、撃退。

スーは大自然の恐ろしさを実感し、その後はダンディーと共に行動することにする。美しい湖で2人は泳いだり、食事を摂る。その場でスーは、一緒にニューヨークに来ることをダンディーに提案する。ダンディーはこの案に乗り、ニューヨーク行きを決める。

映画『クロコダイル・ダンディー』のあらすじ【転】

初めての飛行機、エスカレーターなど、いつもとは違った体験にドキドキと戸惑いを感じるダンディー。空港ではスーの婚約者、リチャードが2人を出迎える。リチャードはダンディーの手前、スーとの親密さをアピールするかのごとく、スーに熱い接吻をする。ちょっともの悲しげにその様子を遠くから見るダンディー。

リチャードは、無事にオーストラリアから帰還した婚約者の帰国を祝って、行きつけのレストランにスーを誘う。スーはダンディーも同伴すると言い出し、リチャードは面白くない。得意のイタリア語で注文をオーダーし、ダンディーを小馬鹿にするリチャード。スーを待っている間に何倍もお酒を飲んでいたリチャードは、言いたい放題し始める。これには婚約者のスーも呆然。頃合いを見計らってダンディーが人知れずリチャードに一発お見舞いし、スーとダンディーはのびてしまったリチャードを抱えてレストランを後にする。

タクシーの中、手を出したことを非難されるダンディー。しかし、スーに危険が及びかねなかったと悪びれる様子はなし。リチャードの家の前で、リチャードとスーはタクシーを降りる。ダンディーはそのままタクシーの運転手の行きつけという酒場に向かう。おちゃめなトークと紳士的な態度が人々から好評で、あっという間に酒場の人気者になるダンディー。ニューヨークは良いところだと実感しながらホテルに戻る。

ベッドで寝る習慣がないダンディーは、ホテルでも床にシーツを敷いて寝ていた。そしてお風呂で靴下や下着を洗濯し、部屋干しするなど自己流を貫く。スーと共にニューヨーク観光に出かけたダンディーは、物珍しいものに興味津々。中でも高い建物に興味を示す。

夕方ごろ、人気の少ない通りを散歩していたスーとダンディーは、チンピラに絡まれお金を出すよう要求される。チンピラがナイフを持っていたことからスーは素直にお金を出すことを勧めるも、ダンディーはチンピラたちの持つナイフよりも2倍は大きいサバイバルナイフを出して、これがナイフだと逆にチンピラどもを震え上がらせてしまう。再び命の危機を助けられたスーは、すっかりダンディーの虜。二人は熱い抱擁を交わす。

翌日、スーの邸宅で、スーの帰国を祝したパーティーが開催された。皆オーストラリアから来たというダンディーに興味深々。そのパーティーの夕食の席で、リチャードはスーに再びプロポーズをする。ダンディーは、その様子を見てあっさり身を引く覚悟を決める。

パーティーの後、ダンディーはスー宅のリムジンに乗ってニューヨークの街へと出かける。スーの婚約で失恋状態にあったためか、大事なサバイバルナイフを車内に置き忘れるという大失態を犯す。時悪くして暴漢に襲われるダンディーをリムジンの運転手が助け出す。

映画『クロコダイル・ダンディー』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝早くに、ダンディーはホテルを後にする。ニューヨークだけでなくアメリカ全土を旅することに決めたのだ。スーは、あれからリチャードとの婚約を破棄し、それをダンディーに伝えようとするも行き違いとなる。

スーは、ダンディーが向かったとされる地下鉄の駅目がけて、ヒールを投げ捨てて全力疾走。運よく電車に乗る前のダンディーを発見するも、人があまりにも多くダンディーのところまでは行けない。

ダンディーの名を叫んでいると、電車待ちで並んでいた一人の男性がそれに気づき、何か用があるのかとスーに聞く。一番向こうにいる黒い帽子の男性に用事があると言うスー。男性が受け取ったメッセージを別の男性に投げかけて、それをダンディーに伝えるよう頼む。こうしてメッセージを受け取ったダンディーは、そこにスーが来ていることを知る。さらにスーは、愛していると叫ぶ。それを受け取ったダンディーは、人の肩を利用して、人の上を歩く形でスーのところまで戻る。

二人の熱い抱擁と接吻を見て、その場にいた人々は二人を祝福する。

映画『クロコダイル・ダンディー』の感想・評価・レビュー

ニューヨークの新聞記者のスー・チャールトンが、オーストラリアの奥地に住む「クロコダイル・ダンディー」と呼ばれる男に取材をしようとするところから物語は始まる。野生味溢れるダンディーが豪快すぎて、スーの常識はまったく通用しない。
さらに、スーはダンディーをニューヨークに連れて行く。すると、ここでもダンディーの野生の価値観が爆発。普通の人ならこうと思うところをダンディーはまったく違った角度から対応する。そうしたギャップがこの映画の特徴で、思わず笑ってしまうポイントなのだ。
このキャラクター設定だけでも勝利と言える作品だ。(男性 40代)


この映画での共演がきっかけで主役の2人が実生活でも結婚したので、その知識を念頭に観るとより面白いです。
リムジンの運転手がミックを助けたブーメランのシーンと、ラストの駅で利用客たちが手や肩を貸して2人が人混みの上を歩くシーンが最も印象的です。
ラストまではコメディ8割で、ラストで一気にラブストーリーに持っていきますね。ミックはシリーズを通してあまり変わらないのですが、この1作目ではスーが美人すぎてびっくりします。(女性 30代)


こんな昔の作品だったの!?と驚いてしまった今作。子供の頃に父親と一緒に見てとても楽しかった記憶がありましたが、大人になって「趣味は映画鑑賞」と言えるほどの作品を見てきても、やはり楽しめる作品でした。
『インディ・ジョーンズ』のような冒険やアドベンチャーの要素もありながら、『ターザン』のような野性味溢れる雰囲気もあり、コメディ作品としても、アドベンチャー作品としても楽しめると思います。
続編も出ているので、家族みんなで鑑賞して楽しんで欲しい作品です。(女性 30代)


ワニと戦ったダンディーと呼ばれている男性の取材で、密林に訪れたジャーナリストの女性。2日間の間に淡い恋心を抱き、彼女の住むNYに来ることを提案します。都会になれていないダンディーですが、すれ違う人とでさえ仲良くなり、なぜか誰からも好感を持たれます。淡い恋心はいつしか本物の愛になり、最後はハッピーエンドを迎えます。

子どもの頃にヒットした映画だと記憶していましたが、よく考えると俳優さんの名前とかは覚えていませんでした。観返してみても知らない役者さんでした。映画の題名はものすごく覚えていたので、なぜこれほど記憶にあるのか謎です。(女性 40代)

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次作 クロコダイル・ダンディー2

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